明石家さんまさんがTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』にゲスト出演。60才で引退を考えているというさんまさんに対し、太田さんがこのように語っていました。
(太田光)前も俺、さんまさんの番組に出させてもらった時に『もう60までいったら、ええやろ?』みたいな話をね。最近よく聞くんですよ。
『もう60までいったら、ええやろ?』
(明石家さんま)だからジュニアが(さんまの)まんまで『どうしますか?』って。『60ぐらいで辞めると思うで』っていう話はした。それが大きくなってしまった。それでよく聞かれるんですよ。
(太田光)俺の呼ばれた特番でも言ってましたよ。そのことを。
(明石家さんま)そや。60ぐらいが。それぐらいがっていうのはあるし。
(太田光)なんでそんな嘘つくんですか?
(明石家さんま)なにが嘘やねん、お前!
(太田光)辞める気なんかぜんぜんないでしょ!
(明石家さんま)(笑)。あのね、太田。お前らも今日、言おうと思うててんけど。あの、辞めた方がええねん。お前ら。
(太田光)俺、ぜったい辞めないですよ!
(明石家さんま)だから、そうしか若いのが育たないねん。
(太田光)いいじゃないですか。別に若い子なんか。
(明石家さんま)いやいや。お笑いの歴史を・・・
(太田光)ちょっと待って下さい!あんたにそれは言われたくない。あんたたちがいるお陰で、俺たちどんだけ苦労してると思ってるんだよ、馬鹿野郎!
(田中裕二)馬鹿野郎じゃないよ!
(明石家さんま)お前は事務所辞めたからやないか!アホが!
(太田光)違う違う!
(明石家さんま)お前が苦労したのは事務所辞めたからや!
(太田光)それもあるけれどもだよ。
(田中裕二)それはやっぱりビッグスリーがいまだに。
(太田光)それ。さんまさん、かっこ良すぎますよ。60でスパッと辞めるのは。
(明石家さんま)いや、かっこいいもクソも・・・でもいろんなことを考えたりすると、体力的なものもあるやろうし。ほいで、要するに太田はまだ若いよね。お前ら爆笑は。
(田中裕二)もう49ですよ。
(明石家さんま)まだまだやんか。そういう時にね、60迎えてさあどうなのか?このテンションやんか。さっきも言ったように、ハイテンションで。
(太田光)いけますって。
(明石家さんま)いや、あのね・・・
(田中裕二)だって、来年60じゃないですか?
(明石家さんま)そういうこと、言わんでもええねん。
(田中裕二)だって、このテンションでって・・・
(太田光)ぜんぜんまだまだいけますよ。
(明石家さんま)どこまでキープできるかって。
(太田光)いけなくなったって、いいじゃないですか。
(明石家さんま)いや、いけなくなったらキレイに。お前・・・
(太田光)それがだから、美学なんだな。明石家さんまの。そこが姑息だわ!
(明石家さんま)お前らも辞めろ!
(太田光)なんで俺らが辞めなきゃいけないの!?
(明石家さんま)育たないねん。下が!
(太田光)あんたが辞めたら、やっと俺たちの番だろ!?
(明石家さんま)ちゃう(笑)。お前ら、来てるやろ!?
(太田光)来てない!来てない!
(明石家さんま)言葉の端々、おかしい!
(一同)(笑)
(太田光)ちょっと待って。さんまさんにこれだけは今日、言おうと思ってたんだけど。60でスパッと辞める。人気絶頂。相変わらず。何十年トップですか?好感度からなにから考えてね。視聴率からなにから。それで60でいちばんいい時にパッと辞めるっていうのは、我々としてはその後『枠が空いた』って言われても、かっこ悪すぎちゃうんですよ。
(明石家さんま)なにがかっ悪いねん?
(太田光)要するに、『すごい人が辞めたからここに来れたのね』ってことにしかならないんですよ。
(明石家さんま)ちゃうねん。お前も辞めよう言うてるやんか!
