久保ミツロウ・能町みね子と東京ポッド許可局員 自意識を語り合う

久保ミツロウ・能町みね子と東京ポッド許可局員 自意識を語り合う 東京ポッド許可局

TBSラジオ『東京ポッド許可局』の日比谷公会堂でのイベントに久保ミツロウさんと能町みね子さんがゲスト出演。マキタスポーツさん、プチ鹿島さん、サンキュータツオさんと自意識について語り合っていました。

(ナレーション)ここからは、8月24日の日比谷公会堂でのイベント、大東京ポッド許可局2014から、久保ミツロウさん、能町みね子さんを迎えてのゲストコーナーをお送りします。

(サンキュータツオ)えー、久保ミツロウ先生、能町みね子先生です!

(プチ鹿島)いよー!来ました!ありがとうございます!

(サンキュータツオ)鹿島さん、なんで下がってくるんですか?

(久保ミツロウ)どうも、今日は呼んで下さりありがとうございます。

(能町みね子)ありがとうございます。

(久保ミツロウ)すごいじゃないですか。こんだけ集まった中でやったこと、私たちもないんで。

(プチ鹿島)まあ僕ら、電気グルーヴっていうんですけども・・・

(一同)(笑)

(サンキュータツオ)嘘をつくな!

(マキタスポーツ)やっと会えたね。

(一同)(笑)

俺たちデトックス女子会

(サンキュータツオ)『やっと会えたね』じゃないでしょ!『やっと会えたね』とか、やめましょう。それ。というわけで、いまお二人はですね、オールナイトニッポン終了後、『俺たちデトックス女子会』のポッドキャストというのをやっているんですけど。ポッドキャストをやってみて、いかがですか?

(能町みね子)実感がないですね。

(サンキュータツオ)実感がない?

(能町みね子)6回とか。実質録音したの、3回でしたっけ?3・4回ぐらいしかまだやってなくて。しかも、本当にラジオが終わっちゃって、そのまだやりたかった気分を昇華するためだけにやっている感じですんで。別になにをやりたいというわけでもなく。

(サンキュータツオ)名残惜しくてっていう?

(能町みね子)ただ、その気持で。

(久保ミツロウ)あと、特に束縛もなく、期待に応えるということもなく、やってみたら何になるか?っていう一番初心の初心の、能町さんと電話で話していたら面白かったなっていうのを何かにアウトプットしたいっていう欲だけでやってるんで。まだまだ・・・

(能町みね子)とりあえず手応えとかは特にないですね。

(サンキュータツオ)まあでもある意味、純粋な気持ちでできているっていうことですよね。

(久保ミツロウ)そうですね。一番初心にまず。

(能町みね子)本当にノーテーマで。毎回、『じゃあやろうか』って言ってボタンを押してからしゃべって。ひとつも今日しゃべることを決めてないんです。

(サンキュータツオ)(笑)。あ、でも僕らも同じやり方です。

(能町みね子)あ、そうですか。『○○論』は後付けなんですか?

(サンキュータツオ)そうですね。だからいつも録り終わった後、『何論にする?』みたいな話を。むしろそっちの方が時間がかかったりもする時もあるぐらいで。まあ最近はディレクターさんが・・・

(マキタスポーツ)もうそん時、俺タツオと離れたいって・・・

(サンキュータツオ)(笑)。もう飽きちゃってね。

(マキタスポーツ)もうピロートークはいいや、みたいな。気分的にそんな感じになっていて。

(サンキュータツオ)なるほど。で、お二人というと、やっぱり『こじらせ女子』という表現がね、やっぱり流行語大賞と言ってもいいんじゃないかな?というぐらい。

(久保ミツロウ)大賞じゃないとは思うんですけど。あと、一応私たちはこじらせを自称はしてないんですよ。自称してないし、『私たちはこじらせ女子でーす!』みたいな免罪符として使ったことは一度もないんですよ。

(サンキュータツオ)それは大事なことですね。

(プチ鹿島)それがもう、結構こじれてませんか?

(サンキュータツオ)(笑)。こら!

(久保ミツロウ)そこも自覚しております。

(能町みね子)でも本当にそうなんです。なんか、『こじらせ女子じゃないですよ』って言っていること自体がこじらせているっていう複雑な構造になっていて。で、もっと言うと、そもそも『こじらせ女子』って言い出したのは私たちじゃないのに・・・

(プチ鹿島)そうなの!?

