クレイジーケンバンドの横山剣さんが2013年10月にTBSラジオ『たまむすび』に出演した際の書き起こし。小学6年生の時に見たキャロルから受けた衝撃について話していました。
(玉袋筋太郎)どっから行っちゃいましょうかね?剣さん。
(横山剣)はい。なんでも。
(小林悠)なんでもいいですか?
(横山剣)なんでもいいです。
(玉袋筋太郎)小林さんから行ってみる?
(小林悠)いいんですか?みんなが知っているクレイジーケンバンドの剣さんですけども。まずは幼い頃から音楽的素養がかなりあったっていうことを雑誌でも読んだんですけども。小学6年生の時に出会ったキャロルがきっかけ?
(横山剣)そうですね。あの、その前から頭の中にメロディーとか音楽は鳴っていたんで。作曲家になろうと思ったんですけど。なんかパフォーマーもいいなと思ったのは、キャロルだったですね。で、最初、チューリップという。『心の旅』というヒット曲があります。
(玉袋筋太郎)財津さん。
チューリップ目当てのライブでキャロルと出会う
(横山剣)はい。それと、加藤和彦さんと、お亡くなりになってしまいましたけど。はしだのりひことか杉田二郎さんなんかが出る、そういうイベントが神田の共立講堂で行われまして。で、そこにチューリップを目当てに行ったんですが、飛び入りで。もう頭にポマードべったり、クールでバッチリ♪
(玉袋筋太郎)よっ、来た!
(横山剣)あのー、革の上下で。『ワン、チュー、スリー、フォー!』って始まったんですね。
(小林悠)『ワン、チュー』なんですね。
(横山剣)『チュー』です。『ワン、ツー』じゃない。『チュー』ですね。口、こう尖らせて。始まりまして、『何だ、このグループは!?』と思いましてね。ところが、そのサウンドももう、出場バンドの中でいちばんアンサンブルも良くて。サウンドも良くて。メロディーはかっこいいし。で、歌詞は何を言ってるかわかんない。英語かと思ったんですよ。
(玉袋筋太郎)(笑)
(横山剣)よく聞くと日本語みたいな。
(玉袋筋太郎)いやー、そうなんですよね。ええ、ええ。
(横山剣)で、『俺たち、あのキャロルっていうですけど。メチャクチャ緊張してます』って。全然緊張してねーの(笑)。
(玉袋・小林)(笑)
(横山剣)ふてぶてしい感じだったんですけど。なんかもう、竜みたいな。そんな感じのステージだったですね。
(玉袋筋太郎)うおー!いいなー!そりゃ衝撃を受けますよね。
(横山剣)衝撃、受けました。
(玉袋筋太郎)チューリップ見に行ったら、キャロルが出てきたんだから。
(横山剣)(笑)
(小林悠)全然真逆ですよね。
(横山剣)どっちもルーツはビートルズっていうルーツだと思うんですけど。やっぱり、よりディープな。ハンブルク時代の、リーゼントの頃のビートルズを彷彿とさせるキャラクターだったですね。
(玉袋筋太郎)その時、剣さんは1人で言ったんですか?友達と行ったんですか?
(横山剣)その時は、お母さんですね(笑)。
(小林悠)お母さんと一緒に行くってすごい!
(玉袋筋太郎)お母さんだ!(笑)。やっぱお母さんと行っちゃう。
(横山剣)そうですね。お母さんも音楽、好きだったんですけど。やっぱり『キャロルがいちばんいい』って言ってましたね。
(玉袋筋太郎)おおー!そこで啓示ですか。うん。
(小林悠)頭の中でメロディーがずっと浮かんでいたっていうのは、本当幼い頃からですか?
頭の中にメロディーがずっと浮かぶ
(横山剣)そうですね。もう、5、6才ぐらいからなんとなくだったんですけど。ちゃんと録音するようになったのは、小学校5年生ぐらいですね。
(玉袋筋太郎)5年生で。カセットテープですか?
(横山剣)カセット2台で。1台に『ツッツッダッツカ♪』ってドラムを口で入れて。あるいは、菜箸で紙やら何やら叩いて。
(玉袋筋太郎)(笑)
(横山剣)で、その後、今度歌メロ入れて。で、その後にベースラインとか。で、もう出来上がった頃にはわけがわかんないですよ。もう、『○※▲■※・・・』って(笑)。
(玉袋・小林)(笑)
(玉袋筋太郎)でも、その頃からサウンドマシーンだったわけですよね。
(横山剣)そうですね。自分の中では、そうなんですけど。人に理解できないクオリティーだったですね。
(玉袋筋太郎)芸術家ですよ。芸術家。
(小林悠)すごい!ねえ。音楽を作り出していたんですね。あの年代でね。
<書き起こしおわり>
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