スポンサーリンク

ジェーン・スー 歌詞の書き方と上達のためのポイントを語る

ジェーン・スーの疑問 なぜカレー好きの男はこだわりが強いのか? ジェーン・スー 相談は踊る
スポンサーリンク
スポンサーリンク

作詞家のジェーン・スーさんがTBSラジオ『相談は踊る』の中で、リスナーからの『歌詞が上手くかけない』という相談に回答。歌詞を書く際に気をつけるポイントなどについて話していました。

スポンサーリンク

作詞は替え歌みたいなもの

(ジェーン・スー)いやいやいや、私、『作詞家・コラムニスト』なんて言ってますけど。そんなにね、たくさんの数もやっていませんし。まあ、作詞家と言えばほかにもたくさんいらっしゃるんでね。私なんかが話をするのは僭越ですが、と思うんですけども。

(吉田明世)どうですか?スーさんは。

(ジェーン・スー)あの、秋元康さんが以前、『作詞って替え歌みたいなものだから』みたいなことをおっしゃっていて。あの、昔はですね、昭和の40年代、50年代、60年代ぐらいまではそうだったのかな?『詞先(しせん)』って言って、詞が先にあったんですよ。で、それにメロディーをつけるっていうのがメインだったようなんですけど、最近はですね、『曲先(きょくせん)』と言って、曲があって、それに歌詞をハメていくっていう方が多いんですよ。

(吉田明世)へー。時代によって違うんですね。

(ジェーン・スー)そうですね。で、いまそれこそCMのタイアップがつく、ドラマのタイアップがつくっていうことが売れることの大きな条件のひとつだった時期がちょっと前まであったじゃないですか。いまはそこまででもないですけど、以前はそういうの、ありましたよね。そういう時、CMなんかで使われる曲、よく聞いてみるとサビがちゃんと15秒で終わるようになってるんです。

(吉田明世)あー!

(ジェーン・スー)そういう形があって、そっちから逆算してものが作られているっていう。歌謡曲だったりね、商業音楽なんていう嫌な言い方をする人もいますけど。まあまあ、ぜんぜん、大衆に好かれる楽曲っていうのが大事なわけですから。そうやって、その時のシーンに合わせて作られ方も変わっていくわけですけども。正直ですね、伝えたいことがある人が書くっていう、もちろんアーティスト気質の人もいると思いますけど。遊び半分みたいなことでまず始めてみたいっていうことであれば、すでにある曲、既存の曲にですね、自分で替え歌で歌詞をつけていってみてはどうでしょうか?

(吉田明世)おー。もう曲も作詞もってなると結構大変だけど、曲はとりあえず置いておいて、作詞だけでも・・・っていうことですね。

(ジェーン・スー)そうそうそう。で、売れている曲っていうのはやっぱり売れているだけありまして。すごくメロディーの展開が気持ちよくできていたりとか。あとは、そうですね。耳に覚えやすい音楽の音符が並んでいたりとかするわけですよ。っていうことは、曲はもう及第点が出てるわけじゃないですか。世の中に出ている曲なわけですから。それに自分で作詞をして、本人の作った詞と元々ある詞と比べてみると、『ああ、こんな短い曲の中にこんなにたくさんテーマが入れられているわ。本チャンの方は。だけど俺の方は、なんか部屋から1歩出ただけのところで歌詞が終わっちゃっているわ』みたいな。

(吉田明世)(笑)

(ジェーン・スー)とか、『あ、本チャンの方はものすごい景色が目に浮かんでくるけど、俺の方はぜんぜん心情のことばかり歌っていて、好きだ、嫌いだ、なんとかだ、心が痛む、ばっかりで、どこでこの人が歌っているのとか、男か女かもわかんないや』とか。比較してみるといろいろね、わかってくると思うんで。

(吉田明世)じゃあまずは作詞からですね。曲はあるものを使って。

(ジェーン・スー)はい。あるもので、自分で。なにがいいだろうな?なんでもいいです。今年売れている曲でも、昔の好きな曲でもなんでもいいです。で、自分でテーマを考えて、替え歌をやってみて。カラオケで自分で歌ってみるんです。今度。そうすると、歌詞って歌われることを前提にしてるじゃないですか。読むことじゃなくて。っていうことはつまり、どういう音で出てくるか?とか、あいうえおかきくけこの五十音のどの音を使って最初にいったら歌いやすいか?とか。聞こえやすいかもあるんですよ。あと、歌詞をギュッと詰め込むことによって、そこがすごくリズム感があったりとか。『ドーレミファーミレド♪』みたいなところで、一音にひとつの言葉を入れていくのか?それとも『しっちゃかめっちゃかナントカカントカ・・・♪』っていう風にふたつの音を入れていくのか?でぜんぜん聴感上も変わってくるので。そういうところも自分で少しずつ発見していけると思うんですよね。

