(西寺郷太)埼玉県40代の方。「少年隊の『Stripe Blue』が好きです」。これも87年ですよ。僕もこの曲、大好きです!
(錦織一清)いいねー。僕もどっちかって言うとメジャーコードが好きなんで。
(西寺郷太)最高の曲。(BGMに『Stripe Blue』がかかる)ああ、すぐかかっちゃう!
(錦織一清)一昨日、打ち合わせしましたから。
(西寺郷太)アハハハッ! さっきもね、『What’s your name?』がかかったんですけど、それがアルバムに収録されていないって、シングル盤の8センチCDをNHKに探してもらってかけてもらいました。
(錦織一清)ああ、本当に?
(西寺郷太)僕も持っているんですけど、「WAVEのいい音でかけて」ってかけてますから。「……錦織さんのファンだった母が毎日繰り返し少年隊をかけていて、当時は少年隊が我が家のBGMでした」という。で、これね、ラインを引いてないんですけども。「……ちなみに私は東山さんのファンでした」という。ここは読むなというところなんですけど、読みましたけどね。
(錦織一清)なるほど。……次、行きましょうか?
(西寺郷太)フハハハハッ! あえて読んでみましたけども。この『Stripe Blue』は僕と少年隊の錦織さんの出会いの思い出の曲なんですよ。僕はクラムボンの原田郁子ちゃんという、今度25日に一緒にライブをやるんですけども。僕らはワーナーというレーベルの同期だったんですけど。彼女が虎ノ門でラジオ番組をやっていて。僕の好きな「VIVA! 80’s」っていうコーナーをやっていて。そこで僕が好きな80’sの曲をかけるというのを呼んでくれて。で、僕が『Stripe Blue』を選んで、「西寺郷太さんでした。少年隊の『Stripe Blue』です!」って、いままさにこんな感じですよ。ラジオブースのドアを開けたら錦織さんがいらっしゃったんです。それが初対面で。
(錦織一清)その時に『Stripe Blue』?
(西寺郷太)はい。『Stripe Blue』でした。もう爆音でかかっている中で僕が挨拶したんです。その時は全然ね、この話は何回もしているんですけども。僕が「錦織さん、大ファンです!」って言ったら、「おう、ありがと」っつってね、なんかいなしたんですよ(笑)。やっぱりスターなんで、慣れているっていう感じで。で、僕が「違うんですよ! そんな簡単なファンじゃない! 昔、小学校の頃に習字で『貯金』っていう文字を書いて入賞されましたよね? 僕、本当のファンなんです!」って言ったら、「こいつ、気持ち悪い!」ってでっかい声で言われて(笑)。
(錦織一清)そこまで知っているのはでも、気持ち悪いですよ。今日だって郷太と会うの久しぶりだけど、やっぱりちょっと気持ち悪いもん。
(西寺郷太)ああ、本当ですか?(笑)。
(錦織一清)ワハハハハッ!
モントリオールのマイケル・ジャクソンのライブ
(西寺郷太)なんかずっと週1、週2で会っていたのにね、最近2、3ヶ月会えてなかったので。あ、錦織さん。僕の好きなエピソードで、マイケル・ジャクソンを1981年の8月、9月かな? モントリオールに見に行ったっていう……。
(錦織一清)カナダに見に行ったね。たぶんビクトリー・ツアーじゃない?
(西寺郷太)いや、トライアンフ・ツアーです。
(錦織一清)あ、トライアンフ・ツアーか。そうか。
(西寺郷太)81年じゃないですかね?
(錦織一清)ぐらいかな? あのね、行ったんだよな。
(西寺郷太)でも、ビクトリー・ツアーだったら84年かもしれない。どっちでしょうね?
(錦織一清)ジャーメイン(・ジャクソン)がいた頃じゃないの?
(西寺郷太)じゃあ、84年か。そうかそうか。
(錦織一清)僕ら、ニューヨークにいたのよ。
(西寺郷太)デビューの1年前ぐらいですか。じゃあ、ビクトリー・ツアーですね。
(錦織一清)ニューヨークにいて、カナダでやっているというのを聞いて、それで見に行ったのかな。
(西寺郷太)ジャニーさんと?
(錦織一清)ジャニーさんはその時、行けなかったんだけど。ジャニーさんはニューヨークでお留守番してたね。
(西寺郷太)じゃあ、3人で?
(錦織一清)そうなんです。
(西寺郷太)へー。そんな経験も。ほぼ日帰りで?
