吉田豪 絵恋ちゃん・C-Style・れ音を語る

吉田豪 絵恋ちゃん・C-Style・れ音を語る ニッポン放送

吉田豪さんがニッポン放送『金曜ブラボー。』に出演。攻めた楽曲を流し続ける番組の限界を探るべく、絵恋ちゃん、C-Style、れ音さんの楽曲を選曲し、紹介していました。

(上柳昌彦)それじゃあ、企画の方にいっていいですか? 吉田豪さんが本当にCDを大量に購入されていて。そしてなかなか流通していないCDもずいぶんお聞きになっている。CD-Rですかね。もうね。

(吉田豪)Rですね。

(上柳昌彦)吉田豪さん、その中でおすすめの3曲を実際に持ってきていただいて。いま、スタンバイされてますんで。

(吉田豪)結構どのへんでやっていいのか、最初わからなかったんですけども。この番組って異常に選曲が攻めているじゃないですか。

(上柳昌彦)攻めすぎですよ。

(吉田豪)頭、おかしいですよね。他局ではかからない曲が……。

(上柳昌彦)ディレクターと作家さんが、俺らは「何?」っていうような曲を……。

(望月理恵)そうです。はじめて聞く曲が多くて。

(上柳昌彦)「モッチー、今日知っている曲、あった?」みたいなね。

(吉田豪)SAKA-SAMAとか普通に流れてますよね。おかしいです(笑)。絵恋ちゃんとかも普通に流れてますしね。

(上柳昌彦)面白くなってきています。だんだん、それがね。

(吉田豪)ゲストライブもすごいことになっているという。

(上柳昌彦)それでは、さっそく行きましょう。こちらからどうぞ!

絵恋ちゃん『お嫁さんになってあげないゾ』

(上柳昌彦)なんかこう、ハーモナイザーとかそういうので声のピッチを上げたような独特の歌唱方法ですけども。この方は?

(吉田豪)これは絵恋ちゃんという……結構でも画期的ですよ、これ。この曲を何の説明もなくいきなり流すっていうのは結構な冒険で。

(上柳昌彦)いま、関東地方が一瞬「ん?」ってなったという(笑)。

(吉田豪)絵恋ちゃんっていうのはこの番組でも曲が流れていたみたいですけども。ソロアイドルで結構変わった活動をする、お客さんに牛乳をかけたりとか、お客さんが全員土下座したりとか、結構変わったライブをする。そしてネット上では毒舌な感じの面白い感じのキャラで。意外とキャリアも長いんですけども。公式年齢は14才だったり18才だったりとかよくわかんない感じで。この番組でも1回、アシスタントをやられた里咲りさ社長と仲が良くてよく2人でイベントをやっているような人で。

(上柳昌彦)ああ、そうなんですか。

(吉田豪)僕も付き合いがすごく長くて。で、これはなにか?っていうと、市販音源とかじゃないんですよ。彼女が活動初期にDAMの録音機能を使って録ったただのカラオケ音源です、これ(笑)。

(望月理恵)ああっ! ありますよね!

(吉田豪)オリジナルは『キテレツ大百科』の主題歌で歌っていた守谷香さんは(X JAPAN)Toshlの元奥さんですね。で、もっと細かく説明をすると、要するに洗脳に引きずり込んだ人です。

(上柳昌彦)ああーっ!

(吉田豪)つまり、『お嫁さんになってあげないゾ』どころじゃないですよ。なったことで大変なことになった人ですよ(笑)。

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(上柳昌彦)すごい(笑)。

(望月理恵)何も言えないです(笑)。

(吉田豪)その曲をこうやってカラオケで録っていたんですけども。絵恋ちゃんっていうのはこの歌い方にすごい特徴があって。一切加工も何もしないでこういう歌い方ができる人。

(望月理恵)しかも声の出し方もちょっと揺れているじゃないですか。

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(吉田豪)そうです。そういうのが魅力だと自覚的にできる人なんですよ。なので、こういうたぶん明らかにマニアも誰も持っていない音源を本人からもらったんで(笑)。「流していいですか?」って確認して流すっていう。だから、この番組がどこまで攻められるかの実験をちょっとしてみようっていう(笑)。

(望月理恵)聞けるのも貴重なんですね。

(吉田豪)これ、たぶん全員はじめて聞いたんじゃないですか?

(一同)フハハハハハッ!

(吉田豪)「こんなの、あんの!?」っていう(笑)。

(上柳昌彦)懐かしさも誰も感じないよ。ある意味、ボーッとしていていいんです。あなたが正解ですっていう(笑)。

(吉田豪)知らなくて当然です(笑)。

(上柳昌彦)キャリアとしてはそこそこ長いわけですね。

(吉田豪)そうですね。僕が出会ってからだけでも7、8年かな?

