Miya Natsuki ビヨンセ・Coachella2018ステージの舞台裏を語る

Miya Natsuki ビヨンセ・Coachella2018ステージの舞台裏を語る INSIDE OUT

ロサンゼルスを拠点に活躍するダンサー、Miya Natsukiさんが2022年4月25日放送のblock.fm『INSIDE OUT』に出演。ダンサーとして参加したビヨンセのCoachella2018での伝説的ステージの舞台裏について、話していました。

(渡辺志保)そして、もうここでひとつひとつ思い出を洗いざらい聞いていきたい感じなんですけど……やはりMiya Natsukiさんのひとつのハイライトとしては、2018年のビヨンセのコーチェラのステージっていうのがあるのかなという風に思うんですけど。あればこの『INSIDE OUT』という番組でも何度も何度もこのビーチェラの話はこれまでにもしていて。最初にビヨンセがあの花道を通ってくるところからNatsukiさんがダンサーとして……。

(Miya Natsuki)そうなんですよ。しかも私、真後ろなんですよ。

(渡辺志保)本当にもう、鳥肌も通り越して体が溶けそう、みたいな感じなんですけど。あれはオーディションで選ばれたっていうことですか?

(Miya Natsuki)そうです。オーディションです。あれは3回ぐらい、オーディションしました。

(渡辺志保)マジか! 私もすごいビヨンセとか彼女のカルチャーっていうものに惚れ込んでるファンのうちの1人なんですけど。あのコーチェラのステージって『Homecoming』というタイトルで。結構軸になってるのがHBCいうアメリカの黒人の大学の方たちの音楽であるとかダンスであるとかっていう。そこをフィーチャーしてたと思うんですけど。そういうところに対して、なんていうかどういう風にその世界観に自分を持っていったのか?っていうところ。工夫したところとか、ありますか?

(Miya Natsuki)そうですね。とりあえずビーチェラのステージって本当に80人ぐらいの大きな……本当に最大ですよね。今までに見たことないぐらいのダンサーの量で。だからもう本当にヒストリカルですよね。歴史的なステージだったなと今、思い返してもそう思うんですけど。とりあえずブレンド・インするっていうことに必死でしたね。アジア人って本当に私ともう1人の子だけだったので。逆に言うと、どう目立たないか。というのも、やっぱりアジア人っぽくなっちゃうとそのカルチャーから外れちゃうので。どんだけグルーヴを持って彼女たちのように……その黒人の子たちがやってるようなヴァイブを持ってコレオグラファー、振付師の方から認められるか?っていうのが毎日の戦いだったかなと思います。

(渡辺志保)そうか。実際、ステージの上に立ってた時……2週、あるから2回、同じパフォーマンスをしたということになると思うんですけれども。なんか本番中ってどんな気持ちだったのかな?って思って。

(Miya Natsuki)もう本当にいろんなことが起こってたんですけど。本番中。ありえないぐらいのストレスですね。本当、それだけです。

(渡辺志保)ヤバい(笑)。

(Miya Natsuki)もう最大限のストレスを感じながらやってました。

(渡辺志保)すごいですね! サバイバー。

(Miya Natsuki)もう本当に。たぶん今までに感じたことのないぐらいの最大のストレスをあの時、感じてたんだろうなって。あのイントロが始まる時に。っていうのも、私たちはBステージから始まるんですけど。で、私はイントロダンサーの8人。選ばれた中の1人でやっていたんですけど、本当に音が聞こえなくて。

イン・イヤーっていう……日本で言うとイヤモニですか。イヤモニをつけてやっていたんですけど、まあコーチェラの本当にあの砂漠の風がすごい中でやってたんで。音がもうザラザラなんすよ。「シャシャシャッ、シャシャシャッ」みたいな感じで。その中でショーが始まったんで、カウントダウンも「5、4、3……」っていう、そのステージマネージャーからの声が全く聞こえなくて。

(渡辺志保)ええっ? 怖すぎる……。

(Miya Natsuki)その中で始まっていって。もちろん、ドキュメンタリーになるっていうのも知ってて。YouTubeで世界配信されているっていうことも知っていて。で、コーチェラのステージ。回りには何万人という人たちがいて。で、ビヨンセの『Homecoming』……だからカミングバックショーだったじゃないですか。

