吉田豪さんがbay fm『with you』に出演。インスタントシトロン 片岡知子さんと長瀬五朗さんの楽曲について紹介していました。
(松本ともこ)今日の特集、いきます。今日は何でしょうか?
(吉田豪)えー、インスタントシトロン周辺特集といいましてね。いま、流れてきてるのがインスタントシトロンの97年リリースのアルバム『チアフル・モンスター』収録の『Adventure monsters』という曲なんですけども。
(吉田豪)まあ第二次渋谷系世代ですね。93年結成で、その後メジャーデビューして、いろいろやってたんですが。実は片岡知子さんというボーカルとピアノ、キーボード、作詞作曲、プログラミングと、長瀬五朗さん。ギター、作詞作曲、プログラミングの2人組なんですけども。
(松本ともこ)うん。
(吉田豪)両者、結構いろんな仕事。特に片岡さんが幅広い活動をするようになって。NHKの仕事が多いんですね。いまね。NHKとかアニメとかCMとか、いろんな劇伴をやっている人で。渋谷系っぽい曲をやるようになって。NHKに渋谷系の風を吹かせてるんですよ。
(松本ともこ)うん。NHKってその、なんとも言えないおしゃれさをね。確立してますよね。
(吉田豪)あそこは自由ですからね。あの、『みいつけた!』っていうNHK教育テレビでやっている子ども番組があるんですけど。
(松本ともこ)スタッフ、みんな毎朝のように見ている。
(吉田豪)イスのキャラクターとか出てくるような。
(松本ともこ)吉田豪はなんで知ってるの?
(吉田豪)僕、ぜんぜん見てないんですけど。
(松本ともこ)ぜったい、本当は奥さんと子どもがいるんじゃない?
(吉田豪)ぜんぜん、ぜんぜん。僕、見てないし、子どもが大好きで見ているわけでもなくてっていう(笑)。
(松本ともこ)いや、おかしいなー。
(吉田豪)そうじゃないんです。いや、本当に僕、音源しか買ってないです。
(松本ともこ)本当ですか?なんか疑っちゃうなー。
(吉田豪)ただこれがクレイジーケンバンドとか星野源さんとか、いろんな人がやってるんですけど。メインでやっているのが、この片岡知子さんなんですよ。
(松本ともこ)へー!勉強不足だった。片岡知子さん。
(吉田豪)で、オープニングテーマも作っているので。これだったらちょっと聞いたことがあるっていう人もいるかな?と思うので。ちょっと30秒くらいのインストなんですが、聞いてみましょう。ということで、片岡知子さんで『みいつけた!オープニングテーマ』。
『みいつけた!オープニングテーマ』
(吉田豪)はい。
(松本ともこ)やだ、もうスタッフとかもう、当たり前の朝のようですよ。
(吉田豪)違う番組が始まった感がね。
(松本ともこ)やだー、吉田豪さん。
(吉田豪)こういうような。で、実はアニソンもちょこちょこやってるんですが。アニソンでたぶんいちばん知名度があるのがこれだと思うんですけど。2013年放送開始の『たまこまーけっと』っていうアニメがありまして。それのオープニングテーマを片岡知子さんが作って。主人公の北白川たまこさん。洲崎綾さんです。声優は。その人が歌っている、『ドラマチックマーケットライド』という曲がありまして。片岡さんがサントラをほぼ手がけてる感じですね。
(松本ともこ)へー。
(吉田豪)これ、むちゃくちゃいい曲なんでちょっと聞いてみましょう。じゃあ、北白川たまこで『ドラマチックマーケットライド』。
『ドラマチックマーケットライド』
(松本ともこ)なんかやっぱり90年代のこう、渋谷の空気が流れてるの、わかりますよね。
(吉田豪)本当、この番組で何度も言ってますけども、こういう音楽と声優の組み合わせって完璧ですよね(笑)。
(松本ともこ)だからね、当時はわからなかったんだけども。この組み合わせの素晴らしさは、ねえ。花開いちゃった。
(吉田豪)かわいい声の人が歌うかわいい曲って、いいに決まってるんですよ(笑)。
(松本ともこ)まいりましたね。これが『ドラマチックマーケットライド』。いい曲だ。
(吉田豪)で、これが有名なんですが、そんなに知られてないもので、ちょっとこのサントラを最近買って衝撃を受けて。それで急遽やったんですよ。ええとですね、デ・ジ・キャラットっていうアニメのシリーズがあるんですけど。
(松本ともこ)また、これはなに?アニメのシリーズ?
