サイプレス上野さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』の中で自身のグループ、サイプレス上野とロベルト吉野の思い出深いPV撮影について話していました。
(外山惠理)それでは、サイプレス上野さんご提供。こちらのランキングからスタートです。サ上とロ吉の思いでのPV撮影トップ5。
第五位:2013年2月発売 四枚目のアルバム『TIC TAC』収録 『ヨコハマシカ feat.OZROSAURUS』
第四位:2007年1月発売 デビューアルバム『ドリーム』収録 『BAY DREAM~FROM 課外授業~』
第三位:2009年1月発売 セカンドアルバム『WONDER WHEEL』収録 『WONDER WHEEL』
第二位:2013年2月発売 四枚目のアルバム『TIC TAC』収録 『LIVE GOES ON』
第一位:2015年4月発売 五枚目のアルバム『コンドル』収録 『ドリームアンセム』
(中略)
(外山惠理)さあ、では上ちょのランキングを振り返っていきましょう。サ上とロ吉の思いでのPV撮影トップ5。
第五位:『ヨコハマシカ feat.OZROSAURUS』
(サイプレス上野)第五位が2013年2月発売の四枚目のアルバム『TIC TAC』収録、『ヨコハマシカ feat.OZROSAURUS』っていう曲なんですけども。
(外山惠理)はい。
(サイプレス上野)あ、いま後ろにかかってますね。OZROSAURUSってやっぱり横浜のヒップホップシーンを本当に全国区に一気に持っていった人たちで。歳もあんまり変わらない。ちょっと先輩ぐらいなんですけど。高1ぐらいの時にはもう全国デビューしてるみたいな人たちだったんで、ずーっと目標に俺たちもしていて、みたいな。
(外山惠理)『高1の時に』って、上ちょがじゃなくて?彼らが?
(サイプレス上野)向こうが高1ぐらいの時にはもうCDとか出したりしていて。高2かな?高2ぐらいの時に。
(外山惠理)高校生の時だ。
(サイプレス上野)高校生でとりあえずもうデビューはしてて。で、俺も中3ぐらいの時にはじめて話をしに行ったりとかして。で、『そうなの?お前、戸塚なんだ』みたいな感じで。けどなんか、そん時からすごい優しくて。怖い人かな?と思ったら、『ラップがんばれよ』って言われて。で、やっていって。けど、向こうは本当にスターダムを駆け上がっていくというか。どんどん有名になっていくし、ワンマンとかも本当にすごいキャパでやったりとかしていて。
(外山惠理)うん。
(サイプレス上野)けど、なんかそしたらだんだん、距離がまた近づいてきて。で、話していたら、なんか『お前とだったら絶対曲やるよ』みたいに言ってくれて。で、作った曲だったんですよ。だからもう、PV自体、撮れて奇跡だったなぐらいに思うような曲であって。
(外山惠理)感動ですね。
(サイプレス上野)そうなんですよ。だから本当にPVで撮っている対比っていうのも、監督が俺たちとOZROSAURUSがやってきたことっていうのをちゃんと表そうって言ってるんで。オジロとかは王者の風格というか。やっているんだけど、俺と吉野はドリームハイツを原付で二人乗りして回っているとかそういう。
(外山惠理)でも、年代は近いし。
(サイプレス上野)年代は近い、憧れの先輩と出会って・・・みたいな感じだったんですよね。で、先週トップ5の中に入れたお店。『spare』というカフェでも撮影をしていて。で、そこのチャーシュー。ねえ。出したじゃないですか。それとかを、一応撮影の合間に食べてもらおうと思って。それがいちばんドキドキしたなという(笑)。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)これ、マズいって言われたらどうしよう?と思って。したら、すっげー気に入ってくれて。『むっちゃ美味えよ、これ!』とかって。そこでホッとして。最後の撮影部分だったんで。そこが。
