サイプレス上野とロベルト吉野がTBSラジオ ザ・トップ5の1stシーズンに出演した際の模様です。『日本語ラップあるあるトップ5』と題して、日本語ラップの現場でのありがちなことを語っていました。
(蓮見孝之)時計の針は午後8時をまわりました。TBSアナウンサーの蓮見孝之です。新感覚残業支援系ランキングトークバラエティ ザ・トップ5。水曜日はDJにして渋谷のクラブ ACID PANDA CAFEの店主、高野政所さんと一緒です。ここからはゲストを迎えてお送りしてまいります。今夜のゲスト ラップデュオ サイプレス上野とロベルト吉野さんご提供のランキング。題して『日本語ラップあるあるトップ5』。
第五位:意外に高学歴
第四位:マザコンが多い
第三位:地元が好き
第二位:a.k.a(別名)は知っているけど本名は知らない
第一位:ラッパー同士、出合い頭の握手に困る
以上、今夜のゲスト ラップデュオ サイプレス上野とロベルト吉野さんご提供のランキング、『日本語ラップあるあるトップ5』でした。
(中略)
(蓮見孝之)ということでサイプレス上野さん、そしてロベルト吉野さんご提供のランキングトップ5ということなんですが、まず順を追ってエピソードをご紹介してもらおうと思います。まず第五位。『意外に高学歴』。
(サイプレス上野)そうですね。はい。これはですね、ラッパーっていうと、ならず者感がハンパじゃないじゃないですか。
(高野政所)そうですね。一般的なイメージでね。
(サイプレス上野)もう一般的なイメージで。街の外にたまったりとか、ドンキのビッグスクーターから爆音で流れてくるあの感覚。『あっ、こいつらマジでハンパないヤツらだな』と思われながらも、それ作ってる人間は意外に高学歴っていう。
(高野政所)これ、日本語ラップあるあるって感じですね。よくあるってことですよ。これ。
(蓮見孝之)そうなんですかー!じゃあちなみにお二人・・・伺っていいんですか?
(サイプレス上野)あ、自分は一応神奈川大学卒業しております。
(蓮見孝之)神大。はい。吉野さんは・・・
(ロベルト吉野)俺、中卒なんで。
(一同)(爆笑)
(蓮見孝之)あれあれあれ?
(ロベルト吉野)追試の課題を友達に任せて、その友達がなくすっていう。
(一同)(爆笑)
(高野政所)まあ、任してるところがダメですよね。それはおかしい(笑)。
(サイプレス上野)たぶん明日卒業式とか多いと思うんで。(放送日2012年2月29日)『課題はやっとけ!』っていう。
(ロベルト吉野)課題はやっとけ!お願いします。
(高野政所)なるほど。たしかに高学歴の方、多いですよね。
(サイプレス上野)ライムスターのMCの2人(宇多丸・MUMMY-D 早稲田大学卒)を筆頭として、あとMICADELIC(マイカデリック)っていう今はなきグループがあるんですけど、東大。東大で結成されて、しかも東大中退するっていう。すさまじい・・・贅沢っすよね。ダースレイダー(DARTHREIDER)っていう男がいまして。あと、TARO SOULとKEN THE 390っていうのも、早稲田。ライムスターもそうですね。政経(学部)とかです。早稲田の政経ってどんなもんなんだ?っていう。
(高野政所)どんだけすごいんだって。
(蓮見孝之)トップですよ。トップのトップですよ。
(高野政所)あとね、KICK THE CAN CREWのKREVAさん。
(サイプレス上野)クレさんはそうですよ。慶應、湘南SFCですよ。
(蓮見孝之)うわっ、かっこいい!
(高野政所)スーパーファミコン。
(サイプレス上野)クレさん卒業生で俺らライブ行ったんですよ。慶應の湘南に。みかん箱みたいなところでやらされまして。この差はすげーなって。日本語ラップのトップと戸塚で生まれたグループの差。
(高野・蓮見)(笑)
(高野政所)学歴ヒエラルキーみたいなのもあるんですか?ラップ界というか。
(サイプレス上野)ラップ界、どうなんですかね?
