宇多丸が語る 春日太一・玉袋筋太郎との激しい飲み会の夜

宇多丸が語る 春日太一・玉袋筋太郎との激しい飲み会の夜 宇多丸のウィークエンド・シャッフル

宇多丸さんがTBSラジオ『タマフル』で、春日太一さん、玉袋筋太郎さん、コンバットRECさんらと飲み会をした際のエピソードを語っていました。

(宇多丸)ということで、私も酒を飲んだりなんかするわけですけど。先ほど、『飲み過ぎは・・・』なんて言いましたけど、なんの話か?と言いますと、これ、あのラジオで。昨日のたまむすびで玉袋筋太郎さん、お話あったみたいですけど。ちょうど水曜にですね。毎週水曜日に東京ローカルの夜の番組『バラいろダンディ』っていうのに、玉袋筋太郎さんと私、室井佑月さんと3人で出てるんですけど。で、番組終わりに玉さんと飲みに行ったりって、たまにあるんですけど。ちょっと今回ね、TBSラジオ。お聞きの方、おなじみですかね。津波古さんね。たまむすびとかトップ5とか。そしてのこの番組、現在プロデューサーでもある津波古さんのセッティングで飲み会が設定された。

いつもだったら玉さんと勝手に飲むんですけど、今回は設定があった。これ、どういうことか?っていうと、いま、もう私がいちいち紹介するまでのことはない、『あかんやつら』。諸々で。あと、仲代達矢さんのあのね、ロングインタビューの本でもおなじみですね、春日太一さん。いま、古い日本映画の若き紹介者として、もう第一人者ですよ。週刊文春などでも連載を持ってね。大変な方です。お忙しい方です。春日さんと、玉さんと、僕とで飲むっていう場をセッティングするっていうのを津波古さんが企んでですね。これ、なんで津波古さんが企んでいるか?っていうと、当然タマフルのプロデューサーとして、思うところがあったんでしょうね。これはなにかの伏線なんでしょうね。春日さんと私が飲むっていうのはね。

まあ、以前から僕、『(小島慶子)キラ☆キラ』の時とかかな?前から春日さんの本、ちょいちょい薦めたりしてたんですけど。とはいえ、あんだけお若いのにものすごく取材もガッチリされて。日本映画の歴史に対して強いお考えをお持ちの方なので。正直、ちょっと怖いんじゃないかな?って思っていたんですけど。以前、玉さんと飲んだ時に、『非常に話しやすいし気さくな人だよ。宇多ちゃんなんか、絶対合うと思うけどね』と。『そうですかね?』って。で、飲み会を設定してもらったと。飲み会を設定してもらったのはいいんですけど、その数日前ですかね?私の友人。みなさんご存じですかね?コンバットRECという男がおりましてね。

コンバットRECはとにかく、先週ぐらいからメールがガンガン来るわけです。『飲みに行こうよ』と。『嫁が実家に帰ったから』っていう(笑)。『飲みに行こう』っていうのがガンガン来て。『俺にはいましかない!』っていう(笑)。まあ、切羽詰まったメールが来たもんで。で、まあお互い都合が合わなかったもので、だったら水曜の春日さんと玉さんの飲みによろしかったら・・・実は前の春日さんの飲みの時にRECさんも一緒にいたので。もうね、気心も知れているでしょうし、そこに合流してはどうですか?ということでご一緒してですね。

『長渕剛とはなにか?長渕剛と俺たち』

で、まあ私がたまに行っている居酒屋というか。ちょっととっておきの居酒屋がありまして、そこで集まりまして。盛り上がりましたよね。それに関してはちょっと玉さん、ちょいちょい話していたと思いますけど。まあ、長渕剛ですよね。長渕剛の話が多かったですね。『長渕剛とはなにか?長渕剛と俺たち』みたいな話。要は、長渕さんっていうのは元々フォークシンガーで。『おお順子♪』なんつって。割となんて言うんですかね?ひ弱なイメージがあったわけですね。どっちかって言うと。まあ、表にはなっていましたけど、どっちかって言うと細い感じでね。細いけど突っ張るみたいな、そういう感じのイメージだったのが、志穂美悦子さんとご結婚されて。