(久保ミツロウ)そうなんです。『こじらせ女子』っていう言葉を生み出したのは、雨宮マミさんという方が発言をしまして。

(能町みね子)『女子をこじらせて』という本を書いたんですよ。

(久保ミツロウ)で、それも『こじらせ女子はこんな女です』って言っているんじゃなくて、自分はこういうことで自分の女性性をこじらせたっていう自伝的な話であって。決して他人を選別する話ではないんですよ。だけど、それを出したばっかりに、『じゃあどういう女性がこじらせ女子ですか?タイプ別で語ってください!』っていう仕事が来るようになっちゃうんですよ。

(サンキュータツオ)あー!なるほど。

(久保ミツロウ)で、『でも私はその選別をしたくない』って言っても、そのこじらせをもし商売にするいうんだったら私たちももう割り切って、『はい!こじらせのことは何でも聞いてください!こじらせの中心にいます!』っていうのをやるんですけど。それはしたくないばっかりに、うまく稼げてないんですよ。仕事を断って・・・

(マキタスポーツ)(笑)

(能町みね子)稼ぎが下手なんですよ。

(マキタスポーツ)いま、すごく大事なことを言ってるよ。

(プチ鹿島)大事なことを言ってますよ。

(能町みね子)本当、稼ぎが下手ですね、私らは。

(マキタスポーツ)そこの周辺にいちゃダメなんだよね。もう何食わぬ顔して、こじらせ女子のことをガンガン語っていくっていう。

(能町みね子)『こじらせ関係なら、全部呼んでください!』って気持ちになればベストなんですけどね。

(プチ鹿島)たしかにね。

(能町みね子)そうなれないんですよ。今やっているテレビ番組も『久保みねヒャダ こじらせナイト』って言ってるんですけど。昨日もやってましたけど、あのタイトルも勝手に決まっていたんで。『こじらせナイトにしましょう』って私らが言ったわけではなく。

(サンキュータツオ)自称したわけじゃないんですね。

(久保ミツロウ)ないし、もうあれをやることによって、とりあえずこじらせを形骸化させたいっていう。もうロックと一緒で、『これがロックだ!』って言ったら、じゃあロックって何?っていうぐらいの。それぐらいに形骸化させたいんですよね。

(能町みね子)こじらせをロックだと。

(久保ミツロウ)そう(笑)。

(プチ鹿島)久保先生、ご自分の本業でたとえばマンガがすごいヒットして一人歩きしていって、世間の人が勝手にわかりやすく説明するみたいな経験は、いままではなかったんですか?

(能町みね子)久保さん、すごいありますよね?

(久保ミツロウ)むちゃくちゃありますよ。

(プチ鹿島)そういうのは、やっぱり遠くに行けば行くほど、伝わっているっていう。逆に言えばそういう証明でもあるじゃないですか。

(久保ミツロウ)たしかに、四万十川のほとりで読まれていたら。自分のマンガを。私のマンガはここまで行ったのか!っていう感慨はあるんですけど。そこまで正確に何かが伝わっているかどうかはわからないし。正確に伝えるのが正しいわけではないじゃないですか。で、その・・・

(サンキュータツオ)まあ、誤解してもらうっていうことも含めてね。

(久保ミツロウ)で、『モテキ』を書いたことによって、ちょうどそのタイミングでよくインタビューとかを受けることになって。話すようになってから、『自分はこう思っている』とか『どういう人がモテると思いますか?』っていう話をその頃、闇雲にしていったら、『結局お前は自意識が過剰だからあんなマンガを描けるんだ』とかいう、こう、なんでしょうね?まあマンガを描くって自分の自意識も利用しつつ、いろんなものを含めてアウトプットしていっているものじゃないですか。そしたら、やっぱり作品がいろんな人に届くことによって、『こんなマンガを描くやつは、こんなやつだ!』とか。自分が決めた自意識以外の、他人が勝手に自分の性格はこうだ!って決めつけられることは、特にまたテレビとかに出るようになってからは・・・

(サンキュータツオ)まあ、そうですよね。

(久保ミツロウ)より一層多くなるわけですよ。で、それはそこまで私は思って発言したことじゃないっていうことが勝手に違う意味でとらえたりっていうのもあって。いま、こじらせ女子は自意識過剰でってあるんですけど。私は自意識を超えた、他人から決めつけられた、お前はこういう人間だ、お前の身の程をわきまえろって言われた、それとどう折り合っていけばいいのか?っていう悩みにいま、次のステージにいってるなって思うんですよ。

