KEN THE 390 千葉雄喜(KOHH)が日本ヒップホップに起こした革命を語る

千葉雄喜(KOHH)『チーム友達』リミックス情報まとめ TOKYO FM

KEN THE 390さんが2026年10月8日放送のTOKYO FM『THE TRAD』で千葉雄喜さんを特集。千葉さんのこれまでのキャリアをたどりながら、日本のヒップホップ界に起こした革命について話していました。

(森音朱里)TOKYO FM『THE TRAD』。今日の3時台の特集は「今こそ千葉雄喜の魅力を語ろう」です。日本のみならず世界で注目されている千葉雄喜さん。幅広い世代の支持を集めている印象がありますが、同じラッパーであるKEN THE 390さんがどう見ているのかをお話しいただこうということで今回はこの特集なんですが。ケンザさんからして千葉雄喜さんって、どういった印象を抱いてるんですか?

(KEN THE 390)いや、本当ね、これはチャレンジングな企画なんですけど。ラッパーがラッパーを語るから(笑)。

(森音朱里)今日、すごい楽しみにしてきました(笑)。

(KEN THE 390)千葉雄喜は僕より1回り下の世代で。やっぱり出てきた時から僕らの世代とは明確に感覚とかフィーリングが違うなってのを思って。で、振り返ってみても2010年代以降の日本のヒップホップを語る時はもうかなり重要なゲームチェンジャーなんじゃないかなと思っていて。

(森音朱里)そうなんですね。

日本ヒップホップ界の重要なゲームチェンジャー

(KEN THE 390)なんで今日、この千葉雄喜の魅力を語ることが今、ヒップホップを聴いてるヒップホップリスナーがラップのどういうところを面白がってるのか?っていうのを同時に伝える企画になるんじゃないかなと思って。

(森音朱里)あっ、面白い!

(KEN THE 390)だから千葉雄喜の名を借りて「ヒップホップは今、こういう楽しみ方をしてるんですよ」っていう企画にしたいなと思って。

(森音朱里)なるほど! ではではまず、特集に入る前に千葉雄喜さんがどんな経歴をたどった方なのかをご紹介させていただきます。

(BGM:宇多田ヒカル『忘却 featuring KOHH ft. KOHH』)

(森音朱里)1990年生まれ、東京王子出身。10代の頃から地元で音楽活動を開始。2012年に「KOHH」という名義でデビュー。2013年に入って注目が集まり、2014年に24歳でメジャーデビュー。その後、フランク・オーシャンや宇多田ヒカルの作品にも客演。2020年に引退を宣言し、2021年末に活動を停止。2024年2月、本名の「千葉雄喜」名義で『チーム友達』を発表して活動を再開。フィーチャリングで参加したメーガン・ザ・スタリオン『Mamushi』はSNSで大変話題を呼びました。そして2025年7月には現名義で初の日本武道館ワンマンライブを開催。現在はロサンゼルスを拠点にグローバルなキャリアを築いています。

(KEN THE 390)でもやっぱり日本でもすごい重要なゲームチェンジャーで影響力が大きいんだけど。結構、早く海外にも届いたっていう感覚があって。今も活躍してるんですけどこの日本語のままのラップで海外の人とかと肩を並べるとかっていうのは今まで僕らの感覚だとね、もうかなり高い壁というか。壁の存在が……「これ、壁なのか? 崖とか山みたいな……」っていう。

(森音朱里)じゃあ「海外で活躍したい」ってなったら、もう海外用の歌詞にしなきゃいけないと?

(KEN THE 390)やっぱり英語でやるとかのアプローチを……だから日本語のまま、ヒップホップがそもそもアメリカとか他の国に広がるっていうのはかなりハードル高かったはずなんだけど。それを超えていくっていう。しかも身軽にっていう感じがKOHHの魅力なんじゃないかな?

