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【ネタバレあり】町山智浩『ブレードランナー2049』徹底解説

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映画『ブレードランナー2049』日本公開の初日上映後、町山智浩さんが行った映画解説トークショーの書き起こし。観客からTwitter上のハッシュタグ「#町山2049」で送られてきた様々な疑問に回答していました。


(町山智浩)町山です。よろしくお願いします。みなさんどうも、おいでいただきありがとうございます。……『ブレードランナー』の一作目を見ている人、どのぐらいいます? ああ、素晴らしいですね。みなさん、素晴らしい。前作とのつながりを中心に、お答えできることがあれば。っていうかみんなで、映画が終わった後に楽しく話をするじゃないですか。ご飯を食べに行ってね。「あれ、なんだったんだろう」「あれはあれじゃないの?」みたいな。そんな感じでお話ができたらいいと思うんですが。

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レイチェルについて

(質問)「レイチェルのシーンは、どのようにして撮られたのでしょうか? CGか、別の女優さんでしょうか?」

(町山智浩)レイチェルさんのシーンは、あれは背格好が若い頃のショーン・ヤングさんにそっくりな人を連れてきて。で、過去のショーン・ヤングさんの映像とショーン・ヤングの現在の動きみたいなものを、彼女自身が現場で参加して、みんなで作り上げたものだそうです。だからこの映画のショーン・ヤングさんは実際にショーン・ヤングさんが演技アドバイスみたいなことをして作り上げたレイチェルなんですね。

まあレイチェルがあの時の姿で登場をするんですけど。ショーン・ヤングっていう女優さんは『ブレードランナー』の後、いろんなスキャンダルがあってハリウッドから消えてしまった人なんですよ。だから、そういうことを知っていると、なんというか、35年間で……いろんなことを考えましたね。ハリソン・フォードも酔っ払ってアメリカ中を飛び回って、ストリップバーで見つかったりとかいろんなことがありましたからね(笑)。

僕はハリソン・フォードに会った時にいちばん忘れられないのが、いろんな映画の話をしていたら、「君はいっぱい映画を見てるんだね。人生には他にもっとやることがあるよ」って言われました(笑)。

(観客)(笑)

(町山智浩)そういう、いろんな思い出がありますが……。

旧約聖書からの引用

(質問)「この映画は、キリストの生誕、あるいはモーゼの誕生がモチーフになっているんでしょうか? 子供が殺されるという点で似ていると思いました」

(町山智浩)あ、この映画はキリストの生誕、あるいはモーゼの誕生がモチーフになっているんですね。だからユダヤの王様ヘロデ王がキリストという王様が出てくるということで、自分の地位が脅かされるということで、子供を全部殺すというあの話が元になっていますね。で、レイチェルとデッカードが逃げていって、農家みたいなところでそこで子供を産むということ自体がキリストの誕生と重ね合わされていますね。

あと、「レイチェル」っていう名前も中で「ラケル(Rachel)」って言っているんですけど、あれも旧約聖書に出てくるヤコブの奥さんで子供を産んだ時に死んでしまった人なんですね。で、たまたまレイチェルっていう名前だったんでそこから聖書のラケルを取ってきたんだと思います。

レプリカントと記憶

(質問)「なぜKにあの『過去の記憶』が植え付けられていたのですか? 理解力不足ですみません、よく分からなかったので解説して頂けると嬉しいです」

(町山智浩)あ、Kには過去の記憶が植え付けられている理由はこれ、レプリカントには全部過去の記憶が植え付けられているということになっていますね。で、それを作っている人がいて……っていう話になっているんで。で、今回のレプリカントは前回のレプリカントから、説明もちゃんと出てくるんですけど。前回のとは違って、まず命が長いんですね。前のは4年という制限をわざと設けていたんですね。危険だから、それ以上生きないように。で、今回の新しい型はずっと生きるし、心があるようになっていますね。

前回はレプリカントは共感性に問題があるということで、共感テストっていうのをやるんですね。だから、「ハチが手についた時にそのハチを殺すかどうか?」みたいなことを質問して。殺す場合には、痛みを感じないんだということでレプリカントと判断する、というようなやり方をしていたんですけども。今回はみんな心があって。特にラヴさんはやたらと涙を流す、『クライングフリーマン』でしたね。人を殺す前にかならずスッと涙を流してから殺すっていうね、クライングフリーマンをやっていましたね。

