OKAMOTO’Sのオカモトレイジさんがblock.fm『Smooth Navigation with EMPORIO ARMANI』に出演。映画館好きなオカモトレイジさんが2016年のベスト映画や園子温監督との交流などについて話していました。
(TJO)じゃあ、続いての質問です。2016年で最高だった映画は?っていうところで。レイジさん、僕ら共通の知り合いでライターさんがいて。M-ON! MUSICの。マスコさん、僕もお世話になっているんですけども。で、みんなの映画部をやれたりとかして。マスコさんに聞いたんですよ。「レイジさんってどういう方なんですかね?」って。そしたら、「とにかくすごい数の映画を見てるんだよ」っていう話をしていて。
(オカモトレイジ)まあまあまあ……「映画を見ている」っていうよりも、「映画館に行っている」っていう感じですかね。なんかね、そもそもクラブもそうだし、ライブハウスもそうなんですけど、暗くてデカい音が鳴っている場所が好きなんですよ。だから映画館もその位置づけっていうか。ちょっと落ち着くんですよね。
(TJO)ああ、なるほど。どれぐらいのペースで行ってるんですか?
(オカモトレイジ)行ける時は結構行っていて。最近ちょっと忙しくて行けてないですけど。でもまあ、週3ぐらいは行ってるんじゃないですか? 月に2、3回はかならず行くと思いますね。
(TJO)で、どうですか? 2016年のインパクトが強かった映画。
『シング・ストリート 未来へのうた』
(オカモトレイジ)やっぱり、あれがよかったですね。『シング・ストリート 未来へのうた』っていう80年代後半ぐらいのイギリスの話なんですけど。そこでバンドを組んで。家庭環境とかもそれぞれ複雑な子たちがバンドで学園祭に出て……みたいな。いわゆる普通の青春ものなんですけど、とにかく劇中で演奏されるバンドのオリジナル楽曲がめちゃめちゃよくて。
(TJO)オリジナルなんですね。
(オカモトレイジ)そうなんですよ。サントラもすごいいいし。映画自体も素晴らしくて。サントラ、めちゃめちゃ聞きましたね。
(TJO)『シング・ストリート』。じゃあ、もうオリジナル楽曲も80’s感覚満載の?
(オカモトレイジ)そうですね。そのバンドがちょうど世代でいろいろ出てきて。最初はデュラン・デュランっぽくて、途中でキュアーが出てきてかなりゴシックになって……みたいな。ちゃんとバンドが劇中の中で影響を受けたものにファッションも切り替わるし、サウンドも切り替わるし。そのパクり具合っていうか抽出具合がめちゃめちゃ上手くて。すごいよかったですね。音楽的に面白かったですね。
(TJO)ちょっとチェックしてみます。ぜひ、それは。気になります。あと、人生で最も影響を受けた映画とかって、絞れます?
(オカモトレイジ)いやー、難しいな……「影響を受けた」。やっぱりね、映画好きじゃなくて俺、映画館好きなんで。
(TJO)そこが面白いですね。映画館が好き。
(オカモトレイジ)家で全く映画見ないですからね。DVDとか家で一切見ないですね。
(TJO)本当にじゃあ、映画館で楽しんでっていうことなんですね。
(オカモトレイジ)ちょっと禅に近いですね。携帯とかも切って2時間半映画に集中するっていうことが。1回仕事の連絡とかも全く来ない状態を作って、それで自分の人生を放り出して2時間半、他人の人生を楽しむっていう。だから家とかで見ていると、携帯とかもそこまでガッチリとガチで……
(TJO)しまえないですよね。
(オカモトレイジ)だし、景色的にも生活が見えちゃうから、そこまで没入できないっていうか。家ではあんまり見ないし、家ではレコードをずっと聞いていルンデ。
(TJO)そこはちゃんと切り替えるんですね。
(オカモトレイジ)映画に影響を受けるとかっていうのはあんまりないですけどね。
(TJO)じゃあ映画館で見ることに影響を受けるというか。だっていまのご時世、いわゆる映画を見る時間を作るって……本当に携帯を切るみたいなことが、昔以上にハードになっているみたいな。だからこそ、それが「禅に近い」っていう表現はすごい面白いなと思ったんですよ。あと、レイジさん。すごい幅広い交友関係が僕は気になっていて。園子温監督とかとお知り合いだったりするじゃないですか。どういうきっかけでお知り合いになったんですか?