(高野政所)そこまででも・・・意外に高学歴って。学歴高いからどうのっていうのは、特には・・・『お前、早稲田に逆らってんじゃねーよ!』みたいなね。
(サイプレス上野)早慶戦みたいな感じで。あんまり慶應卒業のラッパーって会ったことないですよね。まあ、クレさんか・・・
(高野政所)でも、学閥とかないんでしょ?別に(笑)。
(サイプレス上野)ないないない(笑)。
(高野政所)ないですよね。高学歴ではあるけれど、別に音楽活動に関して・・・学歴を自慢したりとか超かっこ悪いですよね。
(サイプレス上野)超かっこ悪いっすよ!
(高野政所)学歴自慢ラップとか、今まであるんですか?日本語ラップ史上。俺、聞いたことないですけど。
(サイプレス上野)これはちょっと行くしかないんじゃないですか?けどね、歌う権利ないでしょ。
(一同)(爆笑)
(サイプレス上野)こんだけ高学歴の話してんのに。
(高野政所)ねえ。たぶんラッパーってイメージが割とワイルドだったりストリート感がある人が多いので、逆に高学歴だとちょっと恥ずかしいぐらいな感じもありますよね。
(サイプレス上野)みんな学歴を詐称する・・・
(高野政所)しますよね。逆詐称する(笑)。
(蓮見孝之)あ、それ武器じゃなくて。
(サイプレス上野)武器じゃなくて。
(蓮見孝之)隠すんですか?
(サイプレス上野)たぶん高卒ぐらいが一番嫌だと思います。恥ずかしい。やはり、中卒!
(ロベルト吉野)いやもう、俺は完全に詐称してますよ。履歴書にね。
(サイプレス上野)履歴書は『高卒』って書いてるけど。実は(高校卒業)してない(笑)。
(高野政所)すごいかわいい背伸びですけど。それね。
(ロベルト吉野)『見込み』とか書いたり。
(サイプレス上野)卒業見込(笑)。
(高野政所)まだ卒業するつもりでいるのか?っていうね(笑)。おかしいでしょ、それは。
(サイプレス上野)30(歳)じゃねーか!
(蓮見孝之)僕の勝手なイメージで申し訳ないんですけど、ラップって世の中の不平不満だったりを歌ったり、社会風刺したりっていうラッパーの方もいますよね。そうすると、思春期を迎えるのが遅い人は大学まで行くんですか?目覚めるのに。ラップに。
(高野政所)『反社会的な』ってこと?
(サイプレス上野)なんてこと言ってるんですか?(笑)いや、それなりにみんなそのまま・・・あと、真っ直ぐな人が多いんで。意見をモノ申すタイプっていうのはやっぱり。『俺の中でちょっと不満が生まれたら言ってやろう!』っていうタイプが多いんで、何事にも一生懸命。だから『大学行ってやる!』ってなったら、パッてやってパッて受かっちゃうみたいな。
(高野政所)突破力がある人が多いんですよ。
(サイプレス上野)『一点突破 行くぜHIP HOPPER』って感じで。そのとおりですよ。
(高野政所)なるほど。『意外に高学歴』もそうですけど、『意外に家が金持ち』っていうパターンも少なくはないっていうね。
(サイプレス上野)少なくはないですね。やはり。元々ある日本のクラブミュージックっていうか文化自体がそういう風に。富裕層っていったら変だけど。お金ある人たちと不良になる人ってそういう人が多かったみたいな話を聞いてますね。私は。で、その中で本当に、いわゆる日本の中でもゲットーって言われるところからも生まれてきて、素晴らしい表現をする人たちもすごいいて。そういう感じだと思いますね。
(高野政所)やっとそういうのも出て来ましたよね。多様化してきて。
(サイプレス上野)ちょっと前までは本当に。お金がなくても出来る文化だと思ったら、意外にお金がなきゃ出来ないっていうのがあったんで。はい。
(蓮見孝之)そうなんだ。意外とお金も使う・・・
(サイプレス上野)そうなんですよ。意外とお金かかるんすよ。これ。
(蓮見孝之)声ひとつでなんとかなるってことじゃないんですね。
(サイプレス上野)イケるってそう信じてましたけどね。いやー、かかるかかる!
