西寺郷太が選ぶ草野球名球会 思い出深い選手トップ5

西寺郷太が選ぶ草野球名球会 思い出深い選手トップ5 ザ・トップ5

西寺郷太さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』に出演。いままで出会った様々な尊敬する音楽家から受けた名アドバイスのトップ5を紹介していました。

(外山惠理)ここからはですね、NONA REEVESの西寺郷太さんご提供による2つ目のランキングです。

(サイプレス上野)行きましょう。ラジオをお聞きの草野球ファンの方、プレイボーーーール!!

(外山惠理)発表しましょう。『草野球 私の名球会 思い出深い選手とそのエピソードトップ5』。

第五位:ミスチル桜井さん 爽やかな三盗
第四位:野人 武井壮登場
第三位:世田谷の巨人 ピエール瀧から学ぶこと
第二位:水島新司先生との三遊間
第一位:NONA REEVES西寺郷太 どん底からエースに

以上、『草野球 私の名球会 思い出深い選手とそのエピソードトップ5』でした。さあ、さっそくね、うかがっていきたいんですが。

(西寺郷太)いやいやいや、一位がお前か?っていう話ですけど(笑)。自分の話かよ?って、まあ、そういうところあるんです。僕。

(サイプレス上野)(笑)

(外山惠理)へー。でも草野球チームを持ってらっしゃるっていうね、お話をされてましたけど。

西寺郷太と草野球

(西寺郷太)12年ぐらいですかね?草野球。よく言われるのは、『野球部だったんですか?』っていう。そうじゃなくて、サッカーやったりブラスバンドやってたんで。野球は好きでしたけど、ちゃんとやったのは12年前に矢野テクノポリスっていうチームをミュージシャンの仲間たちと作って。で、その後に5年ぐらい前にサンキングっていう僕の弟と一緒に新しいチームを作って。いまはそっちの監督兼エースということでやってるんですね。

(サイプレス上野)そうですね。

(西寺郷太)で、よくそれこそ、サ上のいるピエール学園。ピエール学園にいるっていうか、たまに呼ばれて。

(サイプレス上野)たまに呼ばれて。はい。

(西寺郷太)ピエール瀧さんの持っているピエール学園っていう。

(外山惠理)えっ?一緒にやってるんですか?

(サイプレス上野)あの、メールをもらって。スチャダラパーのANIさんから。

(西寺郷太)ANIさんとピエールさんが同じチームで。

(外山惠理)へー!

(サイプレス上野)で、以前、スペースシャワーの番組でピエール学園を応援しに行くっていう企画があって。その流れで、『お前、暇な時に来いよ』っていう風に言ってもらえて。

(外山惠理)そうだったんですか。

(西寺郷太)もうピエール瀧さんのピエール学園とうちのサンキングはたぶんいちばん対戦しているチームなんですよ。世田谷の。今度、リーグを作ろうっていう話があるぐらいに。本当にいちばんよくやるチームのひとつなんです。何個かある中のひとつで。だから、ピエール瀧さんとはそういう意味では、もちろんTBSラジオでもミュージシャンとしても先輩ですけど。むしろ、草野球仲間っていうので割と2週に1回ぐらい会ってるんですよね。

(外山惠理)そうなんですかー。

(サイプレス上野)メール送ってもらうんですけども。全体的に。よくサンキングとの対決って書いてあるっす(笑)。『行きてえ!」って思うんですけど、まあ行けない時が多くて。

(西寺郷太)俺がピッチャーで瀧さんもピッチャーなんで。で、どっちも球が遅いんですよ。まあ、僕ほど遅くないですけど。だから、投げ合っているんで。たぶん普通に見てても面白いと思うんですけど(笑)。

ピエール瀧 草野球投球スタイルを語る
ピエール瀧さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で、草野球でピッチャーをつとめる時の投球術やスタイルを語っていました。 (ピエール瀧)今日、実はこのたまむすびの前に、ピエール学園の開幕戦だったんですよ。 (赤江珠緒)おっ!めでたくピエール学園...

(サイプレス上野)(笑)

(西寺郷太)野球として見ているおじさんとかも結構いるんで。面白いと思います。ちゃんとしてるんで。それなりに。

(サイプレス上野)一度自分も対戦させてもらいました。一試合。

(西寺郷太)羽根木公園で。

(サイプレス上野)『あっ、郷太さん!対戦相手、郷太さんだったんだ』みたいな。サンキングってわかってなかったんで。

(外山惠理)へー!えっ、なんで?そうやって突然?チーム同士が知り合いじゃなくても対戦っていうのがあるの?

