爆笑問題のお二人がTBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』の中で2016年の紅白歌合戦のピコ太郎についてトーク。ピコ太郎のプロデューサーから聞いた話や、紅白のシン・ゴジラ演出について話していました。
(田中裕二)だからもう、おめでた続きだよ。あのへん(おぎやはぎ・矢作、くりいむしちゅー・有田)が。だってザキヤマだって割と最近だからね。結婚したのは一昨年になっちゃうのか。でもまあ、最近じゃない? あと、そのへんでいくと(アンジャッシュ)渡部だよ。
(太田光)あと、ピコ太郎だな。
(田中裕二)(笑)
(太田光)これでもう、ピコ太郎は結婚、堂々とできるからね。
(田中裕二)ピコ太郎はでもほら、73才の奥さんがいるって言ってるから。
(太田光)あ、いるんだ。そうかー。あれ、嘘だろ? でも。
(田中裕二)(笑)
(太田光)あれ、本当なの?
(田中裕二)いやいや、ピコ太郎は本当でしょ?
(太田光)病院で知り合ったっていう。
(田中裕二)っていうやつね。元旦ね、プロデューサーの方は楽屋に来たからね。
(太田光)プロデューサーの方は来たよ。「大変ですよ、もう」っつって。ドタバタで大変だったっつってたな。
ピコ太郎 紅白裏話
(田中裕二)そう。紅白とかなんとか、もうすごかったじゃん。俺も録画していて、後で見たけど。ピコ太郎がいちばん出ているからね。回数で言ったら。本当に。すごいよ。それで、いろいろ紅白のリハーサルの時の写真を送ってくれたんだけど。で、まあ大御所が一緒に、みんな撮りたがるんだよ。いままで全然ピコ太郎っていうものを知らなかったのに、あんな紅白に出るような大御所がみんな、「ねえ、ちょっと一緒に写真を撮ろう」っつって来るっていう。もう、要は外タレみたいな感じになっちゃっているんだよ。どっちかって言うと。
(太田光)完全に外タレだね。外タレだと、言えないしね。しかも。ちょうどいいんだろうな。それで、孫に見せたりして。
(田中裕二)そうなんだよ。みんな孫とか喜ぶから。それでもう、「すっげーな!」っつって。「夢を見ているみたいだ」っつってたよね。さすがに。あんな状況になることは、まあね。誰も経験していないからね。いままでも、いわゆる大ブレイクってあったけど。いろんなお笑いでもね。ああいう感じのブレイクはちょっとないよ。
(太田光)世界一だもん。
(田中裕二)世界一になっちゃうことはないからね。世界一になること、ないから。ギネスに載ることを1ヶ月前まで想像すらできないなんてこと、ないじゃない? 「1ヶ月後、お前ギネスに載るよ」って言われた時に「何でだろう?」って思うよね。「ええっ!?」って。
(太田光)「けん玉かな?」とかね。
(田中裕二)いやいや、けん玉はないだろ!(笑)。「何だろう?」って思うよね。
(太田光)ギネスでそういうつまらない記録、あるじゃない。そういうやつだろうなって思うよね。
(田中裕二)品川庄司の庄司みたいなね。ケツでクルミを割るみたいなね。そういうのは、まあ番組の企画とかであったりするけどね。
(太田光)何で載ったの?
(田中裕二)あれは、ビルボードのトップ100になった中で最も短い秒数の歌っていう。
(太田光)へー、すごい!
(田中裕二)まず、ビルボードに載るのがすごいよ(笑)。
(太田光)ビルボードって、誰がやってるの? 小池社長?
(田中裕二)小池社長はオリコンでしょ!
(太田光)ああ、そうか。
(田中裕二)日本版のビルボード! 言ってみりゃね。ビルボードとかさ、松田聖子以来だっつーんだから。日本人のビルボード。そのちょっと前だと、(坂本)九ちゃんまで。
(太田光)九ちゃんは1位だからね。
(田中裕二)九ちゃんは『SUKIYAKI』がすごいことになったけども。けど、その並びにいるとか、意味がわからないよ。
(太田光)松田聖子ちゃんとも……紅白、出ていた? 松田聖子。
(田中裕二)出てた。しかも、聖子ちゃんが歌って、それ終わりでピコ太郎が……今日、俺らも漫才でNHKでネタにさせてもらったけども。ゴジラがやってくるっていう……
(太田光)くだらない企画ね(笑)。
ピコ太郎 VS ゴジラ
(田中裕二)くだらない(笑)。あれがあったじゃないですか。で、あれを、ゴジラが来たんだけど、いい歌を聞かせればやっつけられるっていうんで、「どうしよう?」っつったらピコ太郎が「じゃあ、私が……」「いやいや、ピコ太郎さんじゃ無理でしょ? 良質な歌じゃないとダメよ」って言ったら……
(太田光)聖子ちゃんは?
(田中裕二)聖子は終わった後。終わった次の時に、そのくだりになるわけですよ。それでピコ太郎が『PPAP』の第九バージョンで。あのコラボでやるわけですよ。それでやっつけるんだけど、武田アナウンサーが余計なことをやるわけですよ。なんだっけ? 忘れちゃったけど、『PPAP』のパロディーみたいなので、「マイク♪」とかってやって。ニュースを読んでいるような武田アナウンサーですよ。その人が……
(太田光)タケタリーノじゃなくて?
