ジェーン・スー 宇多丸 早稲田大学サークル先輩・後輩トーク

ジェーン・スー しまおまほ 宇多丸 男のためのコスメ入門 補講駄話 宇多丸のウィークエンド・シャッフル

ジェーン・スーさんがTBSラジオ『タマフル』に出演。早稲田大学のサークル『Galaxy』の先輩である宇多丸さんと、先輩・後輩トークを繰り広げていました。

(宇多丸)ということで今夜、特別に『ジェーン・スー相談は踊る』から引き続き。ちょうど1時間前ですね。この、火を飛び越してやってきました。ジェーン・スーさんにちょっとだけ登場してもらいます。いらっしゃいませー。

(ジェーン・スー)こんばんは。よろしくお願いします。

(宇多丸)先ほど、おじゃましました。どもども、ありがとうございました。

(ジェーン・スー)もっともっと話したかったですよね。

(宇多丸)あのね、ファッショントークみたいなね、オシャレとは?みたいな。これはだってあなた、小一時間かかる話じゃないですか。正直。小一時間話す気で臨んでいたんです。したら、明らかに終わりに向けて・・・

(ジェーン・スー)そうそう。『あと10秒です』みたいな感じで。

(宇多丸)ナタリーさんが。そうそう。終わりに向けて話してるんじゃねーかと。あれっ!?と。俺なんか、時間読み間違えちゃった感じなんですよ。

(ジェーン・スー)ここでね、是非話していただきたいですよ。この番組で。

(宇多丸)いやいや、オープニングトークね、そんな小一時間話す時間はございません。また改めてお願いしますよ。もうね、大学時代から。

(ジェーン・スー)そうですよ。もう約20年の付き合いですよね。

(宇多丸)20年の付き合い。

(ジェーン・スー)早いですなー、先輩!早くないですか?20年。

(宇多丸)まあ・・・ん?なにを基準に早い?

(ジェーン・スー)いや、ナントカ光年を基準にして考えても。だって、光の速さと比べても・・・

(宇多丸)20光年っつったら、相当なね。距離がね。ピンと来ねーよ!(笑)。

(ジェーン・スー)(笑)。間違った。数字を取りにいこうと思って、間違った。

(宇多丸)たしかのその20年。要は僕らが出会った時に生まれた人が、大学生になって。なんなら、あの悲喜劇をもう一回繰り返している。そういうことですよね。

(ジェーン・スー)恐ろしい。本当に。

(宇多丸)で、その20年前の時から。当時の先輩ですよね。先輩の私は、まあオシャレと。

(ジェーン・スー)オシャレ!残念ながら、一度もオシャレじゃないところを見たことがないですよ。

(宇多丸)(笑)。あ、そうですか。

(ジェーン・スー)もう私がまばたきした瞬間、どこでもオシャレでした。

ずっとオシャレな宇多丸

(宇多丸)(笑)。わかりませんけど。まあ、そうなんでしょうね。でもね、僕がオシャレなのは、結局ね・・・ありがとうございます。自分で言うのもアレですけど。要するに服装に気を使うのは、ふぞろいの林檎たちの実(柳沢慎吾)なんですよ。『こんなツラに生まれりゃあよお!シャツぐれーよお!凝らねえとよお!』っていうことで。

(ジェーン・スー)これ、でも問題はなにか?っていうと、そこで凝ろうと思って大失敗に凝っちゃう人って世の中のほとんどなわけですよ。なぜそこでベストフィットなものを・・・

(宇多丸)あのね、いきなりベストフィットにいったわけじゃないですよ。僕だっていろんなことをやってますよ。だからほら、Gジャンをさ、古着のGジャン買ってきて。切り刻んでですよ、安全ピンつけたりとか。やってるんだよ!いろんなこと、やってんの!

(ジェーン・スー)ガモ(巣鴨)中・ガモ高のころですか?

