星野源 新曲『ドラえもん』を語る

星野源 新曲『ドラえもん』を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で『映画ドラえもん のび太の宝島』の主題歌『ドラえもん』について話していました。

(星野源)では、ここでいよいよ2月28日(水)リリース、私星野源の11枚目のシングル『ドラえもん』。いいですねー。いい響きですねー。『ドラえもん』、この曲をお聞きいただきたいと思います。メール、たくさん来ています。ありがとうございます。埼玉県の方。(メールを読む)「11枚目のシングル『ドラえもん』、オールナイトニッポンで初フル解禁を聞くまでは我慢……と90秒の予告動画はまだ見ずです。楽しみすぎてじっとしていられず、さっきから腹筋しつつ聞いています。早く! このままだと腹筋が割れてしまいます!」。いいじゃないですか。ぜひ割ってください。この後にかけますからね。

(メールを読む)「『ドラえもん』、とても楽しみです。明日、起きたらさっそくドラえもんが大好きな子供たちにもRadikoのタイムフリー機能で聞かせてあげようと思っております。また、明日からは各ラジオ番組でも聞けるということなので、リクエストもしていきますね。映画館でドラえもんを見る日が待ち遠しいです」。ありがとうございます。ぜひ! Radikoはタイムフリーという機能がありますから。1週間まではこの番組も聞けますから。1回再生すると3時間ぐらいの時間の期限はあるんですけども。

明日からラジオ番組で聞けるというのは、リクエストができたり各局でかけられるということですけど、何時からとかあるんだっけ? ああ、もうこの放送の後にすぐ? ありがとうございます。ぜひじゃあみなさん、リクエストしていただいて。よろしくお願いします。ありがとうございます。さあ、いつも迷うことですが、話をしてから曲をかけるのか、曲をかけてから話をするのかということですが……もうちょっとでもメールを読もうかな?

愛知県31才の方。(メールを読む)「昨日は『ドラえもん』の情報解禁に驚きました。タイトルがそのまま『ドラえもん』だということ。今夜、もう楽曲がフル解禁だということ。アーティスト写真のテーマカラーがドラえもんのブルーだったこと。源さんが大人になったかっこいいのび太くんだったこと」。いや、そういうわけじゃないんだけど(笑)。「……仕事終わりで疲れた私には衝撃的でした。タイトルはどのタイミングで『ドラえもん』に決まったんですか? このタイトルになった経緯を聞けたらうれしいです」という。ありがとうございます。

そうですね。これだけ話して曲を聞いていただきましょうかね。『ドラえもん』のタイトルに決まったのは、曲のオファーをいただいたぐらいです(笑)。オファーをいただいた後に、台本をいただきまして。台本を読ませていただきまして。その中で思いついたタイトルが『ドラえもん』だったんです。で、『ドラえもん』っていうタイトルを思いついた時になんていうかゾクゾクしまして。これはもう、このタイトルしかないのでは? という。でも、実際にその時にはまだ曲はできていないので、そこから曲を作り始めたという感じなんですけども。

この形でタイトル先行でというのは『恋』もそうだったんです。『恋』の時もいちばん最初に『恋』というタイトルをつけて、「『恋』というタイトル、ヤバい!」って思って。そこから曲を作り始めたんですけども。で、今回の『ドラえもん』も「『ドラえもん』っていうタイトル、絶対にヤバい!」と思ってですね、そういう風にしてタイトルから付けて、そこから楽曲を作り始めました。そんな感じですかね。じゃあちょっと曲を聞いていただきましょうか。今日はたくさんドラちゃんが見守ってくれていますね。まだ外にもいっぱいありましたね。ありがとうございます(笑)。

全部並べたいぐらいなんですけども。みなさん、いいですか? じゃあ、かけますよ。では、ボリュームをすごく大きくして聞いていただきたいので、ここからは小声に。それではみなさん、お待たせいたしました。2月28日(水)リリース、星野源の11枚目のシングルです。『映画ドラえもん のび太の宝島』の主題歌、星野源で『ドラえもん』。

