カンニング竹山と赤江珠緒 永六輔を追悼する

赤江珠緒とカンニング竹山 永六輔を追悼する たまむすび

赤江珠緒さんとカンニング竹山さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で永六輔さんを追悼していました。

(赤江珠緒)ここで、速報です。ニュースデスクの中村尚登さん、お願いします。

(中村尚登)はい。我々の大先輩の永六輔さんが亡くなったというニュースが入ってきました。放送作家で長くTBSラジオでパーソナリティーを務めていた永六輔さんが先週金曜日に亡くなりました。83才でした。永さんは病気療養のため、先月TBSラジオの冠番組を終了していたんですけどもね、先週金曜日に亡くなったということです。詳しい情報はまだ入ってきていないんですけどもね。入ってき次第、またお伝えしたいと思います。

(赤江珠緒)はい。だから、そうですね。最終回の番組があって、『いち・にの三太郎(赤坂月曜宵の口)』っていう番組になって。その1回目も聞かれたのかな?

(中村尚登)そうですよね。それで、安心されたのかなっていう感じがしますけどもね。

(赤江珠緒)かな?っていうタイミングですね。あまりにも寂しいことですね。竹山さんはね、何度もご一緒されていますもんね。

(カンニング竹山)そうですね。まあ、晩年と言いますか、永さんにいろいろ年に1回、2回ラジオに行かせてもらっていろんな話を聞いて。永さんが僕のライブとかを見に来てくれて喜んでくれて。ありましたから、なんか、感覚的には自分のじいちゃんが亡くなったような感じですね。まあまあ、大往生ですけども。

(赤江珠緒)うん。

(カンニング竹山)まあ、「お疲れ様でした」しか言えないですね。本当にありがとうございましたっていうことです。

(赤江珠緒)はい。速報としてお伝えしました。ニュースデスクの中村尚登さんでした。

(中略)

(赤江珠緒)さあ、ちょっと竹山さんね、速報でもお伝えした永さんが亡くなったことに関して、竹山さん、ちょっと……

(カンニング竹山)そうですね。なんかこうやってラジオ『たまむすび』をやっている時に訃報が入ってきて、ふとね、だから永さんのことをいま考えてまして。まあまあ、永さんがやっていた土曜ワイドに年に1、2回、呼んでいただけるようになりまして。外山(惠理)さんと昔、『DIG』っていう番組をやっていたからその関係もあって呼んでいただけるようになりまして。その時に永さんにいろいろ質問をぶつけていたりしたんですよ。

(赤江珠緒)はい。

(カンニング竹山)で、その縁もあって、僕のライブを見に来てくれたりして。車いすに乗ってケラケラ笑ってましたけどもね。

(赤江珠緒)うんうんうん。外山さんがね、押されてね。

永さん詣で

(カンニング竹山)そうですね。僕が「永さん詣で」って、「じいちゃん、じいちゃん」みたいな感じで。「元気かな? じいちゃん」みたいなことで言っていたんだけど。非常に残念だなと思うんだけど、ひとつ、やっぱり胸にずっと残っているのはね、ラジオもそうなんだけど、テレビの未来って何だ?っていう話をした時にね、永さんがね、「いまのテレビはなんでダメになっていったか?っていうと、タレントもそうだし、制作者もそうだし、いくつも掛け持ちしている」と。僕なんか最たるもので、めちゃくちゃやっているわけじゃん。もう種類も変えてやったりしているわけじゃん。

(赤江珠緒)うん。

(カンニング竹山)で、「制作の人もいくつか制作したりしている。それじゃあ、ものづくりということに関しては無理なんだ。テレビでもラジオでも、1本なんだ。そうやってものは作っていくものだ。表現をする、形を表現する、作品を作るということは、そうじゃないとダメなんだ。だから、衰退していって、俺らみたいな放送作家もそうだけど、タレントも制作者も、みんなそうやってひとつの情熱を持って1本作って、週に1回それを出す。それが限界なんだ」って言っていたんですよ。それを聞いた時、当時俺、正直言って、「いや、もうじいちゃん、時代が違うよ。そんなんじゃ食っていけないんだよ」って思ったんだけど、最近、別に永さんがお亡くなりになったからじゃないんですけど。最近、ちょっとそのことを考えていたわけよね。

(赤江珠緒)うん。

(カンニング竹山)「ああ、クリエイティブにものを作っていくって、そういうことなんじゃなかろうか。我々はちょっと急ぎすぎというかさ、何本も持っていることが……まあ、俺みたいなタレントなんか、何本も仕事していることが、レギュラーを何本も持っていることがステイタス的なことを勝手に思っていたけど、実はそうじゃないんじゃなかろうか?」とかさ。そりゃあ、生活の問題とかもあるけど。そういうことをね、なんか強く考えましたよね。

(赤江珠緒)そうですね。やっぱり本当にそれひとつだったら、「自分の番組!」と思って、出る側も作る側もなるけど。やっぱり多数になってくるとね、ちょっと薄まったりする気持ちもあるかな?

(カンニング竹山)そうですね。ラジオについてもいろいろ聞いたりもしましたけど。まあ、そういうことをちょっと思いましたけども。残念ですけど、本当にありがとうございましたっていう気持ちしか、もうね。

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(赤江珠緒)そうですね。

(カンニング竹山)濃い人生だったと思いますよ。僕、全く永さんの人生なんか知らないけど。全然、知らないけど。やっぱりテレビを作ってさ、ヒット曲作って、ラジオをやってさ。

(赤江珠緒)でも、いまのこのエピソード、お話をうかがうだけでも、1個1個に思いをすごい込めて作ってらっしゃったんだなと思うとね。

(カンニング竹山)意外と若い時、あのじいちゃんかっこよくてさ。俺が聞いた中ではよ、かっこよくて。結構ブイブイ言わせてたらしいのよ。

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(赤江珠緒)ああ、そうなんですか?

(カンニング竹山)らしいよ。背も高いし。やっぱり一線の人だもん。だって、テレビ界の一線の売れっ子の、裏方のスターで表もやっている人でしょ? だから相当ね、かっこよかったらしいっすよ。

(赤江珠緒)濃い~ですなあ。

(カンニング竹山)青山にボウリング場とかがあったらしくて。そことかでね、やって。六本木だか銀座だかわからないけど、ブイブイ言わせてたらしいよ。

(赤江珠緒)へー!

(カンニング竹山)ありがとうございました!

(赤江珠緒)本当ですね。リスナーの方もね、いろんな思いがあると思いますけども。ありがとうございます。

<書き起こしおわり>

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