安住紳一郎 上野パンダ・シャンシャン公開初日のメディア対策を語る

安住紳一郎 上野パンダ・シャンシャン公開初日のメディア対策を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で命名した上野のジャイアントパンダ、シャンシャンの公開初日の模様を紹介。パンダJAPANのメンバーを送り込み、見事NHKニュースウオッチ9のインタビューを受け放送された話をしていました。

(安住紳一郎)さて、連日ジャイアントパンダと相撲協会のニュースばかりという感じがいたしますが。他にニュースはあるんだろうけども、なかなか情報番組ではやらないぞとお嘆きの向きもあるかと思いますけども。特に、先週火曜日は上野動物園で赤ちゃんパンダのシャンシャンが一般公開が始まったということで、軒並みニュース番組などはパンダの情報をずーっとやっていましたが。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)私もいろいろと見聞きしますけども、やはり私たちがこれまでにやってきた歩みというのは偉大だったなという感じがいたしますね。ほとんどどの番組を見ても、知っていることばかりでしたよね。みなさん、いかがでしたか? 私たちは10年先を行っていたんですね!

(中澤有美子)フフフ(笑)。

10年先を行くパンダ情報

(安住紳一郎)「はー、そうですよねー」みたいなことですよね。で、だいたいわかった感じのことをずーっとね、お知らせになっていたので。「ああー、うーん……そうか」って感じになりますよね。

(中澤有美子)そうですよねー。

(安住紳一郎)挙句の果てには、「上野だけではなくて、和歌山にもジャイアントパンダがいるんですよ」みたいな話になって。「えーっ!」「何頭いるんですか?」「えーっ!」「なんでそんなに?」「えーっ!」「優秀な永明っていうオスが……」みたいな。「知ってるぅ~! やった~!」っていう話ですよね?

(中澤有美子)ですね、ですねー!

(安住紳一郎)「ふーん」っていう感じですよね。まあ、若干のハンディキャップメディアと言われているAMラジオの末端でギャーギャー言っているだけなので、本当に仕方のないことでございますけど。ちょっとね、そういう気持ちになりましたね。

(中澤有美子)ええ、ええ。知ってる、知ってるぅ~!

(安住紳一郎)挙句には、ネットかなにかでは「安住氏はずっと前から言っているのに、誰からも注目されず不遇である」っていうような、そんな書き込みに落ち着くことになっちゃって。……別に不遇ではないよ。

(中澤有美子)フフフ(笑)。大丈夫ですか?

(安住紳一郎)十分だよ(笑)。ありがとうございますね。

(中澤有美子)ええ、ご心配を(笑)。

(安住紳一郎)ご心配っていうか、ええ。逆に情けをいただいちゃって(笑)。「安住氏が不遇だ」っていう結論になって(笑)。不遇ではありません。十分です。それから、火曜日に私たちも一般公開が始まるということで、大変な倍率で観覧券の応募がありましたけども。1人3パターンまで応募が可能だったと思いますけども、スタッフが何人かいるので9通分ぐらい応募したら1通当たりまして。それがちょうど観覧スタートの火曜日の午前中の回だったものですから。1枚で5人まで行けるということで、スタッフ1人と、それから先週のプレゼント(C賞)ということで、ラジオをお聞きの方4人と一緒に火曜日の午前中にさっそく見に行ったようです。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)そうしますと当然、公開初日ということでたくさんのマスコミュニケーションの取材があったようで。私たちはこのへんももう慣れていますよね。和歌山のアドベンチャーワールドで実績を積んできていますからね!

(中澤有美子)そうです、そうです(笑)。

(安住紳一郎)なんてったって、もう先、先に行ってますからね。驚きますよね。もう、「パンダのことについて話す」ではなくて、「パンダの名前を当てる」。その先ですもんね。「命名式の日程を予想して、そこに行ってマスコミの取材を独占する」みたいな、そういうことまでやって、ここまで来ていますからね。

(中澤有美子)そうですね(笑)。

パンダ情報で先、先に行く

(安住紳一郎)もう、本当に赤子の手をひねるが如くですよね。今回も初日に行きましてですね、あのNHKのニュースウオッチ9の取材を、私たちメンバーは受けております! ご覧になった方も多いと思いますが。パンダJAPANのメンバーを1人送り込んでおりまして、しろふわこさん。40才の女性の方ですけども、火曜日のNHKの9時のニュース。NHKの9時のニュースといったらなかなかね、ニュース番組の中でも王道中の王道。正面玄関ですよね。

(中澤有美子)ええ、ええ。

(安住紳一郎)一丁目一番地的なニュース番組ですけども。保里小百合さんというアナウンサーの方にインタビューを受けているのは、手前ども、パンダJAPANのメンバーですからね!

