(長峰由紀)いいことをおっしゃってくださった。そうなんですよ。あと、もうスケジュールきつすぎる。
(博多大吉)だって本場所以外もよう回ってるでしょう? 巡業とか。
(長峰由紀)本場所終わったらすぐ、その近くで巡業。何十日日もですよ? で、そうこうしてるうちに今度、また本場所が来るわけですよ。
(博多大吉)怪我を治す時間、ないですもんね。だから「年間二場所に戻せ」とは言いませんけど。さすがにね、それはそれで大変なんでしょうから。
(長峰由紀)まあ生活もあるしね。
(博多大吉)だから言わないけど、もうちょっと安全面は……。
年間のスケジュールがきつすぎる問題
(長峰由紀)あと移動中の環境っていうのも、あるみたい。ずっと大きな体でちっちゃな椅子に座っていたりとか。そういうのは苦しいみたいですよ。
(博多大吉)ああいうのって、あれなんですかね? みんな、グリーン車とか乗ってるんですかね、たとえば。新幹線とか。
(長峰由紀)グリーン車に乗っているって、聞いたことないですね。
(博多大吉)プロレスラーもトップレスラーはグリーン車だけど、それ以外は結構、普通の席で。なんていうのかな? それはそれでね、経費とかいろいろあるし、あれなんだけど。やっぱりでかいから……その人が横に来た時の周りの乗客のストレスも考えろよと(笑)。
(長峰由紀)一般客と一緒にっていうのは、ねえ(笑)。でもバスが多いみたいですね。移動のバス。そのバスがもっといいバスだったらいいのになとかっていうのは、聞いたことがありますね。
(博多大吉)だから本当にね、WWEの話にまた戻しますけど。この団体の何がすごいかというと、団体を二つに割ってるんですよ。で、いろんな選手がいるじゃないですか。だからWWEの中に二団体、あるんですよ。で、その団体の中で選手が登場するからみんな結構、休めるんですよ。怪我したらもうすぐに休むし。
(長峰由紀)ああ、それはいいかもしれない。
(博多大吉)だから大相撲も本当、ド素人が言うのは生意気かもしれないですけど。人数、多いじゃないですか。所属力士。
(長峰由紀)全協会で600人以上いますけど。
大相撲も二団体に分ける?
(博多大吉)だからもう、二団体に分けてそれぞれが一場所ずつやっていって。それで年末だけドッキングして今日、やっているレッスルマニアじゃないけど。本当の意味なの日本大相撲みたいな。
(長峰由紀)1回?
(博多大吉)うん。年に1回、大場所を残してとか。そういうのをやった、怪我とかも防げるのかなとか。
(長峰由紀)休めるんだ。
(博多大吉)アメリカのプロレス団体を見ていて思うのはやっぱり「怪我を最小限にしよう」っていう。それはすごく……。
(長峰由紀)えらい!
(博多大吉)日本の団体は怪我しても代わりがいないから、休めないんですよ。だからもう先人たち、それで命を落とした方もいるし。でもアメリカはもう代わりがいくらでもいるっていうのもあるんですけど。まあでも、潤沢な資金もあってっていうのもありますよね。やり方ひとつだと思いますけど。
(長峰由紀)なんですかね? あとはやっぱり精神の問題で。「我々はこういう状況でやってるんだ。力士とはこういうのが本当の力士なんだ」っていう風になんか、思っちゃってるんですよ。「思っちゃってる」って言ったら悪いけど。
(博多大吉)いや、プロレスもそうですよ。「怪我してでも上がるのがプロだ」っていうね。
(長峰由紀)「これが男の世界なんだ。これが戦う者の世界なんだ」ってと思っている。その通りです。おっしゃる通りだし、他の人には絶対、真似はできないんだけれども……変えるところは変えろって思います。私は。
(博多大吉)何かあった時には遅いっていうことですよね。きっとね。
(長峰由紀)そうですね。
相撲協会もWWEに習って大相撲RAW(東)と大相撲SmackDown(西)の二団体化。年末の大相撲マニアで真のチャンピオンを決めるシステムになると、より力士の方も休養が取れて怪我をしても治しやすくなり、長い間活躍できるようになるかもしれないですね。大相撲だけではなく、世界のいろいろなプロスポーツでも採用できる考え方だと思いました!