(宇多丸)ガモ中・ガモ高の時、やってんの。

(ジェーン・スー)いや、でもオシャレだなー。

(宇多丸)あと、スパッツ履いたりしてんの。

(ジェーン・スー)あらららっ!?それは聞いたことないよ。

(宇多丸)本当?スパッツ。当時のPOPEYEで山本康一郎さんっていうすごくハイファッション推しだったわけですよ。で、スパッツみたいなの、履いてるわけ。後々、よくよく考えてみると、大人になってから。あれ、完全にゲイのファッションなのね!ピチーっとした感じで、髪ピーン!と立てて。で、メガネもアランミクリですよ。

(ジェーン・スー)あらら。オシャレの代名詞。

(宇多丸)モコーッ!っつってね。いったら完全にゲイだったっていう。ありますよね。あと、あなたあれですよね。大学の頃から20年来見てれば、私のいろんな場面を見てると思いますけど。

(ジェーン・スー)見てますよ!感動するシーンから・・・

(宇多丸)感動するシーンなんてあるの?

(ジェーン・スー)感動する先輩のシーンから、もう本当にヘドが出るようなね。

(宇多丸)ヘドって(笑)。本人向かってヘドが出るって言わないでよ。

(ジェーン・スー)ヘドが出るような、ちょっと残念なシーンから。酔っぱらい、飲み会。いろいろありますよね。

(宇多丸)よくおっしゃってくれました。酔っ払いというキーワード。先週ですね、コンバットRECというね。TBSラジオ、おなじみでございます。映像コレクター、ビデオ考古学者コンバットRECを招いて、日本酒を飲みながら演歌を聞こうじゃないか特集。早い話が、友達の家で酒のんでる感じでいったら楽しいんじゃねーか?って。まあ、実際楽しかったんですけど。日本酒を一升瓶、2人で2時間弱の間に空けちゃったんですよ。2人で。

(ジェーン・スー)あー、空けちゃいましたか?

(宇多丸)僕、お酒はそんなに弱い方じゃないです。

(ジェーン・スー)イメージないです。強いですよね。

(宇多丸)割と強い方じゃないですか。でもやっぱそのピッチで、しかも日本酒、あまり飲みつけないのもあって。まあ、自分でもちょっと予想を越えて酔っ払っちゃって。呂律が回ってなかったですよね。もう後半ね。

(ジェーン・スー)これ、ちょっとなかなかね。人が聞けないシーンですから。

(宇多丸)生放送で。公共の生放送で。

(ジェーン・スー)しかも生放送で、徐々に呂律が回らなくなってくっていう。

(宇多丸)ドキュメントじゃないですか。

(ジェーン・スー)ドキュメンタリーですよね。モキュメンタリーじゃないですよね?

(宇多丸)本当ですよ。これ、リアルですからね。ガチですから。で、その生放送が終わった後に・・・あと、風邪ひいてたんですよ。風邪でさらに回っちゃった。で、その後・・・

(ジェーン・スー)言い訳はたくさんありますね。酔っぱらいっていうのは。

(宇多丸)(笑)。ポッドキャスト。今週の宣伝用のポッドキャストを撮ったんですけど。ポッドキャスト、宣伝なんだから。『スペシャルウィーク、聞いてね!』って2分とかやればいいじゃないですか。泥酔者特有の、迂回した話しぶりで10分くらい話したっていうのがありまして。これ、聞いた方も多いと思うんですけど。ちょっとね。聞いたことないよっていう方にね、私、恥を忍びまして、ちょっとその様子を皆さんにお聞きいただきたいと思います。今週俺、シラフなのに呂律が回ってないじゃないですか!ちょっとじゃあ、先週の泥酔ポッドキャスト、ちょっと聞いてください。こんな感じです。

(泥酔ポッドキャストの模様を流す)

(宇多丸)はい、ということで・・・(笑)。これはね・・・

(ジェーン・スー)先輩、これはひどいよ!

(宇多丸)ここまでは見たことないでしょ?20年間で。

(ジェーン・スー)なんかね、つぶやきに近い感じですよね。既にトークが。

(宇多丸)そうだね。独白だね。自分に向けてね。

(ジェーン・スー)最初、誰か口説いてるのかな?って思って。

(宇多丸)あのさ、語りの距離感が近いよね。なんかね、耳元で言ってる感じがあるよね。

(ジェーン・スー)『しゃべってますけどね・・・』みたいな。あ、こうやって女を口説いてるのかな?って思いながら聞きましたけど。

(宇多丸)(笑)。これ、でもね、ジェーン・スーさんお酒飲まないじゃないですか。こういうやっぱさ、酔っ払っている人の様子を、結構つぶさにご覧になっていること、多いと思いますけど。どうなの?どう感じるの?