(吉田豪)シリーズなんですよ。『デ・ジ・キャラットにょ』とかいろんなタイトルのシリーズがあって。タイトルだけちょっとイラッと来る感じの(笑)。
(松本ともこ)曲はいいけどイラッと来ちゃう(笑)。
(吉田豪)ところが、『ちょびっツ』とか『デ・ジ・キャラット』もそうなんですけど、ちょっとイラッと来るアニメの方が曲がすげー良かったりするんですよ(笑)。不思議なんですよね。
(松本ともこ)そのマジックはさ、制作陣のセンスですよね。
(吉田豪)で、『ウィンターガーデン』っていうシリーズの作品がありまして。『デ・ジ・キャラット』に。そのサントラをインスタントシトロンが丸々手がけているんですよ。
(松本ともこ)あ、そういうことになって、戻りましたね。はい。
(吉田豪)で、これが異常によかったので、オープニングとエンディングの曲を。
(松本ともこ)ちょっと聞いていいですか?吉田豪はこれを買う時に、アニメじゃなくて『あ、これだな』っていう予感がして買ったんですか?
(吉田豪)いや、完全にインスタントシトロンに最近スイッチが入って。『片岡知子ワークをちゃんとコンプリートしなきゃな』と思って、買い漏らしているのを買ったら『すげーいい、これ!なにこれ?これにリアルタイムで気づいてない俺、ぜんぜんダメ!2006年で逃してたわ』って(笑)。すっごい反省しましたよ。
(松本ともこ)じゃあじゃあ、ぜひ聞かせてください。
(吉田豪)はい。じゃあまずはええとですね、佐藤ひろ美さんで『Forget-me-not』。
佐藤ひろ美『Forget-me-not』
(松本ともこ)デイリーwith youはサブタイトルで『ホントのところ』ってありますけど、発見が毎回多くて。『あ、聞き逃してたもの、こんなにあったんだ』って。やっぱり私もびっくりしちゃいます。
(吉田豪)イントロの時点でこれヤバい!ってわかりますね(笑)。これが実は片岡さんは作詞で。曲は長瀬五朗さんの方が作っていて。で、編曲をインスタントシトロンが担当していまして。で、片岡さんの作詞曲でエンディングテーマをやってるんですけど。こちらは真田アサミさんっていうデ・ジ・キャラット初代の声を担当している方が歌っています。これがまた、特殊な曲っていうか。松田聖子さんのたぶんセカンドアルバムに入っているんですけど、『ウィンター・ガーデン』っていう曲のカバーなんですよ。
(松本ともこ)カバー?
(吉田豪)ぜんぜん違います(笑)。
(松本ともこ)違うものになっている?
(吉田豪)まったく違いますね。アレンジがインスタントシトロンがやっているのが、大幅に変わっています。
(松本ともこ)いまで言う、解釈が違う。
(吉田豪)原曲は三浦徳子さんと小田裕一郎さんっていうね。ゴールデンコンビですけど。ちょっと聞いてみましょう。
(松本ともこ)すごい楽しみです。
(吉田豪)はい。真田アサミさんで『ウィンター・ガーデン』。
真田アサミ『ウィンター・ガーデン』
(松本ともこ)へー。ちょっと、びっくりします。
(吉田豪)アレンジ、最高ですよね(笑)。すごくいい。そんな感じで。
(松本ともこ)『ウィンター・ガーデン』。松田聖子さんのカバーを。
(吉田豪)そしてですね、最後の曲がですね・・・
(松本ともこ)今日、もう1曲聞けます。
(吉田豪)インスタントシトロンのそのパートナーの長瀬五朗さんが、いまレコード屋さんをやられてるっぽいんですけど。楽曲制作も復活させていて。で、いま地方アイドルで、福岡県世界遺産登録推進レディーMI6(エムアイシックス)っていうグループが出てきたんですよ。
(松本ともこ)ほう。
(吉田豪)これはアイドルっていうよりは、もうちょっとなんか大人な人たちが集まったグループで。で、僕も最近までぜんぜん知らなかったんですけど。タワーレコードのustreamでライターの南波一海さんっていう音楽ライターの方がやっている。それに遊びに行った時に聞いて衝撃を受けて。異常な渋谷系感だなと思ったら、これが長瀬五朗さんがいま作っているらしくて。
(松本ともこ)そうやってたどり着いたの?偶然?
(吉田豪)で、CDもまだ発売前なんですが。これ、南波さんルートで。オンエアーしますという(笑)。
(松本ともこ)ついにホントのところに南波さんの手間まで、かけていただいてありがとうございます。
(吉田豪)聞いてみましょう。ということで、MI6で『レッツゴーメイジイサン』。
MI6『レッツゴーメイジイサン』
(松本ともこ)いやいやいや、イントロから『おー!』となりましたが。MI6『レッツゴーメイジイサン』です。
(吉田豪)こんなかっこいい曲にね、ローカル色の強い歌詞が(笑)。
(松本ともこ)歌詞が乗ってますね。でも、大人ですね。6人ね。へー。ということで、今日はあのインスタントシトロン。片岡知子さん、そしていまそのパートナーの長瀬五朗さん。このお二人の実力というか、素晴らしい作品をたくさん紹介していただきました。じゃあ、南波さんもありがとうございます。
(吉田豪)ありがとうございます。
(松本ともこ)うれしいなー。で、気になった方はぜひwith youの携帯サイト。曲の内容などもチェックしてください。
<書き起こしおわり>