星野源『ドラえもん』

お送りしたのは私、星野源で『ドラえもん』でした。ありがとうございます! いやー、流れた~! 流れましたね。ありがとうございます(笑)。やったー! いま、お聞きいただいた曲は私、星野源のニューシングル。2月28日(水)リリースでございます。『映画ドラえもん のび太の宝島』の主題歌、その名もなんと『ドラえもん』という曲でした。ぜひみなさん、曲を聞いた感想を送っていただきたいと思います。この後、曲の話とかメールをたくさん読んでいきたいと思います。

(中略)

(星野源)いやー、すごい。とんでもない数のメールが来ております。ありがとうございます。先ほど私、星野源の新曲『ドラえもん』、初フル解禁させていただきました。もう怒涛のメールが来ております。ありがとうございます。みなさん、ありがとう。いやー、すごい。どれから読もうか? 東京都の方。(メールを読む)「情報解禁から楽しみにしていた新曲『ドラえもん』、フルで聞いてみてとってもかわいくてワクワクする楽曲で、すごい元気が出ました。『何者でもなくても世界を救おう』という歌詞が染みました。ドラえもんのオープニングのオマージュもあって、ドラえもんをアニメで見ていたちびっ子の頃を思い出しました。ホットケーキミックスでどら焼きを作って、緑茶を飲みながら聞きました」。すごーい!(拍手)。素晴らしい。「……最高! 明日からもがんばれます」。ありがとうございます。

(メールを読む)「源さん、こんばんは。1回聞いただけでもう口ずさめる楽しい曲、ライブでみんなで『ドドドドドドド……♪』と歌ったら本当に楽しそうで、いまから映画が楽しみです」。ぜひ、映画を見に行ってください。「……歌詞も本当にドラえもん。そして藤子先生への愛がつまっていて感動しました。冒頭の『少しだけ不思議』という言葉は藤子先生が言っていた『すこしふしぎ(SF)』という言葉ですよね。それを取り入れていて源さんらしい楽しいメロディーに乗せて届けてくれる。本当に大好きな曲です。ありがとうございます。かならず買います。ラジオにリクエストします。映画も見ます!」という。ありがとうございます。

16才の方。(メールを読む)「『ドラえもん』、初フル解禁、ありがとうございます。聞いているだけで笑顔になれる素敵な曲でした。『映画ドラえもん』、絶対に見に行きます。そしてなにより、『ドドドドドドド……♪』が最高でした。音楽で遊ぶとはこのことでしょうか?」。ありがとうございます。兵庫県、38才の方。(メールを読む)「初フル解禁、最高でした。挿入歌が優しい曲だったので、どんな主題歌になるだろうと思ったら、最初に船を漕ぎだす雰囲気を感じましたが、進むにつれて加速度が増していく感じがして、聞いていて飽きませんでした。胸が熱くなりました。曲調も歌詞も素敵で源さんのドラえもん愛を感じた1曲でした」という。ありがとうございます。

(メールを読む)「『ドラえもん』、聞かせていただきました。いつも通りの源さんの声が優しくて、子供たちに歌いかけている感じがすごくいいです。『ドドドドドドド……♪』が頭から離れません。ドラえもんの登場人物が歌詞に入っているんですね。夢いっぱいの歌ですね。源さんがニコニコしながら歌っている姿が目に浮かびます」という。ありがとうございます。愛知県の方。(メールを読む)「『ドラえもん』、イントロクソやべえです! Bメロ最高です。3回目の源さんの『ドドドドドドド、ドラえもん♪』の言い方がすごい好きです。ありがとうございます」。こちらこそ、ありがとうございます。