(渡辺志保)出産を経て……っていう。

(Miya Natsuki)そうなんですよ。だから本当に彼女の中でもかなり気合が入ったショーだったんで。その中で、音なしで私たちは踊ってました。

(渡辺志保)ヤバい! 嘘でしょう? 音が聞こえない……。

全く音が聞こえない中で踊る

(Miya Natsuki)あれ、全く聞こえないです。その中で……だから私たち、みんなあれはカウントだけで。頭の中のカウントだけで踊っていて。

(渡辺志保)マジで? すごっ!

(Miya Natsuki)ただ、あれを3ヶ月、4ヶ月とずーっとやっていたんで、もう肌に染み込んでいたっていうか。そうだったんですよね。だから、本当にあのステージのことを聞かれると「最大のストレスでしかない」っていうことですよ(笑)。

(渡辺志保)本当にお疲れ様でした!

(Miya Natsuki)本当に涙が出るかと思うぐらい(笑)。

(渡辺志保)今日ちょっとNatsukiさんにビヨンセの『Homecoming』から1曲、選んでいただいていて。で、『Don’t Hurt Yourself』という曲を選んでもらったんですけど。これを選んだ理由は何ですか?

(Miya Natsuki)まずイントロからずっとずっと黒人のブラスバンドのカルチャーな踊りをずっとしていたじゃないですか。

(渡辺志保)ドラムライン的な。

(Miya Natsuki)はい。ドラムラインをずっとやってて。そこからインタールードに入って。そこから『Don’t Hurt Yourself』でビヨンセが衣装チェンジして帰ってくるんですよ。

(渡辺志保)そうか。あの黒い、なんていうかボリュームのある衣装で。

(Miya Natsuki)そう。かっこいい衣装で帰ってきて。今までずっとダンサーとブラスバンドとバーッて踊ってたのが、いきなり1人だけ、Bステに行くキャットウォークのところでパフォーマンスをするっていうシーンなんですけども。あれ、リハーサルの時からもう聞いてても見てても本当にかっこよくて!

(渡辺志保)ああ、そうだったんですか!

(Miya Natsuki)彼女の気合というか。「1人でも私はステージを持ってますよ。何万人を魅了できますよ」っていうあの迫力。それが私の中ではもう何回見ても……リハの時も何回見てもかっこよくて、上がる曲っていうことで。

(渡辺志保)マジかー。ありがとうございます。

(Miya Natsuki)本当にいろんな思い出があるんですけど。彼女のかっこよさっていうのは……あれは本当にかっこよかったっていうことで選んでみました。

(渡辺志保)ありがとうございます。あと、ひとつ聞きたいのがビヨンセのワークエピックっていうのはどんなことですかね? 一緒に働いてみて。

(Miya Natsuki)もう一言でいうと「完璧主義」。

(渡辺志保)ああ、なるほど!

(Miya Natsuki)そこだけです。完璧主義ですね。

(渡辺志保)いやー、ちょっとすごいもうNatsukiさんの話を聞くだけでめっちゃインスパイアリングだなと思って聞いちゃいました。ありがとうございます。じゃあ、ここでNatsukiさんからその思い入れのあるビヨンセの曲を紹介していただけますでしょうか?

(Miya Natsuki)ビヨンセ『Homecoming』ライブからの『Don’t Hurt Yourself』。

Beyonce『Don’t Hurt Yourself Homecoming Live』

(渡辺志保)はい。ただいまお届けした曲は今夜のゲスト、LAを拠点に活躍してらっしゃる世界的ダンサーのMiya Natsukiさんから紹介していただきました、ビヨンセ『Don’t Hurt Yourself』の『Homecoming』ライブバージョン。あの興奮がよみがえるという感じがします!

<書き起こしおわり>

Miya Natsuki Coachella2022・88risingステージの舞台裏を語る
ロサンゼルスを拠点に活躍するダンサー、Miya Natsukiさんが2022年4月25日放送のblock.fm『INSIDE OUT』に出演。ダンサーとして参加したCoachella2022・88risingステージの舞台裏について、話していました。
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