(高野・蓮見)(笑)
(蓮見孝之)ぜひともこのラジオ番組で、ささいなギャランティーかもしれませんが。ぜひとも一時間たっぷりお付き合いいただきたいと思いますね。
(サイプレス上野)それなりの報酬はいただきますんで(笑)。
(高野政所)大事ですから。はい。
(蓮見孝之)それから第四位。『マザコンが多い』。
(サイプレス上野)やはりこれ、ヒップホップに欠かせないタイトル『Dear Mama』っていうのが。あの、自分もあるんですけど。そういう曲名が。やはり、いわゆるネットとか見てると『ラッパー、感謝しすぎ』とか。『親とかに感謝しすぎ』とか書かれたりしてるんですけどね。感謝は忘れちゃいけない。
(高野政所)いや、感謝することの何が悪いんだって話ですよ。
(サイプレス上野)本当に感謝ぐらいさせてくれよっていう。『今まで何も返せてない俺だから、歌にして感謝させてくれよ』みたいな。
(蓮見孝之)うわー、それでもう詩になっちゃってる。かっこいい!イエ-!かっこいい!
(サイプレス上野)イエ-!
(蓮見孝之)『ありがとう』って言えるうちに言っておきたいぜ!イエ-!
(サイプレス上野)言っとけ!言っとけ!(笑)
(高野政所)決してマザコンが多いというか・・・『言葉にしてちゃんと言う人がいる』ってことだよね。
(サイプレス上野)けど、俺は何か、日本の中では親とか出したりすんのが恥ずかしいっていう文化もあるんですよ。日本人って特にそうじゃないですか。親が授業参観とか恥ずかしいとか。あと、俺もそうだったんですけど、向こうのPVとかドキュメンタリーとか見てたら、クラブに行く前に髪の毛長いヤツはお母さんが息子の(髪を)編んだりとかして。三つ編み、ブレイズにして。で、「楽しんできなさい」みたいな感じで。ヒップホップは本当、家族行事っていうか。『俺たち家族のことも歌ってるから』みたいなのを見て衝撃を受けて。で、『ちゃんと家族大事にしなきゃな』と思って。
(高野政所)(笑)影響を受けて。
(サイプレス上野)影響、おもいっきり受けまして。
(高野政所)黒人の行動に影響を受けて、『俺、家族大事にしなきゃ!』って(笑)。いやでも、そうですよね。
(サイプレス上野)で、母ちゃんの絵をファースト・アルバムとか、一番のCDに書いてくれってたのんだら、メチャクチャな絵を書いてきて。
(高野政所)(笑)すごかった。すごかった。
(サイプレス上野)マッドすぎるっていう。息子たちのこと、こういう風に思ってるんだっていう(笑)。
(蓮見孝之)でもやっぱり人だったり物事への感謝の気持ちっていうのは、別にマザコンだけじゃなくて、いろんなものへの感謝の気持ちって、歌にしますよね。
(高野政所)本当にとんでもないコワモテの人が『Dear Mama』歌ってますからね。
(サイプレス上野)本当本当。そうですよ。やっぱりそれなりの人生があったってことですよ。本当に。あの勝新じゃないえけどね、最後ね、(母の)股にキスをするぐらいの勢いでね、男は産んでもらった人に感謝しなきゃいけない!
(高野政所)真っ当なこと、言ってますよね。
(サイプレス上野)本当ですよ。はい。どうしちゃったんだ、俺?っていう(笑)。
(高野政所)いやいや。でも、誤解されることが多いので、ビシッと言っておきましょうよ。
(蓮見孝之)続いて三位、いってみましょうか。『地元が好き』。
(サイプレス上野)はい。大好き!地元、大好き!これもヒップホップの要素である、フッドものっていうのがあるんですよ。H-O-O-Dで。地元のことをフッドって言うんですけど。やっぱり、『Welcome to my hood』って言ったりとかして、マイ・フッドをレペゼン、代表してアピールするってのがヒップホップにとっては美学でもあるし、『そこにいるしょうもねーヤツらすらも、俺はアゲてくぜ。音楽で。』っていう気持ちが、俺はすげー好きで。中にはフッドが全然ないっていうラッパーもいるんですよ。それはそれで自分自身がフッドっていうか、それがなっているからそういう表現もあるし。あとは本当に各地を代表するラッパーもたくさんいるんですよ。
(高野政所)いますよね。
(サイプレス上野)もう、どの都道府県行っても、そこをやっていて信頼されている人間はいるっていうので。そこがヒップホップには欠かせない。他の音楽で、ご当地のミュージシャンとかもすごいいるとは思うんですけども、ここまで明確にして言うっていうのは。地元の名産だけとかそういうヤツらも・・・
(高野政所)衝撃ですよね。
(ロベルト吉野)マイエリアナンバーが・・・
(サイプレス上野)エリアナンバーっていうのが、郵便番号だったり電話番号の市外局番だったり・・・
(ロベルト吉野)背中見てくださいよ。これ。
(サイプレス上野)これは俺たちが作っているジャケットなんですよ。って、ラジオだから見れねーじゃねーか!お前!
