渡辺志保 Jack Harlow『Tyler Herro』を語る

渡辺志保 Jack Harlow『Tyler Herro』を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんが2020年10月26日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でJack Harlow『Tyler Herro』を紹介していました。

(渡辺志保)ここでもう1曲、私から推しチューンを紹介したいと思いますが。2020年もそろそろ振り返りの時期に片足……3/4ぐらい突っ込んでいるなっていう感じがしていて。やっぱり今年ってちょっと変な感じじゃないですか。いろんなヒット曲は生まれたけど。でも、間違いなくこいつにとっては大躍進の年だったなっていうのがケンタッキー出身のジャック・ハーロウくん、22歳。

(DJ YANATAKE)きっと人生、変わったよね。

(渡辺志保)『WHATS POPPIN』っていう今、この後ろでかかっている曲ですけども。この『WHATS POPPIN』。TikTokを中心にバイラルヒットをしてその後、豪華なリミックスも出て……っていうね。

Jack Harlow『WHATS POPPIN』

(渡辺志保)それで今から聞いていただく曲は彼の『Tyler Herro』っていう曲で。『WHATS POPPIN Remix』以来のはじめてのシングルっていうことで。まあ、だいぶプレッシャーがあったんじゃないかと思うんですけども。このタイトルになっている『Tyler Herro』っていうのはNBAのマイアミ・ヒートのスター選手の名前っていうことでシングルのアートワークにも彼と一緒に写っているっていうことなんだけども。

(渡辺志保)私がちょっと驚いたのがボーイ・ワンダとスコット・ストーチっていう。ボーイ・ワンダはドレイクと同世代だと思うんですけど、スコット・ストーチなんて超ベテランじゃないですか。本当、テラー・スクワッドとか50セントとかドクター・ドレーとかを手がけてきたスコット・ストーチですけども。なんかこういうすごい新人の活きのいい若者にこういう名のあるビートメイカーとかプロデューサーがしかも2組、ボーイ・ワンダとスコット・ストーチがガッとバックアップするっていうところに「ああ、レーベルも本気でジャック・ハーロウを仕掛けていくんだな」みたいな。そういう気概を感じました。

(DJ YANATAKE)まあね、リミックスのメンバーを集めるのもすごかったですからね。

(渡辺志保)リル・ウェインからなにからね。で、ジャック・ハーロウは以前、Black Lives Matterの件でアトランタのAki Ikejiriさんに出ていただいた時にもたしかAkiさんが言っていたと思うんだけども。ジャック・ハーロウがそのBlack Lives Matterの時に「僕はあくまでもこのカルチャーに招かれたゲストという形で自分を認識している。ヒップホップのど真ん中にいるんじゃなくて、外からノックしてやってきたゲストの立場でいると思っている。このカルチャーの周辺(Around)にいることを非常に嬉しく光栄に思っている」みたいな立場を表明していて。そうやって、彼もまだ21、2ぐらいでめちゃめちゃ若いのにすごくいい表現だなって思っていて。それでまあ、白人の男の子ですから。

(渡辺志保)彼、「いつもホーミー(友達)は黒人の子がいっぱいで自分1人だけが白人だった。でもだからといって黒人の友達と同じところにいるのではなくて、あくまでもヒップホップというカルチャーにおいてのゲストだと思っている」っていう風にすぐに表明していたのが聡明というか、いいなってちょっと思った次第なので。ここで私からも一言、紹介しておきたいなと思いました。というわけで、ジャック・ハーロウの新曲です。『Tyler Herro』。

Jack Harlow『Tyler Herro』

<書き起こしおわり>

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