安住紳一郎 予防接種の注射の際の心がけを語る

安住紳一郎「1時間弱・強」の世代ギャップを語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2021年9月5日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でワクチンの職域接種を担当している看護師のリスナーからのメールを紹介。注射を受ける際の心がけなどについて話していました。

(安住紳一郎)ちょっと長いけど、こちらに行ってみましょう。豊島区の女性の方です。「私の苦手なこと、それは筋肉注射です。昨今、このコロナ禍、臨床の医療従事者においては大変な状況にあります。私は看護師です。現在、医療現場の最前線にいない私には職域のワクチン接種を担当する機会が回ってきました。すでに臨床現場から離れ10数年。筋肉注射に至っては20代の頃にやったきりでした。しかし、私は臨床現場では患者さんから『痛くないね。上手だね』と褒めていただくことが多く、筋肉注射が得意な方だと少々自負をしておりました。

今回、その少しの自信と不安を胸に少しでも世の中の役に立とうとワクチン接種を担当しました。一度、身につけた技術は自転車の乗り方のようなもので勘が戻ればとてもスムーズに行えるようになります。しかし、正直な方も多く、『痛い!』と言ったり、『1回目の人の方が上手だった』や『みんなこんなに痛いんですか?』などの言葉が多く、『筋肉注射は注射の中でも痛い注射なんですよ』と苦し紛れに言い訳をしていますが、私の心は痛手を負っています。また、こんな数の注射を打ったことがないので、はじめのうちは1ゲーム全てマウンドに立った高校球児のように肩を使いすぎて負傷したかのような筋肉痛に襲われ、心身ともにやられ、本業に支障をきたすほどでした。『若い頃は上手なはずだったのに』という考えはすぐに『患者さんは若い私に当時、優しくしてくれていたのだ』と、当時の患者さんに心のなかで感謝と陳謝をしました。

というわけで、私は注射が苦手なのだと20年後に理解しました。しかし、そのようなワクチン接種の中でも時々、『えっ、もう終わったんですか?』や『痛くなかったです。とても上手です』と褒めていただける神のような方もいて、自信を復活させてもらいます。そのような方には少しだけ最後の声がけを多めに優しくできる私なのでした。こんなことを言うと心配される方々もいるかもしれませんが、私のようにブランクがある看護師の方はそうそうおりませんので、ワクチン接種を希望される方はどうぞ安心して接種いただければと存じます。以上です」という看護師の方ですね。筋肉注射。久しぶりに現場に戻って筋肉注射。ねえ。それはちょっと最初、ドキドキするでしょうね。

(中澤有美子)そうですね。ありがとうございます。

(安住紳一郎)そうね。意気に感じてね、役に立とうと思って現場に戻ってくださったということですね。いろんな人がいますからね、ちょっとね。あんまり気にしない方がいいと思いますよ。

(中澤有美子)はい。痛くなかった時は伝えなきゃと思いました。

相手を乗せることが大事

(安住紳一郎)そうよ! だからやっぱり乗せなきゃね。基本ね。そうですよね。うん。前、なんだっけな? すごい乗せ上手な人がいて。私、横で点滴を打っていたんですよね。で、カーテンみたいなので仕切られていますでしょう? なかなか他の人が注射される時の一部始終ってあんまり聞いてないものですよね? 特に最近はね。で、「意外に他の人って注射をされる時、こんなにコミュニケーションを取っているんだ」って少し、カルチャーショックを受けたことがありますね。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)すごい。だから、ものすごく看護師さんを乗せながら注射を受けている人がいて。素晴らしいコミュニケーションスキルだなと思って。もう点滴を打たれながらもカーテンを開けながらチラチラ見ちゃったよね。どんな人が今、注射を受けていらっしゃるのかしら?って思って。ちょっとチラッと開けてね。

(中澤有美子)へー! 患者さんの方がじゃあ、饒舌というか。いろいろとお声がけをして?

上手に看護師さんとコミュニケーションを取る患者さん

(安住紳一郎)まあ、あんまりしゃべるのもね、よくないとは言われますけどもね。すごく看護師さんのことを乗せて、上手にコミュニケーションを取っているから。人間として素晴らしいなと思ったからカーテンからチラッ、チラッと見ていたら、私のそのカーテンの揺れを察知して「ああ、安住さん? どうかされました?」なんて看護師さんが来ちゃって。「ああーっ!」って思って(笑)。

(中澤有美子)あちゃちゃちゃちゃ(笑)。

(安住紳一郎)「あちゃちゃちゃちゃ!」なんて。「ああ、まだ半分ぐらいですね?」「ああ、それはわかっています。すいません……」みたいな。ちょっとね、点滴の量を異様に気にするのもダメな患者っぽいじゃん? 「ああ、空気が入ったら……大丈夫ですか?」「大丈夫ですよ」なんて。「違うんだよ……」なんて。話が長くなっちゃいました。すいません。

<書き起こしおわり>

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