志穂美悦子さんっていうのはみなさん、ご存知かわかりませんけど、コンバットRECというね、一応ビデオ考古学者という肩書ついてますけど。そのコンバットRECの、なんて言うんですかね?まあ、理想の女性というか、理想の人間というか。要するに、悦っちゃん大好きなわけですよ。で、ご結婚されて。要するに志穂美悦子さん、JAC出身。身体能力高い、非常に格闘能力も高いということで。その志穂美さんに対抗するかのごとく、長渕さんは体をお鍛えになってということで。要するに、本来そうじゃなかった人間が、強さというものに憧れて。しかも、志穂美悦子さんという女性なんだけど、強さに憧れてというか、対抗すべく強くなっていったという結果の長渕剛というのは、一転いまはああいう感じのマッチョヒーローみたいになっているけど、本来は、っていうか俺らが目指せる範囲の上限みたいな(笑)。

なにの範囲かわかりませんけど。長渕剛が上限である、みたいな(笑)。失礼極まりない論法をですね、展開して。それでキャッキャキャッキャやっていたわけです。で、まあその春日さんもですね、僕のことなんか・・・俺ごときが映画のことなんか言ってますけど。春日さんに比べたら、ぜんぜんもちろんド素人ですから。どう思われているのかな?なんて思っていたんですけど、まあこの番組のこともご存知いただいていたし。あとまあ、意外というべきか。プロレスとかもすごいお詳しくてですね。あとですね、僕がずっとBUBKAで連載しているアイドルソングの評論『マブ論』ってありますけど、『マブ論もずっと読んでいます』みたいな。えっ!?って。ちょうどそれは元モーニング娘。の後藤真希さんがね、ご結婚発表されたという。そういうような話題をした時に。『あっ、意外ですね』って。

だからプロレス、そしてアイドル。モーニング娘。で、映画じゃないですか。なんか語り口も見てると、あんまり初めて会った感じがしなくなって。あっという間に。いきなり意気投合されていただいて。で、まあ飲みあげてですね。そっから先、玉さんもおっしゃっている通り、新宿のとある文壇バー。なんか知らないけど、そこ行っちゃうんですよね。玉さんと西村賢太さんが大げんかした。おふたり、大親友であるんだけど、そこで飲み過ぎて大げんかされたという、いわくつきのがございまして。で、そこ行って玉さんもおっしゃっていた通り、僕とコンバットRECが一悶着はじまったわけですよ。一悶着って言いますけどね、まず玉さんの言っていることには若干の脚色があるわけですよ。

『野郎!表に出ろ!』って2人、表に出て行ったって言うことになっていますけど、そんな男らしいセリフは我々2人とも口に出したこともございませんで。どっちかって言うと、言っているうちに口論になって。コンバットRECが『俺、帰る!そんなこと言うなら、俺、帰る!』って帰ろうとしたのを、俺が『ちょっ、待てよ!』っつって表に出て行って。で、表で甘咬みしあって。で、帰ってきて2人で普通に飲んでいたっていう、まあそういう話ですよね。で、まあ後ほどtwitter上でもRECがね、『なにが起こったか覚えてない』。まあ、それはお馴染みのことなんですよ。2人がなんか口論しているんだけど。結局、昔ね、杉作J太郎さんがずーっとそれを横で見てたら、6時間後、完全に立場が逆転してたよと(笑)。言っていることの主張の極が逆転していたという。北極と南極が完全に逆転していたという。それで呆れ返ったっていう話がある。

