ニセ明（星野源）さんが2024年7月2日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でリスナーからのお悩み・質問に回答。「大好きな兄が父親と喧嘩してしまい、父親と会いたくないので私の結婚式には出席しないと言っています」という相談に答えていました。
（ニセ明）それでは今週のListenerの悩みをね、読んでいくよね。Radio Name「これっぽっちのマチュピチュ」。「ニセさん、こんばんは」。こんばんは。「私事ですが10月に結婚式を挙げます。ただ、ひとつ寂しいことがあり、2番目の兄が結婚式に参加しないことです。私には10歳上と7歳上の兄がいます。年が離れていることと待望の女の子ということもあり、家族みんなにかわいがられて育ってきました。中でも一番かわいがってくれたのが2番目の兄です。
私が結婚する時に一番最後まで認めないんじゃないかと家族内で言われるくらいでした。そんな妹（私）大好きな兄ですが、少し前に父と大喧嘩したらしく、『親父とはもう縁を切ったから、結婚式には行かない。顔も見たくないから』とのことでした。
姉が私を大好きなのと同じくらい、私も兄のことが大好きなので、一生に一度の花嫁姿を見てほしい思いで説得を試みましたが『大丈夫。結婚式場の外からのぞいてお祝いしておくから』と言われ、そんな姿を想像しただけで寂しくて、泣きそうでした。
兄と父は遺伝なのか、2人とも頑固で、仲直りの希望は薄いです。それでも兄にドレス姿を生で見てほしい。結婚式に参加してほしいと説得しようとするのは私のエゴなのかなと悩んでいます。ニセさんならどのように応対しますか？」。
ああー、なるほどねぇ。ちょっと、これもまた『The Sound of Silence』が流れそうな感じだけど。ううーん。そうだねぇ。なんかさ、いろんな家族がいてさ。家族の中の喧嘩ってさ、本当にずっと仲直りしないパターンもあるし。僕のね、周りでもいろんな人がいて。たまに相談とか、してくれたりとか。話をね、打ち明けたりしてくれる人がいるけど。
やっぱりね、ちょっと、なんだろう？ 理屈じゃない部分があるような感じがするよね。なんか「ここがこうだから、こうで。この時はめでたい席だから、この時にはとりあえず仲直りしてほしい」みたいなのが通じないパターンもあったりすると思うから。でもさ、だからちょっと難しいなって思うけど。やっぱりその兄さんの気持ちみたいなのを尊重っていうかね。また否定するような形にもなっちゃうかもしれないから。
でもさ、「大丈夫。結婚式場の外からのぞいてお祝いしておくから」っていうことは結婚式場までは来るってことでしょう？ まあ、これが冗談なのか、本当の気持ちが入ってるのかはわかんないけど。それだけ、「見に行きたい」みたいな気持ちがあるんだったら、すごい単純なんだけど。結婚式場の外に出たら？ 出て、お兄さんに会いに行けばいいじゃん。うん。
結婚式場の外に出て、お兄さんに会いに行けばいい
（ニセ明）もしくは、なんていうのかな？ 難しいよね。わかんないけど結婚式って、なんだろう？ きっとめでたい席だから。でも、あといろんな人も来るけどさ。なんか、催しをする側がさ、みんなに来てもらうみたいな部分がでかいじゃん？ だからその、でも別にさ、こっちから行ったっていいわけでしょう？ 「すごく見たい」と思ってる人に対して、その姿を見せに行くことをしても別にいいと思うんだけど。どうなんだろうね？
だから、その場所にお兄さんが来ないんだとしたら、行ってあげればいいんじゃないの？ で、それで夫さんにも「実はこういうことがあって」っていうので、協力してくれるんだったらね、お兄さんさんの家にその姿で行ってもいいと思うし。なんだろう？ それはね、たとえばお父さんに言わないとか。言ってもいいと思うけど。でも、あるきっかけでポンッて急に仲直りしたりするじゃない？ なんか人間ってさ、理屈じゃなくてよくわかんない生き物だからさ。だからその、とにかく「来てもらうこと」を最重要に置かなくていいと思うよ。
＜書き起こしおわり＞