(サンキュータツオ)ああ、面白い。

(久保ミツロウ)自分みたいな人間はテレビに出ちゃいけないと昔は思っていたんですよ。自分は別に美人でもないし。でも、ちょっと出ることになったって言ったら、『お前みたいな人間が。ブスだ、ババアだ、デブだ、そのしゃべり方は気持ち悪い、マンガ家はテレビに出ちゃいけない、しゃべっちゃいけない』っていうことを言われて。なんか自分が意識して控えていたことを、まあでも気にしすぎてもあれかな?って思って。私ぐらいのレベルの顔の人、世の中にたくさんいるんですよ。で、その人たちに私は別に自重しろとは思えないわけですよ。

(能町みね子)たまにすごい自意識がなさすぎる人に会うと、すごいリセットされるんですよね。この間、一緒にロケで旅行に行ったんですけど。私ら、ロケで旅行に行くような芸能人っぽくなっちゃったんですよ。すごいびっくり・・・

(マキタスポーツ)いいじゃない。一時期のオセロ見ているような感じ・・・

(サンキュータツオ)ダメでしょ!髪型だけで言ってんの?違いますよね?どっちか、引きこもっちゃうみたいな感じになっちゃいますから!それだと。やめて。

(能町みね子)オセロで言うと、久保さんが危なくなるんですか?

(一同)(爆笑)

(久保ミツロウ)ああ、そうです。私がたぶんすき焼きを食い過ぎて太るんです。

(マキタスポーツ)すき焼きを食い過ぎる。

(サンキュータツオ)久保さん、引きこもってもマンガ描けますから。大丈夫です。

(久保ミツロウ)そうですね。

(能町みね子)そう。それで旅行に行って、本当の北の青森のおばちゃんに、おばちゃん、私たちのことをたぶんよく知らなかったんですよ。でも、『もっとたくさんテレビに出てがんばってね』ってすごい純粋に言われて。あ、なんかそれ、いいって思っちゃって。

(久保ミツロウ)いいなあって。

(サンキュータツオ)ああ、なるほど。

(能町みね子)そう言われると、がんばらなきゃ、みたいな気持ちに初めてなって。

(サンキュータツオ)そうですよね。

(プチ鹿島)たぶん世に出るってそういうことじゃないですか。やっぱり、『ああ、変わっちまった!』とか言う人はいつもいるけど、それより、もう本当に田舎のおじちゃんとかおばちゃんの方が、フッと出会ってくれる。そっちの方がやっぱりデカい。多いじゃないですか。そっちに折り合いをつけた方が、ぜんぜん得じゃないですか。

(サンキュータツオ)でもそこって、その田舎のおじちゃん、おばちゃんとかにも知られたいって純粋に思いました?

(能町みね子)そのおばちゃんだけには、ちょっと思いましたね。

(久保ミツロウ)そう。思いました。

(サンキュータツオ)期待に応えたいなっていうことですよね。

(久保ミツロウ)そう。たまたま出会った、フラットな状態で出会った人に応援されるってなると、やっぱ素直な気持ちで。ひねくれてるって、なんか自分も思っていたけど、他人にすごくいろんなことを言われて余計ひねくれたっていう部分はあるんで。やっとなんか真っ直ぐにそう見てくれる人がいたら、真っ直ぐに見返したいっていう。なんか、そっちの方が新鮮なんですよね。

(サンキュータツオ)その人たちは、どういう風に認識してるんですか?マンガ家さんとして?

(能町みね子)ええと、テレビのロケ。なんらかのタレントだと思ったんでしょうね。

(久保ミツロウ)そうそうそう。

(プチ鹿島)自意識ね。

(サンキュータツオ)でもね、ちょうど僕らもラジオでね、オンリーワン論っていうのがあってね。なんかこう・・・

(プチ鹿島)あれも自意識の話ですよ。

(サンキュータツオ)別に自意識過剰が悪いとは言わないんだけども。まあね、ちょっと気になる。あなたはそこまで自意識過剰じゃなくてもいいんじゃないか?みたいなね。

(マキタスポーツ)これをいちばん最初にね、僕がネタにして言った時っていうのは、『おじいさんが戦争に行って、もし亡くなって命を落としていたら、いまここに僕はいないんだ』っていうようなポエムがフェイスブックであったんですよ。で、なんかすげーモヤモヤするんだけど、つって。聞いてくれる、二人?っていうところから始まったのね。そのポエムはなんだ?と。だって別にもう一方で考えると、別にそうでなくたっているじゃねーかよ!っていう。