(森音朱里)へー! 今日はですね、ケンザさんの見解をもとにヒップホップのリスナーたちが千葉雄喜さんの何に興奮しているのか? その魅力を伝えていく時間にしたいと思います。まずはこの曲を聴いてください。

(KEN THE 390)はい。千葉雄喜のルーツでもある韓国語を取り入れた曲で最新の曲を聴いてください。千葉雄喜で『アニョハセヨ』。

千葉雄喜『アニョハセヨ』

(森音朱里)いやー、キャッチーというか、インパクトがありますね。

(KEN THE 390)ねえ。1回、聴いただけでサビを覚えるよね? まあ「アニョハセヨ」しか言ってないんだけど(笑)。でも、やっぱりこのすごく言葉がシンプルで「アニョハセヨ」を繰り返していて。逆に言うと難しい言葉とか、何か複雑なストーリーを聞かせるような曲ではないんですよ。

(森音朱里)うんうん。だってすごい聞き取れるというか。

(KEN THE 390)そうそう。一語一句が聞き取れてさ。

(森音朱里)なんかラップって歌詞を見ながらじゃないと、速くて何を言ってるかわかんないみたいな印象があったんですけど、すごく聞き取りやすい。

(KEN THE 390)そうなんですよ。で、なんでこういうラップを今、僕たちヒップホップリスナーが面白がってるのか?っていう話を今日はしたいなと思うんですけど。これを語るために1回、歴史をざっとちょっとさかのぼろうと思ってて。

(BGM:Eric B. & Rakim『Don’t Sweat The Technique』)

(KEN THE 390)今、後ろでも鳴ってるようにラップってもともと1970年代ぐらいにブロックパーティーっていう野外とかいろんなところで、みんなで集まれるパーティーの中で生まれていて。で、ラップの最初の役割っていうのはみんなを盛り上げること。DJが曲をかけて、その横でマイクを持って「みんな、調子どうだ?」「盛り上がってるか?」とか、シンプルな言葉で……。

(森音朱里)テンションを上げるみたいな?

(KEN THE 390)そうそうそうそう。盛り上げ役みたいな役割だったんです。で、それから10年ぐらい経って1980年代後半に入ると、いろんな内容は進化していったんだけど。さらにラップの構造自体が大きく変わって。今、BGMで流れているラキムっていうアーティストがいるんだけど。その人から一気に……それまでのラップって割と内容はいろいろあるんだけど、ラップ自体はシンプルで。韻を踏むのは小節の最後に踏むだけ、みたいな。だけどこのラキムという人はもっと複雑なラップを発明して。ラップの韻は別に小節の末じゃなくて、小節の途中でも何個も踏むし。短い言葉じゃなくて何個かの言葉を合わせて。二つ、三つぐらいの単語で長い韻を踏むみたいなのをやってきて。

(森音朱里)ちょっと複雑化したというか。

(KEN THE 390)そうそうそう。で、「こんなに言葉を使って芸術的なことができるのか。複雑な韻を踏んだ歌詞が書けるんだ」っていう、そういう評価軸がラップの中で生まれて。で、これは今もずっと長く続いてるんだけど。この「言葉を使いこなすアーティスト」みたいな評価軸ですごく活躍してるのが、たとえば分かりやすいところでいくとエミネムとか。

(BGM:Eminem『The Real Slim Shady』)

(KEN THE 390)これももう、エミネムなんて長いライムも使うし、早口のラップもするし。で、お話みたいなラップしたら映画みたいな複雑なストーリーをラップで歌うみたいな。だから「言葉ってこんなに使いこなせるんだ、ラッパーは!」みたいな。そういう評価軸があって。で、この系譜は今もずっとあるから。たとえばケンドリック・ラマーみたいなアーティストとかも、大きくくくるとやっぱりこういう言葉を巧みに操ってどんなことを表現するか、みたいな。で、ケンドリックはもう複雑なストーリーとかを高度に組み立てていて。アルバム全体でなんかいろんな仕掛けがあるとか。めちゃめちゃ使いこなしてます、みたいな人で。

(BGM:Kendrick Lamar『Not Like Us』)

(KEN THE 390)で、そういう大きな「ラッパーっていうのは言葉のアーティスト」みたいな側面が1個、ある中で2000年代ぐらいになった時、これも今も存在するんだけどそれとはまた別で。言葉を巧みに使いこなすじゃない……「じゃない」とも言い切れないんだけど。言葉の鳴らし方……「何を言ってるか」も大事だけど「どういう風に言うか」とか「どういう風に音として鳴らすか」みたいなのを評価する軸が出てきて。これが今、聴いてるようなトラップミュージックとかの流れが2000年ぐらいに出てきて。

