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高橋芳朗 アラン・トゥーサン追悼 セカンド・ライン楽曲特集

高橋芳朗 アラン・トゥーサン追悼 セカンド・ライン楽曲特集 たまむすび
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音楽ジャーナリストの高橋芳朗さんがTBSラジオ『ザ・トップ5』の中で、アラン・トゥーサンさんを追悼し、ニューオーリンズの音楽、セカンド・ラインの楽曲を特集していました。

(高橋芳朗)実はですね、今日お伝えしたいのは、昨晩訃報が飛び込んできました、ニューオーリンズ出身の伝説的ミュージシャンのですね、アラン・トゥーサン(Allen Toussaint)という方がですね、お亡くなりになったんですね。なので本日はトリビュートの意味も込めて、ニューオーリンズの音楽についてお話したいと思います。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)ちょっとまずはそのアラン・トゥーサンの死去を伝えた読売新聞の記事を紹介したいと思います。『アメリカのミュージシャン、アラン・トゥーサン氏死去 スペインの新聞エル・ムンドによると、アメリカのミュージシャン、アラン・トゥーサン氏が9日、マドリッドで行われたコンサート後に心臓発作のため死去した。77才だった。1938年、アメリカルイジアナ州ニューオーリンズ生まれ。両親の影響で幼い頃からピアノなどに親しむ。50年代から作曲家や演奏家として活躍。プロデューサーとしても国内外の多くのミュージシャンのヒット曲に関わった』ということなんですけども。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)熊崎くん、アラン・トゥーサンっておわかりになります?初めて聞きました?

(熊崎風斗)はい。存じあげておりませんでした。

(高橋芳朗)あの、ちょっとロックとかブラックミュージック、リズム・アンド・ブルースの世界に足を踏み入れれば、割と早い段階で出会えるような偉大なミュージシャンなんですけど、まあ、一般的にはそんなに知名度はないかもしれないですね。で、このアラン・トゥーサンっていう人の功績をものすごく簡単に説明すると、ニューオーリンズの音楽の魅力を世界的に広めた最大の功労者っていう感じになると思います。

(熊崎風斗)うん。

(高橋芳朗)で、ニューオーリンズってもともとすごい大きな港町として栄えた場所なんですね。アメリカ南部。で、そういう背景があって。様々な国の文化がすごい入り混じりやすかった。まあ、メルティング・ポットっていうことでね。

(熊崎風斗)うんうん。

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ニューオーリンズ独自の音楽スタイル

(高橋芳朗)で、その結果、他の地域にはないニューオーリンズ独自の音楽スタイルが形成されていった。そういう背景があるんですけども。で、そんなニューオーリンズ発祥の音楽でもっともよく知られているのが、セカンド・ライン(Second Line)って呼ばれるリズムがあるんです。で、今日はこのセカンド・ラインっていうリズムについて軽くお勉強をしてみたいと思います。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)で、セカンド・ラインっていうのはニューオーリンズに古くから伝わる伝統的なお葬式のパレードから生まれた、とても陽気でファンキーなリズムなんですよ。ニューオーリンズではこのセカンド・ラインの楽しいリズムに乗せて、お葬式の時、参列者が踊りながら。ちょっと日本では考えられないんですけど、参列者が踊りながら街を練り歩いてどんちゃん騒ぎをしながら死者を弔うという、そういう風習があるんですね。で、要はこのアラン・トゥーサンはこのセカンド・ラインのリズムの魅力を世界に知らしめた人物って言ってもいいと思うんですけど。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)じゃあここで、さっそくちょっと典型的なセカンド・ラインリズムを使った曲を1曲、聞いてもらいたいと思います。ドクター・ジョン(Dr.John)というシンガーのですね、『Iko Iko』という曲で。1972年なんですけど。この後、ちょっといろいろ聞き比べしたいんで。熊崎くんも、あとリスナーのみなさんもこのリズムの曲調をよく頭に叩き込んでおいてください。ドクター・ジョンで『Iko Iko』。

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Dr.John『Iko Iko』

(熊崎風斗)こういう楽しい、ポップな感じのリズムなんですね。

(高橋芳朗)そう。だからお葬式にね、割とこういうような楽しい感じのリズムを。

(熊崎風斗)これがもう、そのセカンド・ラインの?

