渡辺志保 Buddy『Black ft. A$AP Ferg』を語る

渡辺志保 Buddy『Black ft. A$AP Ferg』を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でBuddy『Black ft. A$AP Ferg』を紹介していました。

(渡辺志保)ここでまた私の方からおすすめチューンを1曲、紹介したいと思うんですけども。あなたはバディというラッパーを覚えてますでしょうか? この『INSIDE OUT』でも結構昔からDJ YANATAKEさんがプッシュしたりもしていたんですけども、コンプトン出身のバディというラッパーがおりまして。つい最近、エイサップ・モブのクルーにも入ったんですよね。で、このバディはその前はさらにファレル・ウィリアムスのレーベルにもいたりしてという、業界内ではすごく注目されていた存在なんじゃないかと思うんですけども。このバディが新曲を発表しました。

タイトルが『Black』。そしてフィーチャリングにはエイサップ・モブからエイサップ・ファーグを呼んでいるんですけども。結構私とかヤナタケさんとかはこのところすごい『ブラックパンサー』脳っていうか(笑)。あれだけ見ているし、あれだけ喋っているし、あれだけ聞いて、ヤナタケさんはクラブでもあれだけかけているし……みたいな感じで、どうしても『ブラックパンサー』脳みたいになっちゃうんだど。で、このバディの新曲、タイトルそのものが『Black』っていうんですが。

Black [Explicit]

だからこれね、すっごい私には響いたんですよ。で、そのままなんですけど、自分のブラックネスっていうところをずーっとラップしている曲なんですけども。で、特にバース2もバディのバースで始まるんですけども。「I feel like Trayvon with this black hoodie on Huey P. Newton Black Revolution」っていうところで始まるんですけども。「feel like Trayvon」の「Trayvon」は射殺されていまった男子高校生のトレイヴォン・マーティン。で、彼が黒いフードをかぶっていたというのはみんなが知るところで。一時期、その「黒いフーディー」っていうのが自分たちの状況に立ち向かうためのアイテム、アイコンみたいな感じで着用されたこともありましたし。

その次に来ている「Huey P. Newton」っていうのはこれは人の名前なんですが、これこそが自警団として発足したブラックパンサー党を作った人の名前がヒューイ・P・ニュートンというんですけども。その次も「Nubian Queen」っていう名前が入っていたりとか。なのですごく自分のブラックネスということに向き合って、それをちょっと古い言葉だけどスワッグっていうか、自信に変えているような曲ですので。みなさんにも聞いてもらいたいなと思ってピックアップしました。では、聞いてください。バディで『Black』。フィーチャリングはエイサップ・ファーグ。

Buddy『Black ft. A$AP Ferg』

いまお聞きいただいているのはバディで『Black』。フィーチャリングはエイサップ・ファーグ。なんとなくフロウとかはケンドリック・ラマーを思い起こさせるようなところもあるかなと思っていますし。ちょっとこのバディ、本当に実力のあるラッパーなので、今後2018年、さらに活躍してほしいなと思って今日は聞いていただきました。

<書き起こしおわり>

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