(吉田明世)おおー。

(ジェーン・スー)そうするとね、自分の作詞が上手くなる前に、世の中の詞がすごく楽しめると思うので、いいと思います。あとはね、究極的には1ラインですよ。みんなが覚えているのなんて。たとえば、吉田さん。好きな曲、なんですか?

(吉田明世)好きな曲は、ええと、『Hello,again』です。

(ジェーン・スー)はい。じゃあ、歌ってください。

(吉田明世)えっ?なんていう・・・どんな曲だっけ?(笑)。

(ジェーン・スー)ええーっ?すごい!企画を、いきなり。『Hello,again』、誰の曲ですか?

(吉田明世)ええと、MY LITTLE LOVERさん。『トゥールールー、ルルルルルー♪』ですよね。でも歌詞が思い出せないの。スーさん。

(ジェーン・スー)いきなりいくのはどこですか?その曲、みんなに『歌ってください』っていうとだいたいみんな、『きーおくのなかでー♪』でしょ?

(吉田明世)それです!思い出した。

(ジェーン・スー)つまり、ここしか覚えてないんですよ。みんな。いまみたいに歌詞は覚えていない、曲は覚えていないって言っても、『この曲、歌って』って言ったら、ど頭から歌える人はたぶん相当のファンですよ。

(吉田明世)そうですね。Aメロからは。

(ジェーン・スー)だけど、『きーおくのなかでー♪』とかっていうところから歌えるっていうのは、やっぱりそこがすごくインパクトのあるメロディーと歌詞っていうことなんですよ。つまり、だいたい1個しか覚えてないの。

(吉田明世)あー・・・

(ジェーン・スー)じゃあ、吉田さんが生まれる前の曲ですけど、『もしもピアノが弾けたなら』っていう曲、知ってます?

(吉田明世)えっ?いや、わかんないです。

(ジェーン・スー)じゃあ、ドリカムだったらなんの曲が好きですか?

(吉田明世)ドリカムだったら、『うれしい!楽しい!大好き!』。

(ジェーン・スー)はい。じゃあどういう曲ですか?

(吉田明世)『トゥルルールールルー♪』

(ジェーン・スー)いや・・・(笑)。こいつ、歌詞聞いてねーっていうのがよくわかったよ。

(吉田明世)(笑)。あ、『うれしい たのしーい だいすーき♪』ですね。

(ジェーン・スー)つまり、そういうことです。タイトルにもなっているし、ラインというか、ひとつの塊しかやっぱり人間は覚えてないんですよ。売れた曲だとしても。だから、そこにどれだけ強い言葉を持ってこれて。で、『うれしい!楽しい!大好き!』って天才じゃないですか。どういう歌か、わかるじゃん。

(吉田明世)はい。

(ジェーン・スー)もうタイトルが『うれしい!楽しい!大好き!』だし、サビが『うれしい!楽しい!大好き!』だし。もう、うれしくて楽しくて大好きなんだ!っていうのがすっごいわかるじゃないですか。

(吉田明世)わかりやすい!

(ジェーン・スー)それぐらい、そのひとつの塊の言葉で伝えられるっていうことが大事だと思います。

(吉田明世)インパクト、大事なんですね。

(ジェーン・スー)そうですね。その言葉を選べるかどうか?が。見つけられるかどうか?が。そして歌った時に気持ちいいかどうか?が。高音だと『はひふへほ』が言いづらいとか。人によってありますから。そういうとこも考えて。まあ、いろいろありますけど。とにかく、替え歌をやってみる。あと、替え歌をやって原曲と比べてみる。そして、インパクトのあるひとつの言葉っていうのを作れるかどうかだと思います。僭越ながら。

(吉田明世)リスナーさん、だそうです。是非ね、いい歌詞作ってみてください。ありがとうございます。

(ジェーン・スー)というわけで、私が作詞した曲をここでお聞きいただきたいんですけど。これも、タイトルと言いたいことが全部一致っていうですね。これも、タイトルさえわかっていただければ、どういう曲かわかります。Tomato n’Pineで『キャプテンは君だ!』。

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました