サイプレス上野さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』の中で、日本語ラップ初心者の外山惠理さんに推薦曲を紹介。韻踏合組合『ジャンガル』について解説していました。
(サイプレス上野)さて、このランキングの締めくくりは恒例のこちらのコーナー。『日本語ラップKILLA☆2016(桜が咲きそうなのに仮)』。
(外山惠理)おおー、そうだ。
(サイプレス上野)桜が咲きそうなのに。
(外山惠理)咲きそうなのにだよ。
(サイプレス上野)このコーナーは私、サイプレス上野が惠理ちゃんに日本語ラップの名作を聞かせ、日本語ラップを好きになってもらうチャレンジ企画。いまやTBSが世界に誇るフィメールラッパー、Eri The MCにおすすめのラップを聞いていただきます(笑)。
(外山惠理)ちょっと!大げさすぎるだろ(笑)。
(サイプレス上野)いや、世界にも届いてますから。誰かがね、抜いて動画サイトなんかにあげちゃったりしたら、もう一発で行っちゃいますからね。
(外山惠理)(笑)。やめてね。
(サイプレス上野)ねえ。そういうの、やめましょうね(笑)。で、今回紹介する曲は韻踏合組合で『ジャンガル』という曲でございます。
(外山惠理)えっ、韻踏・・・?
(サイプレス上野)韻踏合組合。韻を踏む。
(外山惠理)あっ、韻を踏み合う組合?面白い!もうこういうタイトルからすごいですね。考えるのがね。
(サイプレス上野)グループで。ヒップホップユニット、2000年結成で、大阪のアメリカ村を拠点にする。三角公園とか、あそこらへんにたむろしているというか、活動拠点がある人たちで。もともと別の3つのグループが中心になった。SATTUSY、ERONEからなるChief Rokka。HIDADDY、遊戯からなるHEAD BANGERZ。そしてOHYA、EVISBEATSからなるNortable MC。そしてソロラッパーのMINTさんでやっていたんですけど。まあメンバー脱退とかをどんどん繰り返したりしていて。現在、Chief RokkaとHEAD BANGERZの2組が中心となっています。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)そして、大阪アメリカ村に雑貨店一二三屋というお店を経営するという。大阪ヒップホップシーンを本当に牽引する存在であって。で、ほぼほぼ同期なんですよ。年齢も、2、3個上の先輩みたいな感じで。で、始めた頃とかが近いんで、これ、このChief Rokkaっていうグループのデモテープってあるじゃないですか。デモの段階のテープとかを大阪に高校野球で応援しに行った時に洋服屋で買って、俺、聞いていたんですよ。Chief Rokkaっていうグループの。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)まだ本当に素人時代。なにも出していない時。
(外山惠理)えっ?でもそれ高校生の時に上ちょはここにいるっていうのを知っていたわけね?
(サイプレス上野)あ、その人たちのことはぜんぜん知らなくて。洋服屋に買いに行ったら、『大阪のラッパーの曲、ないですか?』って言ったら、『あるよ』って言われて、出されたらChief Rokkaだったんですよね。で、同い年ぐらいだな、この人たちみたいに感じていて。すごいシンパシーを。なんか、ライバルになるんじゃないか?とか思いながらやっていて。その後にまあ、俺たちがすごいお世話になった佐藤さんっていう方がいるんですけど。ちょっと亡くなられてしまったんですけど、佐藤さんが『大阪にすごいいいのがいるから、こっちでライブやらせてくれないか?』っていう風に言われて。
(外山惠理)うん。
(サイプレス上野)その時に、『あっ!韻踏合組合ですか!?』みたいな。轟いていたんですよ。こっちにも、もう。めちゃめちゃ雑誌とかに特集されていたりして。いままでにないスタイルのラッパーたちが大阪で突然変異で生まれた!みたいな感じになっていて。そのスタイルは韻を踏むことに本当に固執しているというか。そこにかけている部分と、なんだけど、ラッパ我リヤのスタイルとはまた違うのが、踏むためのユーモアがすごかったりするんですよ。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)これとこれで踏む!?みたいな。普通、そん時のラッパーだったらちょっとかっこつけたりとかしてて、嫌でしょ?っていうようなことを普通に言ったりとかするんで。踏むためには気にしないみたいな。けど、強面なのにって。変なんですよね。すごいハードコアな感じがするのに、ユーモアが同居しているグループで。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)で、『横浜に呼んでやってくれ』って言われたから、俺も呼んだりとかして。したらそん時とかも平日なのに200人以上、人が来たりして。『韻踏が来るから、ひと目見ておこう』みたいな。
(外山惠理)ええーっ!?すごーい。
(サイプレス上野)それぐらいの存在で。現在も一緒に・・・Chief RokkaのERONEさんは『フリースタイルダンジョン』で審査員をやられているんで。なんで、いまだに仲良くされてもらっているグループなんで。
(外山惠理)そうなんだ!あ、この人なんだ!
