渡辺志保とDJ YANATAKE Awich・Kアリーナ横浜公演を語る

渡辺志保とDJ YANATAKE Awich・Kアリーナ横浜公演を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんとDJ YANATAKEさんが2023年11月6日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でAwichさんがKアリーナ横浜で行ったライブ『Queendom -THE UNION-』について話していました。

(渡辺志保)皆様、充実した連休はお過ごしになられましたでしょうか? 昼間、半袖1枚でも全然大丈夫みたいな感じで、秋の3連休っていう感じはしなかったんだけども。本当にたくさんのライブが連休中に行われていて。土曜日はSkaaiくんもご自身の『DEAD TOUR』の東京公演があったりとか。11月5日(日)だけでも、東京の私の知っているだけでも、たとえば渋谷ではこの間『INSIDE OUT』にも出てくださったテークエムさんのアルバムのリリースパーティーがあって。で、もうひとつ、O EastではralpAwichさんのワンマンもあって……っていう感じで。本当にどこを向いてもデカいヒップホップイベントがやってるっていう感じでしたけれども。

そんな中、私とそしてヤナタケさんも一緒だったんですけれども。AwicAwichさんのKアリーナ横浜で行われました彼女のアリーナ単独公演に行ってまいりました。なんかこんなことある?って感じなんですけど。会場に電車で向かっていたのね。で、横浜駅じゃなくてその隣の駅にKアリーナはあるんですけど。だんだんだんだんお客さんが……私、東急東横線で向かっていて。電車の中に「Kアリーナに行くお客さんなのかな?」という人……特にギャルが増えてきたんですね。

で、私は横並びの席に座っていて。端っこに座ってた女の子とかさ、もう既にAwichさんのTシャツを着てたし。ネイルもゴールドのAwichさんとお揃いのネイルをしてて。しかも音楽を聞いてちょっと口ずさみながら、口を動かしながら電車の座席に座ってらっしゃって。「ああ、ヤベえ! クソアツい!」って思いながら。で、そういう女の子が結構、車両に……同じひとつの車両に何組かいたのよ。私、それだけですごい感極まっちゃって。「アツい! いよいよ始まるんだ、伝説のアリーナ公演が!」とか思って。

で、電車を降りようと思ったらすごい見慣れたシルエットの男性の方がいらっしゃって。「あれ?」と思ったら、ヤナタケさんだったんですよね。たまたまヤナさんと同じ車両にいて。で、そこから、駅からね2人で歩いて。ヤナさんも初めて、Kアリーナにいらっしゃるっていうことで。「こっちかな?」とか言いながら、Awich系のギャルについていって、Kアリーナに行ったんだけど。で、Kアリーナって本当に素晴らしいベニューで。すごく作りもかっこよくて。

(DJ YANATAKE)会場、めっちゃよかったですね。

(渡辺志保)めちゃよかった。すごい見やすかったですよね。だからKアリーナ、よかったんだけど。そんなこんなでAwichのライブなんですけども、本当に完璧よ。完璧。笑いあり、涙ありっていう感じで、本当にたまげました。で、既にABEMAでも生配信してましたし、プレミアム会員の方は見逃し配信してるのを見たかもしれないけど。約3時間に及ぶライブ、すごい! でも、結構びっくりするぐらいあっという間というか。ダレなかったし、飽きさせなかったし。かつ、どこを切り取っても120%みたいな。Awichのバイブスも120%。客席のバイブスも120%みたいな感じでですね、本当に素晴らしいライブだった。

で、『THE UNION』というニューアルバムを先月、10月25日にリリースしたばっかりだから。そのアルバムが下敷きになるだろうなっていうのを何となく予想していたし。1曲目の『THE UNION』という曲ももう、いかにもライブの幕開けですよ、みたいな感じもあるから。きっとこれでライブの幕が、火ぶたが切って落とされるんだろうなっていう予想はしてたんだけれども。

