星野源と宇多丸『YELLOW DANCER』のスケべな魅力を語る

星野源と宇多丸『YELLOW DANCER』のスケべな魅力を語る 星野源のオールナイトニッポン

(ボツバージョン 間奏を聞く)

(宇多丸)サブリミナルですね。これ。

(スーパースケベタイム)そうなんです。もう、ちょっとだけ聞こえるというね。『Weekend Shuffle, Keep On Dancing』って言ってるんですけど。

(宇多丸)おいおいおい!

(スーパースケベタイム)もう1回、聞きましょう。

(ボツバージョン 間奏を聞く)

(宇多丸)こんな・・・こんなサブリミナル程度なら、入れてても入れてなくても同じじゃないですか?これ、入れてもよかったんじゃないですか!?これ。

(スーパースケベタイム)(笑)。違うんですよ。これ、実はないバージョンが実際に採用されているんですけど。あの、ボコーダーにしたら、なんか70年代感みたいなのを記号として使っている感じに受け取られちゃうと嫌だなっていう。

(宇多丸)ああー、なるほどね。

(スーパースケベタイム)だからそれだけになっちゃったので。ちょっと今回は止めようと。

(宇多丸)アース感みたいなのもね、諸刃の刃ですからね。本当ね。そういうものっていうかさ。そういう感じの。なんて言うか、パロディーとは言わないけど、なんか・・・

(スーパースケベタイム)そうですね。パロディーにはなりたくなかったっていうのはありまして。

(宇多丸)いや、懸命な判断だと。そのね、その1個のなんとなくの感じの微調整がちゃんと。1個1個のネジがちゃんと締まってるんですよね。このアルバムはね。

(スーパースケベタイム)ありがとうございます。あと、1個だけ。その、いまのの『Weekend Shuffle Weekend Shuffle・・・ナントカカントカ』って最後、言ってるんですよ。で、めちゃくちゃおっきくしないと聞こえなくて。で、たぶんぜったいにわからないんですけど。そこを、ちょっともう1回、聞いてほしいんですけど。

(宇多丸)もう1回。おお。

(スーパースケベタイム)先にこれ、ワード言った方がいいですか?『すっげーセックスしてーな』って言ってるんです。これ、ぜったいにわかんない。もう1回、聞いてみてください。どうぞ!

(ボツバージョン 間奏を聞く)

(宇多丸)わかんねーよ!

(スーパースケベタイム)『すっげーセックスしてーな』って言ってて(笑)。

(宇多丸)わかんないよ!それ。で、サブリミナルスケベ感ね。

(スーパースケベタイム)そうです。サブリミナル。たぶんこれ、『スケベしてえな』ってみんな思うと思います。聞いた人は。

(宇多丸)うん。『なんかこの曲聞くと、エロい気持ちになるんだよね!』って(笑)

(スーパースケベタイム)(爆笑)。それ、『RAMPO』の。昔あった映画『RAMPO』の(笑)。

(宇多丸)サブリミナルバージョンね。

(スーパースケベタイム)『RAMPO』のやつ。

(宇多丸)それ、でも音楽の力じゃねーよな、もう?っていうね。うん。ってことですけどね。いや、ありがとうございます。トライしていただいただけでもありがたいことです。もう、『Week End』っていうタイトルだけでね、嬉しいですよね。

(スーパースケベタイム)で、これ、やろうと思えばハマるので。ジングルのメロディーが。みなさん、好きにやっていただいて構いませんので。やってみてください。

(宇多丸)はい。ということでございます。ということで、ここまでですね、スーパースケベタイム師匠にいろいろお話をうかがって来たのですが。師匠たってのご希望でですね、ちょっともう1人、スケベ応援団。

(スーパースケベタイム)はい。ちょっと友達を呼びたいんですが。僕と星野源さんの共通の知人っていうのがいまして。その人、ちょっとLINEで呼びたいんで。ちょっとLINEしていいですか?

(宇多丸)LINEで呼べる距離にいるんですか?

(スーパースケベタイム)はい。そうなんです。

(宇多丸)じゃあちょっと、LINEで呼び出している間にお知らせ挟んでいいですか?じゃあ、CMの後、ドスケベ仲間、登場します。

(CM明け)

(宇多丸)ゲストはスーパースケベタイムさんです。

(スーパースケベタイム)こんばんは。星野源ではなく、スーパースケベタイムです!よろしくお願いします。

(宇多丸)はい。ということで。念には念を押しといた方がいいですね。さあ、ということで先ほどスーパースケベタイムさんからLINEで呼びだされたというスケベ仲間ね。動きが早いです。なんでそんなに早く来れるのか!?ご紹介しましょう。こんな方がスタジオに来ております。どうぞ!

(橋本吉史)はい。TBSラジオのプロデューサーの、スケベ仲間の橋本吉史です。こんばんは。

(スーパースケベタイム)(笑)

(宇多丸)なぜ、あなたがここに?

