(伊集院光)俺はでも、言ってた。2人、エネルギーが余ってる方だから。きっとね、老化が始まると「この歳でこれ、やってる」っていう感動になってくる。要するに今までは富士山に登っていた人も、たとえば若い頃はエベレストに行ってた人でも「今度は55歳で高尾山をこのスピードで登った」っていうことが今度前人未到になってくるの。だから、そういう意味で言うと「これは抜ける」っていう確信さえ持ってれば行けるんじゃねえかっていう。俺はでも、そう思うことにしている。
(若林正恭)はー! おい、お前? 水のように流してないか?
(春日俊彰)流してないよ(笑)。
(若林正恭)タイプが水属性だから(笑)。
(パンサー向井)俺らにぶっかけたら、消えると思ってるんでしょう?(笑)。
(若林正恭)でも伊集院さんのこの話は希望だよね。
(パンサー向井)でもここ何年間か……『あちこちオードリー』に出て、何年か前に「ピアスの穴、開けます」とか。去年は「金髪にします」とかって言っていたけど、それってたぶん、結局はそれだったんですよ。沸き立たないからなにかの刺激を……もう電気ショックみたいなもんで、金髪にしてビーン!ってなって、なにかの刺激を与えてとかっていう。本当、こうなったら今年はここ(首)にタトゥーを入れるみたいな……(笑)。
(若林正恭)急にブレイキングダウンみたいな?(笑)。
(パンサー向井)でも、やっぱりそういうことなんだなっていうのを今、ちょっと……それを1個、持っておけば、その時期はなんとか過ぎ去るっていう。
(伊集院光)うわー、タトゥー、入れてほしいわー(笑)。そしたらそれぞれの深夜のラジオで「あいつ、入れたぞ?」っていうのでまた一瞬、面白い話をできるから。
(若林正恭)でも結構、本屋の新書コーナーの平積みで、「社会で勝ち組になろう」とかいうビジネス書とか自己啓発本みたいなのがズラッと並んでいたのが、今度は燃え尽き症候群系とかバーンアウト系とか。それこそ、健康とかのがすごい増えてきたから、たぶん考えてる人は多いんじゃないかなって。
本屋の平積み本に燃え尽き症候群、バーンアウト系が増えた
(伊集院光)ラジオとか、関係してると思うよ。ラジオの業界自体がやっぱり右肩下がりにずっとなっていたから。だから昔の派手なことはラジオでなくなったけど。だけど逆に言うと、「ああ、ここまで来てもこういうアイデアが出るんだ」にもなるのよ。絶対に。しかも、さらにはRadikoができて徐々にまたちょっと上がってきて。一度、燃え尽きてる分だけ「うわっ、またこれ、できるじゃん」みたいな。
(若林正恭)ああ、新鮮にね、聞いてくれる人もいるし。
(伊集院光)だからあっちゃん、普通にさ、シレッと戻ってくればいいのにね。
(若林正恭)そうですよね。
(伊集院光)テレビをやってた中で自分が「ああ、これは楽しい瞬間だったな」って思うのは都市伝説のスペシャルで、それこそエチュードであっちゃんが言う都市伝説にかぶせてくるっていうギャグを……ある意味、なんだろうな? 使い方は難しいけども。あっちゃん、どんなの来ます。こんなの来ますっていうので俺、なんか仕込んでることもあるし。で、それをあっちゃんには絶対、言わないけど。
それを出した時のあっちゃんの負け方とか、本当に面白かったよ。だけど俺、それ以外の人にこれをやったら絶対、完全な若手潰しになっちゃって笑いに絶対ならないみたいなところなんだけども。あれをやってる時のワクワクっていうか。「これ、あっちゃんはどう受けてくるかな?」と思っていて、あれがすげえ楽しかったから。普通にあっちゃん、「何が?」っていう顔で戻ってきてほしいよ。「だって、呼ばれたし」っていう顔で来たらいいことだから。
(若林正恭)あっちゃんがまた、面白いですしね。
(伊集院光)果てしなく頭いいし。
(パンサー向井)でもこの前、ラジオのゲストに来ていただいて。それで中田さんとお話をしたんですけど、その時の中田さんは「今はみんなと何かを作りたい」って言っていて。
(春日俊彰)ああ、いいじゃん。
(パンサー向井)「なんかいろいろあったけど、ごめんなさい」って言っていて(笑)。
(伊集院光)でも絶対、その方が正しいよね。
(若林正恭)だからキングコングさんとかオリラジは売れるのが早かったから。やっぱり一杯やったから、1回まわって戻ってくるっていうのも全然……さらにマッチョになって、お笑い芸人として帰ってくるだろうし。
(パンサー向井)それでやっぱりトップを取るためにファイティングポーズを取らなきゃいけない時期って、絶対にあるし。それで僕は今の中田さんも大好きなので。本当にテレビで……。
(伊集院光)おそらく、だからあそこに座っている男(佐久間宣行)の企画で劇団ひとりくんに肛門をこじ開けられたりとかしていけば、いくらでもウェルカムだよね?
(パンサー向井)西野さんみたいに?(笑)。
(春日俊彰)今のあっちゃんがやられたら、そりゃ面白いしね(笑)。
(伊集院光)新しい武勇伝をね(笑)。たぶん、すげえ武勇伝なるから。
ずっと走り続けてきた人が中年になって陥ってしまうミドルエイジクライシス(中年の危機)。伊集院光さんやオードリー若林さんの体験談、とても参考になりますよね。僕は以前、読んだ吉田豪さんの本『サブカル・スーパースター鬱伝』で「この人でもこんな風に大変な思いをしていたのか!」と驚かされ、「中年になったら自分にも多少なりともそんなことが起きるものだ」と覚悟することができてだいぶ楽になった記憶がありました。近田春夫さん的に言うと『調子悪くてあたりまえ』っていう感じですかね。ある程度のアップダウンは誰にでも起こり得ることみたいなので皆さん、上手いこと付き合って長生きしましょうね!
中田敦彦「ミドルエイジクライシスとの向き合い方について」
『あちこちオードリー』本音ノーカットトークSP
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全部おもしろいけど終わりの方のミドルエイジクライシスについてのトークがグッと来ます。— みやーんZZ (@miyearnzz) January 2, 2025