宇多丸さんが2026年3月25日配信のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』放課後ポッドキャストの中でHALCALIの2人と約20年ぶりにばったり出会ったことについて話していました。
(宇多丸)ちょっといいですか? 今日、フリートーク。今日、非常に嬉しい偶然の出会いというか。非常に嬉しいことがありまして。何か?っていうと、まあとある場所を歩いていて。とある目的を持って、とある場所を歩いていて。どこかっていうのはこれ、ぼかしますけど。歩いてた時、雨が降っていて。そこに行く時はいつも、表を通るんだけど今日は普段、通らない建物の中を通って歩いてたんですよ。本当に滅多に通らないっていうか。なんなら平日のこんな時間、ここを歩くのは初めてっていうところを今日、雨が降ってたから歩いてたんです。
そしたら、「えっ、宇多丸さん?」みたいな感じで娘さん連れというか、お子さん連れの女性がこっちを見てて。ずっとこっちを見てて。それで「宇多丸さん?」みたいに話しかけてきたんですけど、これが何を隠そうですね、あのHALCALIのHALCAでして。「おおーっ! おお、元気!?」みたいな。まあお子さんがいらっしゃるのとか、何となく知ってたけど。なんか最近、あれだよね。リップのライブかなんか、見に行って、みたいな。僕もそれは風の噂で知っていて。
「いやいやいや……」って。でももう、たぶん会うのはマジで20年は嘘かな?ってレベルですよ。20年は嘘かな? レベルで「うわっ、久しぶり!」ってなって。で、「宇多丸さん、変わんない!」「いや、君も変わんないと思うけど」って思ったけど。「でも変わんないっていうより、むしろなんかほとんど、若返ってんの?」みたいな感じで言われて。「いやいやいやいやいや、もうヨボヨボですよ」みたいな感じのことを言っていて。そしたら「実は今、YUCALIもいるんだけど。そこでYUCALIとお茶してるんだけど」って。そんなこと、ある?
(古川耕)ヤバッ、HALCALIじゃん(笑)。
(宇多丸)で、ちょうどなんかね、リップのライブかなんかのあれで見に行って、かな? 。で、FPM、Fantastic Plastic Machineの田中さん。要はどどういうことか?っていうと、HALCALI、その女性2人のラップデュオですよ。で、いろいろテレビとかもよく出てたんでね、ご存知の方もいると思うけど。で、あの彼女たちの作品って割とその歌詞はあれだね。RIP SLYMEのRYO-Zが歌詞を書いてたりとかが多くて。あと、KOHEI……Mummy-Dの弟、Mellow YellowのKOHEI JAPANが書いたりしてたんだけど。
ある時、僕にオファーが来て。FPM田中さんのトラックがあって。「これ、宇多丸さんが歌詞面のあれとかをしてもらって。で、自分でもラップしていいから参加しませんか?」っていうんで「面白そう!」って。僕、HALCALIのファンだったから。申し訳とかでもすごいかけてたし。
で、あとFPM田中さんトラックでできるのも最高で。もう、トラックもらった途端に超ご機嫌な最新ディスコトラックで。「マジで超最高!」みたいな感じで。なんだけど、僕はやっぱりRYO-ZとかKOHEIみたいにうまく人に歌詞を提供して。しかも2人のキャラクターを書き分けとか俺、できないから。だし、もう結構、作品もキャリアも重ねてきてるから。「これ、君らで書きなよ、歌詞」って。で、初めてHALCALIの2人が自分たちで歌詞を書いて。もちろん指導もしましたけど。っていうのが後に『若草DANCE』という曲になって。今でも僕、大好きな曲なんですけど。『若草DANCE』。
HALCALI『若草DANCE feat.宇多丸』
(宇多丸)で、まあそれがすごく楽しかったからっていうんでもう1個、今度はALI-KICKのトラックで『ドライバーズ・ライセンス』っていう、今度はすごくレイドバックした曲なんですけど。それも一緒にやって、みたいな感じで。当時は結構もう、キャッキャキャッキャやってたんですよ。「お前ら、焼き肉おごってやろうか? 育ち盛り、肉食うか?」みたいな感じでやっていたんですよ。
HALCALI『ドライバーズ・ライセンス feat.宇多丸』
(宇多丸)そしたらさ、それで今、リップのライブとか、見に来ていて。なんかその情報は伝わってきてたし。あとなんかね、最近ね、海外の人たちに……。
(古川耕)そうそうそう。『おつかれSUMMER』っていう、それこそ田中さんが作詞も担当されてるのかな? その曲が海外でまあ、いわゆる見つかって。ものすごいバズってて。今更、本当にビデオも作られて。で、なんか今年のミュージックアワードジャパンにもノミネートされたりとかしてて。
(宇多丸)すごいですね(笑)。そんなこと、あるの?
