西寺郷太さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』に出演。いままで出会った様々な尊敬する音楽家から受けた名アドバイスのトップ5を紹介していました。
ゲストのノーナ・リーヴス西寺郷太さん登場! #top954 #radiko https://t.co/SAUMmi0m6q 郷太さんが尊敬する音楽家から受けた名アドバイス・トップ5を紹介して頂きます! pic.twitter.com/94umWzW9Fo
— top954 (@top954) 2015, 12月 1
(外山惠理)ここからは今夜のゲスト、NONA REEVESの西寺郷太さんご提供によるこちらのランキングからスタートです。『尊敬する音楽家から受けた名アドバイストップ5』。
第五位:筒美京平さん『サビの最後はかならず上がって終わってください』
第四位:少年隊 錦織一清さん『ジャニーさんはいつも言ってるんだよね。ヒットする曲にはどっか変なところがある』
第三位:岡村靖幸さん『歌詞を書く時、聞いている人に問いかけてください』
第二位:湯川れい子さん『私の歌詞を変えずにメロディーをつけてくださったの、京平先生だけよ』
第一位:ルイス・ジョンソンさん『Boy, Believe Yourself.』
以上、今夜のゲスト、NONA REEVES西寺郷太さんご提供、『尊敬する音楽家から受けた名アドバイストップ5』でした。
(中略)
第五位:筒美京平
(外山惠理)さあ、西寺さんのトップ5を見ていきたいんですが。まず、五位が筒美京平さん。
(西寺郷太)はい。尊敬する音楽家から受けた名アドバイスですね。筒美京平さんは1999年から2000年にかけて、曲作りおよびプロデュースを2曲、手伝ってもらったんです。その時に、やっぱり彼がいろんな名言といいますか。曲を作る時に、僕はメロディーをまず作って行ったんです。『Love Together』っていう曲で、デモというか、ひとつの形を作って行ったんですが、そこにいろんなアドバイスをしてくれた中で、メロディーの最後が『君を待ちくたびれているのさ今夜↑』っていうメロディーに最終的になっているんです。
(サイプレス上野)はい。
(西寺郷太)僕が最初に作って行ったのは、『いるのさ今夜↓』っていうメロディーラインで。ちょっとアンニュイな感じで終わっていたんですよ。それをやっぱり京平さんが『サビの最後っていうのはかならず上がって終わってください』って言われて。メロディーを、音符を上げろと。で、『そういうの、アイデアある?』って言われて、『いるのさ今夜↑』って言った後に僕、すっごい恥ずかしくて。2人でやっていたんで。なんかこれはないよなって思ったら、『それがいいんですよ』って言って結局、その曲でそのメロディーが採用されたので。
(サイプレス上野)うん。
(西寺郷太)まあ、作曲は僕なんですが、そういったことでヒット曲は最終的に上がって終わっているぞっていうのがひとつ、忘れない言葉ですね。
(サイプレス上野)はい。
(西寺郷太)そうなんです。それが五位ですね。
(外山惠理)そして、四位が錦織一清さん。
第四位:錦織一清
(西寺郷太)はい。さっきまで一緒にいたんですよ。錦織さんと。
(外山惠理)そうなんですか?
(西寺郷太)はい。KAAT。横浜の芸術劇場で1月からミュージカル。彼が演出で僕が音楽をやっている『JAM TOWN』っていうのが始まるんです。で、さっきちょうど僕もこの番組に飛び出てきたんで。その時に『TBSラジオで錦織さんの悪口言ってきます』って言ったら、明日、来るんですね。
(外山惠理)『たまむすび』で。
(西寺郷太)『たまむすび』。『明日、お前の悪口言うぞ!』って言ってましたけど(笑)。錦織さんは本当に僕も少年隊時代、それこそ筒美京平さんが作曲されたりしたヒット曲ね。『君だけに』とか『ABC』もありますが。まあ、錦織さんの話ってだいたい僕も、いちばんたぶん飲んだり会話してるんですが、3つしかないんですよ。あの人の話。
(サイプレス上野)はい。
(西寺郷太)あの、ジャニーさんの話と、つかこうへいさんの話と、どうでもいい話っていう(笑)。
(上野・外山)(笑)
(西寺郷太)もうジャニーさんの話はやっぱりいろんな場面で出てきて。『ジャニーさんはこう言っている。こうしよう』とか。つかさんの話も演劇の中とかで『つかさんはこう言ってたから、こういう風なんだよね』って。だから僕の中ではすごい名言メーカーっていうか。いろんな、錦織さん自身の話ももちろんそうなんですが、そういう彼が尊敬している2人のビッグネームの言葉も毎日聞けるんで楽しいんです。
(サイプレス上野)ええ。
(西寺郷太)やっぱりそのジャニーさんは『いい曲っていうだけだとヒットしない。なんかこれ変だな、変な曲だな、なんだこれ?っていうところがないとヒットしないぞ』っていつも言っていると。で、特に有名なのが『デカメロン伝説』で『ワカチコ、ワカチコ』って。これ、錦織さんが考えたんですけど。あれ、なんやねん?っていう話なんですね。『ワカチコ』って。別になにもないんです。まあ、ネタにもなってましたが。
(サイプレス上野)そうですね。
(西寺郷太)でもやっぱりそういうのが人を引きつけるんだっていうのを、いろんなミュージカルの中でも錦織さんはおっしゃるんで。すごく思い出しますね。何かをやる時に。ちょっとヘンテコなところを作っておこうかな?っていうことなんです。
(外山惠理)すごいですね。錦織さんもちゃんとその方たちの言葉をいつも胸にというか。ちゃんとストンときているから、他の方にも話せるんですよね。
(西寺郷太)そうなんですよ。本当に。まあ、つかさんは僕もお会いしたことないので。もちろんジャニーさんもないですけど。やっぱり、(つかさんは)お亡くなりになられているんで。そういったメッセージはすごい・・・まあ、錦織さん自身がいまやっている『JAM TOWN』も含めたミュージカルの中にそのエッセンスを入れようとしてくれているのがよくわかりますね。