ダースレイダーとTOJIN BATTLE ROYAL D.L(Dev Large)を語る

ダースレイダーとTOJIN BATTLE ROYAL D.L(Dev Large)を語る Inter FM

(ダースレイダー)『このバリエーションの無さがすごくいま、どうしようかな?と俺は思っていて。そん時に思いついたのが、とりあえず俺の知っているやつでTOJIN好きそうなやつにサビのガヤ入れをやってほしい』と(笑)。

(カツヤ)聞いたのが、『若手を連れてくる』って言うから、『あ、いいんですか?ギャラも払えないんですけど、大丈夫ですか?』『あ、いいよ、いいよ。俺もガヤをするし。あと2人ぐらい若手を連れてくるから』っつって連れてきたのがダースさんと石黒さんっていう(笑)。

(ハタジロウ)超ベテランじゃねーか!っていう。

(ダースレイダー)どんだけ久しぶりにラップやるんだ?みたいなね。

(ハタジロウ・カツヤ)(笑)

(ダースレイダー)まあ、それで呼ばれていって。僕は『参加できるだけでうれしいです』って行って。そのタイミングが、また別曲フィーチャリングで宇多丸さんがね。で、マネージャーの荒井まりっていうね、まあライムスのマネージャー。僕と同じ誕生日なんですけども。と、一緒に来ていて。で、宇多さんはちゃんとしたラッパーなんで、しっかり作ってきて。で、ブースでもう、ほぼ出来上がったやつを結構録っていて。もう完成度が高くて。

(ハタジロウ)できてましたねー。

(ダースレイダー)で、みんな『おおー!すごいすごい!』とか言って。で、そん時はデブラージさん、ちょっと遅れて。

(カツヤ)遅れてね。いつものように遅刻して(笑)。

(ダースレイダー)いなかったんですよ。そいで、バッと入ってきたら宇多さんがラップしてるから。

(ハタジロウ)ちょうどブース入っている時にね。D.L入ってきたんだよね。

遅刻していきなりブースに入ってくる

(ダースレイダー)入ってきて。で、いきなり、名前も名乗らずに、トークボックスでラップ終わった宇多さんに『士郎!いいよ、いまの!』っていきなり話しかけて。

(ハタジロウ)(笑)。本人、びっくりしちゃって。『あれっ?誰?誰?コ、コンちゃん?』って(笑)。

(ダースレイダー)(笑)。一体誰なの?みたいな感じで。で、まあそこ、宇多さんもラジオでよく言っている、ディレクションいろいろしてくれたり、褒められたりっていうのはその場で結構、本気の眼差しね。

ライムスター宇多丸 D.L(Dev Large) 追悼メッセージ
ライムスター宇多丸さんがTBSラジオ『タマフル』の冒頭で、亡くなったD.L(Dev Large)さんんへの追悼メッセージを話していました。 (宇多丸)まあちょっとね、そういう晴れ舞台の前日にというかですね、その週に、またこういう話をしなきゃ...

(ハタジロウ)そうですね。あれ、本気でしたね。

(カツヤ)たぶん、まあ言ってたのはね、宇多丸さん、もうその頃、大ベテランなんで。ディレクションする人なんていないんだろうな、みたいな。久しぶりに言われたりとか、『ここがいいよ、悪いよ』みたいな。それ、うれしそうになんかやってましたよね。2人で。

(ダースレイダー)やっぱりその世代ならではのね、久しぶりのこの感じ、みたいなね。

(ハタジロウ)遠慮せずにものを言えるっていうのはやっぱり、あの世代同士のね。

(カツヤ)D.Lさんもね、個人的に宇多丸さん、好きなラッパーだから。

(ダースレイダー)なんかね、やりたい、やりたいっていうのはね。

(カツヤ)ずっと昔から言ってたからね。

(ダースレイダー)そこで思いを新たにしたっていうのと。で、その時にその、先ほど聞いてもらった新人の千目多移嘆のレコーディングもあるという話だったのが、ぜんぜんやらなくて。

(カツヤ)来なかったですねよね(笑)。

(ダースレイダー)その時はぜんぜん出来ないみたいなね。

(ハタジロウ)『なんか1回ね、レコーディングしたんだけど。やっぱあれ、俺
気に入らないからボツにするわ』みたいなね。

(ダースレイダー)新人なのに(笑)。

(ハタジロウ)新人なのに勝手なことを言うから(笑)。

(ダースレイダー)それでその間、僕ずっと待っていて。待っている間に、『どうせいるんだったら、1曲書いたら?』みたいな話になって。

(カツヤ)いや、まさかね、ダースさんが来るって思わなかったんで。『いやいや、ちゃんとしたこんなラッパーが来るんだったら、曲に参加してもらいたいよ』って話になってね。ハタジロウさんと。それで、『書いてくれませんか?』って。

(ダースレイダー)で、その場で書いてね。で、録って。その場で書いて録った時にD.Lさんがピッてやって。録り終わったら、『ダース!ジブラかと思ったよ!』っていう(笑)。

(ハタジロウ・カツヤ)(爆笑)

『ダース!ジブラかと思ったよ!』

(ハタジロウ)どう聞けばZEEBRAに聞こえるんだろう?っていう(笑)。

(ダースレイダー)どう受け取ればいいんだろう?どう聞けばZEEBRAなんだよ?(笑)。どういうZEEBRA像だ?みたいな(笑)。

(ハタジロウ)ちょっとね、反応できなかったっすね。

(ダースレイダー)うん。ぜんぜんね、よくわかんなかったんだけどね。で、さらに言うと別のスキットでね、MCバトルの曲で司会もやって。そしてサビのガヤは入れずに帰りましたね(笑)。

(ハタジロウ・カツヤ)(笑)

(ダースレイダー)まあでもそんなね、シーンもいろいろあって。その後もね、やっぱりTOJINの動きの関してはデブラージさん、我がことのようにやっているんだけど。逆に僕らにしてみると、それこそTOJINと絡むようになってから、『いや、デブラージ。D.Lさんは何するの?』っていうのがすごい、やってほしいなみたいな。

(ハタジロウ)ねえ。ラップをしてほしいんだよね。

(カツヤ)『ラップしてくれ』っていう形で言ったんですけどね。何度も何度も。逆に今度はね、自分たちが説得する形で。まあ、ハタジロウさんとも言っていたんですけど。『自分たちが7年間ぐらい説得してもらってやっと出せたから、今度はこっちが説得してなんとか音源出させたいな』っつって。言ったんですけどね。まあ、音楽に対しては、ダースさんも知っている通り、真面目な人じゃないですか。まあ、すごい真摯で。

(ダースレイダー)だからあの、ハードルが高すぎてね、自分の・・・で、本当は跳べるんだけど、跳べないつもりになっちゃっているみたいな。

(カツヤ)(笑)

(ダースレイダー)『いやいや、跳んでましたよ、さっき』みたいな。

(ハタジロウ)(笑)

(ダースレイダー)ハードルなんだけど。なんか、『いや、俺はもうさ・・・』みたいになっちゃっていて。

(ハタジロウ)なんか遠慮しちゃっているところがあるんだよね。

(カツヤ)遠慮っていうかまあね、自分のたぶん納得する理想像みたいなのがいまできないから・・・みたいな。

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