園子温監督との交流
(オカモトレイジ)園さんは岡村靖幸さんに誘われて行ったら、いたみたいな。岡村さんに紹介していただいたっていう感じですね。それで、園さんともすぐに仲良くなって。園さんのアトリエによく遊びに行かせてもらったりとか。でも、いちばん面白かったのが園さんがひたすら「DJがわかんねえ」みたいな。「なんなんだ、あいつら。人の曲をかけてモテやがって! 自分で作りゃいいじゃん」とか言ってDJ批判をすごいしていて(笑)。
(TJO)それ、フォローしました?
(オカモトレイジ)しました、しました。「いやー、でもやっぱりありますから。上手い人によって、『こんな曲がこんな風に聞えるんだ!』とかあるし。やっぱりそこれそ映画作りにも近いんですか? キャスティングみたいなことじゃないですか。この人の相手にはこれでしょ……みたいな。アンサーソングでつないだりとか」って。
(TJO)それで納得されてました?
(オカモトレイジ)「うーん、でもわかんないな」っつって。やっぱり体感させるしかないっすね。
(TJO)たしかに(笑)。まだ、岡村さんとかレイジさんのイベントとかには来たことがないんですかね?
(オカモトレイジ)園さんは、そうですね。ライブは来てくれたけど、DJとかはさすがに。でも、誘って無理やり連れて行きます。
(TJO)そうですね。ぜひそれはね(笑)。映画の話とかもするんですか?
(オカモトレイジ)ああ、します。します。基本的に「クソだ」としか言わないですけどね(笑)。「キューブリック以外はクソだ!」みたいな極端な感じで。結構面白いっすね。やっぱり話していると。
(TJO)最終的には園さんにDJをやらせたら勝ちなんじゃないか?っていう。
(オカモトレイジ)そうですね。やらせたいですね。でもあの人、本当に音楽好きなんで。いつもアトリエとかに行くと、爆音でCDをかけたりしてて。「なんかこの間、LAに行ったらウィーケンド(The Weeknd)っていうやつと仲良くなった。次の映画の主題歌、書いてくれるとか言ってた。わけわかんないけど、仲良くなった」とか言ってて(笑)。
(TJO)すごいですね(笑)。
(オカモトレイジ)そういう感じなんすよね(笑)。
(TJO)それ、絶対にDJやったら相当面白いDJになりそうな感じですね(笑)。じゃあ、続いての質問に行かせてもらいます。レイジさんのON・OFFの切り替え方。
(オカモトレイジ)ON・OFF? そんなないっすけどね。
(TJO)ないですか? それは仕事はもちろん音楽。プライベートでも音楽が好きだし、常に音楽に触れているみたいな?
(オカモトレイジ)常に24時間プロモーションっていう感じで生きてますよね。
(TJO)でも、あれですよね。「プロモーション」なんていう意識はせずに。本当に好きだから自然に掘っちゃうし?
(オカモトレイジ)そうですね。勉強っていう感じですね。常に勉強っていう意識はありますね。でも、結構パジャマを着たらOFFかも。
(TJO)寝るぞっていう。
(オカモトレイジ)パジャマに着替えたらOFFかな。毎日、ちゃんとパジャマを着るタイプなんで。
(TJO)本当のパジャマですね。Tシャツとかじゃなくて。
(オカモトレイジ)じゃなくて、パジャマを着ているんで。いわゆる”パジャマ”みたいなパジャマを着て寝ているんで。それを着たらさすがにOFFかな。
(TJO)それは、どこでパジャマを着替えるという行為が自分の中でマストになっているんですかね? 習性っていうことだけじゃないですもんね?
(オカモトレイジ)結構、昔からずっとですね。
(TJO)なるほど。落ち着きます?
(オカモトレイジ)うん。落ち着きますね。やっぱり。あと、俺は「寝る」ってなったらもう携帯も枕元まで持っていかないタイプなんで。機内モードにして、離れたところに置いて。
(TJO)受けないようにして。
<書き起こしおわり>