(高野政所)これ、エリアナンバー。
(蓮見孝之)全部英語でかかれてるんですけど、上の数字だけね・・・
(サイプレス上野)245-0066。神奈川県横浜市戸塚区俣野町1400-3。番地まで言ってしまって。住所まで。
(高野政所)ちょっと今、いいツイート来てますね。『ドリームハイツに住んでいた私としては、彼らがAMラジオに出るのは感慨深い』と。同じドリームハイツの住人の方からなんですすかね。そういう地元をレペゼンしているのが、同じ地元に住んでいる人はうれしいんですよね。やっぱりね。地元のヒーローっていう風に扱われますから。
(サイプレス上野)この方、『住んでいた』ってことは、もう住んでないってこと?いわゆる・・・『脱北』?
(高野政所)(笑)脱北。なるほどなるほど。
(サイプレス上野)ありがとうございます。こんなドリームハイツに住んでいる俺達が・・・番地も言ってるし、団地の名前も言っちゃってるってことは、家変わってないから。そこに住んでいる人たちとかが応援してくれるのは本当、ありがたいです。
(高野政所)日本語ラップ、僕も好きでよく聴くんですけど、ラッパーがレペゼンしてるっていうことで、その次元の名前、地名をはじめて知ったりすることも結構あったりとか。曲で覚えるのって、結構ありますよね。そんだけ地元意識が強いっていうのが、やっぱりすごく面白いし、他のジャンルになかなか無いことですよね。
(蓮見孝之)『俺は東京生まれ ヒップホップ育ち』ってまさにそういう意識?
(サイプレス上野)あれは本当にエポック・メイキングというか。衝撃的だったっていうか。『東京生まれ ヒップホップ育ち』。『東京生まれ』ってスゴくないですか?実際はそれより小さい範囲で生まれているはずなのに・・・東京で生まれてヒップホップに育ててもらったっていうアピールしてて。さらに、ジブさん(Zeebra)だったら『城南ハスラー』っていう(東京の)城南地区レペゼンの曲もあって。そういうことですよ。どんどん掘り下げていくと。俺達はもうドリームハイツまで行き着いちゃって。
(高野政所)要は団地の名前ですもんね。それね(笑)。
(サイプレス上野)一応、23棟あるんで。次のアルバム買ってもらえたら、家が判明してるっていう(笑)。
(一同)(爆笑)
(高野政所)なるほどなるほど。
(蓮見孝之)では第二位に行きましょうか。『a.k.a』、これは別名という意味ですね。これを知ってるけど、本名は知らない。これ、あるあるなんですね!
(サイプレス上野)結構あるあるなんですよ。だいたいラッパーの本名、あんまり知らないんですけども。『a.k.a』、たとえば俺だったら昔の名前なんですけど、『上千代THE闇スナイパー』っていう名前とかでやってて。『THE闇スナイパー』の部分がa.k.aなんですよ。『as known as』、『◯◯としても知られている』みたいな感じで。だから俺は、『THE闇スナイパーとしても知られている』って自分で言うっていう(笑)。
(一同)(爆笑)
(高野政所)『そんなヤツ、いたかな?』っていう(笑)。
(サイプレス上野)「これ、なんすか?」とか言われちゃって。「いや、俺のa.k.a」って。「うわー、ヤバいっすね!」って、知らねーじゃん、お前!