(錦織一清)夜の日帰りみたいな感じだね。夜に行って、その夜のショーを見て、朝イチでニューヨークに帰ってきているから。カナダはわからないんですよ。行っただけ。なんかトランジットと同じみたいな感じ。
(西寺郷太)見ただけで。僕が好きなのは田原俊彦さんのバックでトシちゃんメドレーみたいなのでマイケルの曲をいっぱいトシちゃんが……。
(錦織一清)ジャクソンズ・メドレーってあったんですよ。それをだから、トシちゃんが最初にやったのがNHKの『レッツゴーヤング』なんですよね。その時、かっこよくてね。
(西寺郷太)すごかったですよね。僕も少年隊とか田原俊彦さんのファンが僕の事務所に当時の(映像をコピーした)DVDを送ってきてくれるんですよ。それで見させてもらって、すごかったですね。錦織さんもトシちゃんも。
(錦織一清)そう。僕らもあれをやりたくてね。で、ジャPAニーズっていうバックダンサーが解散した後、僕らは近藤真彦さんとトシちゃんのコンサートを掛け持ちしていた時があったんだよ。その時にジャクソンズ・メドレーを踊らなくちゃいけないっていうことで。まあ、踊れてうれしかったけどね。
(西寺郷太)僕ね、不思議だなと思ったのが、この前、田原俊彦さんのライブをはじめて見に行ったんですけど。マイケル・ジャクソンのコアなファンの女の人たちの、本当に日本でも中心のような方がトシちゃんのライブにいっぱいいたんですよ。で、なんでこんなマイケルのファンとトシちゃんのファンがかぶっているのかな?って思ったら、みんな最初はトシちゃんのファンだったっていう。ジャニーズのファンで。で、マイケルの情報とか、その頃はあまりなくて。田原俊彦さんだったり少年隊のみなさんが「マイケルが好きだ」って言って。そこから若かった女子たちがマイケルを知ったんだっていう。
(錦織一清)ああ、そういうのはあったかもしれない。
(西寺郷太)だから、逆じゃなくて。なかなかマイケルの情報って日本に……『Thriller』以降ぐらいしか届いていなかったっていう。だからそういう伝統が脈々とあるんだなって思いましたけどね。でも、振付とかもビデオを見て研究するわけですか? 当時は。
(錦織一清)最初、ビデオ。「ビデオを見て研究」っていうか、その当時、僕らの時っていまの人たちはどうかわからないけどね。家庭用ビデオだって僕らの家庭にあったかどうか、ままならない時代だったのね。その時、なんでじゃあ僕たちが合宿所生活、合宿所に行きたがるか?っていうのは、その時にジャニーさんはそういう映像資料をものすごく持っているわけよ。
(西寺郷太)はいはい。
(錦織一清)で、ちょっといち早く見れたりとか。ジャニーさんのお兄さん……メリーさんとジャニーさんの間にいるお兄さんがいるんだけど、その人がロサンゼルスに住んでいる人で。僕らもお会いしたことがあるんですけどね。その人がだいたい、アメリカの映像とかもジャニーさんの方に全部送ってきてくれて……ってういのがあったんで。
(西寺郷太)ああ、だからみんなそれを見て、研究して?
(錦織一清)そうなの。そういう最新情報を。
(西寺郷太)へー! で、合宿所で「ああじゃないか、こうじゃないか」って。
(錦織一清)いまはDVDとかそういうのになってくるから。マイケル・ジャクソンのミュージッククリップがいっぱいつまったDVDとかブルーレイとか見れるじゃないですか。その当時は違うから。だから僕らが最初に見た『Off The Wall』の中の『Don’t Stop ‘Til You Get Enough』のビデオとか、あるじゃないですか。タキシードを着ているマイケルの。
(西寺郷太)3人になるやつ。
(錦織一清)あんなの、映像を見すぎちゃっているからもう(ビデオテープが劣化して)ザーザー雨が降っちゃって。
(西寺郷太)ああ、みんなが見るから。いやいやいや、もうね、聞きたい話満載で。ここからもいろんな話を聞きたいところなのですが。名残惜しいのですが……。
(錦織一清)ここからが本番ですよね?
(西寺郷太)僕、絶対にそうなると思ったんですよ。錦織さん、運転にたとえたらね、サイドブレーキを下ろしたぐらいじゃないかと思うんですよ。もういまからアクセルを踏む……。
(錦織一清)まだ運転席に乗っても、ドアを閉めてないよ!
(西寺郷太)そうなるんじゃないかと思ったんですけど。でも、11時から舞台の稽古だということで。
(錦織一清)別にいいんですけどね。……いやいやいや(笑)。
(西寺郷太)それでは錦織さん、残念ですけども。当時よく聞いていた80’sのこの曲を紹介してもらってお別れしたいと思うんですけども。曲紹介をお願いします。
(錦織一清)はい。いまもお話に出ましたけども。マイケル・ジャクソンの『Off The Wall』というアルバムから『Off The Wall』を聞いてください。
(西寺郷太)はい。錦織さん、ありがとうございました!
(錦織一清)ありがとうございました。
Michael Jackson『Don’t Stop ‘Til You Get Enough』
(西寺郷太)はい。お気づきの方も多いと思うんですけども。錦織さん、選曲していただいたのは『Off The Wall』だったんですけど、アルバム『Off The Wall』の中から『Don’t Stop ‘Til You Get Enough(今夜はドント・ストップ)』がかかり、イントロで全員コケるという。あの、錦織さんもコケてましたけども(笑)。というわけでありがとうございました。『Don’t Stop ‘Til You Get Enough』、この曲も大好きです。
<書き起こしおわり>