杉作J太郎『ロバート・デ・ニーロになれなかったよ feat.宇多丸』を語る

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杉作J太郎さんがDommune『JGO27』の中で自身の曲、LL COOL J太郎『ロバート・デ・ニーロになれなかったよ feat.宇多丸』を紹介。レコーディング裏話や、当時と現在のアイドルファンを取り巻く環境について、吉田豪さんと話していました。

(吉田豪)宇多丸さんが入っているのはどれですか?3ですか?じゃあ、『ロバート・デ・ニーロになれなかったよ』、行きますか?

(杉作J太郎)行きましょうか。じゃあ最初、一番だけでも。

(吉田豪)一番だけでも?

(杉作J太郎)まあまあ、途中からしゃべってもいいから。じゃあ、1曲いってみましょうか。『ロバート・デ・ニーロになれなかったよ』。LL COOL J太郎 feat.宇多丸。

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LL COOL J太郎『ロバート・デ・ニーロになれなかったよ feat.宇多丸』

(杉作J太郎)いやー、これは……やっぱりあの、自分で聞くと、キツいもんがあるね。

(吉田豪)(笑)。いいじゃないですか!

(杉作J太郎)ああ、そうですか。

(吉田豪)いい曲ですよ。

(杉作J太郎)僕、いまこれを聞いてね、大手企業のサラリーマンが管理職になる時に入る地獄の特訓みたいな感じがしてましたよ。

(吉田豪)どういうことですか?

(杉作J太郎)いや、これをみんなが大きい声で言わされる、みたいなね。これは厳しいね、やっぱり。これ、相当大変だったんだよ。録る時。

(吉田豪)これ、たしかあれですよね。宇多丸さんと大ゲンカした頃ですよね?

(杉作J太郎)そうです。ただ、それはね、曲のことではなかったと思う。レコーディングが終わった時は、握手してましたから。「やったー!」なんて言って。「おつかれさーん!」なんて言って。「さあ、もう終わったから楽しくお茶でも飲んで帰りましょう」なんて言って。

(吉田豪)ええ。

(杉作J太郎)ほんで、それから三宿のデニーズに行ったのかな?僕と宇多丸さんとダースレイダーで。そこでビール飲んだりなんかしてたら、ケンカになったんだね。

(吉田豪)たしか、モーニング娘。がテーマで?

(杉作J太郎)加護ちゃんのことでケンカになったの。

(吉田豪)(笑)

(杉作J太郎)こんなことを歌ってるのに。みんなで「アイが生まれた日」とか言ってんのに。その亜依のことで大ゲンカして(笑)。

(吉田豪)(笑)。「あいぼーん!」とか言ってるのに。

(杉作J太郎)いやー、なんか世界情勢を見るような感じですね。平和にしなきゃいけないのはもっともなんだけど……みたいなね。いやー、大ゲンカしちゃって。ダースが真ん中で、「いや、もうやめてくださいよ、2人とも」みたいなね(笑)。

(吉田豪)(笑)

(杉作J太郎)まあでも、宇多丸さんが割とふっかけてきますからね。

(吉田豪)そうですね。酒が入るとね。

(杉作J太郎)うんうん。たぶん、ケンカっていうか議論が好きなんだと思うんですよ。

(吉田豪)そうです。そうです。そういう人です。でも、久しぶりにこれを聞いて、しみじみとしたんですよ。Jさんが「もう大変です 俺も44」って歌っているんですよね。

(杉作J太郎)44?

(吉田豪)そうですよ。当時。

(杉作J太郎)「四十余」なんだよ。たぶん、本当は。これ、なんて書いてます?ここ。

(吉田豪)「44」。

(杉作J太郎)ああー、これね、「四十余」なんだよ。うん。これ、「四十余」じゃないと韻踏んでないんだもん。これ、「ん」じゃないんだよ。

(吉田豪)はいはい。そうですね。

(杉作J太郎)これね、「ロバート・デ・ニーロになれなかったよ」「俺も四十余」なんだよ。だからこれね、僕、初めてこの作詞をした時にね、韻を踏まなきゃいけないっていうのでね、まあダースレイダーの地獄の特訓を受けてね。「なんて日本語ってややこしいんだ」と思ってね。ヒップホップの厳しさをよくわかりましたよ。

(吉田豪)(笑)

(杉作J太郎)だから「四十余」なんだよ。40才だったんだよ。

(吉田豪)なるほどね。

(杉作J太郎)44じゃなかったのよ。まだ。

(吉田豪)はいはい。だから、当時のJさん、40って考えるとしみじみとしますよ。

(杉作J太郎)なんで?

(吉田豪)いや、僕いま45じゃないですか。

(杉作J太郎)ああー!

(吉田豪)そう。Jさんが、「40才にして『アイドル、アイドル』言ってるよ」って呑気に笑っていたのが、人のことを一切言えない(笑)。

(杉作J太郎)いま、あなたがそれを5才抜いていまね、「アイドル、アイドル」って言ってて。もう……

(吉田豪)(笑)

(杉作J太郎)「アイドル!」みたいになっているのも(笑)。あの、ダイソーって行くと、ほら。商品名がね、「ザ・台所」とか、「ザ・文具」とか書いてあって。あなた、いまもう「ザ・アイドル」っていう感じだもんね。いやー、もうアイドル大好きな45になった気持ちはどうですか? いま。

(吉田豪)(笑)。恐ろしいですよね。

(杉作J太郎)だってこれ、40の俺が相当なんか当時ね、叩かれたのよ。もうめっちゃくちゃに。サンドバッグぐらい。「サンドーバァーッグにー♪」みたいな。それぐらい叩かれたのよ。みんなから。

(吉田豪)はいはい。その当時を、だからあれだけモーニング娘。が国民的アイドルだったのに、迫害はいまより厳しかったですよね。

(杉作J太郎)いやー、厳しかったですね。まあ、本当ね。だからより、我々の当時のモーヲタのモーニングを応援していたみんなのね、結束力というか。友情というか。それはあるといまでも信じたいけどね。ええ。

(吉田豪)いまの方がだから、まあヲタの人数が増えたんですかね?

(杉作J太郎)革命が起きたんだね。じゃあね。アイドル周りで。おそらくだから、我々が明治維新の前に死んだ、俺らが吉田松陰とか……

(吉田豪)礎となってね、いろいろと(笑)。

(杉作J太郎)えー、『花燃ゆ』に出ていた人たちだなって。誰? 高杉晋作とかさ、明治維新を見ずに死んだ。我々はそうかもしれないね。

(吉田豪)ヲタの自由民権運動ですよね。

(杉作J太郎)まあ、それでモーニング狩りみたいな。新選組みたいなやつらがいたわけですよ。

(吉田豪)モーニング狩り(笑)。

(杉作J太郎)モーニングファン狩りみたいな。

(吉田豪)(笑)。ありましたね。

(杉作J太郎)あったと思いますよ。でも、やっぱり革命というか、時代が変わったんですね。

(吉田豪)そうですね。それは本当、思いますよ。「好きだ」って言いやすい時代になった。

(杉作J太郎)本当ですね。だからこの、いまアイドルの人たちも、うーん……ちょっと難かしいな。この話は。この話はもう、やめましょう。

(吉田豪)Jさんの曲でも行きますか?

(杉作J太郎)そうしましょう。

<書き起こしおわり>

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