(プチ鹿島)生きてるじゃねーかよっていう。

(マキタスポーツ)生きてるじゃねーかよ!っていう話でね。それをなんか特別な存在であるかのようなことを、なんかうっとりと語っているのを嫌だねっていう話。

(プチ鹿島)想いは誰でもあると思うんだけど、それをこう、第三者に表現するっていうのはなかなかのうっとりだなっていう。

(マキタスポーツ)もう一方では自分のことを本当にone of themでね。その他大勢にスイッチするかのようにしてさ、埋没させることによって都合よく存在していたりとかするでしょ?たとえばカテゴリーとかさ、属性とかさ。

(能町みね子)私もさっきちょっとパンフレット読ませてもらったんですけど。あの中で気になったのは、小保方さんが出てきた時に『同じ女として誇りに思います』っていう・・・

(一同)(爆笑)

(プチ鹿島)やっぱり引っかかりましたか!

(マキタスポーツ)あれ、引っかかるよねー!

(久保ミツロウ)あれはね、『主語をデカくする問題』ってやつなんで。

(能町みね子)あれは、じゃあなんで・・・『同じ兵庫県人として誇りに思う』でもいいわけですし。

(サンキュータツオ)そうですね。『同じ学者として』があってもいいと思うし。

(能町みね子)『同じAB型として』でもいいわけだし。そこでなんで、『女』をチョイスしたの?って思うんで。すごい嫌なんですよ。

(プチ鹿島)あの、林真理子さんについてはお二人、どう思いますか?

(久保・能町)(笑)

(サンキュータツオ)唐突すぎね!?

(プチ鹿島)っていうのは、違う。林真理子問題って結構出てて。あの人・・・

(マキタスポーツ)あと、なんでそんなウケるの?林真理子なのに。

(観客)(笑)

(サンキュータツオ)まあ、俺らにとって林真理子って大きなテーマなんですよ。

(プチ鹿島)あの方って、こじらせ女子のように見えて、こじらせてないじゃないですか。自分の野心、欲望の前にザーッ!っと走って行って。

(サンキュータツオ)だから『すくすくと育ったブス』っていうことですよね?

(マキタスポーツ)(爆笑)。おい!火薬庫!コラッ!

(サンキュータツオ)違う?

(プチ鹿島)『明るく元気なブス』っていうことだから・・・

(サンキュータツオ)明るく元気・・・同じでしょ!『明るく元気なブス』ってなんですか!

(プチ鹿島)こじれてないじゃないですか。

(マキタスポーツ)『山梨のブス』でしょ。

(サンキュータツオ)山梨のブス(笑)。山梨代表のね。

(マキタスポーツ)(笑)

(マキタスポーツ)実はこじれてないじゃないですか。あれは世代の問題なんですかね?やっぱり。

(久保ミツロウ)世代じゃなくあの人はたぶん・・・ブスっていうのは私はどうかと思いますよ。ブスって言ったところでぜんぜん面白くもなんねーよ!っていうところはあるんですけど。

(サンキュータツオ)(笑)。怒られた。

(久保ミツロウ)林真理子さんは、たぶんかなり逆風にいままでいっぱい煽られてきたんですよ。

(プチ鹿島)いや、本当にそうです。『野心のすすめ』とか最高に面白いですよね!

(久保ミツロウ)だけどそれに対する筋肉がどんどん付くタイプなんですよ。だから普通の人だったら倒れてしまうような木でも、どんどんどんどんすくすくと育っていくっていうのが林真理子さんみたいなタイプで。

(プチ鹿島)僕も別に林真理子さんをどうのって言うわけじゃなく。むしろ、あのエネルギッシュ性っていうのはすごい憧れてるんですよ。

(サンキュータツオ)筋肉だよね。やっぱ。

(プチ鹿島)だってあれだけ叩かれて叩かれて。でもいま、セレブになって。もう叩き疲れたじゃん。みんな、もう。

(一同)(笑)

(プチ鹿島)もうセレブになってるんです。週刊文春でゴキゲンなセレブコラム書いてるんですよ。

(久保ミツロウ)もうみんな叩き疲れて。涙の跡を残しながら、すやすや寝ちゃってますよね。

(プチ鹿島)あれはね、すごいよ!と思ってね。

(マキタスポーツ)叩き疲れさせたブスと。

(サンキュータツオ)そう。だから『さよならドラえもん』におけるジャイアンみたいな感じになっている。

(マキタスポーツ)そうなの?