(田中裕二)タケタリーノじゃねえよ! すげえよ、(瞬間メタル)タケタリーノ(山口)が出てきたら! びっくりするよ! で、それをやると、ちょっとバカにしたようなことになっちゃってゴジラが怒るっていう。
(太田光)ああ、そりゃ怒るよ、ゴジラ。なんで武田さんはそんなことやっちゃったの?
(田中裕二)言われたんだろ?(笑)。
(太田光)(笑)。せっかくピコ太郎がやったのに?
(田中裕二)やっつけたと思ったら……「もう、ゴジラやっつけましたよ!」って調子に乗ってやったんじゃない?
(太田光)調子に乗ってやったの? 武田アナウンサーが?
(田中裕二)っていう、そういう台本! 武田アナがあって。そしたらまたゴジラが光りだして……
(太田光)それはよくないね。じゃあもう、また生方さんみたいに……
(田中裕二)ならねえよ! 逆にだよ! 逆にならねえよ! すっげー体張ってがんばってたよ! で、それをやっつけるのが、X JAPANですよ。『紅』で。
(太田光)ああ、そうか。X JAPAN。
(田中裕二)それでやっつけるっていうことになるんですよ。だからもう、大変でしたよ。
(太田光)武田さんも怒られたろうね。X JAPANには。
(田中裕二)怒られねえよ!
(太田光)「なんてことをしてくれたんだ!」って。
(田中裕二)全部ヤラセだよ、言ってみりゃあ!
(太田光)「俺たちが歌わなきゃならなくなったじゃねえか!」って。
(田中裕二)そういうストーリー! 台本! 当たり前!
(太田光)そうなの?
(田中裕二)ゴジラ、来ねえし。
(太田光)来てたよ、でも、実際。
(田中裕二)来てねえよ。
(太田光)来てたよ。だってNHKホールの向こう側から出てきたよ。
(田中裕二)だからかんばったんだよ。それなのにこんなにみんなにやいのやいの言われちゃって。すっげーがんばっていろいろ。役者の長谷川(博己)くんとかいろいろね、あれ用に全部、映画の本物がやってよ。それでゴジラもあんだけ出てきて、あれだけやったのに……たしかに、ちょっとしつこかったんだよな(笑)。何度もゴジラが、「もう終わったかな?」って思ったら「まだいたの?」みたいな感じになって。たしかにそれはあったかもしれないけど。それでね、あんだけやって。別に視聴率もそんなに悪くなかったんでしょ? それなのに、やいのやいの言われてね。
(太田光)そんなにやいのやいの言われてるの?
(田中裕二)言われてるよ(笑)。
(太田光)あ、言われてるの? そうなんだ。
(田中裕二)まあ俺らも今日ね、漫才でネタにしたけど。
(太田光)俺らはしたけどさ。世間に?
(田中裕二)世間にっていうか、昨日伊集院も(ラジオで)ずいぶん言っていたみたいだけどね。「スベっていた」とか。
(太田光)「スベっていた」って、しょうがねえじゃん(笑)。そりゃそうだよ。そりゃ、かわいそうだわ(笑)。
(田中裕二)紅白の笑いって、ほぼスベるからね。これは言っておくけど。これはほぼ、100%と言っていい。俺らもよく知ってる。これは本当に、(間)寛平さんとかもよくわかっていて。
(太田光)ああ、引きずり女ね。あれはドン引きだったんだよな。引きずり女(笑)。
(田中裕二)すげーコラボを。本当にあの寛平さんの鉄板のやつもドン引きされて、ウケなくて。もう参ったっていう話をご本人がしていたし。たけしさんと志村さんで頑張ったけどね。
(太田光)いや、あれは面白かった。あれはウケていたよ。
(田中裕二)でも、それでもドッカンドッカン、劇場みたいにはウケることはないですよ。
(太田光)いや、でもあれは相当ウケてたよ。俺、見ていたけど。あれ、あの時俺ら、出ていたじゃん。
(田中裕二)楽屋で見ていたんだよ。氷川きよしさんの。
(太田光)志村さんとたけしさんでチャンバラコントをやったんだよ。あれ、面白かったな。ただ、あの時はリハをやらされたっつって怒っていたんだよ。たけしさん。
(田中裕二)ネタ見せでしょ?(笑)。
(太田光)ネタ見せ。志村さんとたけしさんだよ。別日にNHKにスタジオに呼び出されて。で、ADみたいなやつが長机のところに座ってストップウォッチを持って、「よーい、スタート!」っつって。たけしさんが「おいおい、ちょっと待てよ。俺たちだよ?」っつったって(笑)。
(田中裕二)「はい。ええと、ちょっと尺を図らないと……」って(笑)。
(太田光)「いやいやいや、バカヤロー!」っつって怒ったっつってたね(笑)。「ビートたけしと志村けんだよ?」っつって。
(田中裕二)「ネタ見せすんのかい?」っつって。「はい、一応……」だって(笑)。まあ、そういうもんなんだろうけどね。
<書き起こしおわり>