(中澤有美子)正真正銘の(笑)。

(安住紳一郎)正真正銘ですよ。ええ、ええ。しかも、私たちは日本テレビのZIP!、テレビ朝日のサタデーステーション、さらには弊局のビビットの取材を断ってますからね。

(中澤有美子)断ってるんですね!?

(安住紳一郎)はい。民放でありながら、民放の取材を断るという。「まあ、NHKの9時のニュースを受けているからな……」みたいなね。

(中澤有美子)なんですか、それは? 義理立て?

(安住紳一郎)義理立てっていうか、「まあ、NHKの取材以外はいいんじゃないの?」みたいな。民放なのに民放を下に見る、みたいな。

(中澤有美子)ええーっ?(笑)。

(安住紳一郎)「いいだろう? NHKの9時のニュースだけで、いいよ」みたいな。

(中澤有美子)下に?(笑)。

(安住紳一郎)うーん。「へっ! 民放なんて……お断りします!」みたいな。

(中澤有美子)ハンディキャップメディアが?(笑)。

(安住紳一郎)うん。そうですね。ちょっとね、間違った感じだけども、言わんとしていることはなんとなくわかりますよね? NHKの9時のニュースウォッチ9を押さえてますからね。他の取材は「ああ、ちょっといいです」みたいな。驕り高ぶりね。普段はできないから、そういうのをやってやろうと思って。「断る!」って。

(中澤有美子)アハハハハッ!(笑)。

(安住紳一郎)TBSのビビットを断っちゃっているからね、もう何をやっているのかよくわかってないですよね。フッて上がってので、自分も切っちゃったっていう。

(中澤有美子)アハハハハッ! 本当だ(笑)。

(安住紳一郎)あとでたぶんこういうのはね、返ってくると思いますけどもね。いいんです!

(中澤有美子)いいんですか?

(安住紳一郎)いいんです! こういうことはたまにしかないのでね。気持ちよく、断る気持ちも味わってみようっていうね。「受けん!」っていう感じですね。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)ニュースウオッチ9、ご覧になりましたか? 大体ああいう時って、どういうタイプの人間が取材を受けるか? まあ取材を受けるのがいいということではありませんけども、やはりちょっとね、たくさんのカメラが自分のコメントを撮りに来るというのは気分が高揚しますね。

(中澤有美子)ええ。

(安住紳一郎)パンダ愛が熱い人のところにカメラは集まってきますね。なので、パンダの柄のついたトレーナーを着ているとか、パンダ柄のカバンであるとか。帽子が黒と白のパンダカラーだとか。あるいは、ちょっと目立ったような感じ。あるいは、お子さん。それから若い女性などに取材が集まるという傾向がありますね。そんなことは、もうとうにリサーチ済みですよね。和歌山で経験を積んでますからね。

(中澤有美子)そうですね(笑)。

(安住紳一郎)じゃあ当日、なにを持っていけばいいのか?っていうのはみなさん、おわかりですね? パンダグッズを持っていけばいいんですが、だいたいそのへんはもうみなさん、慣れていますから。パンダファンのみなさんはもう、パンダのぬいぐるみとかね。「これ、シャンシャンを見て作ったんです」みたいな、そういう毛糸で編んだ編みぐるみ的なものを持っていたりする人がいらっしゃいますけどもね。

(中澤有美子)ええ。

(安住紳一郎)「甘い! もう時代は進んでいる!」って思って。私たちは何を持たせたかというと、なんとピンクピン太郎のぬいぐるみを持たせたわけです!

(中澤有美子)フハハハハッ!