(ジェーン・スー)あのですね、まあとりあえず、酔っ払わないとなにもできないっていう人がいるんだなっていうのがよくわかるので。

(宇多丸)厳しいな、君(笑)。

(ジェーン・スー)いやいや、私やっぱりブラックボックスですよ。レコーダーとして、全部覚えているんですから。みなさん、記憶を無くしても。で、どんどんやっぱり繰り返しがまず出てくる。繰り返し、あと迂回。そしてあと、キーワードっていうのがあるんですね。その人が好きな。で、そのキーワードを使いはじめると、もうそれの言っていることで気持よくなってきちゃうのが・・・

(宇多丸)えっ、なに?たとえば、たとえば?

(ジェーン・スー)私、あんまり先輩を前にして申し訳ないっていうか・・・

(宇多丸)俺の!?

(ジェーン・スー)外して言いますけど、佐々木士郎さんの当時の印象だと『チンコーッ!』っていつも言ってましたね(笑)。

(宇多丸)それ、キーワードっていうか、ただの・・・俺、だからその祭感だよ。『おう!やるぞ、おい!チンコーッ!』っていう。

(ジェーン・スー)で、なにが面倒くさいって、ただ単に下ネタとしてチンコチンコ言ってるんじゃなくて、なんか形而上学的なチンコみたいな。なんかこねくり回したような。

(宇多丸)あ、そんなこと言い出すの?

(ジェーン・スー)で、なんかとりあえず、生鳴きですよね。『チンコーッ!』みたいなことを。早稲田のローゼンタールとかでやってましたよね。

(宇多丸)ローゼンタールで。あ、そう。でもいま僕、話聞いてね、どんなキツイ話が聞けるのか?って思ったけど。あれ?面白いじゃんと。

(ジェーン・スー)あ、酔っ払った俺、面白いじゃんって。

(宇多丸)ポッドキャストも俺、正直・・・自分のその酔っ払った様子なんかね、改めて聞くの地獄だと思ってたのね。したらさ、結構面白いんだよ・・・

(ジェーン・スー)ひでー(笑)。

(宇多丸)で、ライムスターのいま出てるライブDVDもさ、ライブっていうかツアーDVDなんだけどさ。で、24時間さ、船に乗っているところがあんのよ。沖縄から鹿児島に24時間。やることないから、メンバー全員酒飲んでいるわけですよ。もう(坂間)大介さんとか。Mummy-Dね。もうベロッベロになっているところ、ビデオ入ってるんだけど。これ、楽しい。

(ジェーン・スー)(笑)

(宇多丸)俺とMummy-Dがお互いの顔にセロテープ貼りあって。ヘヘヘヘヘッ!って。

(ジェーン・スー)それ、前にも放送聞いてて言おうと思ったんですけど(笑)。宇多丸さん、22ぐらいの時から、シール貼るのやってますよ(笑)。

(宇多丸)(笑)

(ジェーン・スー)私、写真持ってますよ。

(宇多丸)あ、やってた?

(ジェーン・スー)我が家でセロテープをみんなで貼りまくった顔の写真っていうの、家にありますよ。『ああ、この人遊び方が変わんないんだな』って。ブレないなって思って。先輩すごいなって思いましたよ。

(宇多丸)ブレない男。ということでございます。あ、でもいいですね。ジェーン・スーさんね。先輩後輩トークもたまにするといいですね。

(ジェーン・スー)たまに。呼んでください。すごい楽しいです。こうやって。

(宇多丸)あの、7年間、この番組やってますけど。皆さん、聞いたことがないエピソードがね。チンコ喚きなんて僕、初めて。僕自身、知らないからさ。

(ジェーン・スー)チンコーッ!っていうのと、あと顔にセロテープを貼るのは昔からやってます。証明写真があります。

(宇多丸)たまにちょっと証言しに来てください。ということで、最後にまた曲をお送りしたいと思います。いままでのね、私の反省をこめまして、2004年グレイゾーン収録のライムスター『お ぼ え て い な い』。聞きながらジェーン・スーさんとはお別れです。ありがとうございました!

(ジェーン・スー)ありがとうございました!

<書き起こしおわり>

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