サイプレス上野さんが2015年9月29日放送のTBSラジオ『ザ・トップ5』の中で、日本語ラップ初心者の外山惠理さんに推薦曲を紹介。キミドリの『自己嫌悪』について解説していました。
(サイプレス上野)さて、このコーナーの締めくくりとして、これから毎週、サイプレス上野が外山さんを日本語ラップ漬けにするため、必修日本語ラップ曲を紹介していきたいと思います。
(外山惠理)イエー!
(サイプレス上野)題して、『日本語ラップKILLA☆2015(仮)』!ということで、まだね、タイトルが定まっていないんですよ。
(外山惠理)あら。『日本語ラップキラッ!』ってなんですか?
(サイプレス上野)これ、自分のアルバムの中の曲でありまして。『日本語ラップKILLA☆』っていう。そういう曲があって。
(外山惠理)『KILLA』。
(サイプレス上野)そうっすね。ちょっとまあ、『やっつけるぞ!』みたいな。自分の思い出をやっつけるみたいな感じの曲だったんですけども。それを、やっつけて先に行こうみたいな。やっぱ、日本語ラップの歴史っていうか、その文化が好きすぎるんで。ちょっとそこにとらわれすぎている自分がいたんですよ。
(外山惠理)へー。やっつけて、先に行く?っていうことは、あんまり振り返らないってことですか?
(サイプレス上野)振り返るのはもう、やめようみたいな。けど、こういうコーナーがまた始まることによって、振り返ってるんですよね。
(外山惠理)(笑)。本当だよ!
(サイプレス上野)どういうことだ?と。初めて聞きましたよ。これがあるっていうことをね。
(外山惠理)本当ですか?まあ、ごめんなさいね。振り返っていただいて。
(サイプレス上野)じゃあさっそく、振り返った感じの曲、行きたいと思います。キミドリで『自己嫌悪』。
キミドリ『自己嫌悪』
(サイプレス上野)さあ、外山さん。いかがですか?聞いていただいたのは、キミドリで『自己嫌悪』という曲なんですけど。
(外山惠理)ああ、『自己嫌悪』。あんまりやる気がない?
(サイプレス上野)やる気がない(笑)。あの、それまでの日本語ラップ。まだこれ93年の発売なんですよ。だから、たとえば宇多丸さんとか。やられているじゃないですか。ライムスターとかも、本当にまだ陽の目をあびない時代で。そういう時にこのキミドリが出して。インディーズ。流通とかも少ないのに、3万枚売れてるんですよ。
(外山惠理)ええっ!?
(サイプレス上野)で、なんでかな?と思ったら、それまでの時代のラップって、結構身近なこととかをギャグで歌ったりもするし。スチャダラパーとか、ちょっとその時代から抜けてはいたんですけど。あとはちょっと、悪い感じで歌うとか。
(外山惠理)あれは?『DA.YO.NE』?
(サイプレス上野)『DA.YO.NE』の前ですね。これは。
(外山惠理)あ、もっと前なんだ。へー。
『DA.YO.NE』以前の曲
(サイプレス上野)『DA.YO.NE』の前なんですけど、この曲がいわゆる俺たちみたいな中学生とかに、自己嫌悪って誰にでもあるじゃないですか。それが、初めてこういう曲として聞けたみたいな。ラップで。それで結構みんな友達とか、ラップ好きじゃないやつらでも、みんな聞くことによってこのアルバムが3万枚。ズバーッ!といって。それまであったヒップホップの『こうしなきゃいけない』っていうのを、ちょっとバンド的な要素も混ぜているんで。この人たち、バンドとかもすごい仲よくて。もともとやられていた方なんで。
(外山惠理)はー!
(サイプレス上野)そういうノリが入ったことによって、一気にズバーッ!ってひろがって。
(外山惠理)へー。
(サイプレス上野)まあその後はもうね、出したり出さなかったりする、素晴らしい先輩方なんですけども。
(外山惠理)ああ、そうなんですか。
(サイプレス上野)どうでした?
(外山惠理)そうですね。ちょっと・・・これからまた。徐々に。
(サイプレス上野)『飲んで飲んで飲まれて飲んで♪』の時の、俺たちの無言感が半端なかったですけど。
(外山惠理)(笑)
(サイプレス上野)どうしようかな?みたいな(笑)。
(外山惠理)ちょっとまだよくわかんないですけどね。はい。でもちょっと、毎週お願いしますね。
(サイプレス上野)半年かけて。
(外山惠理)ぜひぜひ、お願いします。
<書き起こしおわり>