(高野政所)「ヤバいっすね!」ってとりあえず言っておく感はいいですね(笑)。
(サイプレス上野)吉野は・・・言っちゃダメだよ!お前のはダメだ!
(ロベルト吉野)俺のは結構言っちゃいけない感じの・・・
(サイプレス上野)(放送に)堪えられない、ちょっと問題がありすぎるa.k.aをつけるのも有り。なぜなら、本名じゃないから。
(ロベルト吉野)そういうのも有りです。なんかこう、こだわった感じの。
(サイプレス上野)今のは大丈夫だよ。『ロベルト吉野 a.k.a 』
(ロベルト吉野)『死後硬直アフター』っていう。
(高野・蓮見)(爆笑)
(ロベルト吉野)『(死後)硬直後』っていう。
(高野政所)どういうことなんですか?これ。
(ロベルト吉野)クラブでよくぶっ倒れていた。飲み過ぎて、フロアで寝てたってことです。朝方に(笑)。
(高野政所)何らかの異名ですから。本人に関わることがあるじゃないですか。ちなみに、『THE闇スナイパー』は?
(サイプレス上野)は・・・まあ、過去の話なんで、今はしてませんよ。今はしてないのを前提として言いますけども、その頃高校生だったんですよ。やっぱりショッピングセンターとか。いわゆる横浜だったらビブレ、藤沢だったらオーパっていう場所行くじゃないですか。やっぱりね、エスカレーターで俺はスナイパーだった・・・
(高野・蓮見)(爆笑)
(ロベルト吉野)ヤバいですよ。これはヤバい。
(サイプレス上野)ひらり舞うものを・・・(笑) ひらりひら舞うものを捉える、like a beeって感じの。
(高野政所)スナイプしてたわけですね。そういう自分の特徴とか好みとかを異名につけたりする。でも本名は知らないけど、みんな別名は知っている・・・
(サイプレス上野)別名は知ってるっていう。「おう、◯◯!」みたいな感じで会って、『あいつ、何て名前だったっけな?』みたいな。本名。『あ、意外にそういう名前なんだ』って。自分も『サイプレス上野』って名前でやってたりするから、『恭輔』って名前言うと、「意外だねー」とか言われて。本名が意外がられるっていう。
(蓮見孝之)はー。だからラップとは違うかもしれないけど、僕、政所さんの本名きいたことないんですけど。
(高野政所)あ、言ってないっけ?敢えて言わないようにしとくよ。
(蓮見孝之)DJ高野政所、JET BARONっていう名前しか、僕は知らないんですよ。実は。これだけラジオやっていて。
(サイプレス上野)おっ、俺も知らないな。
(高野政所)言ったほうがいいですか?
(蓮見孝之)言っていいの?政所さんの本名!?
(高野政所)全然大したことない。a.k.aとかよりも全然普通だし。俺、『克己』っていう名前なんですよ。高野克己です。
(蓮見孝之)あ、名字も言っちゃった!
(高野政所)だって高野政所の高野だからいいじゃん!
(蓮見孝之)あー!高野克己!そうだったんですか!
(高野政所)そうなんですよ。
(サイプレス上野)意外っすね!
(高野政所)意外っすよね。でも俺も、恭輔さんは結構意外・・・
(サイプレス上野)吉野さんは?
(ロベルト吉野)『テツヤ』です。(※漢字は不明)
(高野政所)あ、意外と『テツヤ』感ありますね!やっぱりね、別名にするっていうのは、自分と合っていない名前じゃないか?っていう疑いもあったんで、変えたんですよ。
(サイプレス上野)ちょっと自分をでっかく見せたいじゃない。a.k.aはやっぱり。
(高野政所)それはありますよね。
(蓮見孝之)じゃあ克己さん、一位いきましょうか。
(高野政所)いいよ、本名で呼ぶなよ!
(蓮見孝之)じゃあ第一位いきましょうか。一位が、『ラッパー同士、出合い頭の握手に困る』。
(サイプレス上野)これは、永遠の問題ですよ。これは。
(蓮見孝之)あるんですか?みなさん、挨拶の時にしてたじゃないですか!?
(サイプレス上野)じゃあ、もう1回やってみますか?
(蓮見孝之)はい。(握手する)・・・えっ!?