(安住紳一郎)あの魚肉ソーセージ色の、生まれて1週間ほどのパンダとは思えない、モグラの皮をむいたみたいなやつがありましたよね。あれを見てみなさんも、「えっ、パンダって生まれてすぐはこれなんだ?」って思った方も多いと思うんですけども。私たちの仲間で、ぬいぐるみを製作するプロの方が生まれたばかりの魚肉ソーセージ色の、まだ目が開いていない、気持ち悪い爬虫類、両生類みたいな、あのパンダの赤ちゃん型のぬいぐるみを製作しておりましたので。それを持たせてですね、公開初日の列に並ばせたわけですね!

(中澤有美子)目立つ(笑)。

(安住紳一郎)目立つ! というか、もうすでにやはり、そういう一足先、一足先というところになっていますから、「なんですか、それは!?」って事になりますよね?

(中澤有美子)ええ、そうですねー。

(安住紳一郎)そして、私たちパンダJAPANのメンバーは堂々と、「これは、ピンクピン太郎です!」と。

(中澤有美子)フハハハハッ!

しろふわこ×ピンクピン太郎ぬいぐるみ

(安住紳一郎)まあ、知らない方はポカーン!っていうことでしょうけども、これまでの流れを知っている方は「はーっ! ここにそれをブチ込んでくるんだ!」みたいなことになりますね。で、これがオンエアーされたんですよ!

(中澤有美子)されたんですよ!

(安住紳一郎)「ピンクピン太郎です」っていうね。もともとの経緯は、NHKの9時ではなくて、7時のニュースでね、小学生ぐらいの女の子が、まだ白黒模様のついていないその魚肉ソーセージ色の両生類的なものを見て、「あれは名前はピンクピン太郎でいい」みたいなことを言ったというところからスタートになっているわけですが。

(中澤有美子)ええ、ええ。

(安住紳一郎)私もその「ピンクピン太郎」っていう名前にものすごく心を打たれて。しばらくは「ピンクピン太郎でいいんじゃないか?」ということを働きかけて来たわけですが、当然違うということでひっくり返って「シャンシャン」という名前がついたんですが。やはり、うーん。みなさんの心に残っていたということで。なんと7時のニュースではなくて、9時のニュースがその過去の7時のニュースのピンクピン太郎のもともとの映像を振り返り素材で使用するという。

(中澤有美子)使用しながら!

(安住紳一郎)もうNHKの7時のニュースと9時のニュースを翻弄している我々という感じ。ハンディキャップメディアがNHKの一丁目一番地のニュース2番組を手玉に取ったという感じがして、本当に心がすく思いでございました。

(中澤有美子)(拍手)。狙い通り!

(安住紳一郎)ですね。

(中澤有美子)すごいですねー!

(安住紳一郎)ピンクピン太郎ぬいぐるみ、ここに来て大活躍ということですね。もうかわいいパンダのぬいぐるみを持っている人はたくさんいたわけですよね。そこで、気持ち悪い、生まれたばかりのパンダの嬰児のぬいぐるみを持っている。

(中澤有美子)キモッ!

(安住紳一郎)「ちょっとおかしい!」っていう感じのパンダ愛。そして、しろふわこさんはもうパンダJAPANで鍛えられていますからね。どういったコメントをすれば喜ばれるか?っていうことを非常に強く理解をされた方ですから。もうコメントもバッチリっていう感じでね。そして、編集をさせないためのテクニックみたいなね、そういう……保里小百合アナウンサーの言葉尻を食い気味で行くから、保里アナウンサーの質問の後のしろふわこさんのコメントは編集上落とすことができない!っていう、そういう私のこれまでの強い教育が、ここで生きてきたなという。

(中澤有美子)フフフ(笑)。塾でのね。ええ。生きてきた(笑)。

(安住紳一郎)保里小百合アナウンサーの……「インタビュアーの絶対に必要な言葉の後は食い気味で行け! そうすると、絶対にそこは切れない、落とせないから」っていう。これはもうね、パンダJAPANならびに命名塾でさんざんみんなに口を酸っぱくして言ってきたことですからね

(中澤有美子)アハハハハッ! そうでしたっけ?