(渡辺志保)実際、照明が落ちてライブが始まるとAwichではなくて、その舞台上にいたのは沖縄の伝統芸能という、舞踏団という風に私がいただいた資料には書いてあったんですけれども。伝統的な踊りを踊る方。そして琉歌を歌う方がステージに立って。本当に、その彼女のルーツっていうのをまず最初にステージ上で示すっていう。で、その後に映像が流れていよいよAwichが登場するっていう演出だったんですけど。それとかも、もちろんいい意味で意表を突かれたし。

Awichのルーツを最初に示す

(渡辺志保)なんかその一瞬、一幕だけでもこのデカいアリーナのステージで彼女が何をしたいのか? 何を我々に伝えたいのか?っていうことが非常に明確だなと思って。そこの……もうオープニングだけですごい泣けてきてしまいました。しかもそのオープニングの前に、いわゆる影アナっていう「ご来場の皆様……」みたいなアナウンスがあるじゃないですか。「本公演においては……」「もうしばらくお待ちください」みたいな。それも娘のトヨミちゃんがそのアナウンスを担当してらっしゃって。そこでまず、会場がすごい沸くみたいな。「トヨミちゃーん!」みたいな感じで、もうめちゃめちゃ拍手喝采みたいな感じのアナウンスがあって。そして本編が始まるっていう感じで。

で、前回の武道館でのライブも、最初結構ね、女性ゲストが出てきたのが私は印象的だったんですよ。たしか最初の方にダンサーのRIEHATAさんとかNENEちゃんが出てきたんだけど。今回もやっぱりそれがさらにマッシブになった感じで。その3時間に及ぶ長い伝説の一夜の一番最初に出てきたゲストがMFSだったんですよね。で、『ALI BABA』を一緒にパフォームしていたんだけどさ。MFSちゃんもすげえ楽しそうな感じでライブしてたのが伝わってきたし。

(渡辺志保)その後にNENEちゃんも出てきて。NENEちゃんは騎馬戦スタイルで出てきて。しかも羽を背負っていて。なかなかすごいね、もうNENEちゃんらしいすぎて。そういうのも見ていて熱くなっちゃったし。NENEちゃんが出てきて最初『イケメンタル』をやって。ちょっとMCを挟んで『Bad Bitch 美学 Remix』になるわけですけれども。LANAちゃん出てきてさ、MaRIちゃん出てきてさ。で、AIさんがさ、昨日、鹿児島のライブが合ったんですね。AIさんは。

で、AIさんはいらっしゃらなかったんだけど……「AIさんは来れないけど、ビデオメッセージが届いてます」っていうのをそのば『Bad Bitch 美学 Remix』の途中でAwichがアナウンスして。そこで、曲の間にAIさんのビデオメッセージが流れて。「みんな私のところも歌ってね!」みたいな感じで。で、AIさんのところだけはミュージックビデオが流れて、それをみんなで合唱し、そして最後にゆりやんレトリィバァさんが持っていってましたねー! なんか私は本当に……「時代がここまで来たのか」みたいな、そういう気持ちになってしまったんですけれども。

(渡辺志保)で、その後にはCYBER RUIちゃんも出てきて。めちゃめちゃキュートにねダンスもしていらっしゃて。本当にね、見せ場は本当に数え切れないぐらいあるんですけれども。なんとなく私としては第1部、第2部、第3部みたいにざっくりとわかれていて。第1部が女性であること。第2部がRITTOさんをはじめとして、唾奇、OZworld、CHICO CARLITO、SugLawd Familiarらが出てきて、沖縄と私っていう。そして第3部の最後、一番最初にKEIJUくんが出てきて、その後には¥ellow Bucksくんが出てきて。ANARCHYさんが来られ、WAVYくんとYZERRくんが来て……みたいな感じで。最後は日本のヒップポップシーンというものみたいな、三つの柱を作ってらっしゃったように思いまして。

で、随所随所にトヨミちゃんがダンサーとして出てきたり、『TSUBASA』ではトヨミちゃんのラップパートもしっかりあって。かつ、その『TSUBASA』の時はバックダンサーの方もトヨミちゃんのお友達だっていう風におっしゃっていて。若い、ティーンのダンサーさんが2人、出てこられて一緒にアリーナのステージで踊るっていうところもあって。