(橋本吉史)いや、もうやっぱりスケベ仲間なんですよね。スケベ師匠とは。

(スーパースケベタイム)そうなんですよね。

(橋本吉史)だいぶ前から。『メタルギアソリッド』の話をしたりとか、そういう。

(スーパースケベタイム)よくLINEを。

(橋本吉史)LINEをやったりとかね。共通の知人として。

(宇多丸)『メタルギアソリッド』の話をするのはスケベなんですか?それは。

(橋本吉史)あと、『マッドマックス』の4Dを見に行ったりとか。

(スーパースケベタイム)まあ、4人でね。

(橋本吉史)みんなで見に行ったりとか。あと、夜中にプレステ4を無理やり僕が買わされたりという。

(スーパースケベタイム)(笑)

(宇多丸)それはちょっと聞いたことがあるんですけど。それは何なんですか?それは。

(スーパースケベタイム)とにかく『P.T.』っていうゲームをやってほしいと。Playable Teaserっていう、もういま、いろいろあってないんですけど。メタルギアの小島さんと、ギレルモ・デル・トロさんが作ったホラーゲームがあって。『それをとにかくやってほしいから、ぜったいに買ってください!』と。でも、『俺はX BOXだからって買わない』って。『俺もX BOX大好きなんですけど、その気持ちは重々わかってますが、やるべきです!』と。

(橋本吉史)で、『わかった!』って。

(スーパースケベタイム)夜中のTSUTAYAに(笑)。

(橋本吉史)ご飯食べてたんですけど、その足で渋谷のTSUTAYAに行って、ハードを買うっていう。

(宇多丸・スケベ)(笑)

(橋本吉史)2人でハードを。人がハードを買う瞬間って結構ほら、あるじゃないですか。それを見せたっていう。サシで。

(スーパースケベタイム)あれはだから、かなり接近した感じが。心と心が。

(橋本吉史)まあ、なんかだからエロい気持ちみたいなのが高まっている状態で。僕も短い時間でちょっと、いろいろ話したいことがあるんですよ。

(宇多丸)そうですか。はいはい。

(橋本吉史)もう、いかにエロいか?っていうか。その星野源さんがやっぱり、どんどんエロくなっているっていう。

(スーパースケベタイム)(笑)

(橋本吉史)僕がすごいな!と思ったのは『地獄でなぜ悪い』っていう曲がありまして。それは2013年の曲ですけど。僕はそれを聞いた時に、まあエロいな!って思ったんですよ。

(宇多丸)ほう。

(橋本吉史)まあ、いままではブラックミュージックみたいなアプローチの話をしてましたけど。僕はちょっと歌詞の内容とか、そっちの話をしたいなって思ってるんですけど。なんかこう、復帰後のすぐの曲だったんですけど。ネガティブな日常の肯定みたいな歌なんですよね。詳しく引用していくと長いんですけど。で、その敗北者が敗北者として輝くためのアンセムみたいな風に僕はすごく聞こえて。

(宇多丸)うん。

(橋本吉史)これはもう、ラジオでかけるべき。音楽が人を救う曲だなって。真面目な話、あって。『ただ地獄を進む者が悲しい記憶に勝つ』っていう。もう、『ロッキー』か!?っていう。そういう気持ちになったんですね。それがこのジャンクブルースのすごくゴージャスな音で、ポジティブな音で流れるっていう。そこにすごく感動して。それから結構、星野源さんの音楽をワーッと追うようになってきて。それを追っていくうちに、どんどんエロくなっていくわけですよ。音が。

(宇多丸)おお。たしかに。

(橋本吉史)で、今回のアルバム『YELLOW DANCER』っていう曲を聞いた時に、『まあ、エロいな!なんだ、こりゃ!?』っていう。

(スーパースケベタイム)(爆笑)

(宇多丸)さっきから『エロい』しか言ってないんだけど。

(橋本吉史)日本人が作るもの、ジャパニーズソウルってさっきおっしゃいましたけど。その、いまの時代にあるべき、どストレートなJポップであり、ブラックミュージック要素が入ったもの。まあ、高橋芳朗さんは『こういうブラックミュージック要素が入ったものがこうやって売れていることが痛快だ』っていう風に番組でもおっしゃってましたけど、まさにその通りで。ラジオ番組がこのアルバムを本当に推さなきゃダメだなって。だから、星野源さんが人気者だから呼んでるというよりは、このアルバムがとにかくすげーから推してかなきゃダメだなっていう。そういう気持ちになったっていうことですね。

(宇多丸)うんうん。

(橋本吉史)で、時間があんまりないんでね。ササッと行きますけども。僕、その中で『時よ』っていう曲を聞いた時に、もう『即ハボ!』って思ったんで。

(スーパースケベタイム)(爆笑)

(宇多丸)『即ハボ』?