(サンキュータツオ)そうですよ。のび太を叩き疲れた。

(プチ鹿島)いや、でもこれ、叩き疲れるっていまのこのSNS全盛の時代とかで、ひとつの攻略法かもしれないですよ。有名人側は。

(サンキュータツオ)たしかに。叩き疲れさすっていう。村本さんとかもそうですもんね。

(久保ミツロウ)それは、厳しい!っていうか、『ブスは叩いてもいいんだ』っていう意識をのさばらせるのが嫌だっていうのがあって。

(サンキュータツオ)ああ、たしかに。

(能町みね子)私らがラジオをやっていた時に注意していたことを1個、言わなかったんだけど。『自分の女性性の自虐をしない』。

(マキタスポーツ)どういうこと?

(能町みね子)『私らはブスだから・・・』っていうのは絶対に言わない。

(マキタ・鹿島・タツオ)あー!

(能町みね子)『ブスだから』『太っている』『外見がどうの』『モテない』とかいう自虐をしないっていうのを決めていたんです。

(サンキュータツオ)なるほど。なるほど。

(マキタスポーツ)それはいいよ。そっちの方がいいわー。

(能町みね子)それをすると、別に女芸人さんをくさすわけじゃないんですけど。女芸人さんのそういう笑いの取り方が私らはあんまり好きじゃなかったから。

(マキタスポーツ)俺も大っ嫌い。

(能町みね子)なんかもう、連綿とそういう人ばっかり、どうしても出てくるじゃないですか。でも森三中の人とかって、別にそれをやんなくたって面白いんですよ。大島さんとか、めっちゃ面白いんですよ。別にあんなブスだとか言わなくても。だからそれを私らがもう1回かぶせることなんてする必要がないし。そういうところじゃないところで面白い話ができるはずって思っていたんで。ここだけはしないって言って、そういうメールも全部はじいてました。

(サンキュータツオ)へー!すごい!

(久保ミツロウ)やってました。それ以外の部分で楽しめることなんて、世の中ゴマンとあるわけですよ。

(サンキュータツオ)たしかにね。品が良い。

(プチ鹿島)いいですか?僕、言って。自意識の話になるかもしれないですけど、いま、アイスバケツチャレンジってあるじゃないですか。あれってお二人、どうご覧になってます?もしくは、指名されたらやります?

(久保ミツロウ)まあ、やらないよね。

(能町みね子)やらない。

(サンキュータツオ)やらない(笑)。

(久保ミツロウ)でもそれは、あれはやる・やらないっていう、どっちが正しいっていうのを決めることがあれではないっていうので。自分はそれに対してどのスタンスでいるか?っていう。ただ、それをアピールすればいいだけで、それに対して、なんか他人を穿った見方しすぎるっていう、まさに本当そっちの方がチャレンジですよ。

(プチ鹿島)だからそれを叩く人っていうのも、なんかね。だからあれ、正しい・正しくないじゃなくて、やっぱり好きか嫌いかで。僕は嫌いなんですよ。僕とマキタさん、来たんですけど断ったんです。

(能町みね子)あ、来てるんですか?

(サンキュータツオ)来てないでしょ!嘘つくな!そんなの。

(久保ミツロウ)来てないの!?

(サンキュータツオ)裏取れないでしょ?

(プチ鹿島)俺、来た来た。

(マキタスポーツ)俺、チャンス大城から来た。

(サンキュータツオ)いや、なんでだよ!?大城、それ自主的にやってるでしょ?それ。

(プチ鹿島)いや、でも本当僕、来たの。

(サンキュータツオ)誰から?

(プチ鹿島)ある落語家さんの方で。落語の方だから、でも俺それまで知らなかったの。その運動って。火曜日ぐらいだったから。その次の日ぐらいに武井壮が、あれね。こんな問題になっているって知って。したら、その方がありがたいことが、事前に『もし賛同していただけるなら、明日動画の中でお名前を出します。いいですか?』って言われて。もう2秒で・・・

(一同)(笑)

(プチ鹿島)だって、その方が誰から紹介されたって、勝間和代ですよ。

(一同)あー!

