宇多丸 スターウォーズEP7『フォースの覚醒』への期待を語る

宇多丸 スターウォーズEP7『フォースの覚醒』への期待を語る J-WAVE

宇多丸さんがJ-WAVE特番『STAR WARS LIGHTS THE FUTURE』に出演。2015年12月公開予定のエピソード7『フォースの覚醒』への期待や予想を語っていました。

(DJ TARO)ではここからはですね、宇多丸さんにお伺いしたいのは、今年の12月にいよいよ最新作『フォースの覚醒』が公開されるわけなんですけど。

(宇多丸)はい。

(DJ TARO)もちろんトレーラーももう、ご覧になっていると思いますけど。まあ1と、ついこの間、特報で2ということで。いかがでしたか?率直な。

(宇多丸)はい。僕ね、率直な意見。最初の特報が出た時、僕、やっぱりJ・J・エイブラムスさん。優秀な人だとは思いますが。まあ、正直、ちょっと若干懐疑的な部分もなくはなかった。1個目の時点では。で、だからちょっとチクチクいろんなことをね、偉そうに全世界のスターウォーズファン、言ってるんですよ。2個目。この間、公開されました。で、最終的に私の結論は、すいません!泣きました!っていうね。参りました!楽しみです!っていうね。

(DJ TARO)(笑)。すっごい期待感に変わりましたね。

(宇多丸)あのね、これは特に僕みたいな、旧三部作。リアルタイムでハマッた世代を完全に殺しにかかってますね。J・Jは。1個1個の要素が、『これはエピソード6 ジェダイの帰還からの直接的なつながりですよ』っていうのを1個1個散りばめている。で、もういま出ているプレスリリースで、どういう役かはわかりませんけど、ウィケット役のあの方がキャスティング・・・

(DJ TARO)あ、はい。

(宇多丸)ウィケットっていうのはイウォークですよ。『イウォーク!?そこまでやる!?J・J、正解だよ・・・』。だから要するに、これは旧三部作からのつながりをきっちりやりますよと。ルーク、マーク・ハミルとか、全員出して。要は、そこのつながりをきっちりやり切ることで、今後のスピンオフなり何なり、自由な世界に広げるまで、まずはファンに落とし前をつけるっていうか。そこを今回きっちりやるんじゃないかなと思うんですよね。

(DJ TARO)ああー!

(宇多丸)なのでもうね、特にあの最後のカットはね・・・

(DJ TARO)あれはもう、涙もんですけどね。

(宇多丸)もう、あれで泣かないファンはいないじゃないですか!

(DJ TARO)たしかに。

(宇多丸)というね。まああとやっぱり僕は本当、ルークっ子なんで。そのルークと思われる人物が・・・思われる人物が!

(DJ TARO)思われる人物がですね。

(宇多丸)ライトセーバーをこう、手渡ししたりするところ。

(DJ TARO)手しか映ってないんですけど。

(宇多丸)で、フォースを・・・『僕の父も持っていて・・・』なんてつって。父っていうところで、荼毘に付されたダース・ベイダーのね、焼けたマスクが映ったり。『この!J・J、このー!こっちのツボを突いてくるなー!くぁー!』。

(DJ TARO)(笑)

(宇多丸)そうなんですよ。

(DJ TARO)でも、もともと好きな中で、1回監督を断って。それでまた来たところで受けるっていう。あの、また・・・

(宇多丸)いやー、これはね、やっぱりね、はっきり言って、何をやったって批難される立場じゃないですか。だからまあ、相当な覚悟で引き受けていると思いますし。だからね、J・J・エイブラムス。男の中の男です!本当に。今回のですっかり、180度、旗色を変えまして。

(DJ TARO)確かに。

(宇多丸)という感じですかね。

(DJ TARO)まあ、で、いま5月で。これからの7ヶ月間っていうのは宇多丸さんにとってどんな期間ですか?これ。

(宇多丸)あのね、すごく幸福な期間だと思うんです。スターウォーズファンにとって。特に、日本の・・・僕はね、最初のエピソード4が公開された、日本では1978年ですよね。アメリカでは77年。1年間、日本ではギャップがあったんです。で、その間、日本でずーっとこう、各メディアで大騒ぎしたんです。で、まさに僕、小学校3年生の時、メディアの1年間の大騒ぎに乗ったんですけども。

(DJ TARO)うん、うん。

(宇多丸)今年のこの年末に公開されるフォースの覚醒のために、この騒いでいる1年。この1年の時間。これは似ている感じがするんですよ。

(DJ TARO)ああ、たしかに!そう言われると、そうかもしれないですね。

(宇多丸)とっても幸福な、待つ時間だと思うんですよ

(DJ TARO)ですね。普通だと、こうやってちょいちょい見せられると、もう早く見たい!早く見たい!みたいなのがあるんですけど。逆にこの間を楽しめる。そこがいちばん、あれですよね。

(宇多丸)そうですよ。焦らして焦らして。うん、もういいよ。このまま。

(DJ TARO)このまま!って(笑)。

(宇多丸)このまま、ずーっと予告編が延々に・・・(笑)。それでもいいぐらいの感じの。いやいや、そんなことはない。本当に。

(DJ TARO)ただ、そのエピソード4の時と似ているっていう話になると、アメリカの時にはもともと12月公開だって言っていて、延びに延びて、翌年の5月になったみたいなところがあったりもするわけですけども。ねえ。どんな、ハプニングもいろいろあるのかな?という気も・・・