いやー、うれしいですね。こんな激烈な反応、ありがとうございました。さあ、どこから話していきましょうか?(笑)。この曲はね、思い入れがありますよー(笑)。作り始めたのはどのぐらいだったかな? 夏ぐらいですね。去年の夏ぐらいだったんですけど、この形、この曲調の形になったのはもう12月の頭ぐらい。なので、いろんな方向で楽曲を作って。「ああでもない、こうでもない」と言いながら、どんどん形が変わっていって最終的にこの形になりました。

すこしふしぎ

で、「すこしだけ不思議」という歌詞がありますけど、それは藤子・F・不二雄先生がご自身の作品を「SF」と定義しているんですが、「サイエンス・フィクション」ではなくて、「すこしふしぎ」というその頭文字をとって「SF」という風におっしゃっていたのがすごく素敵だなと思って。歌詞のいちばん最初に「すこしだけ不思議な」という歌詞から始めたいと思って歌詞を書きました。で、その後に「普段のお話」という風に歌詞が続くんですけど。僕は藤子・F・不二雄先生のすごく好きなところが、なんと言うか、もちろんひみつ道具とか、ドラえもんとか、未来とかタイムマシンとか、いろんなそのSF要素だったりファンタジーの部分だったりとか、奇想天外な部分だったりとかっていうのもあるんですけど。大好きなんですけど。

なにより、いま現代で僕らが生きている生活っていうところにすごく主軸を置いてらっしゃるところが僕は大好きで。だからこそ、僕はその埼玉県の本当に住宅しかないようなところで育ったんですけど。そういう子供の僕が読んでも、なんていうか物語に自分も入っていいんだと思えるような、誰も仲間外れにしないような世界観と言いますか。本当にのび太とかみんなの生活っていうのもがすごく大事に描かれていて。そして、人間の生活から生まれてくる「あんなこといいな」とか「こんなことがあったらいいな」っていう。そこをすごく注意深く観察されて想像されて、そして道具が生まれている感じがあって。

なんて言うか、どれだけすごいことが起こっても、どれだけファンタジーになっても、どれだけ冒険をしても、いま僕たちが日本で生きているというそこの生活から絶対に足を離さないところがすごくかっこいいと思いますし。これだけ、どんな人も仲間外れだと思わないし、僕も感情移入できたり……僕も「のび太と一緒なんだ」とか「しずかちゃんと一緒なんだ」とかいろんな風に感情移入ができて。でも、一緒に冒険に連れて行ってもらえるような、なんかそういう世界観がすごく好きで。なので、「普段」という言葉を使わせてもらいました。

「指先と机の間 二次元」というのは……まあ、そんな歌詞のことはいいか(笑)。あんまり解説はしたくないということなんだよなー。最近。どうしようかな? でも、しゃべった方がいいよな。うーん……なにを話そう? タイトルの話をしましょうかね。なんで『ドラえもん』になったか? そしてこういう歌詞になったか。まあ、いろんな形の主題歌っていうのがあると思うんですけど。僕もいままでいろいろと作らせていただきましたが。やっぱりその、タイアップというところで宣伝効果だけの関係っていうのが僕はあんまり好きじゃなくて。全く関係ない曲を作るということができないんです。

で、なにがタイアップ、主題歌っていいか?っていうと、自分の力だけでは絶対に行けないところまで行けるからということなんですよね。それは作品の力だったり、自分が1人では絶対に発想できないヒントをその作品からいただけるので。だからこそ、なにか主題歌というものをやる時は、かならずその作品というものをしっかり自分の中で咀嚼して、かつ、その作品のことだけを歌うのではなくて、その時に自分がやりたいこととか表現したいことと、その作品の中に流れているものが合致している部分を一生懸命探すんです。それで楽曲の中にそれを落とし込むという作業をするんですけど。