(久保ミツロウ)ちなみに勝間和代さんは、されたんですか?

(プチ鹿島)してます。してます。

(能町みね子)そりゃするでしょう。

(サンキュータツオ)だって筋肉ある人ですよ。

(プチ鹿島)この人、やるだろうなっていう人は軒並みはやってませんから。だからだいたい僕のポリシーの中で、勝間和代の逆をやれば人様に後ろ指さされないって・・・

(一同)(笑)

(プチ鹿島)あるんで。お断りしたんです。

(サンキュータツオ)ね。逆・逆を行って勝間さんがあそこまで行ったんですから。

(プチ鹿島)やっぱりあれ、やる・やらない問題って結構・・・だから『俺は芸能人だからやる』っていうのも、それはそれでいいと思うんですよ。

(サンキュータツオ)そうでしょう。それはだからブログで結婚を報告するのと一緒でしょう。

(プチ鹿島)そうそうそう。あれは引き受け問題ですよね。それぞれのね。

(サンキュータツオ)ベタをやるっていうね。

(久保ミツロウ)自分で氷水をかぶるか、誰かのメンツに氷水をぶっかけるかのどっちかっていう、この状態がすごくヒリヒリしていて怖いなっていうのはね。

(サンキュータツオ)たしかに。踏み絵ですよね。もうね。あれ、でもいつか来るかも。マキタさんは?どうする?もし来たら?

(マキタスポーツ)俺はもう、昨日ホテルの一室で1人でやった。

(サンキュータツオ)なんで1人でやってんの!?

(マキタスポーツ)もう、見えないところで。

(サンキュータツオ)あ、それで今日、頭皮の方が・・・

(マキタスポーツ)頭皮、関係ねーよ!

(プチ鹿島)関係ねーよ!なに言ってんだよ!俺ら、こじらせてるからな!

(マキタスポーツ)なんでお前、2000人の前で恥かかせるんだよ!

(サンキュータツオ)(笑)。そうですか。鹿島さん、あと聞いておくこと、ありますか?

(プチ鹿島)ええと、だからアイスバケツチャレンジ、聞いたでしょ。林真理子、聞いたでしょ。

(久保ミツロウ)私が聞きたいことは、うちらも言っていた話なんですけど。有名人が死んだ時に『天国に言っても○○してください』問題っていうのがあって。

(プチ鹿島)僕らで言うところの『ご冥福をお祈りします』問題と同じです。

(サンキュータツオ)1回も面識のない方に、ご冥福をSNS上で言うのってなんなんだろう?って。

(プチ鹿島)ビーチフラッグ合戦といいますか。

(能町みね子)私も『R.I.P』って書く人、大っ嫌いです。

(一同)(笑)

(能町みね子)HIPHOP文化じゃないくせに、なんかR.I.Pとか知らない人に書いて。ハンコを押したみたいな感じで書いてますよね。あれね。すごい嫌いなんですよ。

(プチ鹿島)なんなんですかね、あれね。

(久保ミツロウ)自意識問題に引っかかるのかもしれないんですけど。まだ私は現実生きているからそういうことを勝手に思っちゃうんですけど。死んでしまったら、その人が天国に行って、その人がやりたかったことを好きにできるよねっていう、勝手に他人が決めた、その人の意識を勝手に他人が引き継ごうとするわけじゃないですか。で、まあ私とかだったら『天国に行っても好きなだけマンガを描いてくださいね』って言われても、もうそんな面倒くさいことしたくねーよ!と思うわけですよね。天国で。

(サンキュータツオ)たしかに。決めんなよ!みたいな。

(久保ミツロウ)だからもしお笑い、春一番さんだったら、『好きなだけ天国で猪木のモノマネをしてくださいね』になるじゃないですか。

(マキタスポーツ)『好きなだけ酒飲んでください』とか。

(能町みね子)『酒飲んでください』の方が正しい気がしますね。

(久保ミツロウ)正しいじゃないですか。でも、私がなんかそのご冥福の言い方、それは間違ってるんじゃねーか?って思ったのは、研究職の人が虫の研究をしていて。ハエかなんかの。そしたらその人が、まあ早く、若くして亡くなられて。その身近な人が『天国に行っても好きなだけハエの研究をしてくださいね』っつって。もういいじゃん!天国に行ってもその研究はさせなくてもいいじゃん!っていう。