(西寺郷太)上野くんがたまたま来たんですよ。

(サイプレス上野)たまたま、その日に。

(西寺郷太)ピエール学園はよくやってるんであれなんですけど。まあ、他にも本当にミスチルのナカケイさん。ベーシストのチームが三茶タイガースっていうのがあったり。なんやかんやで野球チーム、あるんですよ。

(外山惠理)あるんですね。

(サイプレス上野)ミュージシャンの人たち、すっげーあるっすね。なんか。『えっ、こんなみんなやってんだ?』とか思うぐらい。

(西寺郷太)そうなんです。それでまあ名球会っていうことで。思い出深い選手とエピソードっていうのを今日は選んできたんですけど。

(サイプレス上野)五位。桜井さん。

第五位:ミスチル桜井さん 爽やかな三盗

(西寺郷太)これね、ミスチル桜井さんはいまたぶんフットサルとかサッカーを真剣にやられていて。この時期、もう10年ぐらい前の話で。野球もちょろっとやられていた時期に、桜井さんのチームとやった時に、僕、サードだったんですよ。当時。まだ。

(サイプレス上野)はい。

(西寺郷太)いまはピッチャーなんですけど。で、ともかく球が遅いので。サードっていちばん草野球で飛んでくるポジションで。で、走りが早かったりすると、ちゃんと捕って投げてもあまりにも球が遅いからセーフになっちゃうんですよ。で、当時SUPERCARっていうバンドでいまはプロデューサーになってますけど。作詞家のいしわたり淳治くんがピッチャーだったんですけど。もう、すげー怒られて。『サードゴロっていうのはピッチャーとしては打ちとっているから。それなのに、全部お前の球が遅いせいでセーフになる!』っつって。まあ、怒られてたんですけど。

(サイプレス上野)草野球で(笑)。

(西寺郷太)もう最悪だったんですよ。すっげー怒られて。

(上野・外山)(笑)

(西寺郷太)年齢も年下なのに。で、もう『すんません・・・』みたいになっていて。そん時に桜井さんのチームとやったら、桜井さんがまず二塁に進まれた後、僕が三塁にいるところまで三盗。盗塁されて。サーッ!っと来て、ニコッと笑ったんですよ。それがもうね、かっこよくてね。

(サイプレス上野)ああー。

(西寺郷太)『もうお前、CDも売れて、三盗も決めて。ホンマそんな爽やかな顔して。エエな!』って思ったのを覚えてます。

(上野・外山)(笑)

(サイプレス上野)自分は怒られてるのに(笑)。

(西寺郷太)自分は怒られてるのに(笑)。『お前、なんやねん?めっちゃ最高やん、君!』って思って。ちょっと腹立ったっていうことで。爽やかな三盗の笑顔やったんです。

(サイプレス上野)爽やかっぽいなー。

(西寺郷太)そうなんです。それが五位ですね。

(外山惠理)はい。そして四位が武井壮さん。

第四位:野人 武井壮登場

(西寺郷太)はい。第四位。野人 武井壮登場。これもまさにピエール瀧さんのチームで。瀧さんのチームに武井壮さんが何度か参加されていたみたいで。で、武井さんってみなさんの方が詳しいかもしれないですけど、いろんなスポーツをやられて。それに特化した選手じゃないんだけど、すごいいい成績を残して、みたいな。で、僕、3年ぐらい前かな?まだCMだったりとかテレビにガンガン武井さんが出る前で。僕は彼のことを知らなかった時期にピエール瀧さんがメンバーに入れてて。

(サイプレス上野)はい。

(西寺郷太)で、さっきの話なんですけど。僕、もうその時はピッチャーだったんですよ。で、投げて、サードゴロに打ちとったと思ったら、もうパッて見たらボールを受けるぐらいの段階で一塁にいる人がいるんですよ。

(サイプレス上野)(笑)

(西寺郷太)『なんだ、こいつ!?』って思ってバッて見たら、武井壮さんです。後の。もうめっちゃくちゃ走り速くて。もう考えられないぐらいの。そしたら瀧さんが大笑いしてるんですよ。俺がびっくりしてるから。それで後々、しばらくしたらあの人が武井壮さんだったって。とんでもない身体能力を持っているってことが後々わかったんですけど。

