町山智浩おすすめ映画『地獄でなぜ悪い』『クロニクル』

町山智浩が語る 切り抜きの帝王 みうらじゅんのスクラップブック たまむすび

町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で、おすすめ映画として『地獄でなぜ悪い』と『クロニクル』を紹介していました。

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(町山智浩)あとね、今週末ね、結構見て欲しい映画が何本か公開されるんですけど。園子温監督の、『地獄でなぜ悪い』もね、公開されるんですけど。まだご覧になってないですよね?

(山里亮太)はい、まだ見れてないです。

『地獄でなぜ悪い』

(町山)もうとんでもないバカ映画ですからね。是非ご覧になっていただきたい。見てて、本当にヒドいと思うけど、ほとんど実話っていうところがね(笑)。

(山里)それがすごいですよね。

(赤江珠緒)ねー。

(町山)(笑)。とんでもない内容です。

(赤江)ヤクザさんが映画を撮ろう!って思い立つっていう映画でしたよね?

(町山)はい。っていうか、それ自体が別に映画界では普通のことですから。本当に普通のことなんでね。

(山里)そういう方がちょっと関わることが。

(赤江)なるほど。

(町山)ぜんぜん当たり前のことなんですけど。ただ、その中にね、子役アイドルが入ってきたりね、ブルース・リーが入ってきたりしてね、めちゃくちゃになっていく映画が『地獄でなぜ悪い』ですけどね。絶対にすごい批判が来ると思うんですよ。映画を撮るために、命をかけるとか死ぬとかね。そんな大げさな・・・っていう人がね、結構いると思うんですけど。いるんですよ!本当に。平気で死ねる人たちが(笑)。

(赤江)うーん。

(町山)園子温をはじめとして。もう本当に、私は死んで天国に行きたい!と思っている人たちにはわからないかもしれないですけど。映画を撮るためだったら、地獄でも行く人たちはいますから!

(赤江・山里)はー!

(町山)地獄でなぜ悪いってことですね。はい。今週末公開で。友近さんも素晴らしい演技してますけどね(笑)。

(山里)あの僕、友近に会って話きいたら、『もう本当に素のままで楽しくやれたわー!』って言ってました。

(赤江)へー!

(町山)楽しく!?だって大量殺人してますよ!?

(赤江)あ、友近さんも。

(町山)どんなこと、楽しくやってるんだ?っていう。

(山里)素のままで楽しくやれたっていうのは、それなんだ。あいつ、怖いな・・・

『クロニクル』

(町山)どうなんだ?それは素なのか?ってことですけど(笑)。血の海じゃないか!って思うんですけど。はい。あと、もう1本ありまして。今週末公開の映画で『クロニクル』って映画があるんですよ。

(赤江・山里)はい。

(町山)これはあんまり宣伝されてないんでわかんないと思うんですけど。これ僕、もうだいぶ前にベスト10に入れてね、大絶賛してた映画なんですけど。公開がすごく遅れましてですね。やっと東京限定で今週末から公開になったんですけど。

(山里)へー、見たい!

(町山)クロニクルっていう映画、すごく面白くって。普通の高校生がある日突然、あるきっかけで超能力者になるんですね。で、最初何してるか?っていうと、スカートまくりとかしてるんですよ。超能力で。

(山里)(笑)

(赤江)そんなことしか・・・それかい!超能力使ってやることが。

(山里)男の夢(笑)。

(町山)そう。それがどんどんパワーがアップしていって、もう最後の方は自動車とか空に放り投げたりとかですね、戦車を放り投げたりするような力になっていくんですよ。それを、普通の映画として撮ってるんじゃなくて、高校生たちがスマホとかビデオで撮りますよね?今ね。それだけで映画を作ってるんですよ。

(赤江・山里)へー!

(赤江)えっ?ちゃんとしたカメラを使わずにってことですか?

(町山)ちゃんとしたカメラを使わないで、高校生が撮ったビデオで作ってるから、本当にあったドキュメンタリーのように見えるんですね。

(赤江)はー!

(町山)だから最初はすごくちっちゃい超能力なんで、車をちょっと動かしたりとかだから。いやにリアルなんですけど、それがどんどんどんどん力が強くなってくのも、そういうビデオで撮ってるんで、本当に起こったことのように見えるっていうですね。本当によくできた映画で。もう低予算でスターも出てないんですけど、クロニクルは絶対におすすめですんで。もう是非今週末、ご覧になっていただきたいと。

(山里)見に行きます!

<書き起こしおわり>


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