橋本吉史さんがTBSラジオ『興味R』の中で牛丼チェーン松屋の本格派のカレーについてトーク。専門店にも勝るとも劣らないクオリティーのカレーを提供するその謎について、松屋フーズ本社で取材した結果を話していました。
(橋本吉史)それはいいとしてお二人とも、松屋のカレーって食べたことあります?
(スーパー・ササダンゴ・マシン)もちろん、僕はありますよ。
(熊崎風斗)私もです。
(橋本吉史)ありますか。牛めしだけじゃなくてカレーも。どんなイメージがあります?
(熊崎風斗)かなりスパイシーで本格派で。そんなに辛いものが得意じゃない私からすると、結構びっくりするぐらい。松屋っていういろんなところにるお店でこの辛さと本格派のメニューを出してくるんだっていうぐらいスパイシー。かつ、いろんな風味とかが……。
(橋本吉史)そうですね。
(スーパー・ササダンゴ・マシン)俺は「安い」。とにかく安い。
(橋本吉史)それも間違いないです。本格的、かつ安いっていうことですよね。たしかに、そうなんですよ。普通のいわゆるああいうファーストフード店のカレーって、万人受けだったり食べやすさだったりっていうのは当然、あると思うんですよね。でも、そこのイメージを完全に覆してくるのが現状、いまの松屋さんの出されているオリジナルカレーだと思うんですよ。これはたしかにみんなが認めるところだと思います。で、もともと松屋といえば……あ、いまちょうどスタジオに松屋のオリジナルカレーがね。これはね、オリジナルカレーですよ。
(スーパー・ササダンゴ・マシン)えっ、あら! オリジナルカレーですね。
(橋本吉史)香りがもう、さっそくスパイシーですよね。パンチのある香り。
(熊崎風斗)そうですね。
(スーパー・ササダンゴ・マシン)ああ、いい匂い! ちょっと色も濃いですよね。
新オリジナルカレー380円。 (@ 松屋 白山店 in 文京区, 東京都) https://t.co/uZY4Toc9E0 pic.twitter.com/nbjueOVkP3
— えびいち (@tcpippei) 2018年3月12日
(橋本吉史)そうですよね。本格派ですよね。でも、この松屋さんのカレーは昔から本格的なカレーだったわけではなくて。これ、見知る限り最初に出されたのは1980年にビーフカレーが出ています。創業にかなり近い段階から出ています。その後、カレギュウというメニューが出たのが……。
(スーパー・ササダンゴ・マシン)そうそう! 飲食業界のイノベーションですよ!
(橋本吉史)これはもう、これに勝るものはないだろうぐらいの最強のコンビネーションで。これが1997年に出ています。その後、1998年のキーマカレーが出ていたり……。
(スーパー・ササダンゴ・マシン)キーマカレー! めちゃめちゃ美味かった!
(橋本吉史)なんか実験的にいろんなカレーが出ているんですよ。90年代でですよ。で、2000年代に入ってもヘルシーチキンカレー(2003年)。で、スープカレー(2005年)。2009年に結構話題作が出まして、それがフレッシュトマトカレーっていう。トマトの味が強い、カレーなのか、トマト煮込みなのか?っていう斬新な。
(スーパー・ササダンゴ・マシン)でもね、結構ガーリックが効いているんですよ!
(橋本吉史)斬新なカレーだったんですよ。とにかく松屋さんって普通のカレーもありながらも、カレーに対する飽くなき探究心がかなり長い間あるんですよ。これ、でもファーストフード店で、いわゆる万人受けするカレーを出せばそれで人気になると思うんですよ。定番でね。なんでここまでカレーに対して貪欲なのか? ちょっと疑問じゃないですか。 気になるじゃないですか。
(熊崎風斗)たしかに。牛丼屋さんの松屋の中でカレーがそれだけこだわっているということですよね。
(橋本吉史)牛めしは当然、ラインとしてあります。定食もありますね。牛定とかいっぱいあります。その中でも、カレーの研究の仕方はちょっと違うんですよ。他のメニューと進化の仕方が違う。これは僕がカレーを食べ歩くカレー好きだからこそわかるんですけど。ずーっと松屋のカレーを追い続けてきて、これはもしかしたら松屋さんの中に超絶カレーに詳しい開発者。天才カレー博士がいるんじゃないかと。
(スーパー・ササダンゴ・マシン)カレーバカですね。
松屋内部に天才カレー博士がいるのではないか?
(橋本吉史)いわゆるカレーバカがいて、その人が何十年もカレーを試行錯誤して出した結果……。
(スーパー・ササダンゴ・マシン)でも、そういう人って変な話ですけども、ココイチとかそういうところに就職をするんじゃないですか?
(橋本吉史)だから、僕もそれが気になっていたんです。それで松屋でそういう研究がなされていたのか?ってことなんですよ。で、近年だともう名作中の名作、ごろごろチキンカレー。これ、みなさんもさすがにわかると思うんですよ。
(スーパー・ササダンゴ・マシン)もうほぼ、鶏肉料理ですよ。
(熊崎風斗)チキンのボリュームが半端じゃない!
(橋本吉史)チキンの量とルウの濃厚さ、芳醇さがやっぱり僕からするとデリーという名店のコルマカレーのルウにすごく似ている味なんですよ。正直、これがあればコルマいらないんじゃないか? デリー行かなくてもいいんじゃないか? みたいなレベルのものが590円とかで出ていたりしちゃうわけですよ。
カシミールも美味いんだけど、久しぶりのコルマもやっぱり美味い??
インド・パキスタン料理専門店だけど、デリーのフィルターを通したデリーのコルマカレー。日本人の為のコルマ。銀座やミッドタウンより、狭い上野の店が一番好きです。やっぱりデリーと言えば上野だよね?? pic.twitter.com/2a972elrgr
— shimishino (@shimishino) 2018年2月28日
(スーパー・ササダンゴ・マシン)590円でしたっけ?
(橋本吉史)で、これはちょっとやっぱり、キーマンが誰なのかを聞く必要があると思って僕、三鷹にあります松屋の本社に行って……。
(スーパー・ササダンゴ・マシン)本社、三鷹なんですね。
(橋本吉史)三鷹なんです。駅前のビルなんです。
(スーパー・ササダンゴ・マシン)三鷹っていうのは松屋の門前町だったんですね!
(橋本吉史)もう松屋の聖地は三鷹です。で、行って、とにかくこのキーマンにさえ会えれば、このカレーの歴史が全てわかると思ったんですよ。それが誰なのかを聞くために行って、取材してきたんですけども。これ、別に僕の個人の興味で行ったんですけど。お話をうかがいました。松屋フーズ 商品開発部のミズシナカズヤさん。この方に「キーマンは誰なの?」っていう。
(スーパー・ササダンゴ・マシン)ミズシナさんがキーマンではないんですね。
(橋本吉史)ではないようなんですよ。キーマン、わかりましたんで、聞いてみましょう。どうぞ。