そんなような話でね、大したことないんですけど。はい。で、まあそこは事なきを、っていうかお馴染みの感じで。みなさんね、ご迷惑をおかけして。RECは明日用事があるっていうんで、早めに帰してですね。津波古さんも翌日、たまむすびがあるっていうから早めに帰してですね。で、そこで玉さんたぶんね、僕らも相当飲みあげていて、僕も記憶が相当曖昧なんですけど。覚えてらっしゃらないのかもしれないですけど、その後、玉さんと春日さんと僕で三次会に行ったんですよ。で、ここがまたすごい。三次会に行くまでの道のりが私、非常に印象的なことがございまして。要は玉さんって地元、新宿なわけですよ。しかも、新宿の歌舞伎町のラーメン屋で高校の頃、バイトをされていて。

要するに裏道も知り尽くしているし、ありとあらゆる建物の裏みたいなものも。新宿の裏の道・裏街を知り尽くしているわけですね。で、そん時の経験を活かしてと言うべきかわかりませんけど。とにかくその、三次会。いまやっている店、あそこあるから。あそこ行こうよって移動する時、玉さんが『とっておきの道で行こう!』って。俺のとっておきの道だってどういうことか?っていうと、歌舞伎町とか、みなさん歌舞伎町とか新宿を歩かれている時、普通にビル立って、表通り歩いているから。あんまりそこ、目をつけないと思うんですけど。早い話が、ビルとビルの隙間ですよ。道じゃないですよ。ビルとビルの隙間ですよ。あの、イッセー尾形さんの一人芝居で入りこんで取れなくなっちゃうの、あるじゃないですか。ああいう・・・あれよりは、スッとうまく通れば通れますよ、それは。

っていう隙間を、『ここ、行けるんだよ』ってスーッ!ってこう、ガンガン、何ヶ所も通って行くわけですよ。ただ、基本的には歩道ではないですし。っていうか、人が通ったのはいつぶりだろう?みたいな感じ。で、通ったとしても、こんなとこ通る・・・っていうか、ここに来ることはね、まあ、ね。とにかく早い話が、おそらく不潔は不潔でしょうね。とかさ、動物やら何やらもいるかもしれませんし。糞尿、動物、嘔吐物・・・いろんな、ありとあらゆる、もしくはわかりませんよ。イメージですけどね、なんか良からぬものが隠してあるとかね。とにかく、アンダーグラウンド感あふれる道なわけですよ。そこを玉さんが昔とった杵柄でバーッ!っと通って行く。その後ろを春日さんと僕が、『おおっ!これはヤバいですね!』って。

春日さんはノリノリで、『これはヤバいですね!』ってそんな感じのキャラクターなんですよ。『おー!いいっすねー!』って通って行く。俺は『うわっ!ちょっ・・・マジ本当、勘弁して下さい!』みたいな。で、とにかく僕、いろいろここね、道がそうなんじゃないか?って想像で言いましたけど。はっきり言って僕は、直視する勇気はなかったです。足元を。足元、どういうことになっているか、見たくなかった。ただ、時折なにか柔らかいものを踏んだ感触とか。時折なにか水たまりめいたもの、時折。とにかくいま話していても、若干えづきが・・・そういうのちょっとね、こういうことを言うとコンバットRECにバカにされるんですけど。『ひ弱だな!』って。お前に言われたくねーよ!

で、まあこう行って。それはすごく印象的。要は今日の『渇き。』じゃないですけど、なんて言うんですかね。新宿のノワール感あふれるね。ノワールですよね。なんか闇に紛れこんでいく感じ、しましたよ。最終的に我々が行った先は叙々苑でしたけどね。ええ。金持ってるんでね、叙々苑くらいは。大人だからっていう(笑)。大人3人行って、ワハハッ!ってやったんですけど。そのワハハッ!の内容は覚えてないけど、まあとてつもなく楽しい夜でございましたということは記憶しております。ということで、コンバットRECはもちろんのことですけど、この春日太一さんとね、私、出会い。素晴らしい場を設定して頂いて。これから番組にどう生かされていくのか?なにかの伏線なのか?というあたりは後ほどお伝えする時が来るやもしれませんね。

<書き起こしおわり>

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