(外山惠理)へー!そんなに違うんですね。やっぱり。

(西寺郷太)もう、走りの速さが半端ないですね。あと、野球をやっていた人、わかるんですよ。高校とか中学でちゃんとやっていた人のフォームってきっちりしてるんですけど、武井壮さんってなんか棒を持って球を打つだけの、本当になんて言うの?ちゃんと野球をやっていない感じの打ち方なんで。実際はやられていたんですけど、打ち方がすごい特殊で。

(サイプレス上野)(笑)

(西寺郷太)だからもう、僕からしたら『この人は打てないだろうな』って思っていた人だったんですよ。だからそれでびっくりしたというのが第四位です。

(外山惠理)へー!面白い。そして三位ですけども。世田谷の巨人、ピエール瀧から学ぶことという。

第三位:世田谷の巨人 ピエール瀧から学ぶこと

(西寺郷太)いや、僕ね、実は本当ね、尊敬する人。何人もいますけど、瀧さんってかなり上位にいて。いま自分がいろいろ仕事をたのまれたり、ミュージカルもそうですけど。なんやかんややる時に、瀧さんの姿勢ってすごく学びたいなって。たとえば殺人犯の役をやった後、オラフもあったりとか。『64』では刑事さんの役をやったりとか。その、自分で自分のたのまれることを決めていないというか。

(サイプレス上野)はいはい。

(西寺郷太)電気グルーヴの方なんですけど。ちょっとオペラみたいなのをオラフで歌ってみたりとか。なんかね、野球でもそれが出てるんですよ。瀧さんって。僕、ピッチャーをやっていて、それこそ何百人と対戦してきたんですけど。あの人ほど打席からやる気の感じられない人はいないんですよ。

(外山惠理)へー。

(西寺郷太)もうなんかね、力が抜けているんですよ。立つ時に。こうやって。結局みんな、ピッチャーやっていて僕もずーっと見てるんですけど。打者って『打ってやろう!』って思っているんですよ。で、『こっちに来たらこうしよう』って。たとえば僕の球、めっちゃ遅いんで。ちょっと待って。『こいつの球はできるだけ急がずに待って打つぞ』とか。頭の中でものを考えているんですよ。だけど、それを結局、瀧さんってそういうのが一切ないんで。だから、逆に言うとピッチャーはどこに投げていいかわからなくなるんですよ。なんにも考えてなく見えるんで。

(サイプレス上野)うん。

(西寺郷太)これで、だいたい打つんですよね。だからすごくそういうのは、自分も『私、こういうキャラクターだから』とか『こういう考え方だから』とか、そういうことを考えずに、言われたことを。さっきの湯川(れい子)さんのに似てるんですけど。言われたものをその通りにやるっていう美学みたいなのを瀧さんからはすごく教わったというか。

(外山惠理)へー。

(西寺郷太)自分で自分を決めつけない。『こんな球が来たら、こう打とう』っていうのをまったく考えていない。まあ、やる気ないだけかもしれないけど(笑)。世田谷の巨人ですね。

(サイプレス上野)巨人ですね。

(外山惠理)はー、瀧さんね。そして二位が水島新司先生との三遊間。へー、すごい!

第二位:水島新司先生との三遊間

(西寺郷太)これね、水島先生、『あぶさん』というチームで神宮のリーグのかなり顔役として長年・・・最近は来られてないんですかね?僕もそのリーグに行かなくなったんであれなんですけど。70才超えたあたりまで、ずーっと試合されていたんですよ。

(サイプレス上野)へー。

(西寺郷太)で、ある時、リーグの中で人数の足りないチームがいて。それで、人数足りないチームに、余ったチームから人を足して野球をやろうっていう。で、水島さんがあぶさんを離れて。僕は前のチームで試合に出ないで余っていたんで。で、『君、来てくれないか?』って水島先生に言われたんですよ。

(サイプレス上野)へー。

(西寺郷太)それで、水島先生のチームじゃないんですけど、足りなかったチームのショートが水島先生。で、サードが僕みたいな感じで。三遊間を組んで。『君、若いのに下手だね』とかいろいろ言われて(笑)。

(上野・外山)(笑)