(サイプレス上野)ほら、出来ない。
(蓮見孝之)何ですか、そのタッチにグーは?
(ロベルト吉野)あるんですよ。
(サイプレス上野)こういう、タッチして、グー。
(高野政所)拳を合わせる。
(サイプレス上野)PASMOみたいなやつ(笑)。
(一同)(爆笑)
(高野政所)PASMOね!
(サイプレス上野)こういう風なのがあったりとか、さっきのフッドに関わる話なんですけど、その土地でそのクルーに代々伝わる握手の仕方があるんです。
(高野政所)独特の挨拶方がね。
(サイプレス上野)で、レゲエの人たちだったら、「ヤーマン!」っていって、拳と拳を合わせるっていう。
(ロベルト吉野)こうやって上げる人もいますね。グッドで。
(高野政所)胸に手を当てる人もいますね。
(サイプレス上野)コンコン!ってやったりとか。で、やっぱりいちばん困るのが、『こっちがパーで向こうがグー』ってやつですね。
(高野政所)普通にじゃんけんみたいになってる(笑)。
(サイプレス上野)そういう時はだいたい掴んだ後に、グニグニした後に・・・
(ロベルト吉野)また逆にやる(笑)。
(一同)(爆笑)
(高野政所)逆に合わせようと思っちゃうから。逆転しちゃうだけで、また同じことが・・・これ、永遠のテーマなんですよ。笑っていますけど。
(蓮見孝之)みんなそれぞれ違うから。
(サイプレス上野)プロレスのロックアップと一緒なんですよ。手を取りあっている感じで。相手を見るっていう。
(高野政所)相手の出方をね。で、やっているうちに何パターンか覚えてくる。『あ、この人はこのパターン』っていう(笑)。
(サイプレス上野)けど、時に混ざっちゃうんです。それが。
(高野政所)ごっちゃになっちゃうみたいなね。
(蓮見孝之)でも先輩だと、後出しな感じで合わせるんですか?やっぱり。
(サイプレス上野)けど、酔っ払ったりなんかしたら、やっぱり「あ、久々っすねー!」みたいな感じで。で、レゲエの先輩とかにグーで行ったら向こうがパーだったみたいなね。『うわー、やっちゃった!』みたいな。すげーシャバって恥ずかしいみたいな。
(高野政所)しかもレゲエの人だと、自分がレゲエの人じゃないから、自分から『ヤーマン!』もおかしい感じがするじゃないですか(笑)。でも、一応気を遣ってこっちは『ヤーマン!』って言ってるんだけど・・・
(サイプレス上野)向こうも気を遣って言ってるんだよね。
(高野政所)普通に手のひらで来ちゃうっていう(笑)。
(サイプレス上野)これからはもう、ない方がいいですね(笑)。
(高野政所)なんか統一ルールとか作ったほうがいいんじゃないですか?
(蓮見孝之)一番多いのはどういうパターンですか?
(サイプレス上野)まあ、やっぱり普通に握手。握手が一番・・・
(蓮見孝之)あ、なるほど。
(高野政所)握手も深さがあるじゃないですか。ここだけでするこういう握手もあるし。
(蓮見孝之)先っぽだけっていうのも。
(高野政所)先っぽだけっていうのもいるんですよ。
(蓮見孝之)そうなんですか。
(サイプレス上野)これぐらいもありますよ。この・・・手のひらを当てる瞬間に離す。
(蓮見孝之)えっ、嘘!?撫でるぐらいの。こんなのも有りですか?
(ロベルト吉野)テンポよく、パッパッ!って。あと、指鳴らすのとかもあるよね。
(高野政所)指鳴らすパターンもあるんですか?
(サイプレス上野)握手してパチーン!ってお互いを確認してみたいな。
(蓮見孝之)えー!
(サイプレス上野)これからはね、みんな集まったら輪になって手あわせて円陣組んで。バッてやるのが一番いいですよ!みんないっぺんに挨拶できるから。
(高野政所)こだわりがあったりとかしますから。いろいろとね。
(サイプレス上野)これはちょっと重要なものではあるんですよね。はい。
(蓮見孝之)なるほどねー。ということで、まずご紹介したランキングが『日本語ラップあるあるトップ5』をお伝えしました!
<書き起こしおわり>