(質問)「Kの部屋、デッカードの隠れ家でジュークボックスから流れるのはフランク・シナトラ? 選曲の意図はなんでしょう?」

(町山智浩)で、フランク・シナトラの部分はこれ、たぶんね、植え付けられた記憶なんですよ。おそらくは。それで、誰の記憶が植え付けられてるかっていうのは映画の中でわかったんですけど、要するにハリソン・フォードの子供の記憶が植え付けられていたわけですよね。で、ハリソン・フォードはその後にラスベガスでフランク・シナトラの歌をジュークボックスで聞いているわけじゃないですか。だから、その記憶が植え付けられていたんだろうということですよね。

(質問)「ハリソン・フォードの子供のせいでみんなが困るっていうのは『スター・ウォーズ』と同じ」

(町山智浩)アハハハハッ! 面白いですね! ねえ。

(質問)「レイチェルの瞳の色はグリーンでしたっけ?」

(町山智浩)レイチェルの瞳の色は、前作で(共感性の)検査をする時に瞳の中を見るシーンがあって。緑のようにも見えるんですよ。ただ、緑じゃないとしても、あれは、「これは俺のレイチェルじゃない。作り物だ」っていうために言っているんで。本当でも嘘でもあまり関係はないですね。あれは。

”馬の記憶”の意味

(質問)「映画に出てくる馬の意味を教えて?」

(町山智浩)映画に出てくる馬。これは馬は前作でデッカードの子供の頃の記憶がユニコーン(馬)で。それが、デッカードが……ユニコーンっていうのは実在しないわけですから。その記憶があるということで、「ニセ記憶じゃないのか?」ということで、「デッカードがレプリカントだ」という説が出てきたんですけども。それを引っ張って、馬の記憶が模造記憶なのか本当の記憶なのかっていうキーになっていましたね。で、今回はいろんなシーンが前回の話のやり直しになっていますね。

たとえば、前回ではセバスチャンっていうオタクの人形好きの男が出てきて。それが道でセクサロイドっていう、まあセックス専用のレプリカントの女の子を拾って好きになるっていうシーンが有りましたけど。で、かわいそうな、孤独なオタク青年だったんですが。それが今回はKのキャラクターに移し替えられていたり。デッカードがレプリカントじゃないか?っていう話……要するにレプリカントがレプリカント狩りをしているんだっていうことは今回、もう完全にKがレプリカントなのにレプリカント狩りをしているということで。前回のモチーフをひねって別の形で見せるというやり方をしていますね。

あと、「ハチが手にくっついたら殺すか? 殺さないか?」っていうのを前の検査で(デッカードが)レイチェルに対してしましたけども、今回、彼(K)の手にハチがつくんですけど、殺さないですよね。だからあれは、彼は共感性のあるレプリカントなんだということを意味していると同時に、ハチってあれは生き物ですよ。だから、生き物がほとんどいないっていう世界なのに、また生き物が出てきたんだっていう。「小さな希望なんだ」って監督はインタビューで言っていますね。

折り紙好きの同僚・ガフ

(質問)「エドワード・ジェームズ・オルモス、どこに出ていましたっけ??」

(町山智浩)エドワード・ジェームズ・オルモス、出ていましたよね。ガフっていうおじいちゃんで。で、折り紙で羊を作るじゃないですか。ガフは非常に重要なキャラクターで、前作でレイチェルたちを逃したのはガフですよね。彼が羊を作っているのはもちろん原作の『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のことですよね。

脚本家ハンプトン・ファンチャー

(町山智浩)ハンプトン・ファンチャーっていうのはただのナンパ野郎でハリウッドで売れない俳優だったんですけど。フラメンコダンサーとかをやっていたチャラいやつだったんですね。で、お金がなくなって。仕事がなくなっちゃったんで、なんか小説を脚本にしようとして。別にフィリップ・K・ディックのファンでもなかったのにこの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』という小説を映画化させてほしいとディックに会いに行って。彼がこれを探偵物みたいな感じに仕上げたんですね。それが一作目なんですよ。