(宇多丸)どうでしょうね?もうでも、あれですよね。実景の撮影は終わって。人物の撮影は終わってるんですもんね。

(DJ TARO)そうです。これから・・・

(宇多丸)ポストプロダクションってことでね。前と違って、たとえば前だったら、タトゥイーンのセットが全部壊れちゃったとか。そういうこと、ありますけど。いまはね、そういう心配ないから。まあ、そこはきっちり。あと、他のスピンオフが後にむちゃくちゃ控えているじゃないですか。だから、なかなか日程を変えはしないんじゃないですか?一発目。

(DJ TARO)ねえ。まあでも、見る方としても、たくさんあって楽しみですよね。スピンオフも含めて。

(宇多丸)だってJ・J・エイブラムス、『これから100年、楽しませるよ』って言ってるんですよ。どうしてくれんの?俺、寿命ちょっと・・・ねえ。お願いしますよ!クワイ=ガン・ジンに聞きますよ。もう、魂を残す方法を。

(DJ TARO)(笑)。どうやって?って。

(宇多丸)どうやって残すの?スターウォーズ見たいから・・・っていう。本当に。

(DJ TARO)でも、そのストーリーって、宇多丸さん的には、どうなっていくのかな?って。いま、詳細なんにも出てない中ですけど。

(宇多丸)あの、女性主人公と思われるね、レイさん。この間ね、女優の方が来られて。で、彼女がまたすごく・・・ポロッと重要なことを言ってましたよね。なんかね。『廃品業者で、なんとかで、機械いじりがなんとかで・・・』って。で、タトゥイーンチックなものがね、特報で出ているから。やっぱりその、ルークしかり、アナキンもそうでしたけど。タトゥイーンで・・・でも、ってことは、廃品業者なんかやっているってことは、彼女は、レイアとハンの娘とかではないの?なんなの?血族じゃないの?あんな貧しい暮らししてるっていうのは?とかね。

(DJ TARO)って、思っちゃいますよね。

(宇多丸)そのへんでクエスチョンが。『どういうこと?どういうこと?』みたいなのがね。

(DJ TARO)でも、ぜったい誰かの子どもとか、つながっていかないと・・・

(宇多丸)まあ、そうしないとこの間の特報で、その『家族の能力だ』っていうのが繋がんないんで。いまんところ、発表されているキャストだと、彼女が・・・ただ、なんか理由があって、ルートと同じく身分を隠してあそこで。タトゥイーン的なところで暮らしているのかどうか?このあたりね。うん。ですかね。

(DJ TARO)そういうのを考えるのも楽しいですね。

(宇多丸)楽しい。あと、オスカー・アイザックがね、Xウィングに乗って。ポー・ダメロンっていう役なんだけど。

(DJ TARO)(笑)

(宇多丸)僕ね、このポー・ダメロンっていうキャラクターの語感。あの、すいません!ルーカスフィルムさんね、ちょっと日本人的にはちょっとポー・ダメロンっていうのがちょっと、ダメロンな・・・ちょっと響きがちょっとあるんで・・・

(DJ TARO)ダメ、ダメみたいな。

(宇多丸)ただ、よく考えたら、ハン・ソロとかもね、なんじゃそりゃ?って名前だからね。まあまあ、慣れるのかもしんないですけどね。

(DJ TARO)たしかに、たしかに。でも、記者会見とかでその人が来日した時に、『ダメロン役の・・・』とかって言うと、ちょっと若干プッとなっちゃうみたいなところもありますけど。

(宇多丸)ねえ。まあまあ、それも吹き飛ばすぐらいのかっこいい役柄であることをね、祈りますけどね。

(DJ TARO)さあ、J-WAVEゴールデンウィークスペシャル『STAR WARS LIGHTS THE FUTURE』。ライムスター宇多丸さん、引き続きこの後もです!

(宇多丸)はい。ありがとうございます。

(曲がかかる)

(DJ TARO)J-WAVEゴールデンウィークスペシャル『STAR WARS LIGHTS THE FUTURE』。この時間はライムスター宇多丸さんとお届けしております。

(宇多丸)はい。

(DJ TARO)もう本当にこの間もずーっと。ずーっと。

(宇多丸)あの、オンエアーのタイミングを読まずに僕がTAROさんにスターウォーズ話を話しかけるからたぶんね、みなさん大変だと思うんですよ。

(DJ TARO)いやいや、いいんです。いいんです。普段はこう、自分が番組をコントロールしたりする側だと思うんですけど。こういう時はもう、そういうのを忘れて。もう好きなだけしゃべっていてほしいんですよ。

(宇多丸)ただのファンになっちゃってすいません。本当に。

(DJ TARO)(笑)。まあでもそれぐらいね、やっぱりずーっと、初めて見た時の衝撃と熱量変わらずというか。それからどんどんどんどん少しずつ増えていくっていうぐらい魅了されちゃうっていう・・・

(宇多丸)スターウォーズ見てなければ、ここまで映画全体を好きになってないと思うんですよ。

(DJ TARO)ああ、もう映画の入り口っていうか。それもありますね。

(宇多丸)すごく大きかったです。やっぱり。

(DJ TARO)なんか、劇場で、スクリーンで見る楽しさっていうのをたしかに教えてくれている。

(宇多丸)そうですよ!もうとにかく、映画の上映時間をずっと僕、覚えていて。学校の授業を受けながら、『いま、テアトル東京のあの回だと、ちょうどジャワに撃たれてR2-D2が倒れるところだな!』みたいな。

(DJ TARO)(笑)。そんな!?

(宇多丸)そういうことをずっと思っていたぐらいで。あの121分は本当、一生の121分です。

(DJ TARO)ねえ。一生の思い出というか。自分の中に生きてますよね。

<書き起こしおわり>


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