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久住昌之 美学校と漫画雑誌ガロの思い出を語る

久住昌之と玉袋筋太郎が語る 昼銭湯・昼ビールの魅力 たまむすび
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『孤独のグルメ』などの作者、久住昌之さんがTBSラジオ『たまむすび』に出演。玉袋筋太郎さん・小林悠さんに美学校や漫画雑誌ガロの思い出を語っていました。

(玉袋筋太郎)さあさあ、じゃあその前いきますか。その2(の筋)で。『美学校は刺激の宝庫だった』っていう。

(小林悠)あの赤瀬川原平さんと・・・

(久住昌之)この間、亡くなってね。

(小林悠)『老人力』などでお馴染みの。はい。

(玉袋筋太郎)それが、なに?美大に行きたくなったって気づいたのが高校三年生の時?これ、なんです?ずいぶん遅いですよね?

(久住昌之)僕、ぼんやりしてる方で。二年の時とか何にも考えてなくて。三年になって受験ってなって、どこに行きたいかな?って思ったら、美大かな?って言ったら、遅いよ!って先生に言われて(笑)。

(玉袋・小林)(笑)

(玉袋筋太郎)いま聞いていても、『遅いよ!』ですよ(笑)。

(久住昌之)でもね、いま考えたら、行けたんじゃないかな?って思うんだよね。三年になってからでも。がんばれば、行けたんじゃないか?って思うんだけど。先生はやっぱりほら、クラスから1人でもね、落としたくないから、『もう遅い』って言って。で、俺も『ああ、そうですか』って言って(笑)。

(小林悠)飲み込んじゃって。それでそれから、練習を始めようとは思わなかったんですか?

(久住昌之)ないですね。ダメって言われたからね。

(玉袋筋太郎)ダメなんだもんね。うーん。

(小林悠)それで、法政大学に入られて。そこから、学び始めたんですか?

(久住昌之)でも、美術大学って言ってるけど、美学校っていうのはね、美術大学じゃないんですよ。塾みたいなもんで。なんか、絵画教室みたいな感じですね。

(玉袋筋太郎)そうなんですか?

(久住昌之)うん。そう。もうクラス20人くらいで、クーラーもないボロいビルの一室で。そこで赤瀬川さんに教わるって言っても、『これの模写をしてください』とか言って模写して。で、夜はなんか焼酎を飲みながら、いろいろスライドを見たりとか。だから面白いんですよ。赤瀬川さんの昔見つけた面白いものを見せてくれて。それが面白いんですよね。

(玉袋筋太郎)刺激になりますね。

(久住昌之)芋焼酎をちびちび飲みながら(笑)。そういう学校だったんですよ。

(玉袋筋太郎)うん。

(小林悠)赤瀬川さんって言ったら、たとえばトマソンとか・・・

(久住昌之)そうですね。

(小林悠)その町にある、なんだろう?なんてことないんだけど、なんであるかはわからないような面白いものを。

(久住昌之)役に立っていないものが残されているっていうね。丁寧に残されているっていう。そういうものとかを。でも、僕もそういうの、好きだったんで。すごく面白かったですね。あっ、こんなのを好きな大人がやっぱりいるんだって思ったですね。

(玉袋筋太郎)うん。

(久住昌之)僕、あのいちばん最初にそういうトマソン的なものでよく覚えているのは、小学校三年か四年の時にカメラを買ってもらって。で、うれしいけど、まだ子どもで撮るものがないじゃないですか。で、近所を歩いていたら、立派な家があって。そこの木の表札に漢字でちゃんとした字で『三平平三』って書いてあるんですよ。

(玉袋筋太郎)(笑)

(久住昌之)『三平平三』。で、これは冗談じゃないわけですよ。ちゃんと立派な人の家で。だけどそれ、冗談みたいじゃない?芸名みたいな。ちょっとね。それで、面白くてそれを、本当にこれがあるんだ!って写真を撮ったんですよ。

