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磯田道史 映画『殿、利息でござる!』を語る

磯田道史 映画『殿、利息でござる!』を語る 安住紳一郎の日曜天国
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歴史学者の磯田道史さんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』に出演。磯田さん原作の映画『殿、利息でござる!』について話していました。

(中澤有美子)今日、お迎えしていますのは歴史学者の磯田道史さんです。なんと、『武士の家計簿』に続いて磯田さん原作の作品がまた映画になるということです。来年の5月14日公開。タイトルは『殿、利息でござる!』。阿部サダヲさんや瑛太さん、妻夫木聡さんら豪華キャストが勢揃いだそうですね。

(安住紳一郎)『殿、利息でござる!』はどういう話ですか?

(磯田道史)仙台の話で。普通、農民たちは殿様から年貢を取られる一方なんですけど。もうこのままだと宿場が滅びてしまうと思った町の人たちが必死になってお金を貯めて。殿様にお金を貸しつけて利子を毎年定額取ると。つまり、利子を殿様から。利息を取るという話で、すさまじいんですよね。これ。

(安住紳一郎)これはあれですか?磯田さんがどっかの古文書から、また?

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仙台藩の農民たちの実話に基づいた物語

(磯田道史)本当にそうなんですよ。こんな話があります。東北の震災の前後だったと思うんですけど。『こんな話があって、自分で自分を助けるっていう感動的な話があるんです』って町のあるおじいさんから手紙をいただいて、それで書いたんですよ。そしたら、なんか次から次へと『泣けた!』とかいう人がいて。で、映画監督の中村義洋さんも『これ、泣ける物語だから自分が書きたい。奥さんから見せられて』とかって。

(安住紳一郎)ええ。

(磯田道史)で、監督があげてきた脚本を僕の家に置いておいたら、勝手にうちの母親が上がりこんで脚本をペラペラめくって、オロオロオロオロ泣いているんですよ。だから、『あ、これは当たる映画なのかもしらんな?』と思ったりして。で、作ったんですけどね。

(安住紳一郎)はー。仙台藩で実際にあった話?

(磯田道史)そうなんですよ。

(安住紳一郎)これ、じゃあうちの町、ヤバいぞっていう時に、殿様にお金を貸しつけて利息をもらって町を立て直した?

(磯田道史)そう。でも貸し付けるには、その元手を作らなきゃ行けないじゃないですか。したらもう、自分の店を潰すのを覚悟で町の何人かのちょっとお金持ちな小金持ちたちがもう必死でお金をかき集めて。いまで言うと3億円ぐらいのお金を作って。で、まあ10%ぐらいの利子かな?を、取るんですよね。

(安住紳一郎)はー。

(磯田道史)だから毎年3千万、100軒の家に配っていける状態を作って。まあ、生活保護に近いですよね。

(安住紳一郎)で、自発的に自助組織みたいなのを作ったんですね。

(磯田道史)そうなんですよね。それを作るまでの知恵者を阿部サダヲさんが演じてくださって。まあ、妻夫木くんと瑛太くんがその人たちのグループを演じてくださると。

(安住紳一郎)そして、磯田道史さんも出演したと聞きましたが?

(磯田道史)ああー、恥ずかしいんですけど・・・

(安住紳一郎)いや、もう出ちゃったら恥ずかしさ、関係ありませんよ?(笑)。

(磯田道史)もう撮りは済んだんですけど。カツラつけてくださいって。真夏なのに冬の裃をつけて。仙台藩の郡奉行をやってくださいって言われて。セリフも2つ以上ありますとかって言って。行ったんですけど、難しいんですよ。これがまた。

(安住紳一郎)そうですか?

(磯田道史)ほんで、まあ『自然に』みたいなことを言うんだけど。んなもん、カツラをかぶって頭を引っ張った上にですよ、あんな暑いところでライトを当てたり。周りにものすごい人がいて、不自然そのものじゃないですか?

(安住・中澤)(笑)

(磯田道史)だから自然にできるはず、ないですよね。あんなの。で、テイク7とかいっちゃってね。もう辛い辛い。もう。

(安住紳一郎)(笑)

(中澤有美子)そうですかー(笑)。

(磯田道史)ほいでなんか、支えている人たちからは、『いや、なかなか出たくてもね、出られないんですよ。こういうものは』っていうんだけど、『それ、違うだろ?俺、原作書いているんだから。宣伝のためにやってるのに・・・』って思ったりとかね。まあ・・・

(安住紳一郎)そうですよね(笑)。

(磯田道史)なんかすごい悲惨な目にあったんだけど、まあいい経験はさせていただきました。

(安住紳一郎)そうですか(笑)。

(中澤有美子)ぜひ拝見したいです。

(安住紳一郎)歴史学者、磯田道史さんをお迎えしました。

(磯田道史)どうもありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございました。

<書き起こしおわり>

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