(BGM:Travis Scott『goosebumps』)

(KEN THE 390)これは声の……まあオートチューンとかもそうだけど。間の取り方だったり。どういう発声方法なのかとか。あと『アニョハセヨ』でもやっていた同じようなリズムを繰り返して。それによってグルーヴを生み出していくとか。

(森音朱里)だからちょっとゆっくりに聞こえるというか、そういう印象を受けるのはそういうことなのか。

(KEN THE 390)そう。間もしっかり取ってるし。で、さらにSNSとかもこの時代ぐらいから進化してくるから。その曲を聴くのがミュージックビデオと同時とかになるんだよ。だから「どういう人が歌ってるか」っていう側面もすごい大きく見るようになって。もともとラッパーは自分のことを歌うからそういうのが大事なんだけど。だけどやっぱりSNSが発達して「こういう人がこういうことを歌っている。だから面白い」っていう楽しみ方をラップはより、するようになってくるっていう。

(森音朱里)なるほど。アーティストと曲のリンクというか。

(KEN THE 390)そうそうそう。だから「この曲はいい曲だから誰が歌ってもいい曲」というよりは「この曲をこの人が歌うからおもろいよね」っていう、そのフィーリングがすごく大きくなってきていて。で、千葉雄喜がこの系譜にいるんだよね。楽しみ方としては。なんでちょっとね、1曲、そんな千葉雄喜がKOHHの時に最初に日本で注目を浴びた曲を1曲、聴いてみようかと思うんですけど。モリネッティ、高田純次さんは知ってる?

(森音朱里)知ってます!

(KEN THE 390)知ってる? じゃあ大丈夫(笑)。聞いてください。KOHHで『JUNJI TAKADA』。

KOHH『JUNJI TAKADA』

(KEN THE 390)面白いよね?

(森音朱里)めちゃめちゃ面白いです(笑)。

(KEN THE 390)びっくりしない?

(森音朱里)びっくりしました。思わず「こんな曲、あるんだ」って言っちゃいましたもん(笑)。

(KEN THE 390)僕らもこれ、10年くらい前にびっくりしたんですよ。やっぱり(笑)。でもやっぱりさ、この口語的というか。なかなか文章で書いてできるようなラップじゃないというか。実際、たぶんフリースタイルに近い、声を出しながらレコーディングしながら考えてるんだと思うんだけど。すごくシンプルにしゃべっていくみたいな。で、この声の出し方とかも昔はラップって「唾を飛ばせ、スピットしろ」みたいな。声を大きくハキハキと、みたいな。でもそれとは全然違うじゃん?

(森音朱里)違いますね。

(KEN THE 390)やっぱりゆったり構えて、どっしり声を出していって。で、これってすごいユニークな歌詞じゃん? 高田純次さんと自分のスタイルを重ねるって。で、ビデオを見たらさ、首までタトゥーがガッツリ入った人が歌ってるわけ。このコントラスト。なんかちょっと面白いし、なんならちょっと子供っぽくも聞こえる曲なんだけど、ビデオを見たらものすごくハードなラッパーが映っている。当時、そこまでタトゥーを入れてる人ってまだ、あんまり少なかったから。だからその全てでこの「KOHH」っていう存在そのものが新しい。「なんだ、これ?」みたいな。曲というより「この人、何?」みたいな。このインパクトが強かった。

(森音朱里)斬新というか、先鋭的なKOHHっていう存在だったんですね。

(KEN THE 390)すごく面白かったと思うんですよ。

(森音朱里)TOKYO FM『THE TRAD』。「今こそ千葉雄喜の魅力を語ろう」です。ケンザさんのヒップホップ的な見解を交えつつお届けしていますが。続いて千葉雄喜としての再始動。その当時についてもちょっと少し触れていきたいなと思っています。

(BGM:Megan Thee Stallion『Mamushi feat. Yuki Chiba』)

(森音朱里)2024年2月、本名の「千葉雄喜」名義で『チーム友達』を配信リリースし、音楽活動を再開しました。同じ年の7月にはメーガン・ザ・スタリオンさんの『Mamushi』に客演。ビルボードホット100で最高位の36位を記録し、MTV VMAsのメインステージにも立ちました。これは日本人アーティストとして初めてのパフォーマンスだったとも言われているんです。

(KEN THE 390)これ、すごいことなのよ。やっぱり。しかもさ、日本語のままやってるからさ。

(森音朱里)そうですよね!