(橋本吉史)はい。まあ『即ハメボンバー』って言いまして。いきなりエロい。いきなりすげー!と思ったんで。

(スーパースケベタイム)(笑)。あの、口でしゃべる音で初めて聞きましたよ。『即ハボ』。俺、ディスプレイの中ではありますけども。

(宇多丸)即ハメボンバー。

(橋本吉史)ちょっとでもいいから、聞いていただきたい。星野源さんで『時よ』。

星野源『時よ』

(宇多丸)はい。『時よ』。

(橋本吉史)ほら!いきなり良くないですか?

(宇多丸)素晴らしい。あの、ビデオモネ。

(スーパースケベタイム)踊っている。はい。

(橋本吉史)これはね、僕が思うに、『時』は『東京』ともかかっているんですけど。時間の経過みたいなもの。季節感みたいなものもすごく大事にされている星野さんなんで。そういった、日常の肯定感みたいなものは僕、ライムスターの『Still Changing』とか『人間交差点』とも通じるものだなっていうのがありつつ。

(宇多丸)あらあら。すいませんね。

(橋本吉史)いや、本当にありふれたシチュエーションのエロさみたいなのを感じて。

(スーパースケベタイム)(笑)

(宇多丸)『エロさ』っていうのは、もう『良さ』ね。

(橋本吉史)ああ、良さ。

(スーパースケベタイム)それ、イコールいいですね。『良さ』イコール『エロさ』。

(橋本吉史)生きてるな!っていう感じがします。ちょっと、短い時間になっちゃいましたけど。

(宇多丸)ありがとうございます。

(スーパースケベタイム)本当にうれしいですね。

(橋本吉史)最高です。

(スーパースケベタイム)星野も喜んでいると思います。

(宇多丸)もう、いいですけどね。

(橋本吉史)抜きどころ、たっぷり!

(スーパースケベタイム)抜きどころばっかり(笑)。

(橋本吉史)もうドンピシャのAVだと思いますよ。

(スーパースケベタイム)(爆笑)

(宇多丸)えっ?ドンピシャのAV?

(橋本吉史)なんか、もうこれで・・・

(スーパースケベタイム)あ、あります。あります。ドンピシャのやつ!あるある!

(宇多丸)あ、わかる。でも、『あ、この感じ。ああー!』って。

(橋本吉史)『このバランスのものは、もうないから。たぶんもう一生、これでいいな!』っていう一本ってあるじゃないですか。それが『YELLOW DANCER』だと。

(スーパースケベタイム)なるほど!

(宇多丸)いや、星野さんだってこれからいろいろ作ると思うからね。

(橋本吉史)いや、でも現状ね。そのぐらい。

(スーパースケベタイム)これからそれを更新していきますから。がんばります。

(橋本吉史)更新してほしいです。

(宇多丸)でも、新しい地平がひらけた感じがしますよね。いろんなことをやりやすくなる人、これで増えると思う。

(スーパースケベタイム)ああー。

(宇多丸)という気もしますし。あと、僕の勝手な見立てでベボベ(Base Ball Bear)の『C2』っていう最新アルバムがあるんだけど。それとの別ルートからの合流みたいな。本当はそういういろんな見立てもあるんですが、時間がないので。それはまた。またね、いろんな場所でやりたいと思います。

(スーパースケベタイム)はい。

(宇多丸)ということでじゃあ、スーパースケベタイムさん。星野源さんに代わって、お知らせをお願いします。

(スーパースケベタイム)わかりました。アルバム『YELLOW DANCER』、発売中でございます。CDはもちろん、iTunes Store、配信サイトでも配信開始しております。来年1月20日からアナログ盤もリリースします。ツアーもありますので、ホームページチェックしてください。そして!NHK紅白歌合戦に出ます!

(宇多丸)よいしょー!

(スーパースケベタイム)よろしくお願いします!

(一同)(拍手)

(宇多丸)これはスケベなことをやるんでしょう?

(スーパースケベタイム)スケベことを、します。

(一同)(笑)

(宇多丸)ねえ。ということでございます。いやいや、本当に素晴らしいアルバムと、素晴らしい特集になったと思いますので。ありがとうございます。お忙しい中・・・あ、スーパースケベタイムさんはそんなに?

(スーパースケベタイム)そんなに。ええ。まあでも、世界を股にかけているんで。

(宇多丸)そうですか。股に!?

(スーパースケベタイム)意外と、股にかけています。

(宇多丸)上手いね。こりゃ、どうもね(笑)。

(スーパースケベタイム)スケベだな、おい!

(宇多丸)中身があるんだか、ないんだかわかんない特集でございます。さあ、ということで『スーパースケベタイム師匠大いに語る いま最も勢いのあるドスケベ 星野源のニューアルバム「YELLOW DANCER」 勝手にプロモーション特集』でございました。星野源さん、ありがとうございました!

(スーパースケベタイム)ありがとうございました!

<書き起こしおわり>

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