で、今回の『ドラえもん』という曲は、「タイトル、『ドラえもん』なの?」って思った人もいると思うし。なぜかというと、ドラえもんって本当にすごいと思うんです。キャラクターとしても物語としても。国民的キャラクターじゃないですか。で、その「国民的キャラクター」って安易に言ってしまうけど、その国民的のレベルがマジで100%っていう……本当に生まれて間もない子供からおじいちゃん、おばあちゃん、ご老人までマジで100%知っているキャラクターっていないと思うんですよ。他に。国民的キャラクター、いっぱいいますけど。本当にドラえもんだけなんじゃないかな?っていう。

だからそういう作品の主題歌をやらせていただくという時に、やっぱり『恋』という曲を作った時もそうでしたけども。「ドラえもん」という言葉がいちばん、100%伝わるというか、知らない人がいないというその言葉をタイトルにすることって、ものすごく面白いと思ったし、ものすごくワクワクしたんです。自分で。で、普通はこれ、たぶん『ドラえもん』っていうタイトルを許してもらえないと思うんですけど(笑)。楽曲とか歌詞を聞いていただいて、本当に藤子プロのみなさんとか関係者のみなさんとか、本当にいろんな方が協力をしてくださってといいますか。本当に一丸となって一緒に作らせていただいたという感覚が自分はあるんですけど。

特別にというか、許可していただいてこのタイトルをつけることができました。で、やっぱりこの曲を、タイトルをつけるからには、とてもいい曲にしたいなと思うし。でも、そのドラえもんの世界を表現するということをしっかりしたいなと思いつつ、ちゃんと自分のいまやりたいということもしっかり、一緒に実現したいなという感覚で作りました。レコーディングがもう楽しくて楽しくて(笑)。いつものメンバーでレコーディングしたんですけど、もう爆笑しながら。「いいね!」っていう感じですっごい楽しいレコーディングでした。

『笑点』+ニューオリンズサウンド

で、楽曲としては自分の中の目標として、もちろんポップスになりたいということと、ワクワクして楽しいということもありますし。ドラえもんの世界をちゃんと表現したいなというのもあったんですけど、音楽的にやりたかったこととしては『笑点』とニューオリンズのハイブリッドをやりたかったんです。『笑点』の曲。あの『笑点』です(笑)。あの『笑点』のあの感じと、ニューオリンズサウンドのハイブリッドをJ-POPにしてしっかりとアニメの歌にしたかったという、そういう感じですね。なので、楽曲の編成もちょっと不思議な編成にはなっているんですけど。キーボードがフェンダー・ローズというエレクトリック・ピアノで、それが全面に出ているのもあまりいままでなかったし。すごいね、レコーディングが楽しかったんですよね。

それと……あっ、これを言わなくちゃ。間奏が『ぼくドラえもん』という曲のメロディーになっておりまして。これはもちろん気づいた方もいらっしゃると思いますけども。『ドラえもん』というアニメの主題歌だったわけですが。

僕、いちばん最初に思いついたのが『ドラえもん』っていうタイトルにすること。そして間奏で『ぼくドラえもん』をやるっていうことを思いついた時に僕、ゾゾゾッと来まして。「これはやるしかない!」みたいな。「絶対にやりたい!」と思って。で、こういう形になりましたという。これはもちろん大変なことだと思うので、「やっていいものでしょうか?」というお話をさせていただいた時に、本当にいろんな方がご協力してくださって。作曲をされた菊池俊輔先生にご許可をいただきまして、本当にありがとうございました。もう本っ当にすごい大先生なんですけども。菊池先生、特別に許可をいただきまして。

で、なんで『ぼくドラえもん』なのか?っていうと、ふとその『ドラえもん』の歌のイントロっていうのもアイデアとして考えたんですけど。『ぼくドラえもん』は藤子先生が作詞されているというのもあって。あと、僕がいまこの状態で作った楽曲の中にいちばんハマッたので、「これはいいぞ!」ということで間奏で『ぼくドラえもん』のオマージュをさせていただきました。本当にありがとうございました。いやー、そんな感じですかね。あと、なにかあるかな? 