ちなみに、そのハンプトン・ファンチャーっていう人はフィリップ・K・ディックのファンでもなんでもなかったんで、他の小説も一切読んでいないという人だったんですけど(笑)。で、ディックの方もどうでもいいと思っていて。ただ、ハンプトン・ファンチャーが連れていた女の子がかわいかったんで、映画化にOKをして。その後は一切何の連絡もなかったんですけど、その女の子を取っちゃうんですね。ハンプトン・ファンチャーのガールフレンドを。っていう、どうでもいい話なんですけど(笑)。

”K”の名前の由来

(町山智浩)あと、「K」っていうのはもちろんフィリップ・K・ディックの「K」からも取っているんですけど、ハンプトン・ファンチャーはデッカードの子供として話を書こうとしたのか、「カード」っていう名前で最初にシナリオを書いているんですよ。そこで、一文字目が「K」なんですね。あと、カフカの小説に出てくる主人公。カフカの分身としての「K」からも取っているんだと思います。はい。

”K”の孤独

(町山智浩)今回はKはすごくこの映画は悲しい話で。彼は最初からものすごく孤独で、誰からも愛されない。誰からも求められていない。誰にもつながっていない人として世界にたった1人で非常に孤独な男として登場して。で、ジョイちゃんのプログラムされた愛情だけが彼の拠り所だったのに、それも踏みにじられて。でも、もしかしたら自分は父親と母親がいたのかもしれないと思ってそれを探しに行って……もう、どん底じゃないですか。なにも生きる意味がなくなっちゃうじゃないですか。ねえ。かわいそうな、かわいそうな。

でも、彼は最後に誰かのために戦って死んでいくことで彼自身の生きる意味をつかもうとしたという感じですね。だからすごく、前作の……前作はロイ・バッティが一種主人公に近い感じだったんですけど、今回はもう完全にロイ・バッティとデッカードを足した、両方の面を持っているKを主人公にして。で、現在の人間たちが抱えている孤独とかそういった問題を彼に代表させていますけども。

ピノキオの物語

(町山智浩)監督がインタビューで言っているのは、「これは話としてはピノキオなんだ」って言っているんですね。ピノキオって人間になりたい子供の話じゃないですか。それで、いいことをしていけば人間になれるんだと思って一生懸命がんばるんだと。その時、彼がいいことができるようにいつも横についているのがジミニー・クリケットっていうコオロギさんですよね。「今回のジョイちゃんはコオロギなんだよ」っていう風にドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は言っていますね。


だからまさに、彼が人間になろうとしている。で、人間になるっていうのはいったいどういうことか?っていうと、父親がいない、母親がいないということとは関係ないんだ。一生懸命生きることなんだ。誰かのために戦うことなんだっていう、非常に実存的な、もともとの『ブレードランナー』が持っていたテーマをさらにわかりやすく深めて描くことになっていましたね。

レプリカントと人間を分けるもの

(質問)「映画の知識が豊富な町山さん、実は…レプリカントだったりしますでしょうか?」

(町山智浩)僕はレプリカントですか?っていう。そう。だから怖いのはそこなんですよね。自分の記憶が全部偽造されているかもしれない。自分がレプリカントかどうかもわからないっていう話ですよね。だから前作でも、自分が人間だと思って、自分の子供の頃の記憶があるからと思ったら全部嘘だったっていうことで、すごいアイデンティティーのショックみたいなところで。『攻殻機動隊』の中にもそういうのが出てきましたけど。そこがいちばん怖いところだったですね。自分はいったい誰なのか、わからないっていう。

ただ、この話は過去がどうであろうと、生まれがどうであろうと、自分が誰かは自分がすること、自分の行動で決まるんだという話になっていますね。

盲目のウォレス

(質問)「ウォレスが盲目なのは意味があるのでしょうか?」

(町山智浩)ジャレッド・レトが演じている科学者というか企業のボスは、あれはもう完全に神になろうとしている男ですよね。で、目が見えないっていうのはたぶん前作でその役割だったタイレルの社長が目を潰されているじゃないですか。ロイ・バッティにね。だから、その継承をしているんですね。で、レプリカントを生むじゃないですか。で、「生んですぐに殺す意味がわからない」っていう人もいると思うんですけど。さっき(質問が)あったんですけど。

