赤江珠緒「陣痛はマヨネーズ」を語る

赤江珠緒「陣痛はマヨネーズ」を語る たまむすび

TBSラジオ『たまむすび』に復帰した赤江珠緒さんが自身の出産体験を振り返り。陣痛の痛みについて「陣痛はマヨネーズ」と話していました。

(カンニング竹山)いまね、『たまむすび』始まって5分ですけど、この5分でもう1年前に戻ってます。なんの支障もなく、1年前の『赤江珠緒たまむすび』と同じようになっていますから。大丈夫だと思いますよ。

(赤江珠緒)フフフ(笑)。そうですかね。本当にリスナーのみなさんにも1年間守っていただいて、聞いていただいて。出産の際にはお守りなんかもたくさんいただいて。ありがとうございました。ちゃんと出雲大社に全部お返ししましたから。

(カンニング竹山)奉納しに行ったの? うわっ、偉いなー。

(赤江珠緒)ちょうど行った時は神在月というね、全国の他の神様が来る季節だったんで。それで見事に返せたかなと思って。

(カンニング竹山)うわっ、偉いな。すごいですね、それは。

(赤江珠緒)あの、うちの親が……(笑)。

(カンニング竹山)フハハハハハッ! お前じゃねえのか!(笑)。

(赤江珠緒)ちょっと私、行けなかったので、うちの親が代理で行きました(笑)。

(カンニング竹山)そうですか(笑)。どんなことが変わったりとかあったんですか? 1年間、ママになって。休んだり、子育てをしていたんでしょう? それで感じたこととか、あるんですか?

(赤江珠緒)それでね、もう言いたいことが本当にいろいろあるんですけど……。

(カンニング竹山)それは1週間に分けて言いなさい(笑)。

(赤江珠緒)本当にいろいろとあるんですけど……先週、それこそ吉田明世ちゃんと竹山さんが、明世さんもいま妊婦さんということで、もう間もなくご出産ということでそういうお話をされていて。竹山さんがさ、「赤ちゃんがおへそから呼吸している」っていう話をしたでしょう? 私、あれをもうすっごい爆笑しちゃって(笑)。

(カンニング竹山)わかんないからさ。そういうことが(笑)。

(赤江珠緒)まあ、そうですよね。たしかに人体の神秘みたいなものはわからないですよ。よくよく考えたら。

(カンニング竹山)わからないですよ。男だし、子供もいないから。

(赤江珠緒)でもまさか、へそから赤ちゃんが呼吸していると思っているとは思わなくて……(笑)。

(カンニング竹山)「へそがつぶれた」って吉田さんがバーンとへそを見せるから。

(赤江珠緒)そう。お腹が張ってきてね、クルッとなるんで。

(カンニング竹山)つぶれたからさ、「大丈夫?」って心配になったんです。あれがだから、忍者で言うところの水遁の術みたいなものだと俺、思っていたから。

赤ちゃんはお母さんのへそで呼吸している?

(赤江珠緒)アハハハハハッ! そこから息をしていると?

(カンニング竹山)と、思っていたんです。だからへその緒って大切だと思ったんですよ。

(赤江珠緒)ああ、そうか。いや、だからやっぱり自分が関係していないことに関してはわからないことって世の中、いっぱいあるんですよね。そうですよね。それで言うとね、「陣痛」ってあるじゃないですか。出産の痛み。人体の神秘の中の陣痛っていうのだけは私もよくわからなかったんですね。で、明世ちゃんももうすぐそれを経験することになるのかな? なので、それに関して私、研究・分析した結果があるので、それだけちょっとお話していいですか?

(カンニング竹山)世の中、いまだって同じようなママになろうとしている人がいっぱい聞いているかもしれないから。

(赤江珠緒)1年前、私も妊婦だった時、あんまり出産のことを考えないようにしていたんですよ。で、ドーンと構えているみたいな。あんまり準備とかもしていなくて。出産準備とか、みんなは細々と洋服を用意するだの、保育園問題を用意するだの、一切動いてなくて。動じてないから、「さすがにやっぱり歳くっているだけあって堂々としているね」なんて言われていたんですね。で、「そうですね。まあまあ、結構人生経験積んでますから」なんて言っていたんですけど、正直言って怖かったんですよ(笑)。