(望月理恵)ビジュアルはどんな感じなんですか?

(吉田豪)もともとメイドもやっていた人なんで、そういう感じですね。そういう感じのかわいらしい格好をした不思議な人です。基本は引きこもりなんで、対人的な能力は非常に低いんですけど、ステージに立つとちゃんとやりきれる人ですね。

(上柳昌彦)こういう方っていうのは変な話、どうやって生計を立ててるんだろう?って……。

(吉田豪)ソロは意外となんとかなるんですよ。ソロはスタッフがいないんで、意外といけるんですよ。

(上柳昌彦)もうCDを1枚売って……。

(吉田豪)チェキを撮ってで全然全然、1人ならちゃんと食べれます。

(望月理恵)里咲社長の時も新聞に出ていたのってね、「稼いドル」。意外と稼いでいるっていう感じで出ていましたもんね。

(吉田豪)そうなんですよ。だからやっぱりソロはおすすめなんですよ。ちゃんと能力がある人は絶対にソロの方がいいっていう。昨日も大阪の地下アイドルの人たちのイベントに呼べれて。運営の人たちに呼ばれてやっているんですけども、いかにソロの方がいいか?っていう話をずっとしていて(笑)。

(一同)フハハハハハッ!

(吉田豪)「よっぽど才能とかセンスのある運営でもない限り、ソロの方がたぶんいいと思いますよ」っていう(笑)。

(上柳昌彦)固定のお客さんっていうのがいらっしゃって、熱心に支持していると思いますけども。何人ぐらいいればなんとかなるもんなんですかね?

(吉田豪)だから意外と、DD(誰でも大好き)って悪いって言われますけども、何組も好きな人っていうのがいっぱいいるんで。特にこういうソロアイドルだったらだいたい好きな人とかいるわけですよ。絵恋ちゃんも里咲さんも好き、みたいな。そういう人たちがワンマンをやればある程度埋まるぐらいいれば全然食べれる。毎回のライブに10人、20人来れば全然回せるみたいな。

(上柳昌彦)あ、そうなんですか!

(吉田豪)そんな感じですよ。

(望月理恵)上柳さんもできるじゃないですか。

(上柳昌彦)なんの話をしてるの?

(吉田豪)フフフ(笑)。いや、男もそうですよ。

(上柳昌彦)男はでも、難しいでしょ。

(吉田豪)アイドルに限らずですけども、僕の友達とかでもやっぱりチェキの商売を始めたら、「物販はやっぱりチェキがデカい。豪ちゃんも始めた方がいい」って何度も言われていて。やっぱりお客さん、何度も来ていると買うものがないじゃないですか。特に僕らとかの本とかだと、年に1冊出るかどうかだから毎回同じ本を買うわけにもいかないし。チェキは便利なんですよ。来るたびに買ってサインをもらってその時会話して……ができるんで。

(望月理恵)その時のものですもんね。生物。

(上柳昌彦)写真か。

(吉田豪)チェキビジネスはいい!っていう(笑)。

(上柳昌彦)さあ、吉田豪さんに紹介していただく楽曲、続いてはこちらです。

C-Style『Kisarazau Calling』

(上柳昌彦)「木更津」っていう言葉が出てきているんですけど、メロディーが意外といいんじゃないか? とか。アレンジもかっこいいなとか。これ、吉田豪さん、どういう?

(吉田豪)これは多少洋楽が好きな人なら聞けば一発でわかると思うんですけど。ザ・クラッシュの『London Calling』っていう名曲がありまして。あれのオマージュというか途中まではほぼ一緒です(笑)。

(望月理恵)ふーん!

(吉田豪)ただ、アレンジの仕方がすごく上手くて。こういうもののパクリというよりもやっぱり、好きで上手くやっている感じがすごいするんですが。これはC-Styleというグループの『Kisarazau Calling』。C-Styleっていうのが木更津のヤンキーアイドルなんですよ。

(上柳昌彦)はー!

(吉田豪)僕は一時期、一緒にラジオもやっていたことがあるんですけど。いまはメンバーもどんどん減ってヤンキー2人組になっているんですけどね。中身はいい子たちなんですよ。一緒にラジオやっていた時も特攻服とか着てすごい悪そうなことを言っているんですけど、収録が終わった瞬間に「すいません、吉田豪さん……サインもらっていいですか?」「うれしい!」とか、すごい純朴な子たちが事務所に言われて突然ヤンキーやらされている感じなんですよ。

(上柳昌彦)そうか。そういう色をつけようと企画でなったわけですね。

(吉田豪)僕が審査員をやっている『ラストアイドル』っていう秋元康さんがやっているアイドル勝ち抜き番組があって。あれにもこのメンバーが1人、出たんですよ。普通、それだったら番組的に求めるのってヤンキーキャラで「オラァッ!」って行くか、もしくは「実は本当はAKBに入りたかった」っていう部分を出すべきなのに、「根はいい人」の部分で戦っちゃって(笑)。爪痕を残せないで負けて行っちゃったんですけども(笑)。

(上柳昌彦)普通な感じで(笑)。

(望月理恵)キャラ設定が(笑)。

(吉田豪)そうなんですよ。ベースのヤンキーを押し出した後じゃないと、根はいい人って伝わらないじゃないですか。突然出てきたら、ただのいい人だったんですよ(笑)。

(上柳昌彦)「こんなやっているけど、実はいい人」じゃなくて?