(KEN THE 390)日本語のままなんだよ。この曲、聴くと。だから僕、去年とか一昨年、ニューヨークに行ってもこの曲、普通に街でかかってるし。VMAを見てもみんなお客さんがさ、総立ちでさ。千葉雄喜が日本語でラップしながら出てくるところで盛り上がるんだよ?

(森音朱里)すごい光景ですね、なんか。そうなんだ!

(KEN THE 390)そうなんだよ。

(KEN THE 390)で、やっぱりKOHHとしてやっぱり活動休止して。「ああ、活動休止しちゃうんだ」と思っていたら復活していきなりもう『チーム友達』で画期的なバズが起きて。その流れでこうやっていきなりさらに海を越えてスケールが上がっていくっていう。「えっ、再始動ってこんなうまくいくの? なんで?」みたいな。やっぱりそのくらいインパクトがあるよね。

(森音朱里)ではこの時期の楽曲からケンザさん、1曲選んでいただいてます。

(KEN THE 390)そうですね。KOHH時代よりやっぱりさらに自由になって、さらにシンプルというか。削ぎ落としたような感覚があるんですけど。やっぱりこれはもう代表曲。千葉雄喜の『チーム友達』を聴いてください。

千葉雄喜『チーム友達』

(森音朱里)お届けしたのは千葉雄喜『チーム友達』。これは、ありなんですか?

(KEN THE 390)いや、ありなんですよ。ありどころか、やっぱりもうこのインパクト、すごいな。やっぱりこれ、聞いたことある人、多いと思うし。

(森音朱里)あるし、やりました。「オレたち何、えっ?」って(笑)。

(KEN THE 390)これはやっぱりさ、この繰り返しもそうだし。みんなで言って楽しむみたいな。参加する面白さがあるし。で、この曲もやっぱり曲だけで聴いても面白いんだけど。このミュージックビデオを見るとやっぱりさ、王子の街でさ、もうとんでもなく怖そうな人たちが集団で集まってこの曲を歌っているみたいな。この絵も込みで。で、仲間たちとか、ファッションとか全部を含めてやっぱり千葉雄喜の世界観が面白いと思ってもらってるっていうのが多いんじゃないかなと思う。

(森音朱里)なるほど。ミュージックビデオも見たくなりますね。たぶんリスナーの皆さんも今、検索してる方もいらっしゃるんじゃないですかね。

(KEN THE 390)で、これは僕の私見というか、考えなんだけど。やっぱりラップってもともとすごくシンプルに、みんなを盛り上げるためのものだったので。ブロックパーティーで始まった時は。でも、やっぱりいろんな歴史をたどって、複雑なラップとかが発明されていったんだけど……ここに来て「みんなで盛り上がる」とか。パーティーに1回、来た人がその場でガッて上がっていくみたいな、なんかそういう初期ヒップホップ・ブロックパーティーが形は違えど接続されてるんじゃないかな?って思っちゃうぐらい、このシンプルさと分かりやすさみたいなものが……。

(森音朱里)そうですね。だって1回、聞いたら離れないですもんね。みんなで楽しめる。

(KEN THE 390)そう。誰でもできそう、みたいな。これが逆にヒップホップ・ラップの魅力のはずだったって思っていて。で、これはやっぱりさ、その言葉を理解しないとわからないラップってさ、複雑だと日本語だとなかなか(言語を超えては)評価されないじゃん? だけどこれみたいに言葉じゃなくて声の出し方とかフレーズの繰り返しとかMV、ルックス、ファッションを全部合わせてだとこれ、言葉の壁超えちゃうっていうのが動き始めいる。

(森音朱里)なるほど。総合的に。だから海外まで。

(KEN THE 390)「千葉雄喜って面白いよね」「変な人、いるよね」っていうので。言葉が通じなくてもなんかフィーリングするみたいな。

(森音朱里)はー、わかりやすい! TOKYO FM『THE TRAD』。今日は千葉雄喜さんを大解剖してお届けしています。近年、ロサンゼルスに拠点を移されたという千葉さんですが今年、2026年も渡辺直美さんとのコラボ曲『なにこれ?』やマシン・ガン・ケリーとのコラボ曲『JJK』をリリースするなど、国内外で活動を続けています。

