松尾潔さんがNHK FM『松尾潔のメロウな夜』の中でキース・スウェットの最新アルバム『Dress To Impress』についてトーク。松尾さんが選曲した2曲を紹介していました。
(松尾潔)さて、続いて新譜をご紹介いたしましょう。もう新譜が出るたびに、この番組できちんと、義務のようにご紹介しております。キース・スウェット(Keith Sweat)でございます。新曲ですとか、たとえばクリス・ブラウン(Chris Brown)のリミックスに参加とか、そういう時にもご紹介しておりますけども。このたび、フルアルバムが届きました。アルバムタイトルは『Dress To Impress』。
これ、『Dress To Impress』っていうのは人にキチッとした印象を与えるためにめかしこむんだと。よく、アメリカの人ですとかイギリスの人と話していますと、こういうことを言いますね。「You can’t have second chance to make your first impression.」みたいなことを言いますね。「第一印象は二度と作れない」って訳せばいいのかな? そういうことを言いますけども、まさにいい印象を長く持ってもらいたいから、キチッとした格好で今日、ここにやってきましたよとか、そういう意味ですね。『Dress To Impress』。
で、そのアルバム。これはね、アルバムとしては4年半ぶり。12枚目ですかね。オリジナルアルバムとしてはね。まあ、見事に変わっておりません。なにしろ、以前に僕がインタビューした時に「新作は前作と比べてどう違いますか?」って聞いたら、「Same!」って言い切った男ですからね。この番組で何度も話していますけどもね。「Same」か「Almost Same」かどっちかしかないっていうのがこれ、キース・スウェットの美学なんですが(笑)。
キース・スウェットの美学
まあ、意訳すればブレない男っていうことになるんでしょうけどもね。かえって僕はそういう安っぽい言葉は使いたくないな。常に変わらぬ男、キース・スウェットが変わらぬクオリティーの作品を届けてくれたということに、今回は僕、大喜びです。もう、曲がとにかくいいです。
あまりにいいので、2曲聞いていただきたいと思います。まずはアトランタ在住のタキヤ(Takiya)っていう若手女性シンガーをフィーチャーしております。もう、かつて『Make It Last Forever』でジャッキー・マッギー(Jacci McGhee)をフックアップした時を思い出させますけども。
タキヤ・メイソンっていうまだまだ本当に無名の女の子をフィーチャーした『Just The 2 of Us』。これ、リードトラックになっております。そして、アルバムの中で屈指の美メロと言えましょう。『Cant’ Let You Go』。今日はこの2曲をピックアップしてみました。それではキース・スウェットのニューアルバム『Dress To Impress』から2曲続けてお楽しみください。『Just The 2 of Us feat. タキヤ・メイソン』。そして『Cant’ Let You Go』。
Keith Sweat『Just The 2 of Us (Audio) ft. Takiya Mason』
Keith Sweat『Cant’ Let You Go ( Audio)』
キース・スウェットのリリースされたばかりのアルバム『Dress To Impress』から2曲、厳選してご紹介しました。まずはタキヤ・メイソンという新進女性シンガーをフィーチャーしています。『Just The 2 of Us』。このタイトルからしてね、ビル・ウィザース(Bill Withers)のあれ!?って言いたくなるんですが。
まあ、同名曲っていうやつですね。これ、本当男女デュエットのお手本のような1曲でございました。そしてこれは純然たるソロナンバー。『Cant’ Let You Go』。美麗でございます。このアルバム、本当に聞き飽きない。今年のナンバーワン候補と言ってもいいでしょう。そうですね。まだあと何曲か、この番組でご紹介することになるかと思いますが。まずはアルバム、楽しんでみていただければと思いますね。
<書き起こしおわり>