まあ、その歌詞のいろんな考察などは、みなさん、なんかやってください(笑)。楽しいと思うので。そうだ。あとうれしかったのは90秒の予告。今日の朝に解禁された予告が僕、あんな風に楽曲中心になると思っていなくて。普通、予告って物語中心でサビだけ流れるぐらいの感じだと思っていたんですよ。そしたらもう歌詞まで出て。本当に楽曲が1番丸々聞けるような形にしてくださって。

だから僕、そういう打ち合わせでもなかったですし。よくあるじゃないですか。割とコラボレーションで「ミュージックビデオみたいな宣伝映像を作りましょう」みたいな、そんな感じでもなかったので。だから本当に作ってくださった方の愛情を感じまして。とってもうれしかったです。なのでぜひ、YouTubeに公式で上がっていますので、『映画ドラえもん のび太の宝島』の予告3というタイトルでしたね。というので検索していただいて。「星野源 ドラえもん」っていうのでも出ると思いますが。ぜひ公式で90秒予告を見てください。よろしくお願いします。

『映画ドラえもん のび太の宝島』予告3

そしてこの後、番組が終わった3時ぐらいから、リクエストと言いますか、他の各局でもかけていいよということなので。ぜひみなさんまた、『Family Song』の時も本当にありがとうございました。ぜひ、たくさんリクエストしていただいて、それをリクエストしてかかったら、またRadikoでシェアしてもらうとみんな、本当に幸せになる!(笑)。そしてそうだ。大事なこと。予約受け付け中です……。大事なんです。予約がもう始まっているんですよ……。フフフ(笑)。本当に……(ドラえもんのモノマネ風の声で)「よーやーくーボターン!」。そういうことですよね(笑)。ひどい……(笑)。アハハハハッ! すいません。

いまのは全然違う。僕のただの陽気な声です。アハハハハッ! 僕のただの陽気な声。陽気な時に出てしまう僕の声です(笑)。いまのはWEBバージョンでしたね。「予約ボタン」って。(陽気な声で)「よやくカード!」。これは陽気な僕の声です。単なる僕の……モノマネでは全くないです!……すいません。そんなわけで聞いていただいてありがとうございました。ぜひたくさんリクエストしてください。そしてまだまだ感想メールもお待ちしております。

(中略)

先ほど新曲『ドラえもん』を初フル解禁させていただきました。メール、たくさん来ております。読みます。三重県の方。(メールを読む)「新曲『ドラえもん』、素敵すぎます。重みのあるスネアドラムの音、なんだか行進したくなってきました。挿入歌もあわせて映画館で聞けるのを楽しみにしています」。ありがとうございます。(メールを読む)「『ドラえもん』の曲の中にいろんなひみつがあるんですね。なんだかまさにこの曲が四次元ポケットみたいです。本当に素敵な曲だと思います」。ああ、うれしいことを言ってくれるよね。ありがとう。

静岡県の方。(メールを読む)「源さん、こんばんは。新曲『ドラえもん』、心躍りました。私は小学校の教員をしているんですが、きっと次の運動会シーズンにはダンスに使われること間違いないでしょう」。ああ、そうですか。「……子供たちがとびきりの笑顔で踊る画が目に浮かびます」。ありがとうございます。「……ドラえもん主題歌ということで、子供たちがたくさん聞くことになると思いますが、子供たちのために工夫されたことはあるのでしょうか?」。ああ……ないです(笑)。

いや、なんか他のメールもあったな。そんな感じの。あんまり……ないです。自分がワクワクするかどうか?っていう。歌詞に関しても。だからその「ドドドドドドドドド、ドラえもん♪」も、めっちゃ面白いと思って(笑)。あと、あそこは歌っていて楽しいんですよ。だからすごく、自分が面白いかどうかっていうところを基準にしていました。歌詞に関して。で、楽曲もさっき言ったけど、ニューオリンズと『笑点』のハイブリッドというところも含めて。そしてポップソングであるというところ。自分のやりたいところがギュッとハマッている、そういうところですね。