(小林悠)子どもで?珍しいですね。

(久住昌之)そうそう。だからちょっと、それがトマソンっぽいでしょ?ねえ。本当にあるんだけど、変なものっていうね(笑)。だから、赤瀬川さんとはすごく気があったというか。『ああ、こういう大人がいて面白いな』って思いましたね。で、そこで泉(晴紀)さんっていう人と出会って。

(玉袋筋太郎)出会うんですよね。

(久住昌之)で、泉さんが漫画家になりたくて、漫画を描いていて。それで僕がその漫画を見て、『あっ、あんまり面白くないけど、この絵は面白いな』と思って(笑)。

(小林悠)あっ、ストーリーはイマイチだなっていう(笑)。

(久住昌之)うん。そうそう。この絵のまま、もっとおかしいことを描いたらいいかな?と思って。で、泉さんに漫画のコンテを作って渡したら、『面白い!これ、デビューだよ!』っつって。で、描いたんですよ。

(小林悠)あっ、そっから合作というか共作が始まったわけですね。

(久住昌之)で、それをやって、ガロに持って行って、長井さんのところで1年半ぐらい、ずーっと原稿料なしで描いていて(笑)。

(玉袋筋太郎)お風呂でビールみたいな(笑)。

(久住昌之)お風呂でビールで、騙されてて(笑)

(玉袋筋太郎)それでもみんな被害者の会ができなかったのがすごいね!ガロっていうのは。なんなんだろう?もっとこう、血気盛んな人がいてさ。『こらー!金出せ!』っていう人がいるのかな?梶原一騎的な人はいるのかな?って。ガロはないんですね。

(久住昌之)ガロの社長さんね、役者の宇野重吉さんに似てたんですよ。長井さんって。それで町で、『あれっ?宇野重吉さんですか?サインください』っていうと、『はい』って言って『宇野重吉』って書く人なんですよ(笑)。

(玉袋・小林)(笑)

(小林悠)嘘じゃないですか!

(久住昌之)嘘なんだよ。で、みんなが笑うと、『いや、その方がその人はうれしいだろ?』って言うんだよ(笑)。

(玉袋筋太郎)いいねー!

(久住昌之)そう。長井さん、いいんだよね。

(玉袋筋太郎)やっぱガロから出てきた人たちのこの雰囲気っていうか、肩の力の抜け方っていうのは、やっぱそういったものがあったんでしょうね。

(小林悠)すごく素敵な大人ですよね。いま、もうみなさん。

(玉袋筋太郎)血中ガロ濃度っていうか。うん。

(久住昌之)長井さんはもうね、沸点ゼロですから。怒ったりする沸点ゼロ度なんで。『悩んでる?悩むなら、死ね!』っていう(笑)。その一言で。でもね、それを言える人だから、結構悩んでる人もそれで救われたりするの。言えないでしょ?普通、そんな。『悩むなら、死ね!』なんて。でもそれを言えちゃう人なのね。

(玉袋筋太郎)へー!いいなー!

(久住昌之)だからみんななんか、バカバカしくなっちゃうね。悩んでいるの(笑)。

(小林悠)逆に元気が出ますよね。

(玉袋筋太郎)ガロ出身でいちばん稼いでいる人が蛭子(能収)さんだって言うんだから。そこがもう、わけわかんないよ!

(久住昌之)(爆笑)

(玉袋筋太郎)まあ金も稼ぎゃあ、いま視聴率も稼ぐからね!

(小林悠)そうですよ。もう路線バスの旅で。

(久住昌之)なんだかわかんないもんね。

(玉袋筋太郎)あれをね。で、一方で、もう食えない東陽片岡先生みたいなのがいたりとかね。

(久住昌之)(爆笑)

(小林悠)玉さんの本のイラストもね。

(玉袋筋太郎)描いてくれたんだけど。そうそうそう。

<書き起こしおわり>

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