ピエール瀧 訓練ゼロで始めた俳優業を語る

ピエール瀧『電気グルーヴのオールナイトニッポン』を始めたきっかけを語る 大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!

ピエール瀧さんが2023年8月9日配信のTBSラジオ『大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!』の中で何の訓練も教育も受けてないのにスタートした俳優業について、話していました。

(博多大吉)でもそうやって、この若者を中心にという言い方はちょっと古いかもしれないですけど。ちょっと(ラジオの)深夜帯の人気者になられて。で、どこから瀧さんって役者さんというか、お茶の間の人気者になっていったんですか?

(ピエール瀧)お茶の間の人気者になった自覚は全くないけれども……テレビに出だしたようなのって、『ポンキッキーズ』とかじゃない? たぶん。『ポンキッキーズ』とかに出るようになって。当時ね、スチャダラパーのBOSEくんとか、あと安室とか、鈴木蘭々とかも一緒に出てましたけども。なんだろうね? そういう割と、その『ポンキッキーズ』を仕掛ける側が、ちょっとそういうサブカルチャーじゃないけど。そういうものというか。

(博多大吉)今、考えたらすごいメンバーですよね?

(ピエール瀧)すごいよね。安室よ、安室(笑)。

(博多大吉)もう伝説となった方ですよ。

(ピエール瀧)とかとやってたから。そういうのもあるだろうし。なんだろうね? あとは「映画にちょっと出ない?」って言ってくれる人がいたりとか。だから別に役者とかも目指していたわけではないんで。

(博多大吉)でも、話があるから?

(ピエール瀧)という話があって。「ちょっと、出ない?」って言われたら……それこそね、前回も話しましたけど。元々、映像の制作会社で働いてたので。作る側で見ていたわけじゃない? カメラの後ろ側というか、物を準備したりとか。「本番!」ってカチンコを鳴らす係だったりとかをやってたわけですよね? で、それが「そういうの、出ない?」って言われたら、違う現場を見れるじゃない? で、映画ってなったら「おお、すげえ! 35のカメラだ!」とか。あと「照明、すげえな!」とか。「でっけえクレーン!」とかっていうのを見れたりするんですよね。だから割と、「俺もついに俳優だ」っていうような感覚はなくて。そこで「はい」って言ったら、現場を見に行けるじゃない?

(博多大吉)そういうので……(笑)。なんだろう? 僕が単純に思うのは、だって瀧さん、役者さんの勉強とかしてないでしょう?

(ピエール瀧)一切してないです。訓練されてない(笑)。

(博多大吉)それで「お話、あります」って言われて、「いや、ちょっと僕には……」って、なんでならなかったのかな?って。

(ピエール瀧)もう、それは本当に「呼んだ方が悪い」っていう(笑)。

うまくできなくても「呼んだ方が悪い」

(博多大吉)だし、そもそも自分はそういう仕事してたから、いろんな現場に興味があったから。

(ピエール瀧)っていうようなところが……だからね、そのラジオにしても、オールナイトニッポンっていうのもあるけれども。だからそれも、なんなんだろうな? 「ここに来た!」っていうことよりかは現場を見に……覗き見感覚じゃないですけど。っていうのはあったかな。

(博多大吉)じゃあ、瀧さん中でもずっと電気グルーヴ、音楽というのがもう筋で1本、バンと柱があって。

(ピエール瀧)まあ、一応ね。とは言っても、電気グルーヴの中でも何をやってるか?っていうのは皆さん、ご存知の通りなんで。なんかフラフラしてて生きていけるんだったら、それが一番よくないっすか?

(博多大吉)でもフラフラしながら顔を出した現場で、怖い思いというか、緊張したりとかはあったでしょう? その、大物の人がいたとか。

(ピエール瀧)大物の人が……まあまあ、そうね。それはそうというか。怖いっていうかもう、「なに、これ?」っていう状況かな。目の前でね。

(博多大吉)たけしさんが近づいてきて「こうだよ」とか。

(ピエール瀧)目の前でガーッて熱く芝居してるのを見ながら心の中で「ギバちゃんじゃん」って思いながら……とかっていうのはもちろん、ありましたけども。それも、しょうがないじゃん? そう思っちゃうのは。

(博多大吉)見学感覚で来ているから。

(ピエール瀧)だけども、与えられたところは一応、ちゃんとやっとこうかなっていうぐらいにはやってましたけど。

(博多大吉)で、実際にやれたから、こういう結果が出たんだと思いますけど。

(ピエール瀧)それもあるし、最初からそう思って行ってないから。なんですかね? できなかった……もちろんね、僕の最初の方のお芝居なんて、もう見てらんないもんだと思いますけど。でもそこで、できてなくても敗北感がないっていうか。

(博多大吉)ああ、言ったらもう、反省がない?

(ピエール瀧)そう。

(博多大吉)何がいいのか悪いのか、よくわかんない?

(ピエール瀧)まあ、そうだね。正解を知らないままやってるわけだから。「こんなもんじゃないですかね」みたいな。で、上がったのを見て「うわっ、俺、下手だな。まあ、そりゃそっか」みたいな感じで。

(博多大吉)だからといって別に特殊なトレーニングを積むわけでもなく。

(ピエール瀧)だって、やり方もわかんないし。

(博多大吉)お話が来たら、また現場へ行って?

(ピエール瀧)「(オファーが)また来ましたよ」って言うから。「じゃあ、行っとく?」っていうようなものを繰り返してるんで。

(博多大吉)それで現場で、言ったら経験を積んで。

何度か経験を積む中で微調整していく

(ピエール瀧)そうそうそう。だから何回も行っていたりすると、わかってきて。「ああ、そうか。まばたきはそんなにしない方がいいんだな」とかっていうような。だいたい、データが蓄積されてきたとかするじゃん? あと「カメラ、この場合はこういう感じだ」とか。「セリフはこのぐらいのゆっくりさでしゃべった方が聞き取りやすそうだな」みたいなやつは後で完パケとかを見て。「ああ、なるほど」っていうような。

(博多大吉)自分で微調整しながら?

(ピエール瀧)っていうようなことなので。

<書き起こしおわり>

ピエール瀧と博多大吉 ラジオの今後を語る
ピエール瀧さんが2023年8月9日配信のTBSラジオ『大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!』の中で今後のラジオについて、話していました。

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