(高橋芳朗)そうです。典型的なセカンド・ラインのリズムのひとつと言っていいと思います。で、このいま後ろにかかっていますドクター・ジョンの『Iko Iko』みたいなセカンド・ラインのリズムって、実は日本のJポップによく用いられているので。ちょっと何曲か、聞き比べをしてみたいと思います。まずは、中島美嘉さん。ご存知ですね?中島美嘉さんの『All Hands Together』という曲。これ、2006年の作品で。2005年にほら、ニューオーリンズを襲ったハリケーン カトリーナ。

(熊崎風斗)ああー。

(高橋芳朗)あの被害のチャリティーソングとして、中島美嘉さんがアラン・トゥーサンをゲストに招いて作った曲です。さっきのドクター・ジョン『Iko Iko』と比較しながら聞いてみてください。じゃあ、中島美嘉さんで『All Hands Together』です。

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中島美嘉『All Hands Together』

(熊崎風斗)ああー。たしかにこのリズムっていうところで・・・

(高橋芳朗)もうちょっとね、共通項が。ピアノがこう、軽快に転がっていく感じ。

(熊崎風斗)これがまさに活かされたセカンド・ラインが。

(高橋芳朗)このへん。このへん。このへん、さっきの・・・もう割と結構瓜二つっていう感じがするんですけども。ちょっと続けて行ってみましょうか。続いては、bird。わかります?女性シンガーのbirdの『パレード』という曲。これも中島美嘉さんの『All Hands Together』と同じ2006年の作品になります。じゃあ聞いてください。birdの『パレード』。

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bird『パレード』

(高橋芳朗)ちょっとなんかこう、感覚としてセカンド・ラインリズムってわかってきたかな?と思うんですけど。

(熊崎風斗)このリズムというか、ポップな感じというか。軽やかな。

(高橋芳朗)ちょっと跳ねるような。楽しげなリズムです。はい。

(熊崎風斗)まさに活かされている。やっぱり日本で結構そういう風につながったりしてるんですね。

(高橋芳朗)影響をすごい受けているんですよ。で、最後にもう1曲、行きましょうか。これ、ちょっと応用編的なところもありますけども。ORIGINAL LOVEの『フィエスタ』という曲。1994年の作品です。聞いてください。どうぞ。

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ORIGINAL LOVE『フィエスタ』

(熊崎風斗)ああー。

(高橋芳朗)ズンッチャッチャッ、チャッチャッ♪って。なんとなく、どうですか?

(熊崎風斗)わかります。

(高橋芳朗)こういう感じなのかな?っていう輪郭みたいなのは?

(熊崎風斗)なんとなくイメージというのは掴むことができました。

(高橋芳朗)おわかりいただけたと思います。Jポップの中にもですね、ニューオーリンズ音楽っていうか、セカンド・ラインリズムが息づいている証明になると思うんですけども。あの、まあこのへんの曲は広い意味でアラン・トゥーサンの影響下にあると言ってもいいんじゃないかな?と思います。

(熊崎風斗)なるほど。

(高橋芳朗)あと、中島美嘉さんの『All Hands Together』はさっき言った通りストレートなニューオーリンズへのトリビュートソングなんですけど。birdの『パレード』と、いま後ろでかかっていますORIGINAL LOVEの『フィエスタ』。よく歌詞を聞くと、死をテーマにしているんだと。

(熊崎風斗)ああー、そうなんだ。

(高橋芳朗)ということがわかるんですね。で、お葬式のパレードから生まれたセカンド・ラインリズムの成り立ちや背景をすごい踏まえた、ニューオーリンズ音楽への愛とリスペクトにあふれた名曲と言っていいと思います。ちょっと今日、軽くしか聞けてないので、ちゃんとみなさんゆっくり、購入して聞いてほしいなと思います。そんなわけで、最後にもう1曲ですね。最後、アラン・トゥーサン本人がプロデュースしたセカンド・ラインリズムの曲をかけて、彼をまさに天国へ送り出したいと思います。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)聞いてください。ミーターズ(The Meters)の1974年の作品で『Hey Pocky A-way』です。

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The Meters『Hey Pocky A-way』

(高橋芳朗)はい。アラン・トゥーサンのトリビュートの意味も込めて。そして今日はポッキーの日ということもありますからね。この曲をお届けしました。ミーターズで『Hey Pocky A-way』。1974年の作品でございます。

(熊崎風斗)はい。

(高橋芳朗)いまね、スタジオで曲がかかっている間に話したんですけど。実際にこう体でリズムを取りながら聞くと、よりセカンド・ラインリズムの、セカンド・ラインビートの本質みたいなのがわかりやすいかなと思います。

(熊崎風斗)そうですね。楽しげで、なんかセカンド・ラインを用いた曲をもっともっtいろいろ知りたいなという気持ちになりました。

(高橋芳朗)あのね、他では・・・今日、新しめのJポップで紹介しましたけど。たとえば大瀧詠一さんだったり細野晴臣さんとかもニューオーリンズの音楽に影響を受けた作品を作っているので。まあ、この機会にぜひ、みなさんもニューオーリンズ音楽、ぜひ聞いてみてください。

(熊崎風斗)聞いて勉強してみたいと思います。ありがとうございます。

<書き起こしおわり>
https://miyearnzzlabo.com/archives/32139

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