宇多丸さんが2026年3月25日配信のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』放課後ポッドキャストの中でHALCALIのお二人とばったり出会ったことについて話した後、HALCALI『ドライバーズ・ライセンス』のリリックの元となった自身の原付免許試験不合格エピソードを紹介していました。
(宇多丸)そうそうそうそうそうそうそう。はい。ということでですね、『ドライバーズ・ライセンス』もたしか2人が「免許、取りました」みたいなこと言っていて。「俺、ねえわ」って。ほんで「じゃあ『ドライバーズ・ライセンス』かな?」って。俺はだから、そのDABOの『恋はオートマ』じゃないけど。「俺は助手席な」っていう。
(古川耕)宇多丸さん、出だしが「俺には必要ないぜドライバーズ・ライセンス」って(笑)。
(宇多丸)「オレには必要ないぜ ドライバーズ・ライセンスは♪」。
(古川耕)「させやしないぜ おカミには採点は」って(笑)。
「これは国家の陰謀である」
(宇多丸)つまり、あれだね。俺が原付の試験に落ちた時の話。生々しいんですよね、それが。その時、雑誌の企画で原付の試験を受けたんだけど、落ちたんです。結論から言うと。ただ、俺は「これは国家の陰謀である」って。なぜなら、持って来いって言われた身分証が1個、足りないって言われて。俺はその教習の本みたいのでこれでいいって……「だからここに書いてあるじゃないですか!」「いや、それはその本の書いてあることですからね」「だったらこの本の書いてあること、訂正しろよ! こういう風に勝手に読んじゃって、やるんだからさ」みたいに言ったら、途中ですごい係の人が面倒くさくなってきたのか、「はいはいはい。わかりました。じゃあ今日はね、これでいいことにしますから。次回からお願いしますね」「次回!?」って。
(古川耕)「今回は落ちるってことか?」って(笑)。
(宇多丸)そしたらそのね、「次回、持ってきてくださいね」って言いながら、俺の名前のその下の横の辺にちょんって印をつけたの。で、その「次回」ってワードが出たじゃない? 「なんだ、次回って? この野郎! 次回って何ですか?」「いやいや、そんな、深い意味は……」みたいな感じになって。そしたら、まあ落とされたわけ。
ちなみに、あれじゃん? こうやって教室にいて、座らされて、番号を読み上げるじゃん? 受かった人は。あんな非人道的な合格発表の仕方はないぞ? 要するに、誰の目にも誰が落ちたかが明白であるっていうのはこれ、ひどくない? だから……でもね、「あんなの誰でも受かるでしょう」って言うけど結構、落とされてたよ? 俺の前の方から結構、後ろの方までボーンって飛んで。そしたらもう、ここの間の人たち……俺は本当に「ガクッ」っていう音、聞いたもん。
(古川耕)「飛んだ! 丸々このゾーン、ダメか!」みたいなね。
(宇多丸)しかもその頃の俺だから俺、ライダースジャケット革と革パンの上下で。それとサングラスよ? もう、やばいでしょう。
(古川耕)一番きついよ(笑)。
(宇多丸)だから俺、それで……まずこの非人道的な発表の仕方、おかしいだろ? こんなことあるか? 大学の合格発表でこんなこと、しますか? みたいな。それでまず憤って。あと、「っていうか、さっきのチェック、なんだよ、あれ? 絶対おかしいだろ! だから今日はもう、俺が何しようと落とされてたに決まってる」と。で、やっぱり日頃から国家に対してね、非常に批判的な……でも、その批判はね、それはだって民主社会ですから言ってますけど。やっぱりそういうところだよね。やっぱ日本はまだまだ、こういう言論に対してそういうのが、まだケツの穴が小さいから。「ちょん」だって。だから俺、もうとにかくずっと言ってましたよ。「これはもう国家的陰謀である」と。だから「国家に採点をさせない」っていう。
(古川耕)今のを聞いて僕、歌詞を読んでるんですけどすごい味わい深いですよ。やっぱり(笑)。「させやしないぜ おカミには採点は ドン・テス・ザ・マスタ オレがセンセイ」って書いてある(笑)。ラップの歌詞ってのはこういうパッションがあって書かないと、魂がこもらないなと思ってすごい勉強になりました(笑)。
(宇多丸)そうでしょう?(笑)。
(古川耕)リアルってこういうことなんだって。
(宇多丸)リアルなのよ!
(古川耕)「教習所より深いセンスとサイエンス」っていう(笑)。人の曲で何を言ってるんだ?っていうね(笑)。「授けるこの時間の方が大切」。いいですね!
(宇多丸)いいでしょう? そういうことなんですよ(笑)。
(古川耕)深いですね!
(宇多丸)というHALCALIとのね、再会の話でした。
HALCALI『ドライバーズ・ライセンス feat.宇多丸』

HALCALIのお二人と再会したエピソードから派生した『ドライバーズ・ライセンス』の歌詞と宇多丸さん原付免許試験不合格エピソード、たまらないですねー。古川さんの歌詞朗読がジワります(笑)。