(質問)「なぜウォレスは生まれたてのレプリカントを刺したのでしょうか?」

あれは、「俺は命を生むのも奪うのも、俺の自由なんだ。俺は神なんだ」っていうことですね。神になりたい男なんですね。彼はね。

で、だから神だから、自分の作ったレプリカントを「天使」って呼んでいるじゃないですか。で、「前に悪い天使がいたんだよね」って言っていたのは、あれはロイ・バッティのことですね。反逆を起こしたレプリカントですから。で、反逆を起こした天使っていうと、聖書においてはルシファー(ルシフェル)で、まあサタンのことなんですね。だからそのことをチラッと言っていて。いろいろな聖書のモチーフはありますね。

リドリー・スコットと『ブレードランナー』

(質問)「誰かリドリー・スコットが自分で監督しなかった理由、聞いた?」

(町山智浩)リドリー・スコットが自分で監督しなかった理由は、スコットは「もううんざりだ」って言っているからなんです(笑)。

(観客)(笑)

(町山智浩)インタビュー、すごいですよ。あのインタビュー。「どうでもいいよ」とか言っているんですね。彼はそれよりは(『プロメテウス』『エイリアン:コヴェナント』の)マイケル・ファスベンダーの方がお気に入りみたいですね。

”雨”と”雪”

(質問)「雨に打たれるレプリカントに対して雪?」

(町山智浩)これはリドリー・スコット監督はね、雑誌『WIRED』かなにかのインタビューで、「『ブレードランナー』が世界中の映画に影響を与えて、都市でネオンの中で雨が降るというシーンがすごく多くなりましたね。あなたが作った影響ですよ」って言ったらリドリー・スコットは「どうでもいいよ。俺、もう雨ばっかりで飽きちゃったよ」って言っているんですよ(笑)。すごく、もうリドリー・スコットは「そういうのを見たくないよ。うんざりだよ」って言っているぐらいなんで、そのへんはおかしいですね。

だからそれに対して、今回は雨じゃないものを作らなきゃならなかったんですね。まあ、撮影監督の(ロジャー・)ディーキンスとドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がまったく違うものを作ろうとして。ひとつ作ったのが赤いイメージの砂漠ですね。ラスベガスの。それと、雪っていう前回のものにないものを作って。で、都会のネオンで雨っていうのは最初にちょっとだけ見せて。あとは「もういいでしょ?」みたいな感じになっていたですね。

タルコフスキーの引用

(質問)「オープニングの農場のシーンって、1作目の脚本から削除されて、絵コンテだけ存在してたシーンの再現ですかね?」

(町山智浩)あ、そうそうそう。あのオープニングの農場のシーンって、あれは気がついた人もいるかなって思うんですけど、枯れ木みたいなのが一本生えていて。で、後ろに農場があって、それに火をつけるじゃないですか。で、ボーッ!って燃え上がっているじゃないですか。あれはタルコフスキーの『サクリファイス』の真似なんですよ。そっくりのシーンがあります。


だから、この映画はアメリカで興行的に難しかったって言われてますけども、それはそうですよ。タルコフスキーをやろうとしているんですから。タルコフスキーだから、アート映画ですからね。マーベルコミックスとかのアクション映画とは全然違うんで、狙っている方向が全然違うものですからね。タルコフスキーとかそういうのをやろうとしている映画ですからね。それは派手なアクションがないのは当たり前ですけども。前作もそうだったんですけど、前作はフィルム・ノワールという1940年代、50年代の探偵物みたいなものをやろうとしていたわけで。まあ『スター・ウォーズ』みたいなものを期待して行った人たちはみんながっかりしちゃったっていうことですけども。

でも、そういう映画はじっくりじっくりと観客を増やしていったので、こういう映画になったわけですね。で、非常に知的な映画なんで。たとえば、ラスベガスに行くところで画面が真っ赤になりますよね。で、そこのところでターナーの絵が額に飾ってあるの、気がつきました?

