安住紳一郎と大江裕『からくりTV』の思い出を語る

安住紳一郎と大江裕『からくりTV』の思い出を語る 安住紳一郎の日曜天国

大江裕さんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』にゲスト出演。安住紳一郎さんとかつて共演していた『さんまのスーパーからくりTV』の思い出の話をしていました。

(安住紳一郎)もうデビューから……何年ですか?

(大江裕)デビューしてからは、今年で9年目です。

(安住紳一郎)ですね。じゃあ一緒に『からくりTV』をやっていたのが10年前ですか?

(大江裕)そうです。

(安住紳一郎)そんなに経ちますか。

(大江裕)経ちますね。

(安住紳一郎)そうですか(笑)。

(大江裕)なので今年、満28才になるわけですけども。はい。そんな月日が経とうとしております。

(安住紳一郎)(笑)。大丈夫なの? ちゃんとやってんの?

(大江裕)一応、いろいろと。マネージャーさんに叱られながらやっておりますけども……でもやっぱり、「マイペースでやった方がいい」って安住さんからよく言われていたんで。マイペースでさせていただいているわけですけどもね。はい。

マイペースな大江くん

(安住紳一郎)(笑)。大江くんは本当、心配で心配で。もう一緒に、当時19才ぐらいだったかな?

(大江裕)17ぐらい。

(安住紳一郎)17才? 待ち合わせしても、待ち合わせの場所がわからなくてね。

(大江裕)違うんです。新幹線とか電車とか、乗り過ごすんですよ。それで違う駅で下りて。で、安住さんが待っていたりしてですね(笑)。

(安住紳一郎)そう。

(中澤有美子)2人で会うにあたり?

(大江裕)そうです。

(安住紳一郎)で、乗り物が弱いから、かならず移動してくるとね、具合が悪くて。ちょっと体調が復帰するのを待ってね。

(大江裕)そうですね。もう本当、5回ぐらい戻させていただいてですね。

(安住紳一郎)(笑)

(中澤有美子)それは辛いですね。移動が多いお仕事でしょうに。

(大江裕)はい。

(安住紳一郎)でも本当にやさしくて、心が純粋で。本当にあの時、楽しかったですよ。

(大江裕)本当ですか? なんか急にですね、安住さんがいなくなって。ご出世をされて。その時、寂しかったですけども。

(安住紳一郎)いえいえ。そうですか。

(大江裕)1人で回ったんです。あの後は。

(安住紳一郎)あの後はね。

(大江裕)はい。歌手になってからは1人で回ったんです。

(安住紳一郎)いろんなところに行って、私も楽しかったですけども。山形県の米沢に行った時に……。

(大江裕)行きました。山の勉強ですよね。お米の勉強で。

(安住紳一郎)そう。お米の勉強。日本人の心、田植えって言ってね、勉強しに行って。帰りに米沢の駅前でラーメンを食べている時に、外を選挙カーが通ったんだよね。選挙活動の。それが通った時に「安住さん、あの人たちは何をされているんですか?」って(笑)。まだ高校生だったからね。それで一生懸命に……。

(大江裕)爆音で。「何をされているんですか?」って。

(安住紳一郎)で、なんかね、選挙の仕組みを一生懸命あなたに教えたのを思い出したりとか(笑)。

(大江裕)(笑)

(安住紳一郎)あと稚内にね、ホタテ漁の相内さんのところに……。

北の漁場の思い出

(大江裕)相内さんのところに行って。本当に、最北端まで行くんですけども。その日はね、やっぱり荒れていてですね。船に乗れなかったりですね。でも、それでよかったかな?って。いまではね。

(安住紳一郎)「北の漁場を演歌歌手としては知らなきゃいけない」っていうことで行ったらもう、本当にキッツいところに行っちゃってね。で、大江くんは乗り物苦手だからダウン! みたいな。

(大江裕)もう荒れ放題で(笑)。北の漁場がもうすごい漁場になっちゃってですね(笑)。

(安住紳一郎)それで、ちょっと漁師のみなさんたちがね、当然仕事だから殺気立っているから。ちょっとね、ダウンしちゃうし撮影は邪魔だみたいな感じで……カメラマンと俺が蟹工船みたいな感じで働いたのを思い出しました(笑)。

(大江裕)(笑)