(渡辺志保)なんかそのね、「自分とは何か?」みたいなところを……本当に素晴らしい、かなりの高解像度で舞台に落とし込んでらっしゃって。本当にさっきの話に戻るけど、どこを切っても素晴らしかったですね。説得力みたいなものもめちゃくちゃ感じたし。

明確なビジョンを持つアーティストは強い

(渡辺志保)本当にビジョンが……たとえばZORNさんとかBADHOPとかのでっかいステージを見ても思うけど。やっぱりビジョンが明確なアーティストっていうのは本当に強いなって思ったのと、本当にどんどんどんどんゲストの方が出てこられるわけですけれども。ひとつ私が昨日、感じたのはやっぱりゲストアーティストもヒップホップアーティストの方が多数を占めますから。かつ、そのヒップホップアーティストもインディペンデントでやってるアーティストが多いわけですよね。YZERRくんしかり、JP THE WAVYくんしかり、Awichもそうですけども。なんかそのインディーで、本当にマイク1本叩き上げでここまでみんな来れるんだ、みたいな。そういう感動も覚えました。っていう感じでしたね。

(DJ YANATAKE)なるほど。その後、なんか結構、未来に向けての発表みたいなところもあってね。

(渡辺志保)そうそう。いろいろね、サプライズ的な……まず、既に発表されたのはファンクラブが開設されるとか。あと昨日、発表になったのがご自身のバースデーライブをやるとか、あとは全国ツアーを回るということで。広島にもAwichさん、行かれるんですね。ゴールデンウィークのあたりにね。なので「アツいわ!」とか思いながら、その発表を聞いていて。あと2024年の来年はかなり本格的に海外進出に舵を切るっていうことも発表されていて。めちゃくちゃあの期待感を煽るようなティーザー動画みたいな。で、「あれはRubi Roseかな?」とか「Lattoかな?」みたいな映像もあったし。たぶんエイサップ・ファーグさんと、ファーグさんが来日した時にたぶん撮った映像であるとか。あとZaytovenと映ってる映像もあって。

(渡辺志保)おゼイさんはこの間、オンエアーされたテレビ番組の『アナザースカイ』でも……そこで彼女はアトランタに行っていて。その時に撮った映像だと思うんですけれども。ちなみにおゼイさんとAwich、一緒にスタジオに入ってるんだけど。それを実現させたのは、この番組でも本当にお世話になっているアトランタ在住のAkiさん。彼女がコーディネートをしてらっしゃって。

(DJ YANATAKE)Akiさん、ビガップですね!

(渡辺志保)本当にビガップよ! Akiさんが本当に奔走してくださって。夜中にいろいろ、バタバタッと動いてスタジオを抑えてゼイさんのことも抑えてくれたってことで。まあ、これは曲ができるのかな? できてほしいなという風に思うんですけども。すごいそのへんももちろん期待大だし。「見たことない景色を見せに行きます」っていうことをやっぱり繰り返しておっしゃっていたから。で、そのアリーナ公演に至るまでもやっぱり「次はアリーナ」というのをことあるごとにおっしゃってたわけですよね。だからすごいもうMs.有言実行みたいな感じでね、すごかった。

あと個人的には『洗脳』のステージがすごいよかったですね。鎮座DOPENESSさんとDOGMAと、本当にスタンドマイクが3本立って。で、バックにモノクロの……あれは今回用に新しく撮り直したのかな? めちゃくちゃ素晴らしいモノクロの映像が流れて。そこで、本当にもう引き込まれるライブでした。

(DJ YANATAKE)で、海外の映像も結構……特に『INSIDE OUT』を見てる人とかは気になったと思うけど。あれは素晴らしい編集をしてありましたけど。たぶん新しい素材とかではなくて、これまで一緒に共演したりとか。「あれ、一緒に映っているのは◯◯だ!」みたいになっているけども。まあ、あくまでも予告編ということで。でも、きっと本国で……すでにいろいろなコネクションもあるだろうし。言語的にも問題がないから。生のリレーションシップも取れる人ですから。もう本当に期待が高まるって感じですよね。