(サイプレス上野)そうなんですよね。あのERONEさんが。なんで、本当に何年の付き合いになるのかわかんないですけど。もう10何年も一緒に、場所は離れていても、お互いに呼び合ったりとかしているグループで。これ、聞いた時にちょっと衝撃を食らった1曲なんでね。ぜひかけたいと思います。韻踏合組合で『ジャンガル』。
韻踏合組合『ジャンガル』
(サイプレス上野)お送りした曲は韻踏合組合で『ジャンガル』でした。いかがでしょうか?
(外山惠理)うん。最初のあの昭和歌謡のような感じから始まり、これってみんなさ、5人歌っているじゃないですか。これ、1人ずつ考えてやっているんですか?
(サイプレス上野)1人ずつ。そうですね。考えて。
(外山惠理)あ、だからそれぞれ・・・たぶんテーマみたいな。だから『ジャンガル』だから、テーマはあるけれど・・・だから、それぞれ、飽きないじゃない?進んでいく時に。
(サイプレス上野)はいはい。そうなんですよね。共作っていうよりは、それぞれでやっているみたいな感じで。それぞれのテーマに対しての解釈が並んでいる上に、また声とかも歌い方も全員違くて。かつ、怖いことを言っているわけではない。上手いことを言っているみたいなのが衝撃的だったんですよね。だから、やってやるぜ!とかじゃなくて、普通に・・・『インダストリアルな 韻出すとリアルか?』っていう風にメッセージも入っているんですけど。そこだけが中心っていうわけじゃなくて、聞きやすい場所がところどころに作られているっていう、かなり奇跡なユニットなんですよ。
(外山惠理)いや、面白いねー。
(サイプレス上野)まあ現在、この中にいる、いま歌っているOHYAくんとAkiraくん(EVISBEATS)はもう抜けてしまったんですけど。本当にこの時代の時に出てきたのは衝撃的だったんで。いまも本当にヒットチューンをバンバン作ってますんで。ぜひ、チェックしてもらいたいと思います。
(外山惠理)楽しいですね。聞いていて。
(サイプレス上野)そう!楽しいんですよ。この人たち。基本的に。嫌な気持ちにならないグループなんでね、ぜひぜひみなさんもチェックしてみてください。さあ、これで日本語ラップが気になった方は、私も出演していますテレビ番組『フリースタイルダンジョン』もチェックしてみてください。最近、ちょっと負けがこんでいて、夢にね、出てきますけどね。『カマせ!』『ヤダヤダヤダ・・・』っつって。ハッ!?って起きて。
(外山惠理)(笑)
(サイプレス上野)だけど、王様の枕が来てから、ちゃんと寝れるようになったっすけど(笑)。
(外山惠理)よかったよかったよかった(笑)。
(サイプレス上野)ERONEさんも出てますんでね、ぜひチェックしてください。ということで、以上『サイプレス上野の日本語ラップKILLA☆2016(桜が咲きそうなのに仮)』でした!
<書き起こしおわり>
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