(サンキュータツオ)たしかに。

(プチ鹿島)だからさっきの絶対正義の気持ちよさになるんですよね。だってそれを言ったら突っ込みようがないですもんね。周りはね。

(久保ミツロウ)ないじゃないですか。本人は『そう思っているでしょ?』って言われても、もう死んじゃったんだからそんなこと言わねーよってなっちゃうんで。もし自分が死んだらなに言われるとか、あります?『天国に行って○○』って。

(サンキュータツオ)まずだって地獄に落ちるだろ、この人っていう人もいるからね。うん。別にそんないい人じゃなかったし、っていうね。

(マキタスポーツ)でも、いいことしたい欲はすごく・・・だから人をこう、くさしたいっていう欲も満たされる時代だけど、いいことしたい欲っていうのも、どんどんね。いいことしたい欲、すごいよな。

(サンキュータツオ)感動大好きだもんね。

(マキタスポーツ)やりたい放題だよね。基本的にね。

(能町みね子)リツイートするのって、そういう気持ちですよね。みんな、すごいリツイートしますよね。

(サンキュータツオ)味付けが濃いものに飛びついてるっていうことでしょ?

(プチ鹿島)だからちょっと誰かヤンチャなことをするとさ、誰かが死んだ話でさ、死んだ人とかのニュースで。じゃあ、『遺族の気持ちを考えて言ってるのか?』問題も似たようなものですよね。遺族の気持ちって、そこ絶対正義じゃないですか。

(サンキュータツオ)あれさ、正論IPPONグランプリだよね。正論のIPPON!みたいなさ。それをRTしてって、みたいな。

(プチ鹿島)それは自戒を込めてですよ。そういう風にならないようには気をつけようと思うんですけど。

(久保ミツロウ)そうなんですよ。そういうのにやっぱり人一倍、たぶんここにいる3人も敏感で。○○論を言ったところで、やっぱりそこからはみ出てしまうのがいっぱいあるけれども。ちゃんとそれを聞き入れて、やっぱりそれなりにカスタマイズして、またアウトプットしていこうっていう欲がある人じゃないと、自分の、なにかこういう考え方をしているって言ったら、他人は結構その論をずっと守っていると思われちゃうんですよね。

(サンキュータツオ)うん。そっか、たしかに。

(久保ミツロウ)だけど、どうしてもその時はやっぱりいまの材料でこういうことを思うって言っても、やっぱりそこは多少今後ともいろんな人の話を聞いて変わっていくっていう柔軟さ?やっぱりそれがこの東京ポッド許可局にはあるような気がするんです・・・

(サンキュータツオ)なんでまとめに入ってるんすか!?

(プチ鹿島)おっ!俺、いま気持よくなっちゃった!気持よくなっちゃった!

(サンキュータツオ)ちょっと待って下さい!気持よくなるのがおかしいし!

(プチ鹿島)1回休憩でいいかな?気持よくなっちゃったよ、俺。

(サンキュータツオ)まあでも、そういうね、1度やっぱり自意識目覚めた人はね。それと付き合っていくしかないですもんね。

(久保ミツロウ)ない。それで他人がどんなことでそういう自意識を言ってるか、こいつはこんなことを思っているって勝手に言ってるか、そういう線引をいろいろ見ていって、発言していくっていう戦場に来たと思って。だから、戦友だと思ってます。私。

(プチ鹿島)本当、そうだと思う。

(サンキュータツオ)だからここにいるみんなも、本当戦友ですね。

(プチ鹿島)いや、本当そうだと思います。

(久保ミツロウ)本当ですよ。

(サンキュータツオ)ありがとうございます。まあ、じゃあ今日は完全に自意識の話ができたっていうことで、いいですかね?

(マキタスポーツ)いいですね。なかなか。まあ、よくしゃべるおばさん5人・・・

(サンキュータツオ)5人!

(プチ鹿島)おばさん5人です。

(サンキュータツオ)しかもみんなメガネっていうね。

(終了のチャイムが鳴る)

(サンキュータツオ)というわけでね、あっという間でしたけれども。密度の濃いお話、ありがとうございます。

(プチ鹿島)ありがとうございました。

(久保・能町)ありがとうございました。

(サンキュータツオ)久保ミツロウ先生、能町みね子先生でした。ありがとうございます!

<書き起こしおわり>

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