ターナーの絵の意味

(町山智浩)ターナーのあの、機関車が走ってくる絵が額に飾ってあったでしょう? ターナーのタッチなんですよ。あの、空気を映し取るっていうのは。だからこの撮影監督のロジャー・ディーキンスは空気を撮影しようとしているんですよ。最近は。それに凝っているんですよ。で、それは彼はターナーをやりたいんですよ。で、彼がその前にやった『007 スカイフォール』でもターナーの絵の前でジェームズ・ボンドが待ち合わせをして。その後、スコットランドの彼の代々持っている家に行って、戦闘シーンになると画面が真っ赤になったじゃないですか。で、空気が映る感じになったでしょう。

今回も同じじゃないですか。かならずターナーの絵を出してから、ターナータッチをやるんですよ。すごくはっきりと、「引用しまーす!」って言ってやる、すごく真面目な人ですね。ロジャー・ディーキンスは。こっそりやらないっていうね。

結局デッカードは何者?

(質問)「あぁ、デッカードは○○だったのですね!」

(町山智浩)あと、デッカードは誰か? これ、デッカードはわざとね、どっちにも取れるように作っていますね。おじいちゃんになっているじゃないですか。レプリカントは歳を取らないはずなのに、おじいちゃんになっているからおかしいっていうのと、ただあの戦い方はめちゃくちゃ強くて。前作のロイ・バッティ(ルトガー・ハウアー)の戦い方そっくりなんですよね。壁を突き破ったりね。だから、どう考えても人間とは思えない。どっちかわからないように、わざとしていますね。

前作のデッカードと今作の”K”

(町山智浩)で、やっぱりすごく前の『ブレードランナー』の問題はデッカードに感情移入ができないという問題が最大の問題でしたよね。とにかくデッカードがなにを考えているのかわからないし、女を後ろから撃つし。で、突然レイチェルに対して「俺を愛してるって言ってみろ!」って言ったかと思うと、その後に突然なぜかロイ・バッティを捕まえに行くわけで(笑)。展開がよくわからないというか、あまり何を考えているのかわからない人として描かれていたので。やっぱり観客は応援しにくくて。

ロイ・バッティは応援しやすいんですけども。すごく難しかったんですけど、今回はすごくKっていう人にみんなが感情移入して。「がんばれ、K!」っていう気持ちになるんで。僕は石ノ森章太郎先生の『ロボット刑事』のKをすごく思い出しましたね(笑)。


あの原作、すごい悲しい話なんですよ。人間の女の人に恋をして。でも、利用されて裏切られたりする話でね。僕は石ノ森章太郎先生の名作を読んだんじゃないか?って勝手に思っているわけですけどね。はい。

レイチェル役のショーン・ヤング

(町山智浩)ショーン・ヤングさんは本当にかわいそうな人でね。ジェームズ・ウッズに弄ばれて、捨てられて。ジェームズ・ウッズにストーカーをかけて裁判で負けて2億円を支払うとかひどいことになっている人ですからね。その後に『バットマン』のキャットウーマン役をやりたいって言って。『バットマン リターンズ』の時ですけども。で、やらせてもらえないものだからバットマンの格好をしてティム・バートン監督にストーカーをかけて捕まったりとかですね。

だからもうすごく、もう本当にレイチェルを見ると悲しくなるので。本当にいい続編を作ってくれたなと。本当に彼女のためにね。ハリウッドが忘れて捨ててしまった女優を復活させてくれて、本当に愛がある映画だと思いました。

あと、もっと詳しくは映画秘宝から本が出ていますし、新潮文庫から『ブレードランナーの未来世紀』も出ていますので。前作についてわからないことがあったらぜひ読んでいただきたいと思います。今日はみんさん、ありがとうございました。映画の感想、ぜひTwitterでつぶやいてください。「この映画、どうなっているの?」っていろんな疑惑が渦巻いていますので。正直なところを。本当に静かでしっとりとした、本当に泣ける映画だったと思います。みなさん、どうもありがとうございました。

<書き起こしおわり>

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