(中澤有美子)取り返したと(笑)。

(安住紳一郎)取り返した(笑)。で、ホタテ漁がすごくてね。

(大江裕)それで、何日かしてからですかね、行ったんですよね。ホタテ漁にね。

(安住紳一郎)そうです、そうです。ホタテ漁。カニ漁じゃなくてね、今度はホタテ漁に行ったんですよね。

(大江裕)そしたら本当にね、見ていたらゲームセンターみたいで(笑)。

(安住紳一郎)そう。ホタテがごっそりごっそり獲れるんだよね。

(大江裕)UFOキャッチャーみたいに、グワーッと掴んでブワーッと落とすんですよ。船の上に。それで逆にね、海の匂いで酔っちゃって。

(安住紳一郎)すっごい恵まれた漁場で、「ホタテ漁の何が大事ですか?」って聞いたら、いちばんはそれぞれに港に戻った時に量を測られて。1年間に獲る量は決まっているから、獲ったホタテの中から中身の入っていない殻だけになったものを……タコとかが食べるらしいんですが。「中身の入っていない殻だけのものを港に着く前に避けないと重量分損をする。その作業がいちばん大変だ」なんて言ってね。「えっ、そんなこと?」みたいに思いましたけども。

(大江裕)大変ですよね。だから見ながら、捨てていくんですけども。

(安住紳一郎)面白かったね。

(大江裕)でも、いい経験をさせていただきました。はい。

(安住紳一郎)あれからもう10年ですか(笑)。

(大江裕)だいぶ変わりました?

(安住紳一郎)大江さん? 変わったよ。テレビで見るたびに「変わったな」と思って。

(大江裕)本当ですか? もう本当に……歌手と一般人の時って全然違いますね。

(安住紳一郎)そりゃそうでしょう。

(大江裕)はい。一般人の時はずっと寝ているだけでもよかったんですけどもね。歌手になったらもう毎日が仕事になってですね、もう本当、いま困っています。はい(笑)。

(安住紳一郎)がんばりなさい(笑)。

(大江裕)はい。わかりました(笑)。

(中略)

(大江裕)なのでね、直に行って歌いたいんです。僕。直に行って、「大江くん、どんな歌を歌ってるのかな?」って言われて、聞いてもらって。で、愛していただきたいなと、そう思っております。

(安住紳一郎)「コンサートに来てほしい」っていうこと?

(大江裕)そうですね。最終的には。はい(笑)。

(安住・中澤)(笑)

(大江裕)でもやっぱりですね、いろんなお客さんがいらっしゃいますからね。あんまり冗談ばっかり言ってましたらね、たまにね、「早く歌え!」って怒られたりね。

(安住紳一郎)そうですか?

(大江裕)そうです。はい。

(安住紳一郎)でもずいぶん、お話するようになったね。昔は全然ね……。

(大江裕)しゃべれなかったです。

(安住紳一郎)そうだよね。そう。

(大江裕)鍛えられましたね。

(安住紳一郎)うん。私がね、すごく印象に残っているのは大江くんが「僕は歌が好きなんだけど、人前に出るのがダメなんだ」って言ったのがすっごく印象に残っていて(笑)。

(大江裕)(笑)。怖かったんです。

(安住紳一郎)そうだよね。

(大江裕)人の目が怖かったといいますか。でもいまでは、やっぱり拍手されると、その拍手が勇気になって、また元気をいただいて。なんて言うんですか? 活躍に……活力? か、かつやく? どっちですか?

(安住紳一郎)「活力」だね。

(大江裕)はい。そうですね(笑)。に、なると思いますんで。みなさまにまた、愛していただきたいなと思います。

(安住紳一郎)そうですか。ねえ。あとは体調管理に気をつけて。

(大江裕)安住さんもまた、お食事でも。

(安住紳一郎)うん。行こうね。じゃあ。

(大江裕)はい、はい。

(安住紳一郎)大江くんは本当、寂しくなると夜、電話をしてくるんだよね。俺にね。

(中澤有美子)へー!

(大江裕)ごめんなさい、本当に。

(安住紳一郎)いえいえ、いいんだよ。

(大江裕)1時ごろでしたよね。この間は。

(安住紳一郎)いいんだよ、別に。いいのいいの。

(大江裕)この間、1時ごろに電話しちゃいまして。それでワン切りしちゃって(笑)。

(安住紳一郎)そうなんですよね。

(大江裕)「寝ているかな?」と思ってですね(笑)。

(安住紳一郎)で、電話を切って。すると俺はそれに気づかずにメールを見たら、「間違えてしまいました。ごめんなさい。用事はありませんでした」ってメールが来るだよね。そうなんだけど、俺はたぶん大江くんがどっかのキャンペーン先で1人でたぶんまた、孤独で寝られないんだろうなと思って。「嘘をつけ。寂しいから電話したんだろ?」って返信すると、すぐその返信に「ごめんなさい。不器用なもので」っていう(笑)。

(大江・中澤)(笑)

(安住紳一郎)このやり取りが面白いね。

(大江裕)もう本当に、これからも末永くよろしくお願いいたします。

(安住紳一郎)はい。今日はゲスト、演歌歌手の大江裕さんをお迎えしました。大江くん、どうもありがとうございました。

(大江裕)恐れ入りました。

<書き起こしおわり>

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