サイプレス上野さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』の中で、日本語ラップ初心者の外山惠理さんに推薦曲を紹介。RHYMESTERの『悪趣味節』について解説していました。
(サイプレス上野)さて、このランキングの締めくくりはこちらのコーナー!『日本語ラップKILLA☆2015 まだ(仮)』。このままだとどんどん目の輝きがなくなっていく外山の姉さんに私、サイプレス上野が舎弟感覚で・・・ここでも書いてある(笑)。みんながそう思ってるんじゃねーか!
(外山惠理)(笑)。ちょっとー!そんなことないからね!
(サイプレス上野)舎弟感覚で日本語ラップをどんどん聞かせ、姉さんに目の輝きを取り戻してもらおうというチャレンジ企画です。
(外山惠理)私、本当に目が輝いてなくなりました?大丈夫かな?
(サイプレス上野)大丈夫っすか?今夜紹介するラップはこちらでございます。ライムスター(RHYMESTER)で『悪趣味節』。
(外山惠理)ほー。
(サイプレス上野)もちろん、TBSラジオではお馴染みの宇多丸さんが所属されておりますライムスター。先週のZeppでのワンマンも素晴らしかったです。最高の3人組でございます。先輩。そのライムスターが94年でしたっけね?アルバムは。に、出した『EGOTOPIA』というアルバムがあるんですけど。
RHYMESTER『EGOTOPIA』
(外山惠理)はい。
(サイプレス上野)それが当時、自分たちが読んでいる雑誌とかで、『いま日本のラッパーたちがいちばん聞いているアルバム』で一位になっていて。同業者が聞きたくなるアルバムを作り上げたという。ライムスターのセカンド・アルバムで。で、ちょっと気になって聞いてみたところ、この『悪趣味節』っていう曲で、本当にヒップホップがもともと持つ魅力って、いま結構スタイリッシュなのが増えてますけども2015年にもなっているんで。単純に、趣味の悪いやつらが、たまっている感じだったんですよ。
(外山惠理)ふーん。
(サイプレス上野)この趣味の悪さが、俺がやったらダイヤのように輝くっていう。そこにみんなアイデンティティーというか、これが俺たちがかっこよくさせてやってんだぞ!っていう。
(外山惠理)へー。
(サイプレス上野)そういう、男ならではって言っちゃあれなんですけど。そういう気概を持ってやるみたいな。たとえば、バンカラな格好して『俺、かっこいい』って言ってるのと同じような気持ちなんですよ。たとえば、ラッパーとかダンサーとか、クリス・クロス(Kris Kross)もそうじゃなんですか。服とかブカブカだったりとか。
(外山惠理)ふーん。ふんふん。
(サイプレス上野)あれは、そういう風に。お下がりっていう意味もあるんですけど、『俺が着てると、お下がりもかっこいい』みたいな。
(外山惠理)クリス・クロスしかわからないと思ってるでしょ?
(サイプレス上野)・・・
(外山惠理)まあ、その通りなんですけど(笑)。
(サイプレス上野)びっくりした!いま、俺、殺されるかと思ったっすよ。『ナメてんじゃねーぞ!』と。
(外山惠理)(笑)。その通りですよ。
(サイプレス上野)その通り。大丈夫ですか?まあ、そういう意味も・・・どこまで話したか、忘れちゃったっすよ!
(外山惠理)(笑)
(サイプレス上野)いま、もう目の輝き死んでいるどころか、キラーン!って光ったから。本格的に、いま。
(外山惠理)いや、毎週楽しみなんです。このコーナー。
(サイプレス上野)マジ、メデューサみたいな。なんか(笑)。
(外山惠理)えっ、なに?
(サイプレス上野)メデューサ。
(外山惠理)ひどいね!
(サイプレス上野)もう固まったっす。いま。
(外山惠理)(笑)。ひどいことを言う。はいはい。で?
趣味の悪さも武器に変える
(サイプレス上野)まあ、『そういう趣味の悪さも、俺たちにしたら武器に変えます』っていう曲なんで。ぜひ、まあ宇多丸さんもMummy-Dさんも若かりし頃のラップなんですけども。ぜひ、かけさせていただきたいと思います。
(外山惠理)お願いします。
(サイプレス上野)ライムスターで『悪趣味節』。
『悪趣味節』
(サイプレス上野)さあ、聞いていただいている曲はライムスターで『悪趣味節』でございます。外山さん、どうですか?
(外山惠理)ちょっとね、歌詞を全部いま、見せていただきましたけど。最初聞いてたんだけど、途中でね・・・
(サイプレス上野)途中で、ハマケン(浜野謙太)が。
(外山惠理)そう。いらっしゃって。
(サイプレス上野)来て。恨み節を俺に叩きつけてね、帰っていきましたけど。あれなんですよ。ハマケン、地元の後輩なんですよ。
(外山惠理)あ、そうなんですか?
(サイプレス上野)ドリームハイツの。1個下なんで、ロベルト吉野の同級生。なんで、結構距離感近いんですけど。前までトップ5をやられてたということで。
(外山惠理)そうですね。この前のシーズン。
(サイプレス上野)やっていて。で、いまね、『ちょっと何やってんだ?』って感じで、ツッコミに来て。ぜんぜん歌詞聞けてなかったっすもんね。
(外山惠理)そう。飛んでっちゃったんだけど。
(サイプレス上野)けどいま、見たらどうですか?
(外山惠理)『ああ、ラッパーなんだ』って思った。
(サイプレス上野)『趣味が悪くて悪かったな 生まれてこの方だ』『まるでモテなそうな格好 俺の勲章だ どんなもんだー』って言い切るところに、やっぱりガツン!と来たんすよ。
(外山惠理)はいはい。
(サイプレス上野)そういう人たちが、やっぱり多いなかで。あと、この当時のまだ日本語ラップが世間的に全く認められてないから。それに対してのアンチテーゼもあって。
(外山惠理)そうか。でも、そうやって自分たちに自信を持っているっていうか。その職業にっていうかね。そういう・・・
(サイプレス上野)やっていることに対してプライドがあって。それをレペゼンしているっていうのがこの曲の素晴らしいところで。もういま、このラジオを通してね、LINE友達になった人たちからも、『最高!』っていう風にね。
(外山惠理)(笑)
(サイプレス上野)『最高!』って来ましたよ。
(外山惠理)ねえ、ラジオを通さないで。本当に(笑)。
(サイプレス上野)(笑)
(外山惠理)普通、ないから。
(サイプレス上野)ないっすか?ラジオを通しての友達からも。『「悪趣味節」、最高!』みたいな。送られてきたんで。
(外山惠理)もういまね、ブルブルいったと思ったら、そういう感じで。
(サイプレス上野)そういうことで、生放送中なのに構わずやってきますからね。素晴らしい友達が出来ました。
(外山惠理)ねえ。いい人たちでよかったね。本当に。
(サイプレス上野)外山さん、ちょっとやっぱりライムスターで、ちょっと何か緩和した感じがします。なので、また来週も持ってきます。
(外山惠理)また来週。お願いします。
(サイプレス上野)ぜひ、楽しみにしてください。以上、サイプレス上野の『日本語ラップKILLA☆2015 まだ(仮)』でした。
<書き起こしおわり>
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