空気階段の鈴木もぐらさんが2025年11月3日放送のTBSラジオ『空気階段の踊り場』の中で将棋の仕事で姫路に行った際の模様を紹介。仕事前日、前乗りしてたまたま入ったフィリピンパブで出会ったネリちゃんとした約束について話していました。
(鈴木もぐら)それで、その姫路の人間将棋っていうことで、で前乗りをするじゃないですか。その人間将棋、姫路に前乗りして昨日の夜、行ったんですけど。そしたらまず、姫路のさ、パチンコ屋さんに行って、負けて。「ダメだ。じゃあ、もう雀荘に行くか」っつって。麻雀に行って、でも麻雀も全然ダメで。「ダメだ。姫路、俺、相性悪いのかな? ダメだな」と思っていて。帰り、その雀荘から歩いてたら繁華街みたいなところを歩いてたんだけど。そしたら雑居ビルの上の看板にさ、フィリピンの国旗が見えまして……。
(水川かたまり)あなたの大好きなフィリピンのパブですか?
(鈴木もぐら)「ああ、そうか。フィリピンパブ、関西にもあるよな。でもそういえば俺、関西のフィリピンパブに行ったことないな」と思って。
(水川かたまり)フィリピンに旅行に行ってからハマっている……。
(鈴木もぐら)そう。フィリピンに旅行に行ってから。あのフィリピンのマカティとかマラテとか、あの街の感じとかが忘れられなくなっちゃって。フィリピンには行けないけれども、フィリピンパブに行けばあの時の気持ちとか、あの時に戻れるから行ってるんですけど。
(水川かたまり)競馬で勝てなかった時とか、慰めてくれてね。
(鈴木もぐら)そう。慰めてくれて。行ったら「スズキ、今日も負けたか?」って(笑)。「いつか勝てるけど、それは今日じゃなかったってことよ?」とかね、慰めてくれるんですけれども。それで関西のフィリピンパブに行ったことないわってことで、行って。そしたらさ、ちょうどハロウィンだったから。
(水川かたまり)ああ、そうか。ちょうどぴったり10月31日か。
(鈴木もぐら)そう。で、みんなコスプレとかね、してて。魔女のコスプレとか、ゾンビのコスプレとかしてる中で「いらっしゃいませー!」ってお迎えしてくれて。で、それで横に付いてくれた子がね、悪魔みたいな感じの子だったんだけど。その子もさ、耳がちょっと垂れてる感じの角みたいなのをつけてる感じの子だったんだけど。そしたら俺が座ったら「いやー、もうさっきまでな、ほんまに暇でな……」って。
(水川かたまり)アハハハハハハハハッ! ああ、そうか。それはそうだよね。別にたぶん、俺らももし外国とかに行ってもイギリスとアメリカだったら絶対、その話し方は違うもんね。
(鈴木もぐら)そうなのよ。もうその時点でもすでに俺、「うわっ、来てよかった! おもしれー!」ってなって。「角、垂れとったやんか。でもお客さん、来てくれたから角、めっちゃ立ったわ。元気出てもうたやんけ」みたいな。「ああ、ありがとう」っつって。「ネリって言います」「ああ、ネリちゃんね」「お客さん、名前なんていうの?」「ああ、俺は鈴木です」「スズキ! スズキですか。うち、トヨタやねん」って(笑)。
(水川かたまり)フハハハハハハハハッ!
(鈴木もぐら)「トヨタ・ネリやねん」「ええっ!?」って。
(水川かたまり)強え!(笑)。「スズキっていっぱいいるな。なんかねえかな?」で、もう持ってるんだ? 「日本、スズキっていっぱいいるな」っていうので。
トヨタ・ネリちゃん
(鈴木もぐら)それでさ、「なんか飲んでいいよ」っつって、飲むじゃん? そしたらドリンクを運んできてくれた人が警察の格好をしてて。そのネリちゃんが「うわっ、警察や! これ、悪いことしたらスズキ、つかまるで? ほんま」みたいに言っていて。「いや、別に悪いことしてないから大丈夫だよ」とか言って。それで酒を持ってきてくれたその警察の衣装を着たい人が「うちもここ、座ってええ? ヘルプに付いてええ?」みたいな。「いいですよ」っつって。で、座ったらさ、「ああ、もうほんまこの子な、ほんまにきれいやろ?」みたいな。ネリちゃんにね。「ああ、そうですね。きれいですね」っつったら「娘やねん」って。
(水川かたまり)ええっ?
(鈴木もぐら)「ええっ!? ほ、本当に?」「ほんま、娘やねん」って。で、ネリちゃんも「ほんま、マミーやねん」「マミーちゃうやろ! ここでマミーって呼んだらあかんやろ!」って(笑)。「マミーやん」みたいな、そんなことを言っていて。それで「名前、なんて言うんですか?」「ああ、鈴木です」って言って。そしたらネリちゃんが「うちはトヨタやねん」っつって。それでママは「ああ、うちは日産や」って(笑)。
(水川かたまり)フハハハハハハハハッ!