(渡辺志保)本当に期待高まる。で、私がいいなと思ったのは、アフターパーティーを新宿のZEROTOKYOでやっていて。私、めっちゃ悩んだんだけど、次の日の午前中にAwichのライブレポートを提出しなければならないのと、今日の昼間、WREPのZeebraさんの『LUNCHTIME BREAKS』に生出演させていただきまして。それがあったのでちょっと今回は……と思って行くのはやめたの。でも、そこにYENTOWNのメンバー、アリーナのにはいらっしゃらなかったYENTOWNのメンバーとか、あとはralphくんも行っていたっぽいですね。

(DJ YANATAKE)ああ、そうだね。ralphもワンマンがあったから。Awichの方には来れなかったけども、アフターには来たと。

(渡辺志保)あと、そのインターバルの時にDJ U-Leeタイムがあって。U-Leeくんもよかったですね! マジで。

(DJ YANATAKE)僕もね、ひとつだけ言いたいことがあるんですけども。今回、ものすごいたくさんの出演者の方、いっぱいいたじゃないですか。で、当然ああいう場所に新しい景色をみんなに見せてあげてるっていうか。フックアップしてるっていう立場なんだけど……なんか、そういうことっていうよりも、むしろ一緒にステージ作ってくれる1人1人をすごく丁寧に扱っていたっていうか。むしろ彼女、Awichがリスペクトをしてる。一緒にこのステージを作っているっていう、それもなんかもうさ、母が全部包み込むみたいなさ。

(渡辺志保)そうそう! 母性!

(DJ YANATAKE)もう、それがすごいのよ。ヒップホップの母なんですよ。完全に。ちょっともう、あれだけいろんな出演者の人がいると、こう言っちゃいけないけども、裏方みたいな立場の人とかも……「裏方」っていうのは演者の方のね。パッと出てパッとステージからはいなくなっちゃうような人も演出上はいたりすることもあるんだけど。なんというか、ダンサーの人も1人1人に見せ場があったりね。

(渡辺志保)1人1人ね、名前をスクリーンに出していらっしゃって。ソロのお時間があって。

(DJ YANATAKE)1人1人、ちゃんと丁寧にシャウトアウトしたり。一緒にステージ上がってる人にすごいリスペクトがあって。もうね、それにいちいち心を打たれるっていうかね。そんな感じで見ていましたね。

Awichの共演者へのリスペクトが感じられる

(渡辺志保)そうですね。それでU-LeeくんもYENTOWN MEGAMIXっていうテーマで。YENTOWNのメンバーたちの曲を繋いでいくっていう。で、AwichのワンマンってだいたいU-Leeくんタイムが毎回、あるんですけど。私も何回か、もちろん見てるけれども。あそこまで「YENTOWN」っていう風にやっていたのは初めて見たから、めちゃくちゃ心を揺さぶられましたね。

(DJ YANATAKE)だからちゃんとそれぞれに見せ場がうまくできていて。構成もだから素晴らしかったですよね。最後はたたみかけるような感じでしたけど。

(渡辺志保)そう。最後はブランコに乗ってね、キラキラな感じで。それでもう最後のあの笑顔がやっぱり……みんなもう、あの彼女の笑顔に尽きるな、みたいなところで。本当に感動しました。

(DJ YANATAKE)まだABEMAさんとかで見れるんですかね?

(渡辺志保)おそらくプレミアム会員の方は見れると思います。

(DJ YANATAKE)僕、なかなか最近、ライブに行くタイミングがなかったんですけど。当日も長野に行ってたんですけど。長野から直接、行ったんですけど。結構クタクタだったんだけども、本当に行ってよかったなと思って。久々に「ああ、行ってよかったわ。ライブ、来たわ!」って思って。すごい感動しました。ありがとうございました。

(渡辺志保)はい。そんなこんなでちょっとまだまだ語り尽くせぬ思いという感じなんですけれども。私も何本かにわたってレポートを書く予定なので。またちょっとね、お知らせしたいなと思います。

<書き起こしおわり>

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