(外山惠理)ふーん!いいですね。年代も近いしさ。刺激し合えてさ。
第四位:『BAY DREAM~FROM 課外授業~』
(サイプレス上野)いまだに刺激もらっている先輩なんで。はい。続いて第四位、いきますか。これがファーストアルバムですね。2007年の『BAY DREAM~FROM 課外授業~』ということで。ここから一位まではドリームハイツ四部作なんですけども。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)まあ、基本的にやっぱりドリームハイツ。ドリームランドの周辺がPVに出てくるんですよ。出てきて、これが・・・これ、バージョンがちょっと別のやつ(在日ファンクバージョン)ですね。これは。けど、素晴らしい。このバージョンが入ったってことは。これ、在日ファンクっていう、ハマケン。浜野謙太がドリームハイツ出身で。まあ、電話とかもしたじゃないですか。
(外山惠理)うんうん。
(サイプレス上野)で、彼にもこのPVに出てもらっているんですよ。オリジナルバージョンの時に。で、その時に、一緒に出てきてもらったんですけども。このPV監督やっていたのが『バクマン。』の撮影をやっている大関さんという監督で。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)この間、賞をもらったんですよ。日本の映画の賞、あるじゃないですか。あれをもらった人で。なんですけど、その人がすごい友達だったんで。だから、ハマケンも出そうぜ!みたいな話になって、やったんですけど。曲の内容とPVが全く合ってないんですよ、これ。
(外山惠理)ええーっ!?
(サイプレス上野)なぜか?っつったら、『そういう曲だと思ってなかった。お前らのことだから、ふざけまくっている曲だと思った』と思われて。そのイメージだけで、冒頭がいきなり俺の実家のベランダなんですよ。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)ベランダとかから外を映したりとか。もう、俺が出てきて。で、ハマケンも、なんか酒大好きなおっさんみたいな役目で。グラウンドの中を歩いたりしていて。だから、曲と内容とぜんぜん合ってないという・・・
(外山惠理)(笑)
(サイプレス上野)で、さらにはサウンドシステムっていうんですけど。スピーカー。野外でイベントをやる時に出すようなスピーカーを、無許可でそのグラウンドに置いてやったことによって、もう町中の人たちが、町民たちが集まってくるじゃないですか。したら・・・あ、これですね。PV。いまちょっと見てますけど。
(外山惠理)あ、ある!おっきなスピーカー!
(サイプレス上野)沼津のシゲさんっていう人に組んでもらって。沼津からわざわざ持ってきてもらって。
(外山惠理)3メートルぐらいありそう。
(サイプレス上野)ありますね。これ、落ちたら大怪我するようなところで出して。で、友達の子供とかも。いま、これもう10何才っすからね。この子供も。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)で、やって。煙とかもどんどん焚いたんですよ。やっぱ、ヒップホップのPVっていうのは一斗缶で炭を燃やしてナンボだみたいな。そういうちょっと、イメージがあったんで。ドラム缶とかって、火をガンガンくべないとヒップホップじゃねえ!みたいにやっていたら、それも結構問題になって。で、みんな片付けたはずなのに、誰も片付けてなかったんですよ。その一斗缶を。当然、スピーカーとかは片付けたんですけど。片付けてなかったことによって、次の日に俺、母ちゃんにビンタされて・・・
(外山惠理)(笑)
(サイプレス上野)『苦情入ってっから!』って言われて。『なにやってんの、あんたたちは!?』って。
(外山惠理)(笑)
(サイプレス上野)『ああ・・・すんません・・・』みたいな。
(外山惠理)へー!でも、上ちょやっぱ顔つきが違う。
(サイプレス上野)あ、本当ですか?