(BGM:mgk, Yuki Chiba『JJK』)

(KEN THE 390)本当にね、すごいことだよね。うん。

(森音朱里)そしてですよ、先週から大きな話題になっているのがアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』第七部ですね。『スティール・ボール・ラン』のエンディング主題歌に千葉さんの『死ぬか生きるか』という曲が選ばれて配信直後からSNSを中心に賛否が大きく分かれています。

(KEN THE 390)そうなんだね(笑)。

(森音朱里)ケンザさんも聞くところによるとジョジョファンでいらっしゃる?

(KEN THE 390)僕はね、ジョジョ大好き。『スティール・ボール・ラン』も好き。だからすごい羨ましい(笑)。シンプルに。主題歌できて羨ましい。

(森音朱里)「エンディング、いいな!」って(笑)。

(KEN THE 390)「ああ、ラッパーもできるんだ。ジョジョの主題歌を」みたいな。でもやっぱりこれ、ラップがかっこいいかどうかはあくまでその人の主観じゃないですか。だからその人それぞれが判断するのがいいと思うんだけど。でもラップも音楽もやっぱりファッションと同じようなところがあって。その時にどういうものが流行ってるとか、どういう楽しみ方かとか……太いズボンがいい時もあれば、古着がいい時もあれば。音楽もそれと同じように誰が聴いてもいい曲もあるけど。そうじゃなくて、その時の流行りとか聴き方、楽しみ方を踏まえて聴くと見え方が変わる世界ってやっぱりあるから。だから僕らラッパーはこういう風なものを楽しんで曲を聴いてるし。書いたり、作ったりしてるよっていうのを踏まえて聴いてもらえたら……その上でみんな、自分の意見を言えばいいんじゃない? みたいな感じがあるっていう。

(森音朱里)なるほど。では早速……。

(KEN THE 390)じゃあ聞いてください。千葉雄喜で『死ぬか生きるか』。

千葉雄喜『死ぬか生きるか』

(KEN THE 390)お送りしたのは千葉雄喜で『死ぬか生きるか』でした。いや、面白いね、やっぱりね。いろんな聴き方があるしね。

(森音朱里)本当に。なんかこう、今日はKEN THE 390さんさんに千葉雄喜さんの魅力についていっぱい伺ってきましたけど。まず解説がとんでもなくわかりやすすぎて……。

(KEN THE 390)ああ、本当? ありがとう(笑)。

(森音朱里)めちゃめちゃわかりやすかったんですけど。ちゃんと変遷というか、流れを知った上で曲を聴くと全然違った印象だし。どっちにもどっちの良さがあるというか。なんだろう? 違った見方で楽しいっていうのが……やっぱり音楽って楽しみ方いろいろだなって思いました。

(KEN THE 390)本当、そう思う。

(森音朱里)この千葉雄喜さんによってやっぱり世界から見た日本のヒップホップの立ち位置みたいなのっていうのは変わったと?

(KEN THE 390)でもやっぱりね、向こうのチャートに日本語のまま、誰が聴いても日本人が歌ってるみたいなのが入るのは結構、大きく影響してると思うよ。もちろん千葉雄喜だけじゃないけどね。でもやっぱりこうやってもともとラップで……ノートとペンと音があれば誰でもできる。そこからすごい複雑な言葉のアートみたいなことをする人たちもいれば、なんか誰でもできそうなのにやってみたら誰にもできないみたいな。「シンプル」っていうのは別に「簡単」ってことではないから。そっちを体現してる方の面白さみたいなのもあるよね。

(森音朱里)うわっ、深い。面白い!

(KEN THE 390)そう。ラップは深いんだよ。

(森音朱里)リスナーの皆さんにも千葉雄喜さんのアーティストとしての魅力がより深くわかったのではないでしょうか。今日はケンザさんと千葉雄喜特集をお届けしました。

KEN THE 390さんによる千葉雄喜さんの解説、短い時間でだいたい全部を網羅されていてとてもわかりやすいですねー。前知識なしではじめてライブで『JUNJI TAKADA』を見て度肝を抜かれたことを思い出しました!

THE TRAD 2026年10月8日

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