クレイジーケンバンドの横山剣さんが2013年10月にTBSラジオ『たまむすび』に出演した際の書き起こし。紅白歌合戦出場のオファーをメンバーに無断で断った話、横浜港での仕事の話をしていました。
(玉袋筋太郎)じゃあ、行っちゃおう。行っちゃおう。ねえ。これです。その5ですよ。NHK紅白歌合戦。
(小林悠)あ、私もこれ、聞きたかった!
(玉袋筋太郎)メンバーに相談せずに出場辞退。これ、剣さん、教えてください。
(横山剣)はい。これはあの、『タイガー&ドラゴン』で。お話だったんですけど。その時、メンバーも増員して。10名ぐらいだったんですけど。『タイガー&ドラゴン』っていうのは7名でレコーディングしてるんで、『これ3名、出れないな。これはやっぱり、出る出ないって絶対にバンド内がヤバいことになる』と思ったんで。残念ながら・・・っていうのと、あともう1個、BLITZ横浜のカウントダウンがスケジュール、決まっておりまして。
(玉袋筋太郎)うん。
バンド編成とスケジュール問題
(横山剣)もうチケットも販売始まった頃かなんかだったんで。これはダメだと。
(小林悠)えっ?出る人数が決められてたんですか?NHKの方から。
(横山剣)楽曲が要するにアレンジ的に7人で成り立っちゃっている楽曲だったんですね。
(玉袋筋太郎)おおー!
(横山剣)ところがその時、大世帯になっちゃってて。そうすると、他のメンバーどうしようかな?と。よく考えたら、アレンジ変えれば・・・
(玉袋筋太郎)(笑)
(小林悠)まあ、そうですよね。
(横山剣)そのことに気づかなかったんで。もったいない、もったいない!みたいな(笑)。
(玉袋筋太郎)いやいや、まだまだですよね。これからじゃないですか。紅白も。
(横山剣)そうですね。
(小林悠)じゃあやっぱり、バンド内の融合というか、融和を考えると・・・
(横山剣)そうですね。
(小林悠)スパッと断っちゃったんですか?
(横山剣)あと、スケジュールとね。BLITZ横浜の。
(玉袋筋太郎)バンドのリーダーっつーのは大変ですね。そういったメンバーのことも考えなきゃいけないから。敏いとうの気持ちがわかるんじゃないですか?
(横山剣)あ、本当ですね(笑)。
(小林悠)あの、どちらですか?
(横山剣)ハッピー&ブルー。名曲の数々。
(玉袋筋太郎)(笑)
(小林悠)シンクロしすぎです!波長合いすぎですから!
(玉袋筋太郎)で、もちろんね、この地元横浜。横浜は来るもの拒まず、去る者追わず。
(横山剣)そう!やっぱりね、港町ですから。いろいろな理由を持った方が、いろんなところからやって来ますんで。あまり過去を深く・・・土足で踏み入っちゃいけない部分があるので。あえて、本当は寂しいんだけど。まあ、『どこに行くんだ?』って聞かないようにするとか。そういう、なんかあるんですね。
(玉袋筋太郎)かっけー!深入りしないと。ズルズルベッタリにならない。
(横山剣)ええ、ええ。
(小林悠)ずっと横浜なんですね。
(横山剣)そうですね。
(玉袋筋太郎)そういうルールが、自然と成り立っているんですかね?やっぱね。
(横山剣)そうですね。うん。
(玉袋筋太郎)その土地柄というのか。うん。
(小林悠)横浜でずーっとお仕事もなさって。
(横山剣)はい。港で。
横浜港の仕事
(小林悠)だいぶ前に港で働いてらっしゃったんですね。
(横山剣)港で働いてました。もう、港でいろんなタイプの仕事をやりましたけど。もちろんあの、コンテナにいろいろ積んだり下ろしたり。
(玉袋筋太郎)『苦役列車』的な(笑)。
(横山剣)そうそうそう。モロ、そうですね。それやったり。日雇いやったりとか。それとあと、もうちょっと検査。責任の重い仕事ですね。
(玉袋筋太郎)うんうん。やっていたんですよね。
(横山剣)輸出する貨物を、サーベイっていう仕事なんですけど。パッキングリストと品物が合っているかチェックして。ダメだと、もう1回書類を作り直しみたいな。そういうチェックを。
(小林悠)えっ?それは箱を開けてみていいんですか?
(横山剣)そうですね。だいたい100箱ぐらいあったら、そのうち抜き取りで2箱ぐらい。カートンを開けて。ほいで、『これは書類と違うじゃないか』見たいな。
(玉袋・小林)(笑)
(玉袋筋太郎)それをやりながら、でも音楽もやっているんですもんね。かっこいいなー!
(小林悠)だいぶ、いろんな責任が伴いそうな仕事ですけど。それはだいぶ、目利きになったんじゃないですか?
(横山剣)そうですね。なんか勘で。カートンとかウッドンケースっていうんですかね。木箱。なんか、赤いランプが自分の心の中で点滅してるんです。『あの箱はなんか、怪しいぞ』って。
(玉袋筋太郎)ピコーン!ピコーン!ピコーン!と(笑)。
(小林悠)感じるんですか?
(横山剣)電波が来るんです。センサー。電波が来るんですよ。で、それをキャッチして。『これ、ちょっと開けてみて』って。そうすると、サーッとこう、セラーの人が青ざめる。
(小林悠)青ざめて。震える手でこう、開けてみると・・・
(横山剣)そうですね。『やっぱり、ね』みたいな。
(玉袋・小林)(笑)
(横山剣)で、それを『ちょっとこう、ひとつこれで・・・』みたいに。『ダメダメダメ!』って。
(玉袋筋太郎)(笑)。ちょっと袖の下。
(小林悠)袖の下なんてダメよと。
(横山剣)そういうところは、責任感あるんです。
(玉袋筋太郎)うわー!
(小林悠)すごい!音楽的素養のみならず。感じ取る才能も(笑)。養ってしまったと。
(玉袋筋太郎)『考えるな、感じろ』と。
(横山剣)『考えるな、感じろ』。ブルース・リー。
(玉袋筋太郎)ブルース・リー。ブルース・リーですよ。
<書き起こしおわり>
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