(古川耕)そんなことある?って感じなんだけど。また今、来てるんですよ。HALCALIが。
HALCALI『おつかれSUMMER』
(宇多丸)という中で、でもこの2人が普通にそれぞれお子さん連れで。「お茶してるんだよ」って。「えっ、マジで? 俺、普段ここ、まず通んないんだよ」って。で、よく俺のこと気づいたし。サングラスしてないから。「よく声かけてくれたね。ちょっとじゃあ、YUCALIに挨拶するよ」って行ったらもう「ええっ!?」みたいになっていて。で、写真を撮りましたよ。
(古川耕)うわっ、すごいですよ! すごいですね。本当に……あらー、いいですね!
(宇多丸)HALCALI、2人も全然変わんないよね。
(古川耕)素敵ですね!
(宇多丸)最高なんですよ。ちょっとね。ということで、これは嬉しいあれでしたね。これ、撮ってくれたのは娘さんですね。
(宇多丸)そうそうそうそう。でもね、娘ちゃんたちがね、ちょっと知らないおじさんが来てね。「ちょっとママ、嫌なんだけど」っていう雰囲気、バイブスを感じたんで。「あ、ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、ごめん! あの、お母さんたちの友達だよ。ごめん! 本当ごめんね! かわいい絵だね。すごい才能あるな、これな!」って。娘ちゃんたちをいろいろヨイショしてですね。
(古川耕)ああ、そうですか(笑)。
(宇多丸)ただ、ヨイショも限界がありましてですね。「もういい加減、帰れ」っていう雰囲気を出されてたんで私はちょっと……っていうね、嬉しい出来事でした。
(古川耕)すごいな。『ドライバーズ・ライセンス』が2007年みたいですから。
(宇多丸)じゃあ、20は行ってないか。
(古川耕)でも20だよ、ほぼ。
(宇多丸)っていう感じですよねー。ぜひ皆さん、まずちょっと『若草DANCE』。そのFPS田中さんとね、ふざけつつもめちゃくちゃ彼女たちのラップがいいんで。あのね、やっぱり面白いんだよね。書かせると、変な語彙とかが出てきて。「なんか最近、ドイツ語でこの言葉を習ったから」「なんだよ、それ?」みたいな。そうそう、面白いんでね、ぜひね。
(古川耕)そうか。ハイパヨちゃんより前にやってたんですね。書かせるディレクションをね。
(宇多丸)そうそうそうそうそうそうそう。はい。ということでですね、『ドライバーズ・ライセンス』もたしか2人が「免許、取りました」みたいなこと言っていて。「俺、ねえわ」って。ほんで「じゃあ『ドライバーズ・ライセンス』かな?」って。俺はだから、そのDABOの『恋はオートマ』じゃないけど。「俺は助手席な」っていう。
(古川耕)宇多丸さん、出だしが「俺には必要ないぜドライバーズ・ライセンス」って(笑)。
(宇多丸)「オレには必要ないぜ ドライバーズ・ライセンスは♪」。
(古川耕)「させやしないぜ おカミには採点は」って(笑)。

SNSに突如投稿されたHALCALIのお二人と宇多丸さんのお写真を見てびっくりしましたが、こんなお話があったんですね。皆さん、楽しそうで見ているこちらもほっこりしました!