ジェーン・スー 施術中に整体師が居眠りする問題を語る

ジェーン・スー 施術中に整体師が居眠りする問題を語る ジェーン・スー 相談は踊る

ジェーン・スーさんがTBSラジオ『ジェーン・スー相談は踊る』の中でリスナーからのお悩み『整体の施術中に整体師が居眠りしてしまって困っている』に対して回答していました。

世界が認めたニッポンの居眠り 通勤電車のウトウトにも意味があった!

(ジェーン・スー)それでは、8時台最初の相談です。

(杉山真也)女性の方です。(相談メールを読む)『スーさん、代行MCさん、こんばんは。今日は私の通っている整体での困った現象とその対処法について相談させてください。私は今年の初めから、2週間に一度の頻度で通っている整体があります。肩こりとひどい偏頭痛をなんとかするため、家の近くで評判のいい先生を見つけ、通い始めました。ネットでの評判通り、たしかに腕はよく、いまでは肩こりもほぼ治り、偏頭痛もめったに感じなくなりました』。

(ジェーン・スー)素晴らしい。

(杉山真也)(相談メールを読む)『先生(50代前半ぐらいの男性)は人当たりもよく、施術中にはおしゃべりが盛り上がることもしばしばです。しかし、通い始めて2ヶ月ほどたってから、ある大変なことに気づいたのです。それは、先生がたまに居眠りをしながら施術をしているということです。もちろん毎回ではありません。しかし、居眠りの時間は短くて30秒程度。長い時は数分にも及びます。正直、先生が居眠りをする日はいつもの整体の6割程度の仕上がりのように感じます』。

(ジェーン・スー)うん。

(杉山真也)(相談メールを読む)『たとえば、肩に指を押している時などはまったく力が入っていませんし、リズムもまばらです。もちろん私の方も先生が居眠りを始めたら、咳払いをしたり、話しかけたりして、なんとか目を覚ましてもらおうとするのですが、一瞬目が覚めてもまた眠りに入ってしまうので、埒があきません。しかも、居眠りをするくせに、施術時間は通常と変わらない、ぴったり1時間です。咳払いやおしゃべり以外にどうにか先生に居眠りをやめてもらう方法はないでしょうか?それとも、他に評判のいい整体を探すべきなのでしょうか?お二人とリスナーのみなさまのお知恵をお借りできると幸いです。長文、失礼いたしました。よろしくお願いします』。

(ジェーン・スー)なるほど。整体の先生、すごく腕はいいけれども、居眠りをするということでございますが。えー、私から口火を切らせていただきます。私、いまAERAで『今夜もカネで解決だ!』という非常に品のないタイトルの、マッサージ放浪記のような連載をやっているんですけども。

(杉山真也)はい。

(ジェーン・スー)断言しましょう。腕のいいところほど、夜分に行くと、寝る!

(杉山真也)えーっ!?

(ジェーン・スー)これはね、ほぼデフォルトですね。

(杉山真也)そうなんですか?

(ジェーン・スー)あのね、やっぱり向こうも疲れているんすよ。

(杉山真也)人気なだけに?

腕のいい整体師あるある

(ジェーン・スー)そう。それで、結局、暗い部屋でやったりするじゃないですか。頭とかマッサージされている時に、おやおや?ちょっと力が弱くなってきたよ・・・なんか、ギュッ!ギュッ!ギュッ!って親指でずーっと頭を押していたのが、サワーッ、ギュギュギュッ、ギュッ、ギュギュッ、ギュ・・・サワサワ、ギュッ、ギュッ、ギュ・・・みたいになるんですよ。本当に。

(杉山真也)(笑)

(ジェーン・スー)それで、ガクン!っていって。突然、ああっ!ってなって。ギュッ!ギュッ!ギュッ!ギュッ、ギュ・・・サワギュッ、サワサワ、サワギュッギュッ、サワ、サワサワ・・・ガクン!ガッ!ギュッ!ギュッ!っていうので。これはね、かならずあります。

(杉山真也)サワとギュッとガン!が来るんですね。不定期にね。

(ジェーン・スー)これはね、私がよく通っているところでもありますし、もうね、おっしゃることすっごいよく分かる。あの、咳払いをしたり頭をちょっとずらしたりして、『おいおい、寝てるぞ』みたいなのを出すんですよ。こっちとしても。でもね、やっぱりね、『ああ・・・・』ってなった後、また少ししてね、同じように眠りに落ちちゃうんです。

(杉山真也)ああー。スーさんもそういう風にされた経験が?

(ジェーン・スー)たくさんあります。で、1ヶ所だけじゃなくて、相談者さんには残念なお知らせなんですけど、たぶん腕のいい先生ほど疲れているんで、こういうことは、遅くに行ったらかならずありますね。

(杉山真也)へー!あ、夜遅くの時間帯とか。

(ジェーン・スー)だから唯一の解決方法があるとしたら、開店早々とか、いわゆる早めの時間に行くしかないんですよ。これ。先生がまだ疲れてないうちに。

(杉山真也)そっか。先生も人間だから。

(ジェーン・スー)疲れちゃうんですね。だって私たちだって、暗めの部屋でずっと座ってなんかやっていたら、ぜったいに寝ちゃうじゃないですか。夜なんて。しかも、肉体労働でしょ?これね、寝ないようにするっていうのはね・・・たとえば先生に刺激の強い飴とかをあげたところでね、眠い時は寝ちゃうと思うんですよ。杉山さん、こういう経験ないですか?どっかで誰かが寝ちゃって困ったっていう。

(杉山真也)私は、マッサージをされている時に寝られたっていうことは経験がないので。されたら、たしかにどうしよう?といま、ちょっと同じような感じを・・・

(ジェーン・スー)あのね、1分1秒がもったいなくて、お金を損しているような気分になるんですよね。これね。『ちゃんとやってくれよ、こっち、カネ払ってるんだから』みたいなね、ちょっと下品な思いが湧き上がってきちゃうんですよ。

(杉山真也)ええ、ええ。

(ジェーン・スー)で、リラックスできなくなっちゃう。これ、やっぱり早くに予約するしかないかな?この先生と相性がよいとわかっているんであれば。早めの時間になんとか。休日にしろね、平日にしろ。早めの時間に予約するっていうのがたぶんいちばん、いいかなと思うんですよ。

(杉山真也)午前中とか。

(ジェーン・スー)そうですね。

(杉山真也)でも、じゃあもし遅くなっちゃって。咳払いとか話しかけているっぽいですけど。なんとかしたい時は、もう早い時間に行くしかない?

(ジェーン・スー)もしくは、エスプレッソ差し入れるとかね。『お疲れさまでーす!みなさんお疲れかと思って、エスプレッソ買ってきましたー!』って。グビッと飲ませてから(笑)。

(杉山真也)グビッと飲ませる(笑)。それしかないか。

(ジェーン・スー)結構ね、これで困っている人、いっぱいいるんじゃないかな?整体師さんとか、いないですかね?これ聞いている方で。どうして寝ちゃうの?っていうね、その心を知りたくもあり。寝てることに無自覚なのかな?どうなんだろう?結構でも、ありますよ。揉まれている時に、『ああー・・・』っていうのがね。ない話じゃないです。

(杉山真也)そうですかー。大変難しい。

<書き起こしおわり>

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