(太田光)なんで!?なんでよ!?
(明石家さんま)育たないねん!下が。
(太田光)ちょっと待って!さんまさんが60で俺が50の時に一緒に辞めんの?そんな馬鹿な話、ないでしょ!?
(明石家さんま)だから、将来のお笑いのことを考えると、いま上で詰まっている人がドン!と抜けたら育つらしいねん。これは法則らしい。代謝の法則だったりすんねん。人としての法則らしいねん。いまいるから生まれないだけやねん。それが抜けたら、生まれるらしいねん。
(太田光)そこで生まれるのは僕らですよね。10年差があるんですよ。
(明石家さんま)お前ら、もう来てるやんか。てっぺんまで。ホンマに。
(太田・田中)来てない!来てない!
(明石家さんま)来てるって。
(田中裕二)来てない。それこそ、ビッグスリーがてっぺんですよ。
(太田光)そうです。ビッグスリーは辞めてもいいけど、落ちてって辞めてください。
(田中裕二)(笑)
(明石家さんま)『あいつら、もうオモロない』とか(笑)。
(太田光)そうそう。そこまで見せての。やっぱりそれが礼儀ですよ!若手に対する。それさ、上抜けちゃったら俺ら、『あいつらがいなくなったお陰で』っていう。
(明石家さんま)『あいつら』って(笑)。お前、言葉の端々!
(一同)(笑)
(明石家さんま)『あいつら』って・・・それ、誰なの?
(太田光)お前ら3人だよ!
(田中裕二)『お前ら』じゃないよ!
(明石家さんま)(笑)。お前な、タモリさんとたけしさんまで、『あいつら』『お前ら』言うてんのか(笑)。これ、怒られるぞ。お前。
(田中裕二)(笑)
(明石家さんま)これはホンマに怒られる。
(太田光)本っ当にね、ダメになってく姿を見せてくんないと。
(明石家さんま)いやいや、そんなにいまもいい姿でもないやろけど。とにかく、太田の意見もわかるけども。
(田中裕二)でも、たけしさんは『辞めるつもりない』ってこの間言ってたね。
(太田光)言ってましたよ。森繁さんを目指すって。
(田中裕二)『俺は森繁さんを目指す』って。
(明石家さんま)あー、たけしさんや所さんやタモリさん。あの3人の芸風は引きやんか。引いて、懐を深く。横綱相撲ってあるやんか。俺、完全に幕下力士みたいな相撲を取るから。
(太田光)ガーッ!って前に行きますからね。
(明石家さんま)そういう・・・
(太田光)若手芸ですからね。
(明石家さんま)若手芸やから(笑)。若手芸がつらい。こういう若手芸ができるか?っていう。
(田中裕二)でも、それはいいですよね。
(太田光)だから、それがやっぱり僕はさんまさんが『もう見苦しいよ』って言われるまでやってほしいんですよ。それでようやく、世間が我々を求めるようになるっていうのが。
(明石家さんま)見苦しいのを見せて、さあええのかどうか?っていう。
(太田光)見たい!
(明石家さんま)(笑)。お前のために俺はやらなアカンのか(笑)。
(太田光)俺と約束。
(田中裕二)あれだね。生き方とか人によって違うもんね。美学みたいな。
(太田光)結局、長い目で見たら『やっぱり明石家さんま、かっこよかった!最後まで前に行ってたぞ』と。70・80までね、『おおーっ!』っつってたぞと。
(明石家さんま)『いやーん!めっかっちゃった!』とか。こんな芸風、いらんやん。70で。そんなのお前・・・
(太田光)いや、いいじゃん。それがまた新たなことになるじゃないですか。めっかんないんですよ。しかも。ヨロヨロだから。
(田中裕二)(笑)
(明石家さんま)『ああー、めっからなかった!』(笑)。そんな馬鹿な!
(一同)(笑)
<書き起こしおわり>
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