(外山惠理)なんかね、やっぱりちょっとヤンチャそうだね。
(サイプレス上野)あ、まだ。
(外山惠理)かわいい!あどけない感じがする。まだ。
(サイプレス上野)あどけないっすか?27才、6才とかですからね。これ。
(外山惠理)へー!変わるもんだね。
(サイプレス上野)変わりましたか?この頃に戻りたいな、なんか。
(外山惠理)つぶらな瞳はつぶらな瞳なんだけど。いや、いい意味で変わったと思う。
第三位:『WONDER WHEEL』
(サイプレス上野)いい意味で変わりました?ああ、よかった、よかった。で、三位が2009年1月に出ました『WONDER WHEEL』収録の『WONDER WHEEL』で。これが続いて撮ったやつなんですけど、これ、自分たちがいま『ヤサ』って言っている作業場があるんですけど。その屋上で撮ったんですよ。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)で、『屋上を使わせてくれ』って風に、通るようにして。で、ドリームハイツに張り紙をして。『サイプレス上野とロベルト吉野のPVを撮影をやります』みたいな感じで、一応レコード会社の名前もガンガンに出て。隣の人の家とか、ちょっと1階下ぐらいまでは挨拶に行ったんですけど。
(外山惠理)うん。
(サイプレス上野)屋上が、俺たちも初めて上ったんですよ。で、一応管理組合の許可はもちろん得てやっているんですけど。その屋上に上ったことがないから、どんな感じかな?と思って行ったら、すっごいフニャフニャで。
(外山惠理)へっ?
(サイプレス上野)ターンテーブルとかを置いているのに、すっごいフニャフニャな素材の屋上で。
(外山惠理)床が?
(サイプレス上野)はい。で、柔らかいから、下に響かないんじゃない?みたいな感じで、結構みんなでジャンプ!ジャンプ!とかやったりとかしていたら、14階、13階、12階のところまで響いていて。めっちゃ苦情が来て。お前ら、いい加減にしろ!みたいな感じになって。『えっ?だって響いているはずねえじゃん?』って思って、14階なんですよ。うちが。14階に1人行かせて、『どう?』っつったら、『ひどいよ、これ!』みたいな感じで。ずっと地震が来てるみたいな感じだったんで。
(外山惠理)本当!?
(サイプレス上野)なのに、俺たちここのところで・・・あ、いま映像出た。見てもらえればわかるんですけども。
(外山惠理)YouTubeにありますね。
(サイプレス上野)もうみんな、酒とか飲み始めちゃって。すごい楽しんでいて。こん時はだいぶ怒こられましたね。下の人に。本当、申し訳ございません!っていう。
(外山惠理)でも、すごいね。これ、撮る時にこんなに人が集まるんだね。
(サイプレス上野)そう。みんな来てくれて。で、これ本当、湘南から日本を代表する超一級のスケーターもみんな参加してきてくれていて。そうですね。この家の前とかで撮ったりしています。これが第三位。『WONDER WHEEL』なんでね。これも怒られましたね。
(外山惠理)(笑)
第二位:『LIVE GOES ON』
(サイプレス上野)はい。そして第二位。これが四枚目のアルバム『TIC TAC』収録の『LIVE GOES ON』という曲で。で、これも『ヨコハマシカ』と同じ監督。Ghetto Hollywoodっていう人にお願いして。まあ、一応テーマとしては『LIVE』。で、俺たちライブ大好きだし、『LIFE GOES ON(生き抜く)』みたいな。それを大事にしながら生き抜こうっていうので。で、俺と吉野も迷彩を着て。で、トレーニングのシーンとかも、こういう、ちょっとおちゃらけながらもやっているんですけども。そういう風に、なんだろう?強く生きていこうみたいな。ライブを大事にして、みたいな。
(外山惠理)うんうん。
(サイプレス上野)気持ちで作っていて。で、最後のシーンの方で、この間もランキング圏外で言った『十八番』っていう中華料理屋の下で、吉野を吊るしたんですよね。吉野の両手を吊るして・・・
(外山惠理)ああー!いま、吊るしてます。
(サイプレス上野)それで、吉野が囚らわれたという設定なんですよ。俺と吉野のコンビで、吉野が囚われて、俺が助けに行くっていう時に、地元の仲間とかがナイフのおもちゃとかで吉野をペチペチ叩いたりとか。拳銃とかを持ってやって。あと、火とかで炙ったりしてたら通報されて(笑)。
(外山惠理)本当の出来事かと思ってね。
(サイプレス上野)本当に変なやつらがいるっていう風な話になっちゃって。十八番の親父さんと、あと入船っていう居酒屋のおばちゃんとかは知っていたんですけど。貸してくれているくらいだから。けど、歩いている人たちは本当に、暗闇で・・・
(外山惠理)格好も格好だしね。
(サイプレス上野)格好も格好なんですよ。もう迷彩を着てる変なやつらと、マスクをかぶっているやつらが顔をナイフでペチペチ叩いて(笑)。うわっ!って言って、気づいたらもう、おまわりさんに囲まれていて。『お前ら、なにやってんだ?』みたいな感じで。で、説明ができないんですよ。『俺たち、なにやってんだろう?』みたいな(笑)。
(外山惠理)(笑)。説明してよ!