(吉田豪)振りがなかったんで。

(上柳昌彦)まあ、難しいね。

(望月理恵)でもメジャーデビューはしてらっしゃって?

(吉田豪)メジャー、なのかな? ようやく流通盤をちゃんと出したっていうことですね。で、氣志團とかに憧れて氣志團みたいなことをやりたくて木更津でそういう活動をしている感じです。

(上柳昌彦)木更津中心で活動。どんな活動をされているんですかね?

(吉田豪)一応、なんか清掃活動をやったりとか……。

(上柳昌彦)清掃活動(笑)。いい人たちだ。

(吉田豪)基本、人はいいですよ。本当に(笑)。

(上柳昌彦)なるほどね。さあ、じゃあ吉田豪さんに紹介していただく楽曲。最後3曲目はこちらです。

れ音『恋のqpット』

(上柳昌彦)これはキューピーマヨネーズの音楽ですけど……自宅でパソコンやらiPadがあったらこんなのはチャチャッとできちゃうってことですかね? これ、どういう人たちなんですか?

(吉田豪)これがれ音(れいん)っていう人の『恋のqpット』っていう曲なんですけども。このれ音っていう子はミスiDっていう講談社のオーディションで吉田豪賞を受賞しているんですが。もともと、ブルートリップっていうアイドルグループに所属していまして。そのユニットには町あかりさんも楽曲提供とかをしていたんですけども。彼女はそこ所属時代からビジュアル的にも変わった感じ。発言も変わった感じだったんですが、そのグループを抜けて。で、オーディションを受けている最中に「最近、ギターで作曲を始めている」って言っていて。で、その場で説得をしたんですよ。「まだちゃんとした曲になっていない」って言っていたから「とにかく曲を作り上げてください。CD-Rを作ってくれればイベントに呼ぶんで」って。だから要はデビューライブを僕のイベントでやって。

(上柳昌彦)おおっ!

(吉田豪)そしたらそれから弾き語りの人としてイベントに出るようになって。で、いまCD-R3枚目を作ったら、いままで弾き語りをやっていたのが急に打ち込みとかも始めて。これが著作権フリーの音源を上手く使って(笑)。結構ギリな……。

(望月理恵)大丈夫なんですね?

(吉田豪)そうなんですよ。僕もすごい不安になって。「怒られないの、これ?」って確認をしたら、大丈夫だという話ですね。曲自体がクラシックなんで、そっちの著作権は切れているし。それを別の人がアレンジした打ち込み音源があって……みたいな。著作権フリーの。

(上柳昌彦)時代だねー。

(望月理恵)でも楽曲がなんか、自分の才能を壊されそうな感じの。

(吉田豪)嫌でも刷り込まれるっていう(笑)。

(望月理恵)刷り込まれる感じ、しますよね。

(上柳昌彦)さあ、吉田豪さんなんですけども、今月……日は前後するかもしれませんが、28日にコアマガジンからインタビュー集『帰ってきた人間コク宝』が発売でございます。

(上柳昌彦)そして、月1回のレギュラーで登場していただけるということで。

(吉田豪)まさかのね。赤坂で月1レギュラーがなくなった瞬間に真裏に呼ぶっていう(笑)。

(上柳昌彦)先週まででしょう?

(吉田豪)先週まで、これぐらいの時間に僕、出てましたよ(笑)。

(上柳昌彦)ネット上がザワザワッてしたという。

(吉田豪)ねえ。「引き抜きか?」とか言われてますよ。違いますよ。

(上柳昌彦)まあ、いろいろお付き合いもありまして。月一レギュラーとして吉田豪さんに登場していただきます。5月18日(金)、午後3時になりますね。この日は4時のブラボーセッションは眉村ちあきさんが登場されるということで。

(吉田豪)4時まで残ろうかな、じゃあ。

(上柳昌彦)ぜひぜひ。濃い1日でございます。スケジュールなどは吉田豪さんのTwitterをご覧いただければと思います。豪さん、来月もよろしくお願いいたします。ありがとうございました!

(吉田豪)お願いします!

(望月理恵)ありがとうございました。

<書き起こしおわり>

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