(西寺郷太)ものすごく野球、上手いんですよ。で、当時松井稼頭央選手とかロッキーズにいたりとか。メジャーリーガーが結構ね、お正月とか日本に帰ってきて神宮でトレーニングしてるから。みんなタッタッタッタッて来て、もう深々と先生に頭を下げて。みんなもう『ドカベン』とか『球道くん』、『大甲子園』で育っているから。野球選手がどんどん挨拶しに来るんですよ。

(サイプレス上野)(笑)

(西寺郷太)『よお!』とか言って。で、そん時に水島先生に『君の郷太っていう名前と顔が面白いから、今度漫画に書いていいか?』って言われて。『もうぜんぜんいいですよ!』って言ったんだけど。まあ、たぶん書かれてないと思いますけど。ともかく、その時に言われたのが、僕がどういう仕事をしているかわかっていたかわからないですけどね。『君、忙しいかもしれんけど、俺は何本連載してても草野球だけは休んだことがない。だから忙しくなっても草野球だけは休むな!』って言われて(笑)。

(サイプレス上野)すげーな(笑)。

(西寺郷太)いや、それはでも、水島先生にとっての草野球ってたぶん漫画のネタにもなったと思うんですよ。さっきの『お前の顔は面白いから漫画に出したい』とか。俺はそういうのはないんですけど、でも、言われたことは結構守るんで。どんなに忙しくても草野球は休まないって決めてるんです。

(外山惠理)へー!

(サイプレス上野)ありえないことが起きますからね。草野球とかだと、本当に。

(西寺郷太)すごいでも、うれしかったですね。

(外山惠理)すごい。そして。

(サイプレス上野)一位。来ました。

(外山惠理)ご本人です。

第一位:NONA REEVES西寺郷太 どん底からエースに

(西寺郷太)そうなんです。これはね、僕、さっき言うたようにサードで球が遅いっていうのが本当にダメだったんですよ。でも、コントロールだけはよかったんですよ。で、結局もう試合にも出れなくなって。最悪やなと思っていたんですよ。悲しいなと思っていて。で、まあある時、『球は遅いけど、コントロールはいいってことは、ピッチャーやったらいいんちゃうかな?』と思ったんですよ。

(サイプレス上野)ああ。

(西寺郷太)草野球でいちばんダメなのってフォアボールなので。フォアボール出さなかったら面白い試合できるんちゃうか?と思って、いまね、サンキングではエースになったんですけど。逆に言うと、ピッチャーってどれだけ球が遅くてもいいんですよ。むしろ、遅すぎる方がちゃんと野球をやっていた人って打てないんですよね。変な球なんで。で、放っておくとあれ、ベースの上の立方体を通ればいいんで。

(サイプレス上野)ああ、はい。

(西寺郷太)僕の球って上から来て、そのストライクゾーンを通って。もうキャッチャー、結構下の方で受けてようやくストライクみたいな。山なりのボールなんですよ。それでね、結構うまく行って楽しくなったんですけど。これで思ったのは、ピッチャーって運動能力がいちばん高い人がやるもんやと思い込んでいたんですよ。僕。野球部とかでもいちばんスーパースターがピッチャーやるじゃないですか。普通は。

(サイプレス上野)はい。

(西寺郷太)だけど、そうじゃないなと。これね、イジメとか悩んでいる人に言いたいんですけど。その、なにか自分のデメリット。遅いけどコントロールがいいとかそういうことって別の場所に行ったらすごい能力になることもあるなって。だからスポーツって、野球の中ですらそれだけポジションがあるから。実はマラソン向いているとか、サッカー向いているとかってあるなって。いろいろ、スポーツによって。どうせ楽しみでやっている草野球ですから。居場所が変わるだけでぜんぜん人の輝き方ちゃうなっていうのは結構学んだんですよね。

(外山惠理)へー。

(西寺郷太)すごい悩んで。僕、野球の教室とか行ってたんですよ。

(サイプレス上野)そうなんすか!?そこまでやってたんですか?

(西寺郷太)淳治にボロクソ言われて。1時間1万円とかで(笑)。でも、そういうのがあるんで。だから視点を変えたり。偉くないとできないとかっていうことじゃなくて、バンドとかでもそうだと思うんですけど。それを学んだのが野球でした。

(外山惠理)へー!ありがとうございました。以上、『草野球 私の名球会 思い出深い選手とそのエピソード トップ5』でした。

<書き起こしおわり>

西寺郷太 尊敬する音楽家から受けた名アドバイストップ5
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