(吉田豪)手塚先生は実はね、ほぼ面識がないらしいんですよ。虫プロにいたけども。1回対談であっただけらしいんですけども。まあ、やっぱり面白いらしいんですよ。そのジェラシーの感じとかが。
(玉袋筋太郎)手塚先生が。
(吉田豪)まあ、いろんな人にジェラシーを抱くことで有名じゃないですか。梶原一騎からなにから、全方位に。「俺だってできる!」って思っちゃう人だから。
(安東弘樹)安彦さんにもっていうことですか?
(吉田豪)安彦さんにもジェラシーを実は抱いていたって聞いて。ちょうどだから『勇者ライディーン』とか『超電磁ロボコンバトラーV』とかが最初にヒットした時って、あれが同人誌文化の原点ぐらいなんですよね。あれに悪役の美形キャラが出てきて、女性ファンがついてキャーキャー言われだしたんですよ。
(安東弘樹)ライディーン、フェードイン! 好きだったよなー。
(吉田豪)その時に「美形キャラ? なんですか、それは。私だって描けます!」って言い出して。「いま、アニメで美形キャラが流行っているらしいですね」ってね、描いていたらしいっていう(笑)。
(玉袋筋太郎)(笑)
(吉田豪)ピンポイントで。安彦さんのキャラデザインに対して、「なんだ、それ?」って思っていたという。でも、対談であったらそういう美形キャラの「び」の字も出ないっていうね。
(玉袋筋太郎)おおー! なんだよね、そのあたりのね、東映大泉とか、上井草とかね、富士見台とか。あそこらへんにはなんかいろんなものがあったな。戦いが。
手塚治虫へのよくある批判
(吉田豪)そうです。だから、「日本のアニメをダメにしたのは手塚治虫だ」的な批判が多いんですよ。テレビアニメを安く引き受けちゃって、そのせいでみんなのギャラが安くなって……みたいな。でも、虫プロは実は意外とちゃんと払っていたりとかで。手塚先生は自分のポケットマネーで。「だから、宮崎駿さんとかが手塚さんをああいう風に批判するのはおかしい」みたいな感じで、またこうやって宮崎駿批判になってくるんですよ。
(玉袋筋太郎)(笑)
(安東弘樹)ああ、なるほどね。そこ、回るんですね。
(吉田豪)回ってきますね。面白い、この人!っていう(笑)。
(安東弘樹)まあ俺、いま出てきたの全部好きだから。なんて言っていいかわかんないですけどね。
(玉袋筋太郎)そうだよね。だって子供の頃は普通に見ているからね。そんな大人のドロドロした世界なんかわからねえんだからさ。
(安東弘樹)まさか西崎さんがそんなハーレーで……みたいなのは思ってないですからね。見ている方はね。
(玉袋筋太郎)そうでしょう? 西崎さんが海賊船を持っていたっていうね。機関銃を持って尖閣諸島に上陸しようとしたっていうんだから。
(吉田豪)山ほど持ってね。ある時期から、「俺がデスラーだ」って言い出したっていう(笑)。
(玉袋筋太郎)「俺がデスラーだ」(笑)。
(吉田豪)たしかに似てるけど。
(玉袋筋太郎)似てる。似てる。
(安東弘樹)ニュース映像でね、押収された銃とかが映っていてね。
(吉田豪)銃好きとしては、どうですか? あれ。
(安東弘樹)本物を集めているんだ!って思って。どんな人なんだ、この人は? なにと、どう戦おうと思ったんだ?ってね。
(玉袋筋太郎)海賊船ですよね。それはね。
(吉田豪)でも、ああいうものに対しても全然批判的じゃないんですよ。安彦さんって。「ああいうのもね、わかるんですよ。やっぱりね、船とかだと危険ですからね」みたいなね(笑)。
(玉袋筋太郎)(笑)
(吉田豪)「ああ、そこは攻撃しないんだ」っていうね。
(安東弘樹)「武装しないと危険ですから」っていうね。
(吉田豪)そうそう(笑)。
(玉袋筋太郎)うん。なんだか面白いね。
(吉田豪)変わった人。
(安東弘樹)そして、吉田豪さんからのお知らせです。安彦良和さんのインタビューが掲載されている『キャラクターランド』Vol.8は8月2日から絶賛発売中。
『キャラクターランド』Vol.8
8月2日発売の徳間書店『キャラクターランド』Vol.8で、安彦良和インタビューをやりました! 西崎義展&松本零士幻想が高まるエピソード多数!https://t.co/iNwl8hJOE0 pic.twitter.com/6rB1gcQfQw
— 吉田光雄 (@WORLDJAPAN) 2016年8月1日
(吉田豪)はい。
(安東弘樹)そして、もう先ほどから玉さんが大絶賛の豪さんの最新刊『吉田豪の空手☆バカ一代 ~“地上最強の人生”インタビュー集~』も7月29日より発売中。そしてBUBKA9月号には元女子プロレスラー、立野記代さんのインタビュー記事を掲載。
(吉田豪)これも面白いです。
(安東弘樹)さらに8月9日発売のアサヒ芸能では、輝く有名人スキャンダル大賞が決定。
(玉袋筋太郎)これですよ! 浅草キッド、吉田豪、宇多丸と。その4人でね、やった対談で。まあ、スキャンダル大賞は決まったわけです。その後の中野の居酒屋で起こったことは、もうこれ以上はしゃべれません。
(吉田豪)(笑)
(安東弘樹)そこはみんな聞きたいところ。
(玉袋筋太郎)(笑)
(吉田豪)早々とね、テレンス・リーの話をしたのもね。
(玉袋筋太郎)そうだよな! してたよ。
(吉田豪)「テレンス・リーに大賞を」とか言っていたんですけどね。それもまた一波くるかという(笑)。
(玉袋筋太郎)そう。あと、橋Pがね、受賞しそうになったという。
(吉田豪)はいはい。知名度的にっていうね(笑)。
(玉袋筋太郎)知名度的に落とされたという。
(安東弘樹)TBSラジオのプロデューサーですね。うちの後輩の女性アナウンサーと結婚したばかりというね。
(吉田豪)はいはい。おめでとうございます!
(玉袋筋太郎)おめでとうございます!
(安東弘樹)昨日、アナウンスセンターに挨拶に来てました。2人で! 2ショットを見て、ちょっと不思議な感情になりました。吉田豪さん、次回の登場は9月2日となります。ありがとうございました!
(玉袋筋太郎)ありがとうございました!
(吉田豪)はい、どうも!
<書き起こしおわり>