(カンニング竹山)やっぱり怖いんだ。みんな、そうだろうね。

(赤江珠緒)「痛い」って聞くし怖いから、子供産む時のことはあんまり考えたくなかったの。どうせいつかは出さなきゃいけないから、その時に真剣に考えればいいと思っていて、なるべく後回し後回しに、頭の隅からのけるようにしていたんですよ。で、普段どおりなるべく暮らすようにはしていたんです。でも、だんだん差し迫って来て。『たまむすび』も休んでいよいよ里帰り。家に帰ったりして。そうなると、いよいよ迫ってきているわけだから、どんな痛みかこれは聞いた方がいいと思って、周りのうちの母とか姉とか友達とか、出産経験のある女性に「で、どういう痛みなのよ?」と聞いたんですよ。

(カンニング竹山)はい。

(赤江珠緒)そしたら、一般的には「スイカが鼻の穴から出るぐらいの痛みだ」とか「トラックにバーッとお腹がひかれた感じ」とか言うんですけど、なんか漠然としていてよくわからないし。うちの親とか姉に聞いたら「すんごい、本当に痛い。そりゃ痛いよ。だけど、忘れた」って言うんですよ。で、「忘れるってどういうことよ? そんな強烈な体験して、なんで忘れるの?」って。だいたいみんな、「すごい痛いけど、忘れた」って言うんですよ。で、「忘れるか?」って思って。自分が経験した時には忘れないようにしようと。

(カンニング竹山)うん。その痛みをね。

陣痛の痛みを忘れないように……

(赤江珠緒)それだけはどういうことなんだ?っていうのを考えようと思って、そのことに至ったわけです。それで自分が産んですぐに忘れないようにノートにバッとメモったことがあるんですけど。産み終わって夜。自分の部屋に戻ってベッドで横になった。でも、テンションが上っているから眠れない。その時になんだったのか?っていうのをノートにバーッと書いたんですよ。それをいま、見たら……。

(カンニング竹山)なんて書いてあるの?

(赤江珠緒)あのですね、「陣痛はマヨネーズ」って書いてあるんですよ。

(カンニング竹山)フフフ(笑)。「陣痛はマヨネーズ」? ちょっとそれは、全く意味がわかりませんので、ちょっと教えていただきたいんですけども。

(赤江珠緒)これがね、なぜみなさんが「忘れた」と言うのかが、だいたい痛みって人間、火傷とか切り傷とか人によっていろんな痛みを人生の中でしてきているじゃないですか。で、私も結構ケガが多い子供だったんで、それなりに痛いことは経験してるんですけど、その痛いのってだいたいその患部が痛い。その場所が痛いじゃないですか。

(カンニング竹山)そうね。切った場所とか。

(赤江珠緒)右腕を切ってるんだったら、「右腕のここが痛い!」とか。だからそこが痛いんだけど、そうじゃなくて。そういう痛みが陣痛に関しては「動」なんですよ。「静と動」で言う「動」。動く。

(カンニング竹山)動く?

(赤江珠緒)陣痛の痛みって動くんですよ。

(カンニング竹山)じゃあ、下っ腹が最初は痛いと思ったら、次は上っ腹が痛くなったり? 胸が痛い、首が痛い、肩が痛いとか?

(赤江珠緒)そうそう。波のように痛みが行ったり来たり、動くんですよ。で、その時に私が思ったのは自分がマヨネーズの容器になった感じがしていて。マヨネーズの容器、真ん中をギュッとつぶすと、上からグーッと出るじゃないですか。あんな感じでギュッと押されてグーッとなって、痛みが頭の上、脳天まで来てポンッて出るみたいな。痛みが1回1回、引いたり抜けたりするんですよ。

(カンニング竹山)ああ、全身を使って、赤江珠緒の体を使って痛みが抜けたと思ったら、また生まれて?

(赤江珠緒)そう。また波がやってくるので。痛みがすごく動くので、それで最終的に忘れちゃうんだろうと。同じ患部がずーっと痛かったら覚えているんですけど、忘れるんですよ。

(カンニング竹山)はー。痛みが1回抜けちゃうから。生まれて、それが全身から抜けて。

(赤江珠緒)そうそう。だからずーっとね、「うわっ、マヨネーズの容器、押されてる!」って……。

(カンニング竹山)フフフ(笑)。……安心しましたね。赤江さん、なんにも変わってないね!

(赤江珠緒)なんでですか! すごい大発見だったのに!

(カンニング竹山)安心した。わかった人、いるかな? わかった人、いたら……「私もマヨネーズだった!」ってお母さんがいたら、メールください(笑)。

(赤江珠緒)すいません。こんな感じでまた今日からよろしくお願いします。

<書き起こしおわり>

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