(サイプレス上野)『一応、PV撮ってるんすけど。このシーン、何なんすかね?』みたいな。監督に聞いたりとかして。『いや、大丈夫っすよ、これ。全然、みんなで演技してるだけなんで』って。見られちゃったりして。その後もペタペタ・・・恥ずかしい。全員、恥ずかしいっていう(笑)。地元で。
(外山惠理)(笑)。それはもう、思い出だわ。
(サイプレス上野)はい。まあ、ここらへんは怒られたっていうよりは、通報されちゃった、いま3つめなんですけども。で、続いて一位が2015年4月に発売。いまね、絶賛発売中の最新アルバム『コンドル』に入っている『ドリームアンセム』っていう曲で。ここまでが、『BAY DREAM』。まずスピーカー出して、煙焚いて、それを置きっぱなしで母ちゃん激怒じゃないですか。
(外山惠理)(笑)
(サイプレス上野)で、『WONDER WHEEL』。屋上に上ってピョンピョコピョンピョコ跳ねて、階下の人たちにめっちゃくちゃ迷惑をかけて。本当、すいませんでした!みたいな。本当に、ろくでもないやつらが来ちゃったな、みたいな雰囲気になって。けどそこも、さらに12階に住んでいる友達のお母さんとかがいたんで。ちゃんと言ってくれて。一応、いますんごい仲良くなったんですけど。そういう、『LIVE GOES ON』とかでも怒られたのを経て、この『ドリームアンセム』が近所の子供とか、あと祭りの映像なんですよ。これ、PV自体が。
第一位:『ドリームアンセム』
(外山惠理)うーん!
(サイプレス上野)で、これ入船のおばちゃんももちろん出てるんですけども。十八番も。
(外山惠理)『彼らのことを知っていますか?』なんていう質問を。
(サイプレス上野)質問から入って。笑庵のママも出てくるんですけど。で、そういう時に、俺たちがついに怒られずにやれたPVなんすよね。祭りでライブをやるっていうことで。それをできたっていうのがね。
(外山惠理)だんだん浸透して。
(サイプレス上野)していって。で、子供とかもなんか認めてくれて。で、ハマケンとかも来てくれたりして。更には。
(外山惠理)へー!いい話!
(サイプレス上野)なのでね、いつもギャグで終わらせようとしたんでね、ちょっと感動的な話を。けど、こういう仲間たちも来てくれて、スピーカーとかも出してやったりしてて。
(外山惠理)へー!
(サイプレス上野)そうなんですよね。いつもこのローソンの前で、もうね、いて。外でメシ食って、おでん食って、酒飲んでね。『もう帰れよ』って言われていた、そういう感じの俺たちで作ったビデオみたいな感じなんです。
(外山惠理)へー!でも、そうだよね。ライブしたりとかすると、子供たちが来てくれたりとかって。ドリームハイツのさ。そういう話、してくれたもんね。
(サイプレス上野)そうなんすよね。で、これがようやく映像で使えて。うれしいな!っていうね。
(外山惠理)いい話じゃん!
(サイプレス上野)ようやく怒られずに撮れましたね。これは。
(外山惠理)いい話!ドリームハイツの星となって。
(サイプレス上野)死んでないから!(笑)。
(外山惠理)(笑)。いい話!
(サイプレス上野)いい話で締めさせていただきたいと思います。ぜひね、みなさん、見ていただけたらと思います。
<書き起こしおわり>