編集されないように食い気味で

(安住紳一郎)そうです。大事ですよ。みなさんも街頭インタビューとかで絶対にここは編集で落とされたくないな!っていう時は、インタビュアーの質問で「ここは絶対にないとダメだろうな」みたいなところを見つけたら、そこにぶつけて行くんです。そうすると、重なっちゃうとそこにはハサミは入れられないですからね。で、ハサミが入れられないタイミングでちょっとかぶせ気味に行くということですね。そうすると、インタビュアーもプロですから、もう一度同じ質問をしてきたりして、もう一度ハサミが入れられるタイミングを作ってきたりしますから。そういう時は負けずにもう一回ですよね。

(中澤有美子)アハハハハッ!

(安住紳一郎)もう一回、ぶつけて行くっていう。何度でもぶつけて行くっていうことですよね。うん。もしね、なにか違法サイトなどでその映像などがもう一度見ることができる機会がお有りでしたら、そのピンクピン太郎の時のコメントをよく見てみてくださいね。保里小百合アナウンサーのコメントと同時に下に字幕スーパーが出てきますからね。ということは、ほぼ同時にしゃべっているということですからね!

(中澤有美子)アハハハハッ!

(安住紳一郎)インタビュアーの方は「こちらはなんですか?」の「か」ぐらいから。「こちらはなんで……」「ピンクピン太郎です!」みたいに言うと、残りますから。で、「ああ、そうですか。わかりました」って。「こちらはなんで……」「ピンクピン太郎です!」っていう。負けずに何回もやり直そうとしますが、かならずそこにぶつけて行くというね。「こちらはなんで……」。

(中澤有美子)「ピンクピン太郎です!」(笑)。

(安住紳一郎)そうです。で、注意しなくちゃいけないのは、本当に「ああ、この人はかならずそういう風に言ってくるんだ」って思ってインタビュアーが「うーん……」って思って、「こちらはなんですか?」っていうコメントだけ別撮りしようとする場合がありますから。

(中澤有美子)そういうの、ありますね。後からね。

(安住紳一郎)インタビューが終わった後、「ありがとうございました」「ありがとうございました」「もし放送するようであれば、今日の9時のニュースで放送するはずです。ありがとうございました」って言った後に、インタビュアーとカメラマンが端っこの方に行って、「ちょっと質問だけ別撮りしよう」なんて言ってね。それで、「こちらはなんですか?」っていうコメントだけ別で撮ろうとする場合は、それをすかさず見つけて。肩越しから。

(中澤有美子)アハハハハッ! 肩越しから?

(安住紳一郎)肩越しからね、「こちらはなんです……」「ピンクピン太郎ですっ!」って、肩越しから声を張ってみるっていうね。

(中澤有美子)アハハハハッ! じゃあ、終わった後も気を抜いてはいけませんね。

(安住紳一郎)もちろんです。終わった後も気を抜いてはいけません。

(中澤有美子)わかりました(笑)

(安住紳一郎)そういうことですね。横にいる音声係の人のピンジャックを抜くところまで見届けて。

(中澤有美子)見届けて。はー!

(安住紳一郎)そうです。大事です。で、インタビューする人も鬼ではありませんから。「ああ、そこまでならば……」ということで考える場合もありますからね。強い気持ちですね。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)これを「逆メディアスクラム」と私は呼んでいます。

(中澤有美子)フフフ(笑)。高度ですよー。

(安住紳一郎)高度ですよ。パンダのシャンシャン、この名前も当てたわけですもんね。結浜(ユイヒン)の名前も当てましたよ。しかも、公開日初日のインタビューを独占ですよ。独占……まあ、逆独占って言うんですか? もうすべて「逆」になっていますけどね。NHKの9時のニュースでしろふわこさん、パンダJAPANのメンバーが計2分ぐらいインタビューに答えてましたからね。うれしい限りですね。

(中澤有美子)本当です。ありがとうございます。

(安住紳一郎)どうですか? 先、先に行く面白さと気持ち悪さがありますね。

(中澤有美子)そうですね(笑)。

(安住紳一郎)もう私たちは「シャンシャンがかわいい」じゃなくて、「シャンシャンの公開初日にどうやったらマスコミのインタビューを受けるか?」。そして、「編集でどうやったら自分のコメントが残るのか?」というところまでお話をしているという。

(中澤有美子)きょっ、狂気じみてますね(笑)。

(安住紳一郎)そうですよね(笑)。ちょっとね、チンプンカンプンという方もいらっしゃるかもしれません。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

<書き起こしおわり>

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