(鈴木もぐら)「日産なんて苗字、ないだろ! トヨタは聞いたことあるけど、日産はないだろ?」「ええやんか(笑)。もう、おもろいわ、ほんまにスズキ。飲んでいい?」って言ってくるから「いやいや、全然飲んでいいっすよ」っつって。そしたらさ、「スズキさ、来月の11月14、15とか、来れない?」っていきなりついたママがね、言ってきて。そしたらもうネリちゃんが「もう、ええって! それ。なんでそれ言うんや?」みたいな感じでちょっと怒って。「えっ、どうしたの? なになに、聞かせてよ」って。そしたらママが「いやな、このネリちゃん、めっちゃかわいいやろ?」「うん。めっちゃかわいいと思う」「今日もスズキもめっちゃ楽しそうやんか。でもな、ネリちゃんがその14、15でな、バースデーあんねんやんか。だからバースデーにな、スズキな、もしよかったら来てあげてほしいなと思ってんねん」みたいな。そしたらネリちゃんが「もう、ええって! もうほんま、その話はストレスじゃねん。マジで」みたい。
で、「どうしたの? なんで?」っつったら「いや、うちな、もう10年日本おるやんか。でも10年おるのにな、日本語も下手やろう?」「いや、別に下手とか……そんな、普通にしゃべれていると思うよ?」「いや、でもほんまに10年おったらもっとペラペラやねん。でも、あんまりわからへんし。1人でもう電車に乗ることも怖くてできへん。普段、昼間はホテルで働いてるんやけど。このこっちのフィリピンパブの方には本当に週1とかしか来えへんし。今月なんて今日が初めて来たんや。今日、コスプレできるって言うから楽しみで来たんやけど。でも普段、疲れてるからあんまり来えへんねん。それなのにママがな、『誕生日なんだからバースデーやらなあかん』みたいに言ってきてな。そんなん、こんな日本語も下手やし。どこにも遊びにも行かへんしな。友達もおらんし。週1でしか出てへんし……どうやってお客さん、呼んだらええねん? もうやりたないねん、そんなん……」みたいな感じで言ってて。
もう俺、それを横で見てたら、なんとしても行ってやりたいと思って。「わかった! ちょっと俺、1回スケジュール、見るわ。ええと14、15だよね? ちょっと見るね」っつって。それで14、NGKに入ってます。「俺、大阪に来るわ」っつって。「ええっ、スズキ、大阪来る? 東京なんやろう?」「いや、大阪に来る。大丈夫。もうわかった。じゃあ、もうそんな感じなんだったら、行きます!」っつって。で、次の日がルミネで。「東京の仕事が11時ぐらいから入ってるから。だから俺、始発で6時で帰スケジュールにして夜、来ますから。待ってて」っつって約束したら、「ほんま、ありがとうな! ほんまに来てくれるの? 嬉しい! もうストレスでしかなかった。誰も来ないと思ったから……」みたいな感じで言ってくれて。
それで俺も「ああ、よかった! もう本当に姫路、何もいいいところがねえなと思っていたけど、めちゃくちゃこのフィリピンパブで思い出ができて心があったまったわ」って思って。それで時間が来てママがね、「最後、1曲歌ってスズキ、帰って」っつって。「ああ、じゃあ歌わせてもらうわ」っつってね。それで俺、桑田佳祐さんの『月』っていう曲があって。それ、よくスナックとかで歌うんだけど。それを入れたんだよ。そしたらママが聞きながらね、「あれ? これを歌ってんのってクワタやろう?」「そうだよ」「これ、クワタの曲、いつぐらいの曲なん?」「うーん。まあ、俺が小学生とかだから30年前ぐらいの曲かな?」って言って。そしたらそのママが「いや、そりゃ知らんわ。30年前やったらうち、生まれてへんやないか」っつってて(笑)。
(水川かたまり)フハハハハハハハハッ!
(鈴木もぐら)最後までめっちゃおもしろかったわ!(笑)。姫路の夜。絶対、来月行きます。桑田佳祐で『月』。
桑田佳祐『月』
(鈴木もぐら)お送りしたのは桑田佳祐で『月』でした。姫路の皆さんね、来月もよろしくお願いいたします。
パチンコと麻雀でさんざん負けてたどり着いたフィリピンパブでのほっこりエピソード、おもしろいですねー。僕もこの姫路のフィリピンパブ、すごく行ってみたくなりました(笑)。桑田佳祐『月』もひさしぶりに聞いたけど、めちゃいい曲だ!