でも僕が歌う歌がメロディアスなというか、自分ですぐに覚えられるようなメロディーっていうのが僕はすごい好きなので。なのでたぶん、みんな覚えられるんじゃないですかね。あと、「ドドドドドド……♪」って言いたいだろうなって。子供たちだけじゃなくて、大人も絶対に言いたいはずっていう。あ、ちなみに(ソウルフルな)「ドドドドドドドッ♪」はオーティス・レディングオマージュです(笑)。「ガッタガッタガッタ!」のあの……(笑)。あそこ、オーティス・レディングです。最後のやつ。3回目だけオーティス・レディング(笑)。そんなの言ってもわかんないか。すいません(笑)。

最後の「ドドド……」はオーティス・レディング

(メールを読む)「『ドラえもん』、最高です。耳に残るリズムで何回も口ずさんでしまいます。Cメロになる前の変拍子になるところが特に好きです」。Cメロって間奏にお尻ってことかな? あ、Cメロ? Cメロって、サビだよ? あれかな? 「きーみがー♪」の前のところかな? 「ダダダダダッ♪」ってなるところかな? あそこ、僕も好きです。(メールを読む)「『ドラえもん』、フル解禁おめでとうございます。おなじみのキャラクターの名前に懐かしのメロディーが挟まって、過去に自分が見たドラえもんといま、子供たちが見ているドラえもん、未来の子たちが見ているドラえもんが繋がった気がします。これから何度もテレビやラジオで聞けるのが楽しみです」。ありがとうございます。

そう。なんか、そうですね。僕よりも上の世代でドラえもんが好きな人たち。で、僕の世代のドラえもんが好きな人たち。僕より下のドラえもんが好きな人たちっていう、なんか全部をちゃんと繋ぐ歌になったらいいなと。そういう気持ちで作りました。なんで、うれしいです。愛知県の方。(メールを読む)「フル解禁、ありがとうございます。感動です。ワクワク感がすごいです。映画が早く見たい! 『ドドドドドドド、ドラえもん♪』のところはやはりのび太くんの『ドドド、ドラえもん!』のことでしょうか? 源さんのドラえもんに対する愛が詰まっています。そして、なぜか涙があふれてきました。うちの子は3才の息子と6才の娘なのですが、絶対に映画館に連れて行きます」。

ねえ。あの、全然違かったの(笑)。っていうか、メロディーが先にできていて、歌詞は後から考えて。あそこの「ダダダダダダダダ、ダーダダダッ♪」っていうところはもともとあったんだけど、なにか言葉の繰り返しにしたいなとはずっと思っていたんだけど。「ドドドドドド、ドラえもん♪」しかないなと思って。それが最高だろうと思って、そしてその90秒予告を見た時に、「ドラえもん♪」の後にスネ夫とかが「ドドド、ドラえもん!」って言っていて。「あっ、そうだ! のび太、言ってた!」って思って。逆にこっちが鳥肌が立つという(笑)。すごい。だから無意識でそれがやれてよかったなと思います。うん。偶然性のある必然という感じがして。

いやー、うれしいですね。こういう反応をいただけるのは。ありがとうございます。ぜひ、リクエストを。どんどん解禁されていきまして。この番組が終わった後から解禁になるので。星野源の『ドラえもん』、何卒よろしくお願いします。来月末、2月28日(水)発売でございます。『映画ドラえもん のび太の宝島』の主題歌です。ぜひ映画も見に行ってください。今回、ゲストで大泉洋さんも出られて。声をやったりとかして。僕もまだ完成版は見ていないので、見るのをすごく楽しみにしています。かなりワクワクする面白い作品だと思いますので。よろしくお願いします。何回も言うわ。ニューシングル『ドラえもん』、2月28